一歩踏み出す 二度と戻れぬ
三千世界の 血の海へ
(原作55巻・巻頭詩)
概要
『BLEACH』の長編の一つで、最終章でもある第五章(第二部第ニ章)。
原作の480話~686話、単行本では55巻~74巻にあたる。
別名・石田篇。
540話で折り返しを迎え、4週休載を挟んだ後の541話(61巻)以降には「千年血戦篇・訣別譚」という名称がついている。
英語での題名は『Thousand-Year Blood War』。
千年血戦篇は、千年前の血戦が再開したという意味なのかもしれない。
アニメ版
前章「死神代行消失篇」から約8年ぶりとなるアニメ版だが、今までのシリーズよりも原作の消化ペースが早まり、テンポが良くなっている。(1話当たり原作4~9話分)
また、アニメ化された際に幾つかのシーンやセリフがカットされた反面、原作にて語られなかった設定や、キャラクターが語られるなど、漫画版とは細部が異なっている。
なお、3クール目(原作では67巻終盤以降に相当)の副題は「相剋譚」になった。
詳細は「BLEACH千年血戦篇」を参照。
あらすじ
瀞霊廷を、見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)と名乗る謎の集団が急襲した。
彼らは警備の死神を率いていた護廷十三隊一番隊副隊長・雀部長次郎含め皆殺しに。さらに総隊長・山本元柳斎重國に直接、宣戦布告をした後、姿を消した。
元柳斎は雀部が生涯自身の副官であり続けようと卍解を二千年間使わなかったこと、それでも解放したが封印され、殉職したことを悼み、悲しみに暮れる。
そして"見えざる帝国"の魔の手は虚圏にも伸びていた…
何事もなく過ごしていた黒崎一護達の前にも、新しく担当となった死神、滅却師らしき破面、さらにネルと、次々と来訪者が現れる。
ネルとペッシェに頼まれ、"見えざる帝国"に連れ去られたドントチャッカを救う為に虚圏へとやってきた一護達だったが、敵の隊長であるキルゲ・オピーの、これまでの滅却師とは段違いの能力に苦戦。さらに一護は黒腔(ガルガンタ)に閉じ込められてしまう。
その頃、尸魂界は、"見えざる帝国"の精鋭部隊・星十字騎士団(シュテルンリッター)によって蹂躙されていた。さらに隊長数名はそれぞれの思惑で卍解を開放するが、その瞬間に卍解を奪われてしまった。
六番隊隊長・朽木白哉もその一人だった。奪われた「千本桜景厳」によって瀕死に陥る白哉。副官の阿散井恋次、助けに向かおうとした朽木ルキアも共に重傷を負ってしまい、諦めかけたその時…!
訣別譚
壊滅的な被害を受けた護廷十三隊。
戦後、これを立て直すべく現れた王属特務、通称「零番隊」と関わる中で、一護はこれまで明かされてこなかった自身のルーツ、そして能力について知る…
そして今度こそ殲滅せんと再び侵攻してきた"見えざる帝国"。応戦する死神達。
一護はこれまでの戦いで得た力と絆をもとに、世界を護るべく最後の闘いに挑む…!
以降、未読の方はネタバレ注意!
長編はそれぞれレギュラーメンバーに呼応したエピソードになっており、第五章である本篇は石田雨竜に関する————つまり、滅却師を主軸に置いた物語となっている。
実際に明かされた伏線も、
…まあほとんど一護のことなのは、気にしてはいけない。
なお他の代表的な伏線を挙げると、次のようなものがある。
関連イラスト
関連タグ
表記揺れ:BLEACH千年血戦篇
アニメ版を指す場合に以前のシリーズと区別するためか、メディアなどでは作品タイトルも含めたこの呼称が主に用いられている。