概要
『HUGっと!プリキュア』に登場する、愛崎えみる/キュアマシェリとルールー・アムール/キュアアムールの2人が結成したアイドルユニット。
楽器は主にエレキギターだが、回によってはメロディタンバリンも使用している。
本編での動向
えみるとルールーはその出会いから音楽が大きく関わっている(それぞれの単独記事も参照)。共にプリキュアとなってからもエレキギターを一緒に弾き歌って、その友情を育んでいた。
そんな2人は第24話で、町内会のナイトプールが盛況の中、物陰に隠れて何やらし始める。ミライパッドにミライクリスタル・レッドをはめ込み、お仕事スイッチを発動してアイドルの姿になった2人は、「ツインラブ」と名乗ってエレキギターを手にゲリラライブを始めたのだった。「LOVE&LOVE」を歌ってその場にいた客達を大いに盛り上げ、ジェロスたちの邪魔が途中入るものの、観客達を元気づけてライブを無事成功に終えた。
その結果を見て動いたのがルールーのかつての上司、そして敵だったパップル。クライアス社を退職した彼女はチャラリート、ダイガンと共に芸能事務所「まえむきあしたエージェンシー(MAA)」を立ち上げていた。そしてえみるとルールーを、所属タレント第1号として早速スカウトしたのだった。パップルは仕事抜きで2人に惚れ込んだようで、戦闘終了後のナイトプールでプリキュアと写真を撮るなどしていた。
えみるとルールーは第25話で事務所入りは断っているものの、MAA一同は諦めきれず引き続き勧誘を続けている。
座古明史と佐藤順一の両SD曰く、えみるとルールーに所属した気が無いにもかかわらず、MAA側が勝手に仕事を取ってきて2人に斡旋しているという(第26話放映後のタイミングで発売された『アニメージュ』2018年9月号より)。事実第33話でも、パップルが若宮アンリの密着取材のレポーターの仕事を持ち込んできた。
2人とも、当初は自分達が歌いたい時だけ公民館等でライブを行うような趣味の範疇としての活動だったが、MAAの(勝手な)サポートもあってSNS経由で知名度が上がり、第31話の時点ではラヴェニール学園内でアイドルと認知されていたり、ネットメディアに「新人アイドル」として取り上げられるようになる。第33話では人気急上昇中のアイドルとしてTVのワイドショーなどでも取り上げられるようになった(ただしその扱いは「アイドルなのかロックバンドなのか中途半端。何が良いかわからない」という否定的な方向であったが)。
このような体験を経て、えみるは次第に「自分の歌を世界のみんなに届けたい」という大きな夢を持つようになった。
2人についても、MAAについても、今後の動向に期待がかかる。
ちなみに
2人のアイドル活動に関しては本編で触れられる以前から、各種玩具内での音声、玩具商品紹介ページや玩具カタログ夏期版での説明などで既に触れられていた。アイドル衣装での姿も各種玩具やフィギュアで既に用いられている。
一方中の人的には、えみる役の田村奈央は『アイドルマスターミリオンライブ!』の木下ひなた役としてキャラクターソングを歌い、ステージにも多数出ている。ルールー役の田村ゆかりもアイドル声優として一線を長年走り続けており、アーティストとしても抜群のステージパフォーマンスを誇る。
アイドル役としては格好のキャスティングとも言えるが、実はそもそもルールー役とえみる役の声優の選定には「歌が得意かどうか」も最初から条件にあったようだ。田村奈央・田村ゆかりの両名とも、オーディションで歌唱テストがあったということを発言している(余談ではあるが、ルールー役の田村ゆかりはオーディションではえみる役も同時に受けていたらしい)。
玩具展開及びCD展開(上述の「LOVE&LOVE」は後期EDのカップリング曲となっている)と密接なことから放映前の企画段階で二人をアイドルデビューさせることが既定路線であったのだろう。
で、ここで気になるのがCD展開。これまで劇中でアイドル活動が行われた場合、それに連動したCDが発売されている(春日野うらら:「とびっきり!勇気の扉」・「ツインテールの魔法」、剣崎真琴:「SONGBIRD」)。
もちろん既にボーカルアルバムに「キミとともだち」「大好き∞無限POWER」が収録、「LOVE&LOVE」も前記の通りシングルに収録されていた。
既に初期メンバー3人によるキャラソンシングルが発売されているのを考えると、バランスを取る意味でも、ストーリー展開に合わせる形で新曲が発表され、CDがリリースされる可能性も十分考えられた。しかし最終的にはボーカルアルバムは1枚のみ、ベストアルバムも新曲は収録されず、ツインラブ単独のCDもリリースされない結果となった。
グッズ展開という面ではプリティストアのオリジナルグッズ「アイドルシリーズ」でも、えみるとルールーはそのままこのツインラブとして商品化されることになった。本編設定がそのまま同シリーズに持ち込まれるのは初めてであり、この辺は劇中設定をそのまま活かした形となる。
衣装に関してはバリエーションがあるのも特徴で、本編だけでもメイン画像にあるミライクリスタル・レッドで現れるアイドル衣装、第30話で登場したパープルで現れるダンサー衣装、第33話で登場したルージュで現れるアナウンサーの衣裳があるほか、本編外では前記アイドルシリーズの有名アイドルグループをイメージしたような制服っぽい衣装、『プリキュアつながるぱずるん』で実装された際の「愛崎えみる この歌を届けるのです!」「ルールー・アムール 心を込めて歌います」での衣装があげられる。
余談
メンバー2人は「愛」崎えみるとルールー・「アムール(フランス語で愛)」で、両方名前に「愛」が入っている。
ユニット名「ツインラブ」は恐らくこれを踏まえてつけられたのであろう。
関連タグ
HUGっと!プリキュア 愛崎えみる ルールー・アムール えみルー
関連キャラ
ツインカムエンジェル:14年前の1時間違いの世界の「ツイン」繋がりのユニット。なお、こちらも元気娘とクールビューティの構成で劇中でギターを演奏している。