概要
『BLEACH』に登場する悪霊「虚」の上級種。メノス・グランデと読む。スペイン語で「偉大なる虚ろ」の意。
作中では単にメノスと称されることもある。
初登場は死神代行篇終盤だが、本格的に登場したのは破面篇から。設定が判明したのも同じく破面篇から。
大虚は単に巨大なだけの巨大虚(ヒュージ・ホロウ)とは異なる。
虚は胸に空いた孔を埋めるため、人間や整(プラス)の魂魄を喰らって倍々ゲームで増えていく習性を持つが、「孔を埋める」ために同族の虚を喰らうこともある。その共食いを数百回繰り返し、多くの虚の魂が混ざり合う事で生まれるのが大虚である。
その出自故に数は決して多くないが、下記の3階級が存在し、見た目が小さくなるにつれてその戦闘力は上昇していく。
食料は虚の為、人間界に現れることは滅多にない。
基本的に破面になれるのは大虚である。
階級
最下級大虚(ギリアン)
大虚の最も幼い形態。死神の教本などで出てくるタイプ。
グランドフィッシャーやシュリーカーのような自我は殆ど無く知能も低い。
大虚の中で最も数が多く扱いも下っ端であるが、その巨体通り戦闘能力は通常の虚よりも遥かに高い。並の死神では戦う事すら不可能(身体が硬すぎるため並の死神ではそもそも斬れない)で、隊長格ですら複数体を相手にするのはきつい模様(空座決戦篇においてフーラーが吐き出した最下級大虚の大群を見た時の反応より)。また、この状態でも限定解除なしではきついと思われる。死神代行篇では事実上のラスボスを務めた。
一様に全身が黒い布のようなものに覆われ鼻の尖った仮面を着けている。3種類に大別される大虚の中で最も数が多く、外見での個体差は見られない。それら全てが高層ビルに匹敵するほどの巨大な体躯である。
体を構成する幾百の虚の中に、巨大虚のような突出して強力な個体がいた場合、その最下級大虚は自我を持ち仮面のデザインも異なる(恐らくは核となった虚と同じもの)。
ちなみに十刃のアーロニーロ・アルルエリは最下級大虚から直接破面になったが、共食いが3万回を超えるため中級大虚並みの戦闘力を有している。
断言はされていないが、死神代行篇の黒崎一護との戦いや周囲の反応を見る限り少なくとも席官クラスの強さはあると思われる。
中級大虚(アジューカス)
強い自我を持った最下級大虚の個体が他の最下級大虚を喰らい続けることで進化した大虚。
最下級大虚と比べると、体は並の虚ほどにまで小さくなったが、戦闘力は最下級大虚の数倍であり知能も高い。十刃になれる破面は殆どこの中級大虚から。
一体一体姿が異なり、通常の虚よりも更に動植物に近い形状をしている。グリムジョー・ジャガージャックの回想に登場した何体かの中級大虚は皆仮面と同じ白い甲殻に覆われていた。
中級大虚としての形態を維持するには同じ中級大虚を捕食し続ける必要があり、それを怠ると最下級大虚に退化し、永遠に中級大虚に戻れなくなる。また、体の一部分でも捕食されると後述の最上級大虚に進化できなくなり、現状維持か退化するかのどちらかとなる為、迂闊に群れを形成する事も出来なかった。
しかし、藍染惣右介が虚圏に関わるようになってから、中級大虚達もあり方が変わってくるようになったらしく、群れを形成したり、多数の最下級大虚達を従えて攻撃させるといった柔軟な戦い方をするようになっている。
断言はされていないが、破面篇の描写を見る限りでは恐らく三席より強いくらいのレベルだと思われる(班目一角より強く、副隊長の始解より弱いため)。
最上級大虚(ヴァストローデ)
中級大虚が進化した最上級の大虚。
総じて姿が人間に近く、大きさも同程度。非常に希少で、数えるほどしかおらず、十刃ですら最上級大虚は少ないという。
その戦闘力は隊長格すら上回ると言われ、10体いれば尸魂界を滅ぼせるらしい。
(ただし作中では隊長格がタイマンで互角以上に渡り合えているケースや、複数人がかりとはいえ始解で倒せているケースも多いため、物凄く格上というわけではない。正確には並の隊長格もしくは、隊長格の平均レベルより強いという意味だと思われる)
なお最上級大虚同士でも強さの格が存在するようであり、作中では同じ最上級大虚なのに圧倒されるといったケースも存在する。
関連イラスト
やはりというかなんというか、大半は最下級大虚のイラストである。