概要
「破面篇」から登場した、黒崎一護と同じ虚の力が発現(発症)した死神たち。
全員虚化を会得しており、虚が仮面を割ったことで破面となったのに対し、仮面を被ることで虚特有の力(虚閃など)を発揮できる。
※能力についてはこちらを参照。
メンバー
活躍
過去
その正体は、100年以上前の護廷十三隊における隊長格(ハッチのみ鬼道衆の副鬼道長)。在任歴が近いこともあってか、当時からあだ名で呼び合うなど特に仲が良かった模様。
破面篇時点の101年前に、藍染たちが行った崩玉の実験によって起こった「魂魄消失事件」に巻き込まれ、虚の力が発現。その場へ駆け付けた当時の十二番隊隊長である浦原喜助と鬼道衆大鬼道長の握菱鉄裁に助けられた。
その後、浦原が崩玉による治療を試みるも成功には至らなかった。
この行いにより、浦原は犯罪者として中央四十六室に逮捕されかけ、平子たちは"虚"と断定され、処理されるかに思われたが、二番隊隊長だった四楓院夜一によって、浦原たち共々現世へ逃げ延びた。
以降、尸魂界からは(この合間に隊長だった人物曰く)「元死神の無法集団」「所在も思想も一切不明」とみなされていたらしい。
また小説版によれば、義骸に入っていることで100年間歳をとらず、周囲からの不審な目をさけるため何度も住居を移転していたとのこと。
破面篇
破面の現世への出現に前後して、内なる虚の暴走に悩まされていた一護と接触。虚化の概念を伝え、その会得の修行に協力した。
空座町決戦では、中盤から参戦。大量の大虚を瞬く間に殲滅し、十刃トップ3(+ワンダーワイス)に苦戦していた死神側に加勢した。
なおこの時、山じいから
(恐らく、当時藍染の謀略を見抜けずに出奔せざるを得ない状況へ追い込んでしまったことを恨んでいるのか、という意味を込めて)「今はお主等を〝味方〟と考えて良いかの」
とたずねられた平子は、
"俺らはあんたらの味方ちゃう"
"俺らは藍染の敵 ほんでもって 一護の味方や"
と返答。
十刃全滅後は現隊長たちと共闘して藍染に立ち向かうが、鏡花水月の力に翻弄され、敗北。
藍染が浦原によって封印された後は、卯ノ花烈の治療によって、メンバー全員が一命を取り留めた(拳西、白のみ明確な描写がない)。
その後
死神代行消失篇終盤、平子・ローズ・拳西が元の隊の隊長として護廷十三隊に復帰していたことが判明。
また、白は九番隊の自称・スーパー副隊長として尸魂界に、残りのメンバーは現世に残留。
最終章・千年血戦篇にて、十三隊のメンバーは見えざる帝国との戦いで活躍。現世メンバーも霊王宮への突入時に合流し、共闘した。
過去篇において、浦原の行った治療が「滅却師の魂魄と人間の魂魄をワクチン注射した」ものであることが判明。恐らく崩玉による治療の失敗により、方法を切り替えたのであろう。
最終回では、リサが八番隊隊長に就任し、メンバー同士の交流も続いている模様。
余談
黒崎一心からは禁術を使って虚の力を手にしようとした思想不明の元死神の無法集団などと、まるで反社会的な存在であるかのように呼ばれている。
一般的な概念を説いたのかもしれないが、作中では平子一味に向けられたような言い回しだった。厳密にいえば平子一味は藍染の被害者でしかないため、やや不適切な印象を受ける。
一心が平子たちより年若い死神なため、事実を認識していなかったともとれる。そう仮定した場合、浦原が藍染による一連の事件を一心に伝えなかった理由は長らく不明だったが、公式Q&Aにて、
「一心に明かさない方が一護の虚化制御についてメリットがあると考えたからです」
と原作者が名言している。
諸説紛紛だが、浦原は当初から藍染討伐に向けて一護を切り札とすべく様々な方法で成長するケースを想定していた。特異体質持ちの一護を藍染ですら注目する存在にして、最高の研究対象にもなっていたため、彼自身もその能力を強化させるためにあらゆる方法で強敵たちをぶつけ強くさせていた。その結果として藍染は敗北している。
だがもう一つの問題がある。浦原は一心に対して味方ともいえる平子たちの存在をなぜあえて言及しなかったのか。最大の理由は「一心の親心」と思われる。一心は息子より娘たちを心配する描写が散見されるが、何だかんだと一護の世話を焼き、息子が尸魂界へ向かうためのお守りを持たせたり、真咲を失って間もない一護に「泣いたっていい」(映画)と声をかけるなど憂慮する描写も見られた。
当時の一心の様子から推測するに、仮面の軍勢に対する心証は悪かったが浦原へ何か言及するつもりはなかった。浦原としても一心の心が変節してしまうことを避けるため、あえて伝えなかった。仮面の軍勢がたとえ藍染の虚化実験の被害者であろうとも共に戦う同士であると・・・ゆえに静観の道を選んだ。原作やアニメなどにおける描写および、公式からの回答に鑑みこのような形になったと思われる。
なお、作中ではそのタイプの仮面の軍勢は登場していない。ただし仮面の軍勢を名乗っていないキャラを含めた場合は、皮肉にも東仙(もしかすると藍染も)が該当する。
理論上は破面と同じく、帰刃を行える模様。
超速再生や響転を会得した者もいる。
このことから、虚化は虚の力というより、厳密には破面の力を手に入れているのかもしれない。
なお、死神が帰刃した場合は、その多くが人型を維持している破面と異なり、虚そのものの容姿になる。
関連イラスト
「ブリコン」にてトリオでアニメのEDをカバーした女性陣
Pixivでは「仮面を被った集団、集合絵」「闇堕ち(悪落ち)したキャラ」の作品のタグとしても使われる。