原典は、『南総里見八犬伝』に伏姫の縁によって登場する、8人の主要登場人物のこと。
『南総里見八犬伝』の八犬士
八犬士たちは共通して
・体のどこかに牡丹型の痣がある。
・苗字に「犬」の文字が含まれる。
・文字が刻まれた霊玉を持つ。
という特徴を持つ。
各人の持つ霊玉に書かれている文字はそれぞれ異なり、それぞれの文字が人間が守るべき徳を表している。
以下、八犬士を物語中の初登場順に列挙する。
名前 | 所有する玉の文字 | 文字の意味 | 痣の位置 |
---|---|---|---|
犬塚信乃 | 孝 | 父母によく仕えること。父母を大切にする。 | 左腕 |
犬川荘助 | 義 | 道理。人間として行うべき筋道。利害をすて、条理にしたがって人のために尽くすこと。 | 背中 |
犬山道節 | 忠 | 真心をつくして忠実なこと。まめやか。主君に対して、臣下としての真心を尽くすこと。 | 左肩 |
犬飼現八 | 信 | 欺かないこと。言をたがえぬこと。思い込んで疑わないこと。信用すること。帰依すること。 | 右頬 |
犬田小文吾 | 悌 | よく兄または長者(年長者など)に仕えて柔順なこと。弟または長幼間の情誼の厚いこと。 | 尻(左の股とも) |
犬江親兵衛 | 仁 | 儒教の根本理念で自他の隔てをおかず、一切のものに親しみ情け深くあること。愛情を他に及ぼすこと。慈しみ。思いやり。 | 脇腹 |
犬坂毛野 | 智 | 物事をよく理解しわきまえていること。賢いこと。是非を判断する心の作用。知恵。 | 右肘から二の腕 |
犬村大角 | 礼 | 人の行うべき道。社会の秩序を保つための生活上の定まった形式。敬意をもって、決まりにしたがうこと。敬っておじぎをすること。 | 臀部あるいは左乳の下から脇 |
他作品
大神
8匹の犬として登場。
このうち五匹が組んだユニット。⇒クサナギ伍
東京放課後サモナーズ
犬の獣人として登場。
Fate/Grand Order
こちらでも8匹の犬として登場。詳しくは⇒八犬士(Fate)を参照
八犬伝-東方八犬異聞-
物語の世界で伝わる伏姫伝説に登場する八犬士と、その生まれ変わりの8人。⇒八犬士(東方八犬異聞)