ワンダーワイス・マルジェラ
わんだーわいすまるじぇら
生まれたばかりの赤ん坊のような性格をしており、生まれたときは自身の名くらいは口にできたが、本格的に登場するようになってからは叫び声や唸り声ばかりでまともに言葉を話せなくなった。
頭に冠のような仮面の名残をつけており、虚ろ目とそばかす、出っ歯が特徴の少年。斬魄刀は背中に背負った大剣(ただし、1度も使わなかったためどのような形状かは不明)。虚の孔は胸にある。
ちなみに作中において崩玉で破面化する瞬間が描写されたのは彼だけである。破面化する直前の姿も包帯のような物で全身を巻かれた状態で一瞬だけ描かれたが、その時は小さめで人型だったため、最上級に当たるヴァストローデ級の大虚であったものと思われる。
先述の性格上、連帯性に難があり、敵を目の前にしても周りを飛んでる蝶に関心を持ったり、逆にいきなり攻撃してきたりと行動に一貫性がないため、一言で言うとよくわからないキャラクターである。
その性格とは反対に身体能力は高く、浮竹十四郎の体を素手で貫いて重傷を負わせたり、虚化した久南白の攻撃を耐え抜き、仮面が砕けた白をパンチ1発で戦闘不能にし、元柳斎の加減なしの一骨を受けてもピンピンしているほど。
帰刃:滅火皇子(エスティンギル)
持ち主本人が言葉を話すことが出来ないため、解号は不明。
改造を受けたためか破面化する直前の姿と比べて、体のあちこちがかなり肥大化していたりと、体躯が遥かに大きくなっている。
そもそもワンダーワイスは、藍染が元柳斎の流刃若火を封じるためだけに生み出した破面であり、その目的での改造のために言葉や記憶、知能や理性を失くしている。前述のように赤ん坊の如く一貫性の無い行動を取るのはそれが原因であった。
しかし感情だけは無くなっておらず、元柳斎の技の前に恐怖を顕にしていた。感情だけが削ぎ取られなかったせいで死の恐怖に苦しむ羽目となった彼の最期については、元柳斎も敵ながら哀れんでおり藍染への憤りを露にしている。
武器は己の2本の腕と肩から召喚する無数の腕のみだが、もともとの身体能力が高いのでそこから繰り出されるパンチは想像を絶する速度と威力を誇る。
また、改造ゆえに予備動作がなく、それゆえに避けることが難しく元柳斎さえも一度は捕らえられてしまった。彼以外の大半の隊長だとそもそも歯が立たないと思われる。
しかしながらそれらの攻撃も元柳斎には通じず、最終的に双骨という体術で倒された。
ワンダーワイス個人はそれで呆気なくやられたものの、その直後に身体に封じ込めていた流刃若火の炎を一気に開放し、空座町を護るために元柳斎がその威力を抑えようとしたことで、結果的に元柳斎に大ダメージを与え「一刀火葬」を発動せざるを得ない状況にまで追い込み、左腕を失うきっかけを作っている。