概要
地球人を液体燃料にして売りさばこうとしたアンリ星人ベイルドンの企みを阻止するため、地球署署長のドギーの判断でデカレンジャーの新戦力として投入された。
高性能の人工知能と嗅覚センサーを備え、普通の警察犬では不可能なレベルの追跡も可能であるなど、アリエナイザーによる犯罪への対処に十分な能力を備えている。
また、戦闘力もかなりのもので、アーナロイド数体程度ならまとめて瞬殺できるほど。
…なのだが、
- デカレンジャーの前に現れて早々にドギーの足元に犬が電柱によくやるアレ(一応ただの冷却水なので汚くはない。なおドギーはすでに何度か同じ目に遭っているらしい)をし、さらに署長席に勝手に座る
- 躾役となったウメコとベイルドンの行方を捜す途中、捜査を放り出して近隣の店の機械油(それも一番高価なもの)を勝手に食べて(!?)しまい、ウメコがオイル代を弁償する羽目になる
といった具合に、デカレンジャーの5人の前に初めて姿を見せた当初は、かなり自由奔放なじゃじゃ馬(犬だが)として描かれており、すでにある程度扱いに慣れているはずのドギーをして「性格に問題がある」と言わしめるほどであった(絵に描いたような理想の上司である彼ですらこう発言するのだから余程である)。
とはいえ、ベイルドンの計画に不可欠な液体の入った小箱のありかを、地中深くに埋まっていたにもかかわらず正確に嗅ぎ当てる、ウメコの危機を察知して現場に急行し助太刀に入るなど、警察犬としての役割はきちんと果たしているほか、デカレンジャーの面々とも徐々に信頼関係を築き、じゃじゃ馬ぶりはしだいに鳴りを潜めるようになった。
特に躾役となったウメコとは当初こそ犬猿の仲だったものの、その本質をいち早く見抜き信じ続けた彼女とはベイルドンの一件を通して早くから打ち解け、以心伝心の良いコンビとなっている。
なお、犬小屋はスワンのラボに置かれている。因みにウージョン星人ジンチェがデカベースを乗っ取った一件以降、この犬小屋には緊急時に使うデカベースの制御装置がスワンにより取り付けられているらしい。
ディーバズーカ
マーフィーの形態の一つにしてデカレンジャーの武器。
詳細は個別記事にて。
バトライズドアーマー
マーフィーのパーツが分解し、各メンバーと合体して完成する強化アーマー。もともとは『パワーレンジャー・S.P.D.』オリジナル武装であり、のちに『マジレンジャーVSデカレンジャー』で逆輸入された。
主にレッドが装着するが、パワレン本編ではブルーが装着したこともある。
余談
名前の由来は、映画「ロボコップ」の主人公アレックス・マーフィー、および映画「K-9」から。前者はロボット、後者は警察犬が深くかかわった刑事もののアクション映画であり、由来としては申し分ないと言える。
Episode32-33にはトート星人ブンターの助手ロボットとして同型のクラレンスK9が登場した。頭の形と性格以外はマーフィーと類似しているが、ディーバズーカに変形する機能もあるかは不明。
この手のメカとしては珍しく、初登場回ではマーフィー自身の視点からの映像も見られた。その思考内容を示す英字も併せて表示されており、登場当初のとっつきにくい性格を人工知能らしさと併せて垣間見ることができる。
また、「轟轟戦隊ボウケンジャー」にも登場。Task.31の30戦隊大全集でデカレンジャーが紹介され、ボウケンジャーのメンバーがデカレンジャーの服装をして〆た際、マーフィーが画面の前に突然現れた。
関連タグ
アンキロベイルス:前作で途中参戦した巨大戦力。こちらも自我を持ち、当初は戦隊側に非協力的だった。
アーサーG6:同じく戦隊メンバーの必殺武器に変形するサポートロボット。名前がカタカナ+アルファベット+数字という類似点もある。こちらは人型で人語も話す。