「俺のハートに燃える火は、悪人共には地獄の業火!燃やし尽くすぜ、平和の為に!!」
プロフィール
概要
犬の獣人のような姿をしたアヌビス星人で、宇宙警察地球署の署長を務める。
デカレンジャーの面々からは「ボス」と呼ばれ、宇宙警察最高司令官からも信頼されている。伝説の警察官だけあって宇宙警察管内でも顔が広いようだ。
すでに第一線は退いているが、現役時代は「地獄の番犬」と呼ばれ、多くの犯罪者達から恐れられた伝説の警察官であり、現在でも高い腕前は健在。また有事の際には緊急変身(エマージェンシー)を行いデカマスターとして戦うものの、「自身に頼りきりにさせないため(=後進達の成長のため)」という親心から彼が出動する機会は少ない。
厳しくも温かい目で若き刑事達を見守るその姿はまさに父親のよう。
またボクデン星に伝わる「銀河一刀流」という剣術の免許皆伝を受けた手練れ剣士でもあり、かつては師範の息子であるボクデン星人ビスケスとは兄弟弟子の関係にあった。この為、地球署でも最強格の警察官であり、頼れる指揮官であるのは間違いないのだが、特に強い信頼で結ばれているスワンが絡むと、普段の冷静さが崩れて感情的になったり、人質を取られると劣勢になる事もあった。
変身前での武装は、基本的にはデカレンジャー達と同様にSPシューターとなっているが、稀に変身前でもDソード・ベガで戦うこともある。
ちなみに「30大スーパー戦隊超全集」の付録DVDではニンジャストームからミスティックフォースまでのパワーレンジャーシリーズの解説を行っていた。
デカマスター
有事の際には変身手帳マスターライセンスを使って、デカマスターに緊急変身する。
圧倒的な実力者だが、基本的にはデカレンジャーが敵わない程の強敵が現れる等の緊急時か、個人的に因縁のある相手でもない限り変身はしない。
詳細はデカマスターを参照。
デカレンジャー以外でのボス
声優が呼べれば簡単に出演できるフットワークの軽さから、その後の作品でも定期的に登場している(要は戦隊版のイマジンズに近い)。更に年長者故に現行作品の登場人物の成長を促すこともできるために、基本的に出演すれば見せ場がある。
家族構成は不明だが、海外版では妻子がいたことになっている。
スーパー戦隊VSシリーズ
VSアバレでは整体師に背骨を直してもらい、マジVSではウルザードと対決した。
また恐竜やの常連だったらしく、その縁で杉下竜之介や小津深雪とはお知り合い。
海賊戦隊ゴーカイジャー
第5話でデカレンジャーの大いなる力をゴーカイジャー達に託した。最終回では同じく警察であるシグナルマンと共にゴーカイジャーを見送っている。
パワーレンジャー・S.P.D.
アヌビス"ドギー"クルーガー/シャドウレンジャー
S.P.D.地球基地の司令官。
かつて母星であるシリウス星を守るためにトゥルービアン軍と戦ったが敗北し、妻子と母星を失った過去を持っており、そのトラウマが原因でシャドウレンジャーへの変身を拒んでいた。
そのためかベナーグ将軍(カジメリ星人ベン・G)とは原作と関係性が逆転している。
原作と比べてB-スクワッドの態度が悪い場合も多いためか、レンジャーへの指導は厳しめ且つ頑固で尚且つ本人が暗い過去を持っていることも相まって、いざこざが起きてしまうことも少なくない。
後々の後日談ではS.P.D.最高司令官に就任した。また後に妻は生存が確認された。
日本語音声もオリジナルと同じく稲田氏が演じている。
宇宙戦隊キュウレンジャーSpace.18
並行宇宙にいるキュウレンジャーたちが通ってきたワームホールについて伝えるため、センちゃんとウメコに事情聴取を受けていたショウ・ロンポー、ガル、ハミィと対面。
ガルとは外見が似ているためハミィには「ガルのお兄さん!?」と言われ、ガルには「兄貴~!会いたかったガルー!……って何やらすんじゃオイ!」とノリツッコミされ、ショウには「弟さんには、いつも助けられています」とそのノリで頭を下げられ、自分も「いやいや。これからも、弟をよろしく……って俺にまでやらせるな!」と言うなどノリツッコミのオンパレードなコントのような状況になってしまい、センちゃんには「(この流れに)乗ったのボスの方でしょ!」と言われてしまった。
その後、キュウレンジャーの帰還を見届けた際に「並行宇宙にもスーパー戦隊が存在していたとはな」と語った。
その後ウメコが「オッキュー!」と返事をしたのを見て、「『オッキュー』は論外だろ」と言った。
また演者の稲田氏は遊園地の客の役でも出演している。
スーパー戦隊最強バトル!!
デカレンジャーからは唯一の参戦となり、剣豪チームに振り分けられ、シンケンレッドとタッグを組み、射手チームのブルードルフィン・イエローターボ組を圧倒する。
BATTLE3では「ゴーカイジャー」「キュウレンジャー」での出来事が言及されマーベラスとは既に顔馴染みであり、セイザブラスターを見てスティンガーがキュウレンジャーの一員であることにも気づいた。
また、スティンガーと同じく潜入捜査をしており、真実を突き止めるのに協力。途中、倒れていたマーベラスを助けた後、カグラと対戦。ガイソーグを出現させるために自身がわざと負けるという作戦(この際、カグラから「私が負けた方が」と言われたが、潜入捜査のために参加した自分に対し、大きな願いを掲げてきた彼女を優先させた)をたて、対戦後に書物の通訳をしたマスターライセンスとディーワッパーを彼女に託す。
獣人型宇宙人だがスティンガーと異なり大和からは然程興味を示されていなかった。
スーパーヒーロー戦記
南総里見八犬伝の世界で八犬士の一人として登場し、仮面ライダーセイバーやゼンカイジュランらと共に戦った。
王様戦隊キングオージャーIN SPACE
『王様戦隊キングオージャー』の世界で捜査しており、リタ・カニスカと共同で犯罪のジャッジメントを請け負っている。
タイラー星人ドンキングに対する「ジャッジメント」でもリタとともに執行している。なおその際、緊急事態だったこともあり判決は宇宙最高裁判所に代わってリタに一任している。
また、人質の救助をヤンマに、潜入捜査をツルギに依頼していたりと独自のコネクションがあるような役回りだった。
余談だが演者の稲田氏は『キングオージャー』にてスジを演じており、ドギーとは対照的に犯罪者の役を演じることとなった。
容姿
魚のヒレのような耳と青い毛並みのドーベルマンの獣人然とした姿が特徴。
パワーレンジャーでは、本家よりマッシブでコーンロウとしたたてがみと魚のような目と鱗が特徴。これはあちらでは宇宙人っぽくないかららしい。日本とアメリカにおける宇宙人へのイメージの違いが垣間見えるほか、原典と同じく稲田氏が吹き替えを担当する。
その他
- その人徳などから「抱かれたい犬No1」「上司にしたい犬No1」などのネタがたまに使われる。
- その上司っぷりからたまに勘違いされるが彼の一人称は「俺」。東映公式Twitterがミスった際には演じた稲田氏から(特定の場では言ってるかもしれないとフォローされつつも)盛大にツッコまれた。
- 演じた稲田氏は役へ深い愛情を注ぐことでも有名であり、ドギーについてはその格好良さや作中での活躍ぶり、さらにドギーは特に特撮での彼の役にしては珍しく、完全な味方キャラなのもあって思い入れが強いらしく、番組のロゴ入り帽子を用意したり放送終了を泣いて惜しんだりしたとの事。また狛村左陣等ドギー以降に演じた一部の獣人キャラは、彼のオマージュとも言われている。
- 彼の本当の強さは戦闘能力よりもむしろ、自分でもう死んだと思っても生き存えてしまうしぶとさである。
- 推理小説家を名前の由来に持つデカレンジャーの例に漏れず、名前の由来はアメリカの推理作家「ウィリアム・K・クルーガー」。一方もう一つの由来であるお茶の種類は名前に入っていないが、そちらは通称で補完していると思われる(恐らく「ルイボスティー」)。
- デカレンジャーのキャラクターとしては最初にデザインされており、彼のイメージカラーは新造人間キャシャーンに登場する犬型ロボット『フレンダー』を意識しているらしい(※)。
※参考文献:特捜戦隊デカレンジャーコンプリート・ブック(用田邦憲・著/双葉社)
関連タグ
賢神トリン、ショウ・ロンポー:同じく獣人の司令官で、有事の時は変身して自身も戦う
ケルベーロ・ガンガン:中の人が同じ犬の戦隊怪人で、こっちは地獄の番犬を自称している銃使い
ガチレウス:中の人が同じだが、ドギーが理想の上司の人物像なのに対し、こちらは絶対上司にはしたくない敵幹部
杉下竜之介/今中笑里←ドギー・クルーガー/白鳥スワン→マンドラ坊や
特撮以外
狛村左陣:中の人繋がりで獣人、剣使い、上官などの共通点をもつ。
黒鋼:こちらも中の人繋がりと剣使いで共通するが、姿は人間。しかし道中で「おっきいわんこ」に分類される。ちなみにレオン星人ギョク・ロウ、ウメコの演者も声優として共演しており、2人が演じるキャラに振り回されている。
薩摩廉太郎:立ち位置や人物像が似ている。ちなみに彼が登場した『デジモンセイバーズ』の前期ED「One Star」は、『デカレンジャー』でセンちゃんを演じた伊藤陽佑氏が歌唱している。
ロス・イゴール:初代獣戦機隊長官。厳格だが、内心は信頼を寄せていたチームの父親代わりだったが、此方は本編後半で白兵戦で敵の凶弾に倒れる。
端槻博士:獣戦機隊BURNの司令官兼開発者。戦いの中でも人の心を失わない様、翔児を諭した。
外部リンク
特捜戦隊デカレンジャー マスターライセンス| プレミアムバンダイ