未アニメ化の内容を多分に含みます
解説
『BLEACH』の最終章・千年血戦篇にて描かれた、尸魂界と見えざる帝国との一連の戦い。
死神と滅却師の千年にも渡る因縁に一定の決着が付いた、作中世界で見ても非常に大きな戦いである。
なお「霊王を護る戦い」の通り死神側が名付けたもので、作中では専ら「大戦」と呼ばれる。
登場勢力
死神側は護廷十三隊、および霊王を守る零番隊はもちろん、死神代行・黒崎一護とその仲間、そして浦原喜助、四楓院夜一。
対する滅却師側は皇帝・ユーハバッハ、および精鋭部隊である星十字騎士団。
石田雨竜も後半からこちらに加わった。
一連の流れ
(各キャラの個別記事も参照)
見えざる帝国は千年前に初代護廷十三隊に敗れた後、瀞霊廷の"影"内に逃れ、着々と準備をしていた。
そして満を持して攻め込んできたのである。
一方死神側は二百年前に現世の滅却師を滅ぼしたと思っており、宣戦布告されるまでは殆ど用意をしていなかった。
第一次侵攻
先んじて虚圏を占拠し破面を尖兵に加えた帝国は、狩猟部隊・統括狩猟隊長キルゲ・オピーに一護を足止めさせている間に侵攻。
やっとの思いで一護は瀞霊廷に到着し、ユーハバッハと交戦、活動限界もあって撤退させた。
帝国側は騎士団員5名が死亡。
死神側は隊長5人が卍解を奪われ、一護は卍解を破壊され、朽木白哉、阿散井恋次、朽木ルキアが瀕死、吉良イヅル、雀部長次郎ら数多くの隊士と総隊長・山本元柳斎重國が死亡する大損害を被った。
より詳しい被害状況については➡️こちら
戦後に零番隊が瀞霊廷に降り立ち、瀕死の3人と斬月を折られた一護を霊王宮に回収、治療と修行を担った。
また新・総隊長には京楽春水が就任、それぞれも準備を行った。
第二次侵攻
瀞霊廷の"影"から空間を乗っ取る事で再び奇襲に成功した帝国だが、浦原が開発した「侵影薬」によって卍解を取り返され、さらに修行を終えた一護達の参戦によって劣勢に。
しかしユーハバッハは一護が瀞霊廷に降り立った際に破壊した結界の穴を通り、雨竜、ユーグラム・ハッシュヴァルト、ニャンゾル・ワイゾル、神赦親衛隊の4人を伴って霊王宮に侵入した。
これを迎え撃った零番隊は親衛隊・石田・ハッシュヴァルトを全滅させるが、ユーハバッハは力の再分配「聖別(アウスヴェーレン)」により、瀞霊廷に残した騎士団員を見捨てて親衛隊・石田・ハッシュヴァルトを復活・強化し、零番隊を殲滅。
自身も兵主部一兵衛との一騎打ちに勝利し、追いかけてきた一護の身体を操る形で霊王を殺害。その力を吸収し、霊王宮を自分の城「真世界城(ヴァールヴェルト)」へと創り変えた。
決戦
隊長格と生き残った騎士団員、および一護たちは別口で真世界城に侵入、各自戦闘を開始。
また雨竜は帝国を裏切り、ハッシュヴァルトと交戦する。
ユーハバッハは挑んできた一護に完勝して卍解を破壊、彼の虚と滅却師の力を奪う。さらに聖別でハッシュヴァルトと残りの親衛隊を処理し、瀞霊廷に降り立った。
京楽によって解放されていた藍染惣右介、そして力を取り戻した一護と恋次の3人が応戦する途中に雨竜の助力もあり、最終的に一護がユーハバッハを打倒した。
終戦後
死神側は隊長格のうち7人が交代(うち戦死3人、殉職2人。5人は死亡したが復活)し、また瀞霊廷そのものも甚大な被害を受けており、10年経ってもその傷が癒えていない事が最終話で語られている。
この辺りは3年後が舞台の『WE_DO_knot_ALWAYS_LOVE_YOU』で補完された。
グリムジョーやネリエル、囚われていたハリベルは虚圏を再び治めており、月島達、そして生存した騎士団員とともに、半年後を描いた『Can't_Fear_Your_Own_World』に引き続き登場。
なお『CFYOW』によると零番隊は無事だったものの霊王様はユーハバッハ(と一護の連携)によって殺害されており、それに伴い終戦後はユーハバッハの亡骸を霊王の代わりにしている。
その為、冒頭に述べたこの戦いの名前の由来「霊王を護る事に成功した」というのは一般隊士などに向けた建前でそう名付けられただけであり、護神出来ていないのが実態。
関連タグ
第四次忍界大戦(NARUTO):同時期の週刊少年ジャンプにて進行した、同じく原作本編のラストを飾る大規模な戦い。こちらはあくまでも同族による戦争で、終盤に乱入した第三者が真のラスボスとなった。
ただし、単行本では55巻から始まり10巻以上を占める、終戦から10年以上後を描いた最終話に主要キャラの子どもたちが登場する、その間を漫画以外(こちらは映画)で補完する等、メタ的な共通点は多い。