「俺のことを忘れたのか 悲しいなあ織姫」
CV：うえだゆうじ
概要
井上織姫に謎の怪我を残し、更に黒崎一護の部屋を襲った謎の虚。
その正体は織姫の実兄・井上昊が虚化した姿。生前、一護からは井上の兄貴と呼ばれていた。
まんま昊の顔に虚の仮面を乗せたような顔をしているが、体は虚らしく蛇のような下半身とマッチョな上半身という人外の姿をしている。（幽霊を意識している？）追加給金は（期間が浅く織姫以外に手出ししていないからか）0環。
硬い鱗があるため、刃が通りにくい。鋼皮を連想させるが不明。
過去
昊は妹である織姫の世話をしていたが、交通事故で死別し整（プラス）になった。
しかし、当初は毎日祈ってくれていた織姫が徐々に自分の遺影に祈ってくれなくなった（死を引きずっていた事から立ち直り前を向ける様になったということなので喜ばしい事なのだが、「自分のことを忘れていく、自分がどうでもいい存在になっていく」と思い込んだ）寂しさから虚化し織姫を襲撃し、織姫に怪我を負わせた。
活躍
黒腔から一護の部屋を襲撃。ルキアにより間一髪一護が死神化し攻撃をかわされた後、ベッドに乗り一護を襲うが頭を斬られ、その際に仮面を割られたことから黒腔に退散する。
一護の襲撃に失敗した後は織姫の家を襲い、織姫とたつきを襲撃。織姫を殺害しようとしたところを一護に邪魔され、そのまま一護と交戦した。
一護「兄貴が妹に向かって『殺してやる』なんて…死んでも言うんじゃねェよ！！」
昊「織姫は俺の為に生きてはくれない……！ならばせめて！俺の為に死ぬべきだ！！」
最期(虚としての)は織姫が自分を抱きしめたことで正気と理性、人間らしい生前の感情を取り戻し織姫と和解。意識を失った織姫を心配し、織姫のもとに駆け寄る。そして、織姫に対しての思いを独り言で喋り、それに対して一護が反応し、直後、自分が正気を保っているうちに逝きたいという理由で一護の斬魄刀を掴み、織姫に別れを告げ切腹（正確には自らの仮面に刺し入れ、割った）。そのまま尸魂界に逝った。原作では逝く直前、意識朦朧の織姫から「お兄ちゃん、いってらっしゃい」と一方的に言われただけだが、アニメ版では織姫も意識がハッキリしているほか、普通に織姫と会話し、逝く直前に「ああ、行ってくるよ」と織姫に返事をしている。
以降の出番はないが、織姫の回想などで度々登場する。
斬魄刀で斬られている為、魂葬されている筈であり、現在は尸魂界に住んでいると思われるのだが、シバタユウイチのように再登場することはなかった。
能力
口から酸を吐く。
喰らった相手は酸で焼かれ怪我をする。
作中ではこの技で一護の右手を焼き、斬魄刀を手放させ、右手を使えなくした。
それにより一護は左手で斬魄刀を握らざるを得なくなった。
作中では触れられなかったが、アシッドワイヤーのアシッドを日本語に直すと「酸」になるため、この能力はアシッドワイヤーの固有能力の可能性が高い。
余談
原作では作中の台詞の通りの設定だが、アニメ版では普通に織姫を見守っていたところ、グランドフィッシャーらによって虚圏に拉致され、無理矢理虚化させられたという設定になっており、そのくだりが追加された。それに伴い、昊の中に別の虚がいるという設定に変更されており、朽木ルキアもそれについて言及している。その割に昊の台詞が原作と変わってないため、矛盾を感じ混乱した視聴者が大勢いた模様。
また、織姫の怪我も実は一瞬だけ正気に戻った井上昊が交通事故から咄嗟に織姫を助けようとしていたという、原作とは真逆の設定に変更された。当時、原作で黒腔の設定や虚の習性の設定がまだしっかりと明言されていなかったためか、拐われるシーンが凄いホラーシーンになっている。（原作設定では黒腔というトンネルを開け、そのトンネルを抜けるという方法でしか虚圏へは行けない。また、虚は魂魄をその場で捕食することが多く、わざわざ拐うことなどはありえない）
自ら仮面を剥ぎ取るシーンがあるが、元が大虚へと至っていない一般の虚だったため破面にはなっていない。
実は一護との勝負そのものには勝っている。そのため、アシッドワイヤーが正気に戻らずそのまま戦闘が続いていた場合、一護も織姫も全員倒されてた可能性が高い。虚としては強いほうだと思われる。
彼の虚としての名前が判明したのは浦原商店にルキアがコンを買いに行った際の浦原さんとの会話である。（原作13話）
読切版では父に代わっている他、織姫が父に襲われ亡くなる、最後は死神の力を取り戻したルキアによって親子仲良く成仏するという相違点がある。
後に一護は織姫と結婚したため、一護は彼の義弟、息子の黒崎一勇は彼の甥にあたることになる。
関連タグ
マシュー/マシュマロ:彼と同様、交通事故で死亡しており忘れ去られる恐れから関係者を憎み殺そうとした悪役。
シャロン:同上。ただしこちらは野心に駆られた古代の人間。
