演:木下あゆ美
「ジャスミンはエスパーである。物体を通じて、それに触れていた人の思いを読み取ることができるのだ。」 by ナレーション
概要
特撮ドラマ『特捜戦隊デカレンジャー』のキャラクター。
宇宙警察地球署に所属する刑事であり、デカイエローに変身する。
『デカレンジャー』以外のスーパー戦隊シリーズの作品に客演することが多く、演じる木下自身もスーパー戦隊シリーズ以外の東映特撮作品に多数出ていることもあって、『デカレン』キャラの中では知名度が高い。
人物像
ミステリアスな雰囲気を持つ美人刑事。
コードネームは「ジャスミン」。
その印象とは裏腹に言葉づかいが少々時代遅れで、おやじギャグが得意。アリエナイザーや怪重機、他のスーパー戦隊にニックネームをつけることもしばしば。
他人に触れる、もしくは物質を通して人の心を読むことができるエスパー能力(サイコメトリー)を持っている(この他にも、伏せられたカードの模様を当てることが出来る)。これによって多くのアリエナイザーの企みを暴いているが、その能力ゆえに両親に捨てられたり、友人から疎まれ孤立するなど孤独だった過去を持っており、目を合わせた相手を焼き殺していたアリエナイザー(演:岡元次郎)に襲われた際ボスに助けられ、SPDの道を選び現在に至る。普段手袋をしているのは、自身の能力で他人の心を読まないようにするためである(幼少期は能力を制御出来ず、他人の心の声が常に聞こえていた。また、現在でも相手の殺気が強いと殺気を感知してしまう事がある)。
また、作中では彼女以外にもエスパーが登場しており、その多くがアリエナイザーに利用されている。
サキュバス・ヘルズからはエスパー能力を察知されており(彼女いわく、オーラの色で分かるらしい)、サキュバスの思考を読み取った際にはあまりの残虐性に屈服しそうになったが、バンの言葉を受けて立ち直っている。ちなみに、心にバリアを張るワンデ星人ニワンデの心は読めなかった。
また、眠っている対象であれば、悪夢などを覗くこともできるようである。
また、デリート権を持たないデカレンジャー以外の宇宙人が殺人に手を染める事を良しとせず、相方とのケジメをつけようとするニワンデやアリエナイザーに娘を殺されたテラン星人チョウ・サンがアリエナイザーを殺そうとした際には止めている。
同じ女性警察官のウメコとは仲が良く、ホージーとは昔コンビを組んでいた。
クールさからウメコに憧れられている一方で、ジャスミンはウメコの思い切りの良さや明るさに憧れているようだ。
Vシネマ『10 YEARS AFTER』では結婚して一児の母となり、名前も「日渡 茉莉花」となっている。夫は本編Episode.07、08に登場したテレポート能力をもつエスパーの日渡氷狩(演:上村祐翔)で、彼が地球署の職員として赴任してきたことで交際を始め結婚に至った。
彼との間に産まれた息子もテレポート能力を受け継いでいるが、それに留まらずジャスミンも授乳によって息子からテレポート能力を獲得している。
(ちなみにテレポート能力の説明はジャスミン自身が行ったため、説明役を奪われたナレーションは「ソレはいいが、私の台詞が一つ減った気がする……」とぼやいていた)
20thでは爆破事件の犯人とされたチーマ星人ラエンジョが落としたかんざしからあるビジョンを確認している(この時バンが塁にジャスミンのエスパー能力の説明をした為ナレーションは「おっと……私の仕事を奪われた」と発言している)。
また、10thで得ていたテレポート能力は(あまりにもチート過ぎると判断されたからなのか)年を経て失われた為麻薬王タレワラーネの屋敷があるチーマ星へは宇宙船を使っていた。
名前の由来は探偵小説作家レイモンド・チャンドラーとジャスミン茶(ジャスミンは茉莉花の英語表記)。
『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』では、両親から宇宙警察としての活躍を知り、会いたいという手紙が送られたことが判明する。当初は複雑な心情でいたが、麗の説得を受けて会う決心をしたようである。
ちなみに何故だか『We are the ONE ~僕らはひとつ~』(前作のEDテーマ)の存在を知っており、アバレンジャーの前で踊って見せた事も…。
ジャスミン語録
いわゆる死語から古いギャグ、ことわざまで様々な語録を口にしている彼女だが、超能力を周囲から疎まれて育った過去を持つため、たまに真面目な事を言う事もある。怪重機に対しては特徴に由来したあだ名をつける傾向にある。
語録 | 備考 |
---|---|
「命名:天秤君」 | ラブーリ星人バラン・スーを指して。ホージー曰く、「そのあだ名、スーパークール」との事 |
「なるようになるわ。ケ・セラ・セラ」 | デカレンジャーロボの初合体に際して |
「微妙に感動」 | - |
「チェンジしてます」 | - |
「人生はワンツーパンチ」 | 水前寺清子の代表曲・「三百六十五歩のマーチ」の歌詞から |
「青春を無駄に燃焼系」 | - |
「許すまじ」 | - |
「止めどなくトドメ」 | - |
「ジャスミンのドーンと行ってみよう!ドーン!」 | パトアーマーで激突する際の決まり文句。ドーンとやってみようというパターンもある。元ネタは『欽ドン』こと『欽ちゃんのドンとやってみよう!』 |
「意味不明物体」 | 巨大版も存在する |
「あっと驚く為吾郎ね」 | 元ネタはクレージーキャッツのハナ肇のギャグ |
「天は二物を与えず?」 | - |
「犬と戯るね」 | 石川啄木の短歌「われ泣きぬれて 蟹とたはむる」をもじったもの |
「若さだよバンちゃん」 | 元ネタはサントリービール「純生」のフレーズ「若さだよ、ヤマちゃん」 |
「信じる者は救われる!」 | - |
「昼行灯の内蔵助よ」 | 赤穂浪士の指導者大石内蔵助のあだ名に由来 |
「やってみそ」 | ナカモから販売されている味噌ソース「つけてみそかけてみそ」が元ネタか |
「ナンジャラホイ?」 | 何だろう?の意味でキレンジャーも使っていたフレーズ |
「よござんすか?よござんすね?」 | - |
「ウメコの入浴図」 | - |
「だいじょうV」 | 「アリナミンV」のキャッチフレーズから |
「パラボラ君」 | エンバーンズのこと |
「ばいなら」 | 斎藤清六が使い出したとされる「バイバイ」と「さよなら」の造語 |
「この世に止まない雨はない」 | - |
「なにゆえ?」 | - |
「人間、諦めが肝心よ」 | - |
「万事休す」 | - |
「頼むだけ無駄」 | - |
「でも、打つ手なし」 | - |
「ロマンというか、宇宙も円満というか」 | - |
「パトアーマー、デカマシンの中でも一番石頭くん」 | - |
「落ち着けてないで」 | ウメコがボスに雷を落とされた事に対して |
「でも、パイパイ出ないでしょ?」 | - |
「イガイガくん二世」 | イーガロイドを指して |
「母よ貴方は強かった」 | 元ネタは戦前歌謡「父よあなたは強かった」 |
「ガチョーン」 | 谷啓のギャグ「ガチョーン」 |
「ガタンと止まってハイ、それまでよ!観念しなさい!」 | 「ハイ、それまでよ!」はクレージーキャッツの楽曲「ハイ、それまでヨ」が元ネタか |
「5人倒すのにたった3秒!めちゃめちゃ早いでかんわ」 | 脚本家の荒川稔久おなじみの名古屋ネタ |
「微妙にガッカリしてるかも」 | - |
「またシオマネキくん」 | デビルキャプチャーを指して |
「ダイナマイトドンドン!」 | 1978年に公開された映画「ダイナマイトどんどん」が元ネタ |
「てな事で」 | - |
「能ある鷹は爪を隠す」 | - |
「これじゃダイダラボッチに針の剣」 | - |
「あじゃぱー」 | 伴淳三郎のギャグ。ちなみに『デカレンジャー』と同時期に放送されていたのがこれを主題歌に採用する事となる『かいけつゾロリ』である |
「ウメコがそんななら、今日できっぱり見損なう!」 | - |
「ちかれたび」 | 中外製薬の「新グロモント」のキャッチコピー |
「限りなく無駄だと思うし」 | - |
「微妙にじゃなくて激しく見損なった!」 | - |
「大したたまげた」 | かねさ株式会社から販売された「津軽三年テーブルみそ汁」のCMが元ネタ |
「レッツラGO!!」 | 赤塚不二夫の漫画「レッツラゴン」から派生した言い回し |
「ニントモカントモ」 | 「忍者ハットリくん」での言い回しの一つ |
「疲労が思考にまで達しちゃった」 | - |
「ローマ甲冑君/ローマ君三号」 | キャノングラディエーターを指して |
「敵もさる者」 | - |
「そうだそうだと言いました(まる)」 | - |
「本気と書いてマジ」 | - |
「食べるなら残さず。おばあちゃんの遺言だから」 | - |
「私はあなたのお弁当ってわけ?」 | - |
「平凡じゃない、パンチ…!」 | デカブレイクが繰り出すパンチ技に対する賞賛。元ネタは雑誌『平凡パンチ』 |
「行くべし!」 | - |
「不穏当な発言」 | - |
「正義を信じる者が勝つのよ」 | - |
「馬乗り君」 | ゴッドパウンダーを指して |
「って言って聞くなら警察いらないか」 | - |
「賛成の反対の反対なのだっ!」 | 「天才バカボン」における言い回し |
「打ち身、擦り傷、筋肉痛」 | - |
「このままでは勝ち目は…ない…」 | - |
「けいけんちがあがった!!ひだりアッパーをおぼえた!!▼」 | センちゃんの「ホージーはジーバをたおした!!」と言う発言に続けて |
「可能性…あり。」 | - |
「地球外宝物…?」 | - |
「もうええっちゅうの」 | - |
「ふざけると今の再び」 | - |
「限界近し」 | - |
「罪を生まないのもまた使命」 | - |
「未練タラタラ」 | - |
「お前顔ねーでねーの」 | - |
「世界のどこでもコンニチハ…だもんね…」 | 1970年の大阪万博テーマ曲「世界の国からこんにちは」(歌:三波春夫)から |
「お年頃ですから」 | - |
「お労しゃー」 | - |
「この度は誠に」 | - |
「現実現実」 | - |
「嘘が偶然ホントになっただけ」 | - |
「スワット参上、スワット解決」 | 快傑ズバットの名乗り口上「ズバッと参上!ズバッと解決!」 |
「おやつは1人300円まで」(バナナは?)「それが問題だぁ」 | 昭和の小学生あるあるネタ |
「怒りの二丁拳銃!」 | - |
「バカンスバカンス」 | - |
「金なら1枚、銀なら5枚!」 | 森永製菓の「チョコボール」の応募券 |
「なんだかごちゃ混ぜくん?」 | フランケンザウルスのキメラっぷりを評して |
「成敗!!」 | - |
「快☆感!!」 | 薬師丸ひろ子主演の『セーラー服と機関銃』を代表するセリフ「カ・イ・カ・ン」 |
「宇宙の果てまでだって追いかけてやる!!」 | - |
「嵐の前の静けさ…」 | - |
「めかし込んでウキウキ!?」 | - |
「憧れの金バッジ…」 | - |
「ナンセンス?」 | - |
「これがアタシの実力よ?と、日記には書いておこう♪バイなら。」 | 「と、日記には書いておこう」は龍角散トローチのフレーズが元ネタか |
「火遊びで許されるのは夏の恋だけよ!」 | センちゃんに「夏だけ?」と聞かれて「うん」と返した。 |
「特キョウさん?」 | - |
「くりびつてんぎょう」 | びっくり仰天の逆さ読み |
「oh!No」 | - |
「秘技、敗れたり」 | - |
「すんごいですねえ…!」 | 所ジョージのネタ |
「喧嘩はいかんよ、チミたち」 | - |
「以下同文」 | - |
「正義は必ず勝つ!」 | - |
「飛びます飛びます君2号」 | ハンタージェット2を指して。「飛びます飛びます」は坂上二郎のギャグでもある |
「ていうか意気軒昂?」 | - |
「ドクドクキノコ君」 | サイコマッシュを指して |
「無茶苦茶でごじゃりまするがな」 | 漫才グループ「花菱アチャコ」のギャグ |
「これって大人のミリキ?オヤジ転がし?シュッテキ〜」 | 厳密にはジャスミンを真似したウメコの発言 |
「署を捨てよ町に出よう作戦」 | 寺山修司の著書「書を捨てよ町へ出よう」 |
「とってもよくお似合いですわ」 | - |
「おふざけじゃないよ!」 | - |
「このお邪魔虫!!」 | - |
「おだまり!」 | 美川憲一のセリフ。同タイトルの曲もある |
「明日はホームランだ!」 | 「吉野家」のCMにおけるフレーズから |
「〇〇なのは良い事だ」 | 大きいことは/スーパーなのは/オールスターはなどの派生型がある |
「右に同じ」 | 第12話ではセンちゃんがこのセリフを言った |
「すんずれいしました」 | 「加藤茶」のコントで言う台詞 |
「飛んで飛んで、夢想花」 | 「円広志」の夢想花のフレーズから |
(随時追加希望)
客演
海賊戦隊ゴーカイジャー
2011年放送のスーパー戦隊35周年記念作品。デカレンジャー回(第5話)にてゲスト出演。
ザンギャックによって指名手配されたキャプテン・マーベラスを逮捕する。
スーパーヒーロー大戦乙
2013年配信の映画『スーパーヒーロー大戦Z』のネットムービー。
変身後のデカイエローの姿で登場(声は木下が演じている)。
なお木下は、『Z』『乙』の両方に登場するスカイダインの声も演じている。
ヒーローママ★リーグ
2018年配信の、スーパー戦隊シリーズのヒロイン3人を主役にしたネットムービーで、主役の一人を務める。
息子が幼稚園児になっており、ママ友の芳香(旧姓:小津)・七海(旧姓:野乃)と共に宇宙忍デモストの野望に立ち向かう。
時短の為に一か所にアーナロイドを集めようとしたが上手くいかず、あろうことか名乗りを省略しようとしたため、七海や芳香から「いろんな人に怒られる」と注意された上ウメコから「(デカレンジャーの名乗りはひとつながりの文章であるため)自分に回ってこなくなる」と苦情が来てしまった。
この時に息子の名前が「(日渡)大我」であることが明かされている。
特捜戦隊デカレンジャーwithトンボオージャー
2024年配信の『王様戦隊キングオージャー』とのコラボ作品で、主役の一人を務める。
もう一人の主役であるヤンマ・ガスト / トンボオージャーに惚れられる。
キャラソン
関連イラスト
関連タグ
特捜戦隊デカレンジャー デカイエロー ジャスミン 戦隊ヒロイン
ツインカムエンジェル…ウメコとのコンビ
十六夜アキ…同じく中の人繋がり、かつ「生まれつき持つ能力ゆえに孤独であったところを、メインキャラクターに救われたキャラクター」繋がり。ちなみに、彼女の父親はドギー役の稲田徹氏が演じている。
怨み屋さん…中の人繋がりであるが、こちらは非合法で悪人を制裁する復讐代行業者である。
アーニャ・フォージャー:超能力を持つ女性繋がり。こちらも超能力が原因で周囲から気味悪がられた過去を持っている。ジャスミンが氷狩と結婚して大我を儲けたように、こちらは(偽装ではあるが)父と母と一緒に暮らしている。
三宮紫穂:サイコメトリーの能力を持つ女性繋がり。また、この能力により遺留品などを探ることも行っている。仲間たちと同様、超能力を抑えきれず、多くの大人を困らせた過去がある。その時、ようやくわかってくれる大人が来てくれたことで、学校にも通えるようになっているとのことである。