ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

「煽って煽ってぇ〜! フゥ! フゥ!」

CV:大原さやか


概要編集

アニメ『HUGっと!プリキュア』の敵キャラクターで、クライアス社の社員の1人。口癖は「ぶっとび~!」

公式サイトによると所属は「あざばぶ支社」で役職は課長

第1話にて顔見せしているが、本格的な出番は第6話から。

一人称は「わたし」、二人称は「アンタ」。言葉遣いは女性語を常用するが、上記の「ぶっとび」以外にも、「しもしも」「バイビー」「シーカレ」といった、今となっては珍しくも懐かしい語句も頻繁に口にする。


紫系のメッシュが入った青の長髪を持つ大人の女性で、ボディコン網タイツと全体的に露出の多い服装の上にファー付きのコートを羽織っている。女性特有のお色気たっぷりな風貌で、アクセは派手かつメイクも濃い目と全体的にバブル期の女性を連想させる。

オシマイダー召喚に伴うプロセスは、お立ち台に上がってバブリーダンスを踊りネガティブウェーブを放つことでトゲパワワを集めて増幅させ、ショルダーホンで「しもしも~」と電話をかけてオシマイダーを発注する。

また、オシマイダーが現れると「よくってよ!よくってよ!」と言うのも彼女の口癖である。

はぐぷりのtwitterいろいろ12


人物編集

アスパワワに満ちている場所や自分を知らないと言い切ったプリキュアたちにあからさまな不快感を示す等、高飛車気味ではあるがチャラリートと違って仕事へのプロ意識は高く、プリキュアがいつの間にか増えていた事を出撃して初めて知るや「『報・連・相』をちゃんとしてほしいわね!」と、報告を怠ったチャラリートに毒づいていた。

そもそもパップルの出撃はチャラリートの隠し事がバレたのが発端なので、何か知らされていないことがあることくらい察してもいいものだが、「(プリキュアが)3人じゃなきゃ倒せたのに!」と言い切っていた事も踏まえると自信家ゆえ油断しやすい一面があるようだ。


ある程度の根気もあり、第12話ではプリキュアの活躍でトゲパワワが激減した街において、「自分のやり方じゃないわよ」と嘆きつつもオシマイダー一体分のトゲパワワを休日返上で掻き集めていた。

第8話でのびのび山に訪れた際は自分に向かって飛んできたキュウリに純粋に喜んだりと(はなが偶然飛ばしてきたことは知る由もない)、愛嬌も見え隠れする。


実績のためなら部下やプリキュア達こそ無下にするが、組織内では温情をまだ持ち合わせている方であり、会社を裏切ったルールーを第16話で連行こそすれど、調整は不要な記憶の処理だけに留めておくつもりであった。上司のリストルから会社が開発中の新型パワードスーツの性能テストとしてルールーを起用し、さらに戦闘用プログラムへの書き換えを指示されたことに対しては、あまり気が進まない態度をとっていた。

ハグプリ8話クライアスの華


プライベート編集

上記のようにプロ意識を持って仕事に従事しているが、だからといって仕事一辺倒ではなく、仕事とプライベートをきっちり分けている。


第7話では、シーカレ(彼氏)にデートに誘われたということでルールーに出撃の代理を頼んでおり(その際に「仕事も大切だけど、やっぱラブも大事じゃない?」とルールーに語っている)、第8話では撤退時に「来週はオフだし、出直しよ!」と発言していることから、休暇を適度にとっている模様。

そして実際に翌週の第9話では、上述の通りのびのび山を散策していた(もっとも、「他のハイキング客が楽しそうにしているのがムカついた」という私的な理由でオシマイダーを発注して暴れさせたが)。


また、仕事上でも私生活でも移動の際には自分専用のタクシーを使用することも多い(ちなみにタクシーの行灯は、彼女の顔がデザインされている)。

彼女を乗せているタクシードライバーがいったい何者なのかは謎だが、いついかなる場所でも彼女のもとに瞬時に現れるのですごいプロフェッショナルである。

ちなみに運賃は彼女の自腹ではなく、レシートをクライアス社宛てで切っている。プリキュアの敵幹部お約束のテレポートもちゃんと使用可能であり(プリキュアに浄化された後はその能力が消え失せるのももはやお約束)、第8話の渋滞の一件で懲りたのか、以降はこちらを主に使っている。


上述の通り彼氏がおり、第7話でその存在が語られ、第8話にて彼氏らしき男性が登場。

その彼氏との同室の際には仕事の愚痴をまくし立てたと思えば「明日がこなければいいのに…」と神妙な表情で呟いている他、本心から彼に甘えた様子を見せている。彼女も一会社員であり、一人の女性であると実感させられる一幕である。

その彼氏も後ろ姿や首から下しか映っていないとはいえ容姿が同作の謎の男性と似ており、当初出オチキャラと思われたのが一転し、視聴者から注目されていた。そして後々その正体が判明している。


最終形態編集

第22話において度重なる任務の失敗により会社での信用や立場を失った挙句、自身の思い人である恋人からも見放された事で全てを失った結果、深い悲しみと絶望から自身のトゲパワワに押し潰されてしまいオシマイダーと化したパップルの姿。


高い戦闘能力を誇り、口からは破壊光線を発射する能力を持つ。

そのパワーは絶大で当時のプリキュア達では敗北必至だったが、はぐたん別の世界から召喚したキュアブラックキュアホワイトの加勢によりどうにか対等に戦うことができた。


本編での活動編集

チャラリートの後任に着任(第6話~第9話)編集

第1話から第5話までの間、いつまでもミライクリスタルを発見できない上、新しく誕生したプリキュアの存在を隠蔽し続けてきた係長のチャラリートに代わり、第6話からミライクリスタルの奪取及びプリキュア打倒の任務に就く。


任務に就いた当初こそ自信に満ち溢れており、任務を遂行できないチャラリートを「無能な男」と蔑視してプリキュアとの戦いでも余裕綽々な態度で振る舞っていた。


しかし、プリキュアを倒せるはずのところで彼女達の諦めない心で逆転されるという状況が続いたり、ミライクリスタル・ホワイトの情報もさっぱり集められない等、失態を犯すことが多くなっていく。


脅かされる社内での立場(第10話~第12話)編集

第10話ではチャラリートの時と大して変わっていないじゃないのかということが社内会議で問題視され、遂にはリストルや部長のダイガンから「このままだと左遷部屋行き」ということを遠回しに示唆されてしまう。

パップルはプリキュア討伐に本気を出し、キュアエールが一次的に変身不能になっていたことも幸いしてプリキュア達を極限まで追い詰めるが、パップルが召喚したオシマイダーが突然浄化されてしまい、パニックになった彼女はそのまま撤退する(この時にオシマイダーを浄化したのははぐたんが命を削って発した光の力によるものだが、パップルは気づいていない模様)。


第11話では実績作りに焦るパップルが、左遷部屋にいるチャラリートをオシマイダーに変えてプリキュアを倒すという作戦を立案。そのチャラリートを従えてプリキュアを誘き寄せ、彼女たちが所有するミライクリスタルを奪取しようと試みる。

しかし、オシマイダーに変えられたチャラリートは精神を次第に衰弱し、更にはチャラリートがメロディソードを生み出したキュアエールによって救済されるという事態に陥り、結果的にこれらの作戦を台無しにされてしまう。


そして第12話では上記の失態を受け、チャラリートをオシマイダーに変える作戦の発案者としてリストル達から責任を問われるパップルだったが、ルールーが「メロディソードの誕生は自分も含めて誰一人予測できなかった完全な想定外」と分析官の立場から証言してくれたため、パップルは一応はお咎めなしということになり、ミライクリスタル捕獲の任務から外されることも降格もなかった。

ただし、社内での発言力は明確に下がったらしく残業を強要されても断れなくなった模様。


ルールーとの確執(第13話~第17話)編集

ルールー自身は事実を述べただけでパップルを擁護したつもりはまったくなかったのだが、結果的にパップルはルールーに借りができたことになる。

だがパップルはルールーに感謝の気持ちなどは持っておらず、それどころか第13話以降、ルールーが有休を取って自主的な潜入捜査に入ってからはパップルがルールーに押し付けていた雑用も全部自分に回ってきたことで、ルールーに対して不満を持つようになる。これがルールーとの確執の始まりである。


第14話では、現場となる保育園でルールー率いるオシマイダー戦の一部始終を拝見。自ら召喚したオシマイダーが園児を攻撃しようとしたとき、ルールーが身を呈して止めさせたことにパップルは疑問を持つ。何よりも任務と効率を最優先する「心のない機械人形」であるルールーがやることではない。

この時点でパップルはただ舌打ちをしただけで現場を後にしたが、第15話でもプリキュア達との戦闘で落としたジュリ扇を回収した先でルールーの様子を目撃し、「なにやっていんのよあいつは…」と不信感を募らせた呟きを漏らす。


そして第16話、ルールーに対して忠告とプリハート窃盗の指示をするためラヴェニール学園に潜入。まさかのJCコスプレを披露し視聴者を騒然とさせた。

本人はめちゃイケると思っているようだが、ルールー曰く「不審者として通報される確率82%」という(むしろコレで90%未満なのか……)。

パップル様パップルさん

それはさておき、ルールーは「プリハートを盗めばプリキュアは無力化する」というパップルの提案に論理的矛盾もなく効率的だと判断したため、その命令に逆らう理由はないとしてほまれのプリハートを盗む。だが、それを成功させた後のルールーは不思議な感覚に苛まれてしまう。

そしてルールーはそのプリハートを回収しにきたパップルに対し、"プリキュアの秘密を探るために詳細な解析が必要"と言ってパップルに渡すことを拒んだ。

先日の件もあって不審がりつつも「まあいいわ」と了承するパップル。また自身もトゲパワワを喧嘩で丁度溢れさせた百井あき十倉じゅんなを素体としたオシマイダーを発注する。


ほまれがキュアエトワールに変身できないために完全な力を出せず追い詰められるキュアエールとキュアアンジュ。ルールーがほまれのプリハートを盗んでくれたおかげでパップルも勝利をついに掴めそうだった。

一方、ほまれは変身できないにもかかわらず、友達や大ピンチの仲間を助けるため無茶を承知で立ち上がろうとする。ところがそこにルールーが現れ、自分が奪ったプリハートをほまれに突き出して返却する。ルールーはクライアス社ではなく友情を選んだのだった。


戦闘が終わりルールーの行動に困惑しているプリキュアたち。ルールーが事情を問いただされかけた直後、ルールーは凄まじい光線に襲われてショートしてしまう。


「わたしの邪魔するなんて、調整しなおしね!」


ショックを受けたプリキュア達の前に現れたパップルは、「ぶっちゃけ…切羽詰まっていてね」との言葉を残し、動かなくなったルールーを回収して撤退した。

センシティブな作品


第17話ではルールーが潜入活動によって得た「プリキュア達のプロフィールと戦闘データ」のみを残して、それ以外の数々の思い出を記憶データから消去しようとする。ところがその作業端末を横取りしたリストルは、プログラムを戦闘用に書き換え試作品のアンドロイド専用パワードスーツを導入する事も指示。「そこまでいじる気はなかったんだけど…」と困惑する彼女に「機械人形は機械人形らしく、役に立ってもらった方がいいでしょう」と冷たく言い放つ。

だがそのプログラム書き換えの影響で、ルールーはプリキュアに対する敵意を制御できずに暴走状態になってしまい、無許可で勝手に出撃してしまった。

従順な機械人形に戻すはずがえらい事になったと呆然とするパップルだったが、元凶のリストルは「パップルさん、後はお願いしますよ。調整を始めたのはあなたですから」と、軽い態度でパップルに責任を押し付ける。結局パップルはルールーの監督役として彼女を追いかける事になってしまった。

部下に対して冷徹なパップルもまた、上司に使われクライアス社の歯車の一部にしか過ぎない事を暗示された一幕でもあった。


そしてプリキュアと交戦中のルールーになんとか追いつき、ルールーがプリキュア達を追い詰めるのを確認するや否や、手柄を自慢するかのように「わたしが彼女の記憶を消してアンタ達の敵に戻してやったのよ!」とプリキュア達に暴露。だが、ルールーに様々な異変が起こった挙句、形勢がプリキュア側に覆ると動揺。しまいには泣き出すルールーに命令を果たせと催促するも、自分のプログラムは上書きされ、もう従順な機械人形ではないと拒否される。結果的にルールーがプリキュア側に寝返った事で退却を迫られる事になった。


なお、この第17話でのルールーとプリキュアとのバトルにおいて、ルールーの方がまだ優勢だった時、パップルは「後でルールーからプリキュアの正体を聞くつもりだったけど、その必要もなさそうね。終わらせちゃいな!」と命令している。

つまりパップルはこの期に及んでまだプリキュア達の正体を知らないのである。

第16話をよくよく見るとわかるのだが、パップルは学校に潜入した時にルールーにプリキュアの正体がわかっているならばプリハートを奪えと言ったものの、この時にその正体が誰なのかとは確認していない。ルールーがほまれにプリハートを渡した瞬間も実は目撃できておらず、キュアエトワールが現れた時にルールーが現場にいたことによって彼女の裏切りに気づいたという流れである。

そしてルールーはクライアス社をそのまま離反したので、ルールーが収集したプリキュア達の情報をパップルは一切引き継げていない


これは裏を返すと、ルールーの記憶の調整の際にパップルはデータの精査などを全くしなかったことを意味する。パップルはどうも「後で正体を聞くつもりだった」からわざわざデータを覗き見するような形で精査する必要はないと素直に考えていたようだ。

これは大失態としか言いようがないが、見方を変えればルールーを「ただのデータの塊」ではなくコミュニケーション可能な存在とみなしているという事なのかも…?

ルールーが裏切って以降はルールーを機械人形と事あるごとに罵倒するようになるが、これは彼女への嫉妬と羨望の裏返しである可能性もあり、そうでもしないとルールーを「人間」とみなしてしまうからなのかもしれない。実際、第18話では言葉のあやとはいえ「所詮アンタはこっち(クライアス社)側の人間」とルールーに言ってしまってもいる。


後輩・ジェロスの台頭、そして……(第18話〜第22話)編集

今回のルールーの裏切りは調整が不完全だったからというのがクライアス社としての結論であり、その責任はパップル一人になすりつけられる。

パップルからすればおかしなプログラムを強引にインストールしたリストルだって同罪だと言いたかったのだが、上司に口出しできるわけもなく……

ただリストルも引け目は一応あったらしく、パップルをクビや降格にする事はなかった。

かくしてパップルには、「我が社の貴重な製品」であるルールーを回収する任務が新たに与えられる事になる(正確にはパップル自身が名誉挽回のためやらせてくれと言い出した)。


追い詰められたがゆえに今まで以上に力を出さざるを得ないのか、意を決して出撃した第18話では、ルールーを大切な仲間として守ろうとするプリキュア達の猛攻をついにはねのけ、オシマイダーの下敷きにして行動不能にしてしまう。そしていまにもルールーを拉致しようとした時、何の力も持たない愛崎えみるがパップル以上の覚悟でルールーを守るために立ちふさがる。パップルがその姿に一瞬怯んだ隙にプリキュア達が根性でオシマイダーを押しのけ、またまたプリキュア側の逆転勝利。

無残に撤退したパップルの立場は今まで以上に危うくなり、ダイガンからは「わたしなら5分で終わる」とネチネチ説教をされる日々が続く。


ストレスを溜めていくパップルは逢瀬を夜毎に重ねている「彼氏」に愚痴を喋り続けるようになるが、そんな恋人を見て何を思ったのか、彼氏はパップルをよそに白い伝書鳩をどこかへ飛ばす。


翌日、別件でショックを受けトゲパワワを溢れさせていた愛崎正人の前に伝書鳩と1人の若い女性が立ちはだかる。

彼女の名はジェロス。パップルの後輩にしてミライクリスタル奪還の使命を与えられた新たなるあざばぶ支社社員だった……。


第20話ではジェロスが召喚したオシマイダーがプリキュアに浄化されたことが、なぜかパップルのミスということになっていた。さすがにこれはパップルも身に覚えがないと反論しようとするが、社長のホログラムは言い訳するなと問答無用に彼女を責める。

焦るパップルだったが、間が悪いことにその第20話でパップルが出撃した際、ルールーとえみるが奇跡を起こしキュアマシェリキュアアムールに覚醒。ルールーを回収するどころか本人に返り討ちにされることに。


第21話では、ジェロスがあざばぶ支社に正式に着任し立場上はパップルの後輩となるが、「失敗続きでもまだここに座っていられる神経の太さ、称賛に値するわ」などと強烈な皮肉を浴びせられ苛立ちを見せる。

オシマイダーを発注しプリキュアを倒そうとしたがあえなく失敗、ここでも「見学」に来たジェロスに軽蔑され、手にした扇子を握りつぶすほどにまで苛立っていく。


上司には押し潰され新入りの後輩には嫌味を言われ、会社での立場も危ういパップル。

第22話ではとうとう左遷部屋行きを余儀なくされるところまで行き着いてしまう。

このどうしようもない辛さを分かち合ってくれるだろう恋人がいる部屋のドアをくぐると……


何故かそこの天蓋付きベッドにはジェロスがいた。


扉を開けて秘密を知ってしまったならば愛するものと別れなくてはいけない。民話の「鶴の恩返し」に例えてパップルの行動を嘲うジェロスと、窓際に背を向けたままパップルに一瞥さえしない彼氏の姿から、自分が捨てられジェロスに乗り換えられたと察知したパップルは、その場から逃げる他なかった。

自暴自棄に陥ったパップルは、遂に自らのトゲパワワでオシマイダー化してプリキュアと決着をつけることを決意する。そんな馬鹿なことをするなと、愛する人が心配して追いかけてくれることだけを唯一の望みとして。


そんな望みも叶わずにオシマイダー化したパップルはとてつもないパワーでプリキュアを圧倒するが、その嘆きは場の全員に届いていた。

そして嘆きを感知したアムールは、オシマイダーの正体がパップルと気づく。

酷いことを何回言われても元上司を見捨てきれないアムールと、その心を尊重したマシェリは共にパップルがいるオシマイダー内部へ入り込む。

パップルとしては、自分の転落人生の一因になった元部下など会うことすら嫌な相手。「機械人形のくせに」といつものように罵って、マシェリとアムールの愛を語る言葉もトゲパワワを増やして拒絶するが、「絶望するくらい誰かを愛したことに嘘はない」とアムールから放たれた言葉から希望に気づかされる。

彼女の周囲のトゲパワワは沈静化し、更には一粒のアスパワワが心の中から光っていった。


マシェリとアムールはそれに続けて「まだ人を愛する心が残っているのなら、なんでもできる、なんでもなれる未来がある。愛する心を持ち続ければ、それは誰かに必ず届きます」と語り続ける。

パップルは2人の言葉を理想論だと言いながらも、それでもそれを信じたい気持ちに、一粒のアスパワワが生まれた自分に、差しのべられた救いの声へ瞳を潤ませ言葉を返す。


「きれいごとね、愛したって報われるとは限らない。でも…………届いたら…ぶっとびね…」


自分をまっすぐ見てくれた二人のハグ、そして新たに生み出されたツインラブギターによる浄化を受け、パップルは身も心も安らかになりクライアス社の呪縛から解放され、ルールーとの確執も無事に終結するのだった。

きれいごとセンシティブな作品


……ところでジェロスは愛情や友情を嫌っているはずである。恋慕に目が眩んでパップルと『彼氏』を取り合うようなタイプでは決してない。


作中では明言されていないものの、ジェロスは『彼氏』と手を組んでパップルを自滅させるために罠に嵌めた可能性が高い。というか、『彼氏』の正体がクライアス社の社長であるジョージ・クライだったことを考えるに、ほぼ確実に策略である。

なにせジョージは野乃はな以外の何者にも興味を示さず心も動かされない男なのだから。そもそもジョージがパップルと付き合っていたのも、彼が自らの孤独を一時的に埋めるために利用したか、彼女の業務へのモチベーションを高めるためという打算的な目的のいずれかであったと思われる。

そしてジェロスもこれよりも後の話ではジョージと徹底してビジネスライクな距離感を保っており、関連雑誌などではジョージはジェロスとも男女の関係であり、ジェロスの方はジョージの事を愛していたが、ジョージにとっては互いに利用し合う関係に過ぎなかった。

ただ、パップルが「彼氏が自分を捨ててジェロスに乗り換えた」と察知したことはあながち間違ってもいない。ジョージにとっては自分の目的のために動いてくれる駒としてはパップルよりもジェロスの方が有用と判断したのは確かなのだろうから。


また、新しいプリキュアであるキュアマシェリとキュアアムールの存在自体はクライアス社が報告を受けているようだが、その正体がえみるとルールーであることをパップルが報告していたのかは不明。

プリキュアの情報提供を怠っていたチャラリートに苛立っていたパップルが、この件(特にアムールの誕生)を報告しないとは考えにくいが、第23話で判明した事実から、クライアス社の上層部はプリキュア変身者の正体をかなり初期から知っていたにもかかわらず、現場の社員たちに情報を渡さなかった事が示唆されている。

これはパップルたちあざばぶ支社の初期メンバーに対して上層部が期待していた本当の役割は「プリキュアたちを適度に追い詰めて新しいミライクリスタルを生み出させること」であり、それゆえにプリキュア側が不利になりすぎないようクライアス社上層部はプリキュア変身者の正体を意図的に秘匿していたのである。ゆえにパップルもチャラリートも、プリキュアを倒してクリスタルを奪う事が仕事だと最後まで信じていた。

そうなると仮にパップルが情報を会社に律儀に報告しても「なかったこと」にされたのかも知れない。必要な数のミライクリスタルをプリキュアが生み出した事でパップルは用済みになり、会社からすればいいタイミングで退職してくれた事になる。むしろ会社にこれ以上しがみついていると、ダイガンのように処分されていた可能性もある。


なおパップルもチャラリートやルールーの例に漏れず、第22話終了後に更新されたクライアス社のHPにはあざばぶ支社の組織図からパップルに×印がつけられ、採用情報ページの応募資格欄は「未経験者歓迎、課長・係長経験者優遇、アルバイトも募集!」という文に変更されている。


退職後となる第23話のエンドカードではどこかのオフィスらしき場所で退職後の意気込みを問うインタビューを受けており、「ぶっとびなウェーブ」なるものを作り出すことを宣言していた。

このエンドカードでは、壁に額に入れられたダイガンの写真が確認できるが、彼は第23話で新社員・ドクター・トラウムによって粛清されてしまっている(翌第24話で生存していたことが判明した)。


新たなステージ(第24話〜)編集

そんなパップルであったが、第24話にてチャラリート共々ナイトプールに訪れて、プリキュア達の前に姿を現す。

チャラリート同様瞳にハイライトが増えており、性格や口調は相変わらずだったものの、えみるとルールーが『ツインラブ』として行ったライブ演奏や、それに続くプリキュアの活躍を満面の笑顔で応援していた。


ルールーのライブを見たことで、彼女とのわだかまりは完全に解消され、友好的な態度に変化している。はな・さあや・ほまれをプリキュア変身者として接していたため、プリキュア関連の情報はチャラリートと交換し合ったようだ。

プリキュア達の前で「新たなステージ」に向かっていることを発言したが、同話終盤にてまえむきあしたエージェンシー(略称MAA)なる芸能事務所を起業したことが判明。動画投稿者にすでに転向したチャラリートも引き入れており、さらにキュアアンジュのおかげで命をなんとか取り留めたダイガンを拾って部下として雇っていた(「給料減らすわよ!」などと言っている辺り見事に立場が逆転している)。

この第24話ではえみるとルールーによる『ツインラブ』を事務所のタレントとして勧誘しており、以降は準レギュラーとしてプリキュア達と接点を持っていく。


第25話では当の2人から勧誘をあっさり断られたものの、諦めず夏祭りの屋台で資金を稼ぐことに。

パップルはくじ引き屋でなかなかあたりが出ない状況の中「えみるとルールーがうちの事務所に所属してくれたら、いくらでもあげちゃうんだけどなぁ~」と誘惑するが、そこへはなの同級生である阿万野ひなせが現れ、見事1等賞を引き当ててしまった。パップルにとってはまさかの展開となったが、1等景品のぬいぐるみを欲しがったはなのために全財産を使い切ってまで見事当てた……と思ったら最初からはぐたん用だったと知り落ち込むひなせに「ドンマイ」と慰める恋愛の先輩らしい面も見せた。

魅惑のナイトプールセンシティブな作品


第28話では自社のタレント犬ハルを連れてペット関係らしきCMのオーディションに参加。一方えみるたちのことはまだ一応気に留めている様子。

オーディションではもぐもぐ&ほまれといい勝負をした。

なお猛オシマイダーが出撃した際、一緒にいたチャラリートたちは全員ピンヒールで走れないパップルを置いて逃げるというあんまりな行動を起こしている。後で彼らがどうなったかは想像に難くないだろう。


第33話ではアバン開始早々ビューティーハリーに上がり込み、未だ所属を明確にしていないにもかかわらずツインラブに若宮アンリの密着取材の仕事を持ちかける。

ツインラブはMAAの所属じゃないのでパップルは自分がとってきた仕事を勝手に押し付けてるのだが、現実的に考えるとさすがに非常識なのでそういう発想に繋がらずにいつの間にか所属していたのかと混乱する視聴者もいたようだ。(ちなみにパップルがそういった行為に及んでいる思惑はこちらを参照。ただしこのあたりは本編では重要視されていない裏設定なので、あまり気にしなくてもいい部分である)


それはさておき、上手く笑えないえみるの代わりを受け持ったはなとさあやの仕事ぶりもそつがないものだったので企画元と思われるディレクターからは褒められるのだった。

一方で時には厳しく評価される有名人の苦悩を抱いたえみるに寄り添う一幕も。


第38話では、今までの立場との落差を納得できない気持ちを抱えていたダイガンが再度クライアス社に引き込まれかける。この裏切りは誰にも知られない形で動いていたが、バップルはダイガンの様子から彼の変心を僅かながらに見抜いていた。

その後クライアス社へ戻るための手土産としてついに猛オシマイダーを召喚してプリキュアと戦いに赴いたダイガンだが、結局は心の迷いからまともに戦えず惨めに敗北。

裏切りのこともあってもはやMAAに帰ることもできず呆然としていたダイガンの前に現れたパップルは自前のジュリ扇で彼を殴りつけるが、それ以上は何も責めず、彼がチュロスにちまちま乗せていたお花のデコレーションが評判だったことを伝える。「次は5分で乗せて見せる!」と意気込むダイガンに「それでこそ、わがまえむきあしたエージェンシーのメンバーよ!」とウィンクして叱咤激励した。


第41話ではえみるが精神的ショックで声を出せなくなったことを知らされひとまず療養を薦めた。

ツインラブは前述の通り正確に言うとMAA所属ではないが、かなり重要な関係性を帯びていることがうかがえる。


第43話ではほまれがハリーに抱く感情を恋だと断言。

言われるまで気付かなかったらしいはな、えみる、ルールーから荒唐無稽に受け取られたが「恋はするものではなく落ちるもの」と自身の経験も踏まえたアドバイスを贈る。

ちなみにその後焼き芋売りを手伝うよう呼びかけたものの、そちらは却下されるのだった。


以上の行動からわかるように、クライアス社退職およびMAA設立後は、高飛車気味な態度こそあまり変わらぬものの、前々から持ち合わせてはいた温情やまっすぐな心根が発揮され、部下や学生達に対し面倒見の良さを見せている。

彼女の地位を蹴落としてジェネラルマネージャーに就任するも、部下も失い身も心も疲弊していったジェロスとは実に対照的である。(そのジェロスも後に再スタートを切ることができたが)


第47話ではプリキュアの助太刀にチャラリート・ダイガンと共に参戦。

「お仕事の時間よ!」とジュリ扇を用いながらの格闘を披露した。ビシンとの一騎打ちでは優勢を保っており、元クライアス社員として経験の差を見せつけた。

その後リストルに加勢によりピンチに陥るが、そこをハリーに助けられた。

なお、プリキュア達をジョージの元へ行かせようとした際には「早くあの人の元へ」と発言しており、彼への未練はないものの、情は残っていたことを窺わせている。

加えて第48話では、暴走するジョージを「デビル…まるで悪魔」と評したジェロスに「違う。…あの人は、1人の男よ」と返しており、恋人だった頃から彼の抱える悲しみに寄り添おうとしていたのかもしれない。

(クライアス社在籍当時のパップルが「彼氏は本当は社長である」という素性を知って付き合っていたかたは作中描写だけでは定かではない。しかし第47話の時点では既にその事実を悟っていた、あるいは知っていた様子。後で知ったという場合は、比較的あり得そうなところではトラウムかツインラブ経由かもしれない)


11年後

『あら、幸せの御裾分けを貰っちゃった』

花にあふれた楽園も堕落した民衆もない世界線。

2030年に、成人したほまれと空港で出会う。

薄化粧であるが、どこか活き活きとした表情であった。この世界の彼女も何かしらの活動をしていると思われる。

なお2030年時点でチャラリートやジェロスがまだ小学生なのに対し、パップルはどう見ても25~26歳のほまれと同じか年上にしか見え……これ以上は禁句だろう。


余談編集

名前のモチーフ編集

名前の元ネタはバブルである。服装がボディコンジュリ扇を持つという風貌やいかにもな演出から、想像できた視聴者も多いだろう。


中の人編集

担当声優の大原さやか氏は過去のプリキュアシリーズでは『Go!プリンセスプリキュア』において天ノ川きらら/キュアトゥインクルの母親・天ノ川ステラを演じた。

本作で3年ぶり2回目のシリーズ出演である。


関連イラスト編集

はじめてのおしごと!

無題ナウなヤング

センシティブな作品センシティブな作品


関連タグ編集

プリキュア内編集

プリキュア HUGっと!プリキュア

プリキュアの敵一覧 お色気担当


ポイズニーミズ・シタターレサソリーナ若いマジョリーナマーモホッシーワクイーンミラージュ:厚化粧でスタイルがいい人間体で、陽気かつ派手なことを好むグラマラスな敵女性幹部繋がり。


ブンビー:会社宛にタクシーの領収書を発行した社員系かつ課長職または中間管理職にあたる敵キャラクター繋がり。組織を離れた後に起業した点も共通している。


アラクネア:"対プリキュア"に派遣された女性社員繋がり。ただし、こちらはパップルとは異なり、プライベートを犠牲にしてでも仕事に徹底する等、恋愛とは無縁な「仕事人間」として描写されている。


プリキュア以外編集

平野ノラ:「しもしも〜」の台詞やショルダーホンなど、キャラの元ネタの1つと思われる。

関連記事

親記事

クライアス社 くらいあすしゃ

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 1187234

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました