解説
死神が用いる鬼道は、基本的には印を結び呪文を詠唱をしてから放つ。
単純な攻撃を目的とする破道と移動や敵の拘束など補助を目的とする縛道の二系統に分かれていて、それぞれ一から九十九まで番号が振られており、数字が大きくなればなるほど、威力は上がるが扱いは難しくなり、技術が必要とされる。
そして黒棺は、その破道の中で九十番に序列される高等術で、黒い重力の奔流で対象を棺のように囲い、圧砕する。
作中のラスボス格である藍染惣右介が使用していたのと、そのハイセンスで厨二心をくすぐられる詠唱(後述)からネット上では頻繁にネタにされる。
劇中の活躍
初登場。終盤、事件の黒幕として本性を現したときに使用した。
この時点で縛道の九十九は登場していたが、破道は六十~七十番台までの登場だったため多くの読者に衝撃を与えた。
しかも詠唱を破棄した状態で術を発動させたため、本来の半分以下の威力にもかかわらず負傷していたとはいえ一発で狛村左陣を昏倒させている。
最終盤の黒崎一護との直接対決にて斬魄刀での戦いで後れをとったことを指摘され、半ば逆上しながら完全詠唱で使用。
【滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器 湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる
爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形
結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ 破道の九十・黒棺】
崩玉と融合していたため(本人曰く)威力が全くの別次元であったが、最後の月牙天衝を会得した一護には全く通用せず、素手で簡単に破壊されてしまった。
中盤、京楽春水の判断により監獄から解放された際にユーハバッハから漏れ出た霊王の力の奔流を潰すために使用。
この時霊圧を拘束される衣服を着ていた上に詠唱破棄で放ったにもかかわらず辺りの瓦礫まで跡形もなくなるという恐るべき威力を発した。
浦原喜助曰く「黒崎サンと戦った時より力が増している」らしい。
アニメ版でも同様の出番であったが、事前に公式Xにて連動企画として『黒棺 発動』企画なるものを開催していたため「原作と違って完全詠唱するのか?!」とファンを驚かせていた。実際には変わらず詠唱破棄で使用しており、詠唱文はアイキャッチに記載されている。
小説オリジナルキャラである、八代目剣八こと痣城剣八が更木剣八との戦いで使用。
自身の卍解『雨露柘榴』で融合した無数の義骸によって、雷吼炮、双蓮蒼火墜、五柱鉄貫、黒棺、千手皎天汰炮、etc…といった数百の鬼道の一斉詠唱で放った。(その中で放った黒棺と千手皎天汰炮の数は優に50を越えていた)
その威力はただの余波で断界の通路と穿界門を破壊し、直撃した更木に至っては一見致命傷に見える程のダメージを与えてみせたが、彼の眼帯を外すまでには至らなかった。
余談
ファンの考察の一つに、上述の完全詠唱の内容が「コーヒーを表したものではないか?」というものがある。
- 滲み出す混濁の紋章
コーヒー豆から抽出する様子、あるいはコーヒーにミルクを混ぜたマーブル模様
- 不遜なる狂気の器
コーヒーカップ
- 湧き上がり
お湯の沸騰
- 否定し
沸騰したお湯を一旦冷やす
- 痺れ・瞬き・眠りを妨げる
カフェイン
- 爬行する鉄の王女
お湯を注ぐケトル、あるいはカップをかき混ぜるスプーン
- 絶えず自壊する泥の人形
コーヒーの粉がお湯と混合していく様子、あるいは角砂糖が溶けて砕けていく様子
- 結合せよ、反発せよ
お湯とコーヒーとの混合
- 地に満ち己の無力を知れ
美味しいorせっかく淹れたコーヒーを地面にこぼした
当然ながらあくまでファンの考察である
しかし久保帯人公式ファンクラブサイト『Klub Outside』でのQ&Aによりすべての人間のことを指しているとの回答があった
つまり残念ながらコーヒーを表しているのではないかと言う考察は外れてしまっていた
- 鹿児島中央駅およびW大阪(ホテル)は、外観が黒棺に似ているとされる。
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ヘ(^o^)ヘ 滲み出す混濁の紋章
|∧ 不遜なる狂気の器
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/( ) 湧き上がり・否定し 痺れ・瞬き 眠りを妨げる
(^o^) 三 / / >
\ (\\ 三
(/o^) < \ 三 爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形
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/ く 結合せよ 反発せよ 地に満ち 己の無力を知れ!!
破道の九十!!
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__ 黒 棺 –
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黒棺(オーバーロード):読みはブラック・カプセル。