「儂を動かすのは全て 元柳斎殿への恩義のみ」
「この戦いに踏み入る前に 命はとうに置いてきた!」
巻頭ポエム
己の生に
抗い続ける
己の心に
牙ある限り(62巻)
人物像
漢気溢れる武人。
かといって戦闘に快楽を見出すタイプではなく根はすこぶる真面目であり、隊長格の中でも朽木白哉や日番谷冬獅郎のような常識人であった。
彼は人狼であり、最初期はそれを隠すため虚無僧のような鉄笠や手甲を着用していたが、更木剣八との戦い以降は、鉄笠で顔を隠さなくなった。
孤独だった自分を死神として拾ってくれた山本総隊長に恩義を感じている。
斬魄刀
解号は【轟け~】。
詳細はリンク先を参照。
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作中の活躍
尸魂界篇
中盤で登場。東仙と共に行動し、黒崎一護たち旅禍に味方した更木剣八と対峙する。序盤は東仙の交戦を見守るが、東仙が敗北したことで彼と交代し、卍解を発動して交戦しようとしたが元柳斎の霊圧を察知して戦闘を中断した。
その後、藍染惣右介の謀反を知らされた際には一足早く双極の丘に到着し、彼と戦闘を行おうとするも藍染の放った「黒棺」を喰らい戦闘不能になった。
藍染と共に離反し虚圏へと去っていく東仙を呼び止めようとするも、彼が聞き入れることはなかった。
破面篇
他の隊長達と共に空座町の決戦に参戦。
チーノンに敗北した斑目一角の救援に入り、卍解でチーノンを一撃で叩き潰して勝利。(この時柱が壊されて回帰しかけてた本物の空座町をも損傷させてしまった為、今月は赤字となってしまった)
その後は吉良イヅルが治療を行っている結界の護衛に回っていたが、吉良の説得で前線に立ち藍染側に回った東仙と交戦する。しかし虚化や帰刃をも手にした東仙に圧倒され、止めを刺されそうになるが、東仙を慕っていた檜佐木修兵の奇襲によって事なきを得た。そして、東仙と和解しかけたが、直後に東仙は藍染に殺害されてしまい、その後藍染と戦闘を行うが一蹴されて敗北した。
千年血戦篇
星十字騎士団のバンビエッタと対峙。早期決着を狙い卍解するも彼女に奪われてしまった。戦闘でも劣勢になってしまうが、元柳斎の霊圧を感知して部下を鼓舞し奮い立つも右耳を失う重傷を負った。(後に完治)
第一侵攻後、人狼一族の元を訪れ「大爺様(CV:浦山迅)」に一族の秘儀の教えを乞おうとするが拒否され彼と戦闘を行う事となった。
実は狛村が人狼であるのは彼の出生が、生前罪を犯し畜生道に堕ちた一族の出である為。
第二侵攻では山本総隊長の仇討ちの為、一族に伝わる「人化の術」を使用し不死身の体となってバンビエッタと再び戦闘に入る。卍解【黒縄天譴明王・断鎧縄衣】でバンビエッタを一撃で叩きのめして勝利するも人化の術が切れ、術の副作用によって完全な四足歩行の狼と化した。
復讐心に駆られかつての東仙の二の舞になってしまった自分を卑下するが、射場の励ましを受けてともにユーハバッハの元へと向かう。その後の動向は不明だったが、射場とともに行動していることが描かれた。
以降はどうなったのかは描かれず、最終回でも登場しなかったが、小説『WE DO knot ALWAYS LOVE YOU』によると、隊長職を退き(射場により、戦死したと護廷十三隊には説明された。なお、霊圧の残滓から一部は存命に気づいている模様)、人狼一族の狼子を射場のもとに預け、自身は狼として裏山で生活していることが判明した。
呪いのため、人語は話せなくなったようだが、他の人狼とは意思疎通がとれるため、自らが隊長の器として充分か思い悩む射場を励ます言葉を、うるい、ショウマという二匹の狼子を通して伝えた。「隊長」と呼ばれるのは嫌らしく、射場からは「左陣殿」、うるいとショウマからは「左陣さま」と呼ばれている。定期的にうるい、ショウマと一緒に射場のところまで遊びに来たりしている。
狛村のこの末路は寂しくはあるが、対戦相手であるバンビエッタは仲間である筈のジジによってゾンビ化され奴隷にされ、生きてるのか死んでるのか分からない毎日を過ごしていることを考えると、彼女の末路よりはまだマシなのかもしれない。
もっとも、死にたくても死ねない零番隊、死ぬと地獄行きが確実とされる他の隊長、狛村の現状のどれがマシなのかは不明である。
余談
決して弱い存在ではないのだが、対戦相手が厄介な相手ばかりだったこともあり、隊長格の中では敗北回数の多いキャラクターである。
また、顔が犬だけに文字通りかませ犬のような役回りが残念ながら多い(とはいえ本当にそうなったのは藍染戦くらいで他は粘っている)。
しかし尸魂界篇では見開きでの卍解披露、
千年血戦篇ではバンビエッタ・バスターバインを撃破、
と定期的に見せ場はあり隊長格全体から見れば十分恵まれている。
アニメの死神図鑑ゴールデンでは、一般の犬用ブラシをプレゼントされて喜んだり、現世のペット番組に興味を示す等、お茶目な部分も持ち合わせていた。
人狼一族が現在の立場になった所以は不明だが、尸魂界での彼らの立場から見ても、何らかの罪を背負ってきたことは確実だと思われる。
また狛村の卍解・黒縄天譴明王は黒縄地獄で罪人を罰する存在のメタファーなのではないか、つまり、人狼一族は畜生道に落とされた過去があるのではないか、という指摘もある。
地獄が大いに関係するであろう獄頤鳴鳴篇での再びの活躍に期待したい。