概要
『ドキドキ!プリキュア』の主人公。トランプ王国からプリキュアを探しに地球にやってきた妖精シャルルと出会い、キュアハートに変身して戦う。
公式サイトや各種媒体では「相田マナ」と名前がカタカナ表記されている。
しかし、劇場版に登場した小学校時代のノートには「相田愛」と漢字で書かれていた。
名前の由来は、シリーズ構成の山口亮太によれば「愛だろ、愛!」(ツイート)とのこと。
また、聖書に登場する天の恵みの食物「マナ」からも取られている(「マナ」は聖杯(ハート)と深く関係している)。
※8月4日はマナ役の生天目氏の誕生日。これは他の初期メンバーも同様。
容姿
髪は濃いめのピンク。セミロングの髪を頭頂部で短めのハーフアップにしており、薄めのピンクのリボンで留めている。リボンにはキュアラビーズがつけられている。
肩のあたりで毛先が極端に外はねしているシャギーが一番の特徴。
プリキュアに変身するとこの髪型の名残が全く無くなるため、見た目の印象が大きく変わる。もし、前情報なしでハートの絵だけを見せられたらキュアエース以上に変身者の推測は困難だっただろう。
しかし、同じクラスの二階堂だけは第32話で初めてプリキュアとしての姿を見たのにもかかわらず、マナの雰囲気が出ているのを察知し、第48話でキュアハートの姿で「相田マナよ!」と全国放送で流れたときにはすぐさま応援する行動に出た。
幼少期や小学生時代はショートカットで、ポニーテールもより短くチョンマゲのような印象になっていた。今と全然変わらないアグレッシブな性格も相まって男の子のように見えるところも。
春・秋・冬服
マナの基本的な私服スタイル。ピンクが基調の服とスカートを着用し、紫色のロングソックスにピンクのスニーカーを履いている。
夏服
ピンクを基調とした半袖のブラウスとスカートを着用し、黒色のスパッツにピンクのスニーカーを素足履きしている。
スペック
大貝第一中学校の2年生で生徒会長。みんなの頼れるリーダー。スポーツ万能、学力優秀、しっかり者、困っている人がいれば放っておけないヒーロー体質。
常に前向きでメンタル面も非常に強く、積極的な行動力の持ち主でもある。頼まれれば相談事も、頼まれなくても喧嘩の仲裁でも応急処置でもなんでも引き受け、そのすべてを完璧にこなす。
運動能力の方は足の速さが「全国トップレベル」と言われ、様々な部活動の助っ人をこなす。その上、炊事や洗濯などの家事一般も難なくこなすことが出来るハイスペックさを有する。
マナのハイスペックは「何でも平均以上にこなせる万能性」というものであり、特定の分野が天才的だというようには描かれない(逆にマナの仲間たちは、何か一つの分野でマナをはるかに凌駕する超越した天才性を持つ)。
マナのリーダー性の高さは、スペック面よりも後述するメンタル面の方で強く現れている。
「優秀な学力」という頭脳面のスペックはあまり目立たないが、この点は知識量ではなく観察力と論理思考力の高さとして描かれており、決して設定が形骸化しているわけではない。
理屈より直感を優先する性格で、考えるより先に行動して当たっていくタイプであるが、論理的な視点での思考自体はどんな時でも捨てることはない。どんなに衝動的な言動を行っているときでもそこには彼女なりのロジックが存在しており、他人にそれを言葉で明確に説明することができる。
これは屁理屈と言い換えることもできるのだが、マナの本質は小賢しい理屈を並べるのが得意というところではなく、どんな苦境でも勝利の希望や物事の真理を他人に言葉で伝えることができるということである。この点が彼女のリーダーとしての資質の高さを支えている。
知識量を生かした考察を行うブレイン的立場は、マナ以上にずば抜けた学力を持つ六花(全国模試トップ10圏内)が担当している。
マナ本人は「ラジカセ」など、放送当時以降の中学生にはなじみがない古い物や中学までで習わない事項は知らないことが多く、知識量のレベルはあくまで平均的な中学生並みといえる。
実家が洋食屋であり、その環境で育ったマナも、卵を片手で割り、他人に料理を指導できるほど料理が出来るようである。劇中ではオムライスと桃まん、カレーをよく作る。
また、プリキュア覚醒直前にジコチューの攻撃を受けるも何とか立ち上がれるあたり、ある程度は頑健とも言える。
2024年現在で一人っ子の主役キュアで両親の事をそれぞれ「パパ。」「ママ。」と呼んでいる最新の一人っ子の主役キュアである。(5年後の主人公も10年後の主人公もそれぞれ両親の事をそれぞれ「パパ」「ママ」と呼んでいるが、それぞれ2人姉妹弟の姉である)
弱点
意外にも芸術分野に関するスキルは弱い。
まず歌は苦手で、とんでもない音痴。しかも、本人には全く自覚が無いのでたちが悪い。
どのくらい音痴なのかというと、六花や四葉ありすはマナが子守唄を歌おうとした途端にすかさず耳を塞ぎ、歌えば周囲の木から鳥が逃げ出し、ぐずっていたアイちゃんは大泣きし、真琴はドン引きし、ダビィは目を回していたほど。プリキュアオールスターズ春のカーニバル♪ではドキプリが放送される前々年に放送された音楽のプリキュアである北条響からは「これって音楽なの!?」とすら評された。
マナの幼馴染である六花、ありすからは「寝る子も起きる子守唄」と評されるなど、昔から酷かった様子。
ただしキャラクターソングではこの設定は反映されず、きちんとした歌声になっている。まぁあの音痴じゃ、どんな人でも逃げ出すよな……。
また、第13話のローズレディコンテストにて絵画、第24話でアン王女の似顔絵を描いてみたことがあるが、画力に関しても飛び抜けた才能は持っていないようである。
第27話では茶道に関しても『いただきます』と発言したり、足が痺れたりと醜態を晒している。
他のメンバーと比べて、運動神経は良いが乗り物酔いしやすい体質でもある。
第4話ではありすの車の屋根に乗って現れたはよかったものの吐いてしまい、第32話では病み上がりということもあってかコーヒーカップの高速回転で酔ってダウンしていた。しかしいずれの話でもすぐに復活している。
(なおどちらも変身後のことなのと、第1話でむしろ他人のバス酔いを介抱していたことから、乗り物酔い体質は変身で三半規管が変にパワーアップしてしまったことが原因ではないかと一部では囁かれている。)
マナは自分が世間の平均よりも優れていることを正しく自覚しているし、そこで謙遜する方が失礼だと考えるタイプである。
ただ、第32話でマナが亜久里に「でもね、あたしだって何でも出来るわけじゃない。みんなそれぞれ出来ることと出来ないことがあると思う。そんな時、誰かを手伝ったり助けてもらった時に胸がドキドキするというのか、キュンキュンするというのか、そういう気持ちもすごく大事な気がするの」とも語っている。
この言葉から、マナは自分に弱点があるのが熟知しているぐらい自分をよく見つめ(音痴に対しての自覚はないが)、人は助け合うのが重要であると認識している。
ドキプリオールスターはスペックが高いチームであるが、マナ以外の4人にもそれぞれ弱点があり、その弱点を互いの得意分野で助け合いながら絶妙なコンビネーションで戦えるプリキュアチームである。
第32話のマナのセリフからこの事実が如実に表れている。
性格
困っている人を見ると放っておけず、考えるよりも前に体が動いてしまうタイプ。次から次へと自身に舞い込んでくる問題に進んで首を突っ込み、何事も体当たりで問題を解決していく。そのおかげで周囲の人々に非常に慕われており、彼女自身も満足を感じている。
しかし、そのあまりの人の良さとアクティブさから、六花には「マナは愛をふりまきすぎ」と言われている。
基本的に人助けは相手の了承を得てから行っており、「頼まれてから行動」を一貫している。親しい人物や憧れの人物(ファンだった真琴など)のことでは自分から首を突っ込むことがあるが、大抵は周囲に求められてから行動しており、その自己を押し付けない点も慕われていることに一因している。プリキュアになった経緯も「シャルルに頼まれた」からであり、人助けに関しては意外と受け身のスタンスを貫いている。
もちろん周囲に流されているわけでは決してなく、他人のことをよく考えているためにこのような行動となっており、そこには明確なマナの意思が存在している。
全ては「誰かが喜ぶ顔を見るとこっちも嬉しくなる」からであり、どんな見ず知らずの相手でも笑顔にしたいと願っている。
争い事を嫌い、揉め事を起こす者にはお説教を食らわせるが、納得してくれれば握手を求めて友達になろうという広い心の持ち主である。積極的なスキンシップを好んでおり、挨拶は握手、嬉しければハグをしようとする。
回想では、まだ生徒会選挙に立候補すらしていないにもかかわらず、周囲から当選を確実視されていたあたり、生徒会長となる以前から非常に厚い人望を築いていたようである。
マナが生徒会長に立候補したのは六花に背中を押されたからであり、もともとはリーダー的な立ち位置になることにこだわりはなかった。しかし、生徒会長としての経験を積んだ現在では、リーダーとしてみんなを引っ張っていくことを「とても楽しく、ステキなこと」と感じている。
大人になったらもっとでっかい人間になりたいと思っており、将来の夢を「総理大臣になってみんなの笑顔を守りたい」と真面目に語っている(第26話)。
今の時点で生徒会長というリーダーの位置づけにいることについては強い自負と誇りを持っており、その権力も責任も理解したうえで的確に使いこなす。また、サムズアップを頻繁にしている。敵に追いつめられ絶望の淵に立たされたときですら「あたしを誰だと思っているわけ!? あたしは大貝第一中学、生徒会長よ!」と啖呵を切るあたり(第21話)、生徒会長であることはプリキュアであること以上のアイデンティティにもなっているようである。
一方で隠し事が良くも悪くも全く出来ない性格の持ち主でもあり、悩みがあると後ろめたさを感じて心が痛くなったり、顔にすぐ出たりしてしまうので、親しい人間にはすぐバレてしまう。特に、嘘をついているときには髪をいじる癖があり、六花には嘘がバレやすい。
第2話では、プリキュアであることを自ら彼女に打ち明けてしまった。
考えるよりも前に体が動いてしまう性格で、傍から見れば無謀と思われるような行為でもトライしていく。
上述でも述べているが、マナが無謀とも言えることをするときは必ずそれを可能にするだけの彼女なりの根拠や計算がある。その中には、自分1人では出来なくても仲間たちがフォローしてくれるという信頼も含まれている。それでも仲間に迷惑をかけたらすぐに反省するあたりはさすが優等生である。
何にせよ、本当の意味で無謀なことは絶対にやらない。
たとえ人助けのためであっても自分が成功する自信がないことを無理にやろうとするのは、周囲の人たちに心配をかけてしまうことを知っているため。
(博愛の大切さをテーマにする本作だが、同時に「誰かを助けるために自己を犠牲にしてはならない。それがどんなに大事な人であっても。」という裏テーマがあり、マナのやることは無謀に見えても成功するための自信と根拠があるという点はスタッフに共有されていた)
学校や外ではみんなに頼られるしっかり者であるが、私生活だと六花の世話になる事も多い。行動的でありすぎるゆえに細かいところを見落としがちになるため、(ある意味では)支えてくれる人を必要とするタイプであるといえる。
マナ自身もいろんな人に支えられていることを熟知しており、マナが傲慢な性格になっていない大きな要因にもなっている。
メンタル面も非常に強い。異世界にて地球に帰る手段が失われたり、雪山で遭難したり、友達の命か自分の命かという究極な選択を迫られたり、地球の滅亡を目前にしたりという場面にも、迷いを一切見せなかった。彼女のブレない姿勢はいつも状況の打破につながっている。
上述したように、マナはどんな事に対しても自分がやるからには必ず成功させるという自信があるのだ。
ただし、一度はわかり合えた友人の再闇堕ちにより完全に心が折れたこともあった。
しかし周囲へ心配をかけてしまっていること自体に気付いたことでその苦境も乗り切っている。
力尽きて地に膝をついてしまっても、這ってでも前に歩き続けるのが相田マナであり、だからこそドキドキ!プリキュアのリーダーなのである。
マナは大抵のことが平均以上にはこなせる万能キャラクターとして描かれているが、これは生まれ持った才能ではない。困っている人のトラブルを解決するために、技能や知識を得てきたことの繰り返しが今につながっているに過ぎないのだ。
また、マナは自分の置かれている立場というものを十分に理解しているため、「生徒会長にふさわしくない」と周囲から眉を顰められないように自己研鑽をすることにも余念はない。
しかし、知らないことや練習していないことは何もできないというところは普通な女の子と全く変わらない。初体験のことでもそつなくこなせる天才キャラクターでは決してないことは作品を通して強調されている。
マナは自分が手に入れてきた技術や知識に誇りを持っており、それらが世間の平均よりも高いことは自覚はしている。
ただ、自分は当たり前なことを当たり前にしてきただけと考えていて、自身が頼られるのは一向に構わないが、完璧超人のようにみなされるのには違和感を感じている(マナ自身、他者からの自分の評価について「みんな褒めすぎ」と困惑する発言をしたことがある)。
また、マナには自分と同じように人助けをしてくれる「仲間」には自分と同じペースでついてきて欲しいという考え方があり、(ある意味では)これがマナの欠点でもある。
マナのようなリーダー的存在になりたくて弟子入り志願する生徒が定期的に現れるが、大抵はマナについていけずに諦めてしまうらしい。マナのプリキュア仲間たちが負けず劣らずハイスペックなのもある意味では当然である。
もっとも、早乙女純のケースに見られるように、弟子を諦めたとしても「自分に何ができるのか」を掴んだ者もいる。
趣味は人助けと言わんばかりに人助けをしている。実際の趣味は明確ではないが、大人気アイドルであるまこぴーこと真琴の大ファンだったり、大物俳優を見かけて喜んだりするほどに芸能人に興味がある様子。
その他、恋事には敏感で他人の恋路に興味を示したりしており、メンバーの好きな人を聞き出そうとしたことがある。劇場版では結婚願望を持っていることを語っている。ただし、実際に「自分に対して好意をもっている異性」の存在については全く気付かないという鈍感な部分もある。
幼少期はかなり腕白だったらしく、様々な武勇伝がある。
また、その時期は虫取りなど、少年がやるような遊びを好んでいたようである。
一方で、その強すぎる正義感は劇中で男子から反感を買い、逆に泣かされてしまうくらいには「空回りしていた」(山口亮太談)。
この幼少期の経験から、マナは「人に信用されるには、人の上に立たなくてはならない」という大人の現実を理解し、それがマナのリーダー的資質を作り出すことになったとのこと。
人間関係
10年前に六花の一家がマナの家の近所に引っ越してきて、挨拶回りに来た時に知り合った。そこから小学校も中学校も同じで、ずっと共に行動してきた親友。
家族ぐるみで付き合いがあるので、両親の仕事の都合上、夜は一人でいることの多い六花を、よく家に誘って一緒にごはんを食べている(のみならず、マナの家に泊まりに来ることも多い)。
前述したマナを「支えてくれる人」であり、六花のサポートがあるからマナも思い切って行動できる所がある。
6歳の頃に蝶を追って四葉家の庭園に入り込み、そこでありすと出会って友達になった。小学校で起こったとある事件の際、お互いがお互いをかばって敵と戦ったほど、親しく大切に思いあっている。
中学生になり、ありすが私立の名門中学校に行ってしまったため離れ離れになってしまったが、それから1年以上経った今も、月に一回ありすが開催しているお茶会に参加している。プリキュアのことをきっかけに一緒にいる時間が増えつつある。
家柄の関係で親しい友達ができにくかったありすにとっては、マナが最初にできた友達だったという。
マナは、流行りのアイドル剣崎真琴の大ファンである。仲間になる以前は、彼女のポスターを見るだけでうっとりしてたほど。元は遠い雲の上の存在だったが、物語開始から彼女と実際に会う機会に恵まれており、その正体や素の性格を知ってからも会える度に感激していた。憧れの彼女の正体がプリキュアであると知ると非常に喜び、仲間になろうと持ちかける。プリキュア同士として対等の立場に立つようになると彼女の性格上、マナの強引さを疎まれて言葉で突き離されたことが何度かあるが、落ち込みこそしても嫌な顔一つせず明るく接し続けた。本人に向かっても愛称の「まこぴー」で呼んでいる。第6話までは敬語だったが、完全に仲間になった第7話以降からは対等に会話するようになっている。
第23話で初登場。亜久里は小学生ながらも「高いリーダー的資質を持つハイスペック少女」というマナとそっくりの設定を持ち、マナよりもプリキュアとしての知識や経験が豊富である。しかしマナとは異なり、仲間を持たぬ孤高の乙女だったがゆえに挫折の経験をしている。マナにとっての亜久里は師事に値する先達者であるが、亜久里にとってのマナは自分ができなかったことをやってのける到達者である。二人は似た者同士であるがゆえに、自分に足りないものを相手を見ることで自覚できるような間柄なのである。登場当初の亜久里は他のプリキュアとは馴れあわずに距離を置いて行動していたうえに、レジーナが再洗脳され落ち込むマナに対しキュアラビースを一時的に没収するなど厳しい印象が強かったが、落ち込む彼女を何かと励ますなど、マナに対して色々思ってくれている描写も見られた。マナの方も亜久里の年相応の女の子らしい面や想いに触れて亜久里を理解するに至っている。完全に仲間になった27話以降のマナと亜久里は互いを助言者として尊敬しあう成熟した関係を築いている。とはいえ、年齢的には相手は10歳なのでマナは「亜久里ちゃん」と呼ぶ。
第13話で初めて邂逅。当初は何事も遊び感覚の彼女に振り回されていたが、マナの本質に触れた彼女は次第に興味を抱き始める。しかしレジーナは第22話でキングジコチューによって完全に洗脳されてしまい、マナ達プリキュアに対する良心も完全に無くなってしまった。そのことにショックを受けたマナはどんなことをしてでもレジーナの愛を取り戻すことを決意する。本作におけるマナの人間関係は基本的に「みんながマナを求めてくれている」という形が土台で構成されているが、レジーナだけは「マナの方から求める」という変化をしている。相手本人に拒否されようが、ただ自分が好きだから友達になりたいというエゴイスティックな感情を最優先した相手はマナにとってはレジーナただ1人である。
第12話でマナへの弟子入りを志願した。マナは彼の頑張る姿を「とても素敵」「キュンキュンした」と評しており(直接彼に言ったわけではないが)、気絶した彼を膝枕で介抱するなど、何かと彼に思いを寄せている節があった。
同級生で、マナとは小学生の頃からの付き合い。
捻くれた性格をしていて喧嘩事も起こす彼にとっては、生徒会長として頑張るマナの行動はあまり気に入らないようで、本人に向けて嫌味を言うこともある。
しかしそれは本心ではなく、何だかんだ言ってマナに対して想いを秘めているようだが、当の本人は気付いていない様子。
常日頃から学校を支えているマナのことを意識してなのか、マナが不在の学園祭で起きたトラブルに対し真っ先に動いたのも彼だったりする。
家族構成
実家は洋食屋『ぶたのしっぽ』を経営している。
シェフは父の健太郎であり、彼は二代目。
初代である祖父の宗吉は引退しているが、健太郎の腕を完全には認めていないらしく、よく店内で料理に関する持論を語っている。
ちなみにアイちゃんが超能力によりあゆみに自己を「マナの妹」と認識させ、相田家の一員にさせ、亜久里と共にアイちゃんの(事実上の)ママ役となっている。
また、劇場版の予告編等では、祖母の坂東いすずと飼い犬のマロの姿が見える。
トリビア
声優について
マナを演じる生天目仁美氏は、かつて『ふたりはプリキュア』で美墨なぎさの先輩である中川弓子を演じていた。プリキュアシリーズへの出演は約9年ぶり。
今回は主人公役でのシリーズ再登板という形になる。
実は以前にも『フレッシュプリキュア』のオーディションを受けていた。しかしこの時は落選しており、この頃から「私には無理なのかも」と思うようになったという(『アニメージュ』2013年4月号)。
しかし、自身が企画した舞台公演に出演した小清水亜美氏と福圓美里氏が相次いで『スイートプリキュア♪』『スマイルプリキュア!』の主人公に起用されたことに刺激を受け、また2012年初頭に突発性の失語症に見舞われたのを機に、演技への欲求を再確認したことで、再びプリキュアのオーディションを受けることを決意。マネージャーは実年齢(放送開始時の2013年2月時点で36歳6ヶ月)を大きく下回るキャラクターを演じられるか懐疑的だったが、生天目氏の熱意に押されスケジュールを組んだ。生天目氏は2013年1月7日付の公式ブログにおいて「もしオーディションに落ちたら、(せっかく)プリキュアの為に空けた一年のスケジュールは真っ白(要約)」と書き残していた。(ブログ記事より)
東映アニメーションの柴田宏明プロデューサーが彼女の覚悟を知ったのは(生天目氏が前述のブログを書いた)1月7日以降で、後に『プリキュア新聞』(『日刊スポーツ』2013年3月12日付増刊)で「オーディションではその思いは全く知らなかった。(生天目氏の)ブログを読んで感動した。マナはやり方によっては非常に押し付けがましいキャラになってしまう。生天目さんでないと魅力的に生命を吹き込めない。二人は出会うべくして出会った」と語っている。これを見た生天目氏は号泣したという。
恋のお話
マナは「キュンキュンくる」が口癖である。毎回の次回予告でも「胸のきゅんきゅん、止まらないよ!」という決めゼリフで締める。
実際に作品を見てない人がこのセリフを聞くと、恋多き少女なんだろうなと思うことだろう。
しかし実際は、本作でのマナは周囲のみんなから慕われている一方でその中の誰かに恋することもなく、恋のトキメキにはほど遠いキャラであった。
作中を見る限り、マナの胸のキュンキュンが止まらないというのは、強い感動で魂が打ち震えたり、戦いの決意に心が昂ったときに多用されている表現である。いわば「ふるえるぞハート! 燃え尽きるほどヒート!! 刻むぞプリキュアのビート!!!」的な意味合いなのである。
しかし、放映が開始された1クール目あたりの頃までは、実際にマナを「ステキな男性との恋にキュンキュンする夢見る乙女」として描くつもりがあったことが、『ドキドキ!プリキュア オフィシャルコンプリートブック』で断片的に語られている。
だが、いざ作品が開始されると(スタッフたちが思っていた以上に)マナが大物キャラとして描かれてしまった。古賀豪シリーズディレクターはマナを器の大きな人物として描くことを最優先の目標にしていたため、それは喜ばしいことではあった。その一方で「こんなマナが惚れてもおかしくない男」として説得力を持たせられるキャラクターをなかなか構築できなかった。
ちなみに早乙女純とジョー岡田は、展開次第ではマナの恋の相手候補となるように用意していたそうだ。彼らが初登場した回で妙にマナとフラグっぽいのが建てられているのはその名残である。
1クール目にはマナが恋愛感情を意識する話を一度くらいは出したかったようではあるが、どうしてもそのあたりがうまくいかず最終的に古賀SDが「誰かひとりに恋をするエピソードを描いてしまうと、マナの『博愛』というテーマにブレが出る」と判断して結局最後まで誰かに恋をする展開にはしなかったということである。
レジーナが登場する2クール目あたりからはマナはより「博愛」の象徴として描かれるようになり、敵も味方も平等に愛する大きな包容力を持つキャラクターへと昇華することになる(まぁ異性への恋愛ネタをなくした反動で、マナハーレムなんてタグも生まれるようになったのだが)。
一方、後半のレジーナやアン王女には「特定の誰かを深く愛することで強くなれる」というマナが扱えなかったテーマを託すことになる。
マナはそれをステキなことだと肯定しており、「大切な誰かを特別に思う気持ち」を否定しない方向で作品は作られている。
秋の映画がマナの結婚をテーマの一つにしていたことも、結婚を「女児が憧れる未来の象徴」として扱っているわけで、マナは決して恋愛を否定するような存在ではないというメッセージを込めている。
実は、先代の生徒会長にしてありすの兄である「ヒロミチ」という人物が存在しており、マナの憧れる先輩として彼を登場させるつもりもあったそうだ。
ヒロミチは四葉財閥の堅苦しい生き方を嫌っている無頼派だが、マナよりもさらに優秀で智慧が深いという本当のヒーローであった。「本当に人を助けたいなら現実的な力が必要だ」ということをマナに教えた人物でもあり、マナがある意味で「権力を持ちたがる」というプリキュアシリーズでは珍しいタイプの主人公であることはここに起因している。
第1話でプリキュアになることを迷いもしなかったことも「力」を得る機会は逃してはいけないという教えを守ってのことである。
ただ、初期の予定になかったキュアエースの追加によって一年間のシリーズ構成が見直された結果、ヒロミチのために話数を割く余裕がなくなってしまったため、登場させないことにしたようだ。
古賀SDは「もしヒロミチが本編に登場していたなら、マナの恋愛相手になりえたかも知れない」と語っている。確かに早乙女やジョー岡田よりもマナが惚れるのに説得力を持つキャラクターではあるが。
各話ネタ
TV本編
- 第1話
- オリエンテーション時に次々起きるクラスメイトのトラブルをほぼ一人で解決。
- 999mもあるタワーの中層階から展望台まで、非常階段を走って登る。
- 初めて見たジコチューに動揺すること無く説教。
- 初めて見た妖精のシャルルも「もう慣れた」とすんなり受け入れ、あっさりプリキュアになることを承諾(ただし、シャルルの説明が「色々とあやふやだった」とは感じていたと後に語っている)。その際の変身ポーズが30分前の世界のシリーズの元祖とほぼ同じ(その時の変身方法がまだ分からなかったためではあるが)。
- 第2話
- 第3話
- 第4話
- 第1話での変身シーンが防犯カメラに撮られていたことが判明。
- 小学校時代の回想シーンでは、ありすをからかういじめっ子の男子二人を叱り付けており、昔から正義感は強かった模様。
- さらにそいつらが不良の兄を連れて仕返しに来ても、先生を呼ぼうと言う六花を引き止め「あたし、自分じゃかなわないからって年上に頼るような卑怯者じゃないもん!」という漢っぷりを見せた。
- しかし「本当はみんなからウザイって言われてるんだぞ」「目立ちたいだけのでしゃばり」とマナを偽善者扱いする暴言にはショックを受けて泣いてしまったため、ありすお嬢様の覚醒を招くことになる。(マナが影では嫌われていたというのが真実だったのかは不明であるが、山口亮太氏のコメントから察するに、一方からは反感は買っていた模様)
- ラジカセ型ジコチューと遭遇した際、六花が「今度はラジカセか」と言った後に「何それ?」と反応。ジェネレーションギャップを痛感した大きなお友達は少なくないようだ。
- 第5話
ただし、その事で真琴の邪魔をして激怒させてしまったことには深く反省している。
- 第6話
- この時、片手で卵を割るという上級テクニックを指導している。
- 撮影時にちゃっかりフレームの中に入る。しかもそれがOKになる。
- 真琴が車で帰っていったのを、しばらく経ってから走って呼び戻そうとした。
- フライパンや壁まで食べるブタ型ジコチューに対し「そんな物食べたらお腹壊しちゃうよ!」と声をかける。
- 第7話
- ベールが時空移動能力を有していることを見抜き、「あなたに送り届けてもらえばいいだけのこと」と言い放つ。そのあまりにも突拍子の無い作戦に、ベールから「俺を言いなりにできることを前提で話しているのか?」とツッコまれても、堂々と「モチのロン!」と即答。この前向きさに、心が折れかけていた真琴も立ち直り、マナの強さを認め仲間になった。
- 第8話
- 第9話
- 第10話
- アイちゃんを抱っこしている真琴の横で「ママのマナとパパのまこぴーですよ~」と言ったのを六花に聞かれてしまう。
- 第11話
- ソフトボール部の助っ人役を快く引き受ける。試合のみの助っ人なのにユニフォームの洗濯など一年生部員の仕事までしてしまい、止めに来た一年生を逆に鼓舞するほど存在感を見せる。
- しかしベールに囚われたアイちゃんを助けるため、敢えてベールの誘いに乗る。
- アイちゃん救出のためとはいえ、結果的に助っ人役の依頼を放棄することになったが、それでも(マナに刺激された一年生部員の活躍もあり)マナを悪く言うソフトボール部員はおらず、この事からでもマナがどれほど信用されているかが窺える。
- 第12話
- 1年生の男子生徒・早乙女純の弟子入りを快く承諾。六花曰く、このような弟子入り志願者は以前にもいたという。
- お昼時にパンを求めて混み合う生徒達の対応に追われている購買部のおばちゃんをお手伝い。
- 大勢の生徒達の注文を一字一句間違わずに聞き取って見事に売りさばく。
- が、勢い余って自分が買う予定だった分まで売ってしまい、結局昼ごはんは六花のお世話に。
- テニス部が今度対戦する相手選手のサーブを完全に再現。
- 下級生であり、かつ本人が非力を自覚しているとはいえ、男の子が両手で持てないような重い鞄を軽々と片手で運ぶ。
- 第13話
- 第14話
- 第15話
- 撮影所にて「その日初めて会った時に『おはようございます』」という業界での挨拶を学んだあと、偶然通りかかった大物俳優に「おはようございます」と挨拶。
- その俳優から返答を受けて喜ぶ。結構ミーハーなところがある。
- そんなマナに真琴は元気付けられた。
- 第16話
- 第17話
- 第18話
- 第19話
- レジーナのロイヤルクリスタル争奪ゲームの誘いを、仲間達に罠の存在を指摘されてもあえて受ける。
- PK戦にて翼くんばりのアクロバティックなシュートを決める。
- ボーリングのピンが大量に出現した場面でも「やろう、やるっきゃない」とあくまでも前向き。
- レジーナに約束を破られてもなお「約束は破るためにするんじゃない!守るためにするんだよ!」と説得を試みる。
- 第20話
- ロイヤルクリスタルが飛んでいった座標の場所に着いたが、一面雪だらけでどこにあるかわからなかった時に「よし、掘ろう!」と提案。実際にその地下に目的物があった。
- クレバスに飲み込まれたレジーナを助けようとして一緒に飲み込まれてしまい、雪山というか氷山に遭難してしまう。
- ↑の時、「生身だとキツイ」はずの雪山の寒さに対し、変身が解除されて生身の状態だったのに特にこたえた様子がない。
- レジーナに「一緒に懸け橋になろう」と、レジーナの父であるキングジコチューとトランプ王国との間の和解を試みることを提案する。
- マナのあまりの心の広さに、今までワガママに振る舞っていたレジーナが今までの行いを反省してしまう。
- 第21話
- 空中に放り出された時、なぜか空を走ろうとした。
- ベールの罠によりレジーナと一緒に宙づりになった時、躊躇なくレジーナをおぶって登ろうとする。
- マナを助けるため自分が犠牲になろうとマグマに落ちようとしたレジーナを蟹ばさみで救出。
- 「私を誰だと思ってるの!?」「大貝第一中学校の生徒会長よ!」「生徒会長はレジーナのパパより強くなれるの!」とカッコいい名(迷)言を連発。
- 第22話
- ジョー岡田と眠るアン王女のキスシーンを、目隠しすると見せかけて指の隙間から面白そうに眺めていた。
- 人間界で行く場所のないレジーナを自分の家に泊めることを頼み込む。そしてその家族も受け入れる。マナの心の広さは相田家の血筋らしく、家族も慣れているようだ。
- 幸福なひと時もつかの間、キングジコチューの罠により悪に染められるレジーナ。愛を忘れてプリキュアを攻撃するレジーナを浄化するべくラブリーフォースアローを準備するが、大好きなレジーナに対する攻撃を躊躇いトリガーを引けず。結果、直撃を受けて変身が解けてしまう。そこへレジーナが第二波の攻撃を放つ。もはや万事休したと誰もが思ったその時……。
- 第23話
- 前回ラストから続いた戦闘はただ見ているしかなかった。
- 大ダメージを受け撤退するレジーナを満身創痍の身で追うが、逆に「絶対に許さない」と呪詛を投げつけられ、号泣しながらその場にうずくまる。いかなる逆境も笑顔で凌ぎ、強敵にも不敵な態度で応じたマナの心がボッキリ折れた瞬間であった。
- キュアエースの叱咤にも「私はこれ以上強くなれない…」と悲嘆するのみ。業を煮やしたキュアエースにキュアラビーズを剥奪される。
- 海岸での戦いの後、2日間学校を休み、自室に引きこもる。拒食状態にも陥っていた。
- その欠席2日目、アイちゃんを抱いて現れ、しかもマナの妹だと言い出した母の行為を、アイちゃんの仕業だと一発で見抜く。
- 自分の復活を信じて戦い続けている仲間たちの姿を知り、キュアエースから教えられたプリキュア5つの誓いの一つ「プリキュアたる者、いつも前を向いて歩き続けること」の言葉を胸に刻んで再起を決意。苦戦する仲間を助けるために変身できない状態のまま戦闘に乱入し、パラソル一つでピンチを切り抜ける。
- その決意を見届けていた謎の少女が、マナが新たな愛に目覚めたことを認めてキュアラビーズをマナに返還する。マナはその正体をキュアエースだとすぐ見抜いていたようである。
- この話で復活したマナがジコチューと戦うときのリアクションは、第1話でマナが初めてプリキュアという存在を目にした「キュアソードとカニジコチューとの戦闘」のトレースになっており、マナが「プリキュア」という伝説の戦士のイメージを完全に形にしたことの比喩になっている。
- 第24話
- 第25話
- 第26話
- 冒頭でいきなり「私の将来の夢は総理大臣です。そしてみんなの笑顔を守りたい」。
- 六花がキュアエースからイーラを庇うとき、ありすや真琴と一緒に庇う。
- 第27話
- 冒頭の自転車型ジコチューの「マッハ1000」というハッタリを信じた(中学生でマッハ数は教わらないので無理もないのだが)。
- 一般人の目の前にもかかわらず亜久里のことを「キュアエース」と言いかけて止められる(名前は知っているはずだが)。
- 亜久里から茶道の作法の指南を受けるが、手を合わせて「いただきます」と言ったり、足がしびれて倒れたりと惨憺たる結果に。
- 足がしびれている時に、平然を装っている真琴の足をつついてしびれさせる。
- 亜久里のためにお茶菓子を食べずに取っておいた。
- 第28話
- 夏祭りに行きたがっていたが、特訓を優先する亜久里の眼力に負けて涙。
- しかしそのすぐ後に倒れてしまい、心身ともに無理をしていた亜久里をリフレッシュさせるために夏祭りへの参加を提案。「けって~い!」のポーズをとりながら、「じゃあ決定だね!」とのたまう。この話ではマナが妙にドジでハイテンションな感じに描かれていて、のぞみを彷彿とさせた。
- ↑の時、亜久里を「スーパースペシャルな美味しいスイーツ」が夏祭りにはあると言って説得する。
- 亜久里の小学校でのクラスメイトである森本エルが亜久里と仲良くしたいと思っているのを察し、「そういうことならお姉さんに任せなさい!」と幸せの王子ぶりをまた発揮。
- 「金魚すくい荒らし」を自称し金魚すくいにチャレンジするも、失敗シーンすらないまま敗北。「どこが金魚すくい荒らしよ」と六花に突っ込まれる。
- 射的で集中する六花を「早く撃ちなよ~」と叩く。その結果六花は狙いを外して涙。
- 第29話
- 六花とともに生徒会の業務をこなす。大量に持ち込まれた申請書類を的確に決裁し、学園祭の準備のための備品をチェックし、空き時間にはいくつかの部活の試合や練習の助っ人、しかもアイちゃんを連れてきていて子守までしていた。
- マナのオーバーワークぶりを見かねたシャルルが人間体に変身してマナをお手伝い。シャルルがマナ譲りの有能さを発揮したことと、シャルルの人間体がマナに似ていたことから「姉妹のよう」と言われた。
- シャルルがお使いで不在だったために変身できないでいたが、ジコチューに苦戦しあと少しでキュアエースの変身制限時間が切れるというところで満を持して参戦。上空から急降下して片膝をついてふわりと着地するという、バットマンを彷彿とさせるやたら格好いい登場をする。
- 迷惑をかけたことに落ち込むシャルルだったが、マナは自分のために頑張ってくれたことを感謝し、シャルルを「大切な仲間」と再認識した。シャルルもそんなマナの姿に励まされた。
- 第30話
- 巨龍に変身した一万年前の妖精メランの試練を受ける。初戦ではメランの火炎攻撃の前に敗北し、他のメンバーと一緒に「火事現場から逃げてきた」かのようなモジャモジャ頭になった。
- 第31話
- 水晶の鏡(マジカルラブリーパッド)の使い方を探る過程で、ボケ役として六花と夫婦漫才を展開。
- マジカルラブリーパッドの使い方が分からず沈痛な雰囲気の中でお腹を鳴らす。
- ジコチューの種を街中にばらまいたリーヴァ&グーラの融合体に敗北。さらに水晶の鏡も割られてしまい、かつてないレベルで追いつめられる。
- あとわずかな時間で生まれ育った街の全ての人間がジコチューと化し、その大量のジャネジーでキングジコチューが復活して地球が滅ぼされる事実をつきつけられ、マナは故郷を滅ぼされた真琴やシャルルの心中を初めて正確に理解することとなる。故郷を失う悲しみを分かった気になっていたことを二人に詫びながら、無力な自分への悔しさに涙を流して激昂する。
- しかし、その直後にすぐに顔を叩いて立ち直る。「泣いたらスッキリした」「落ち込むのはこれでおしまい」という言葉とともにいつもの自信に満ちた笑顔を見せ、ここで何もしないことは一番許されないということを仲間たちに強い言葉で激励。また鬱展開をブッ飛ばす。感動とエシディシネタの両方から非常に印象に残る場面となった。
- 「今の実力で勝てないなら、今すぐに強くなればいい」という無茶ぶりを突き付けて仲間たちを唖然とさせるが、これは亜久里が世界を守りたいという思いで成長変身するというチートを起こしている事実から、他の4人だって本当に強く思えば今すぐにだって潜在能力を引き出せるはずと踏んでのことである。
- 世界の滅亡への危機感を全員が真の意味で共有した今この時は、「みんなを守りたい」という思いも真の意味で共有された初めての瞬間であり、全く新しい力に目覚める最大のチャンスなのだというロジックがマナの中にはあった。そして仲間を信じているがゆえに不可能とは微塵も思っていなかった。
- マナはこの思いを一言で伝えるために、プリキュア5つの誓いにまさかの六つ目を追加。「みんなで力を合わせれば不可能はない」
- 5人の気持ちが一つになったことで水晶の鏡の破片が5枚のマジカルラブリーパッドに再生。新必殺技「ラブリーストレートフラッシュ」でリーヴァ、グーラを撃退。
- 成熟した理性と熱い感情が矛盾なくマナの自信を支えた一連のこの流れは、ハイスペックさという歴代主人公と比べると、異色のプリキュア主人公の個性を十分に活かしたまま、プリキュア主人公らしい熱い王道を表現した名シーンとなった。
- 第32話
- 学園祭前日、準備を完了させガッツポーズをするが、過労のためそのポーズのまま倒れる。前話の激闘の直後からほぼ不休で働き続けていたということだが、倒れるまで疲労の自覚が全くなかったようだ。
- 熱が38度も出てしまい寝込むが、なぜかピースをしながら笑顔で寝ていた。いかなる苦境でも笑っていられる余裕と自信を見せるのは、相田マナの生き方の象徴のようでもある。当然翌日の文化祭には行く気でいたが、六花からドクターストップがかかる。
- しかし翌日、学園祭に来て人助けをしていた(一応、熱は平熱まで下がっていた)。その直後、亜久里に保健室で絶対安静を言い渡される(しかも、他校生のありすを監視役として付けさせられた)。
- プリキュアに変身後、コーヒーカップ型ジコチューに立ち向かおうとしていた二階堂達の前に現れ「助太刀する」という。
- コーヒーカップ型ジコチューの回転攻撃を食らって乗り物酔い。
- しかしキュアエースが時間を稼ぐ間に回復。前回の続き立ち直りの速いところを見せる。しかも今回のは精神面ではなく身体面での立ち直りの速さである。
- 亜久里を後夜祭のキャンプファイヤーでのフォークダンスに誘う。
- 第33話
- ありすの家でお泊まり会。冒頭でいきなり「告白たーいむ!」と言い、メンバーの好きな人を聞き出そうとしていた。
- ありすとの出会いは、蝶々を追いかけるために6歳の時にありすの家の庭に無断で入り、こけそうになったありすを助けたことから。セキュリティ万全であるありすの家に忍び込めた辺り、当時からすごい子供であった。
- ありすを外に連れ出して一緒に遊び、友情を深める。当時は病弱だったありすの体が丈夫になったのはこの件がきっかけ。なお、マナは常にありす自身に「自分と一緒に外で遊びたいか」を確認するプロセスをとっており、ありすの意志を無視して連れまわすような強引なことはしていない。
- 外国に引っ越すことになったありすに会いに行くため、セバスチャンの手引きもあってありすの部屋に侵入し、中から鍵を閉めて籠城。ありすに「自分が本当はどうしたいのか」を考えるように諭す。引っ越したくはないという本音を聞いた後は、隠し通路を使ってありすを外に連れ出そうとした。
- 四葉星児から「なぜありすにそこまでしてくれたのか」と尋ねられたときに「誰かが喜ぶ顔を見ると嬉しくなるから」と答える。相田マナという人間のあり方は6歳にして今とまったく同じレベルで完成していた。そして、マナのこの言葉はありすのその後の生き方の指針となった。
- 第34話
- 突然不機嫌になったアイちゃんをあやすべく真っ先に「いないいないばあ」をするも撃沈。
- 母・あゆみの口から、マナの乳幼児期が語られる。赤ちゃんのころは「よく食べてよく寝てよく笑う」のであまり手間がかからなかったが、一人で歩けるようになってからは旺盛な行動力で暴走しまくり、逆に親の方が泣かされていたらしい。
- 「寝返りをうてばどこまでも転がって行って止まらない」「一人で勝手にどんなところにも歩いていこうとする」「ジャングルジムのてっぺんから飛び降りようとする」「何十匹もの鈴虫を捕まえてきて家の中に放つ」などのエピソードを話され、さすがに恥ずかしくなった。しかも武勇伝がまだあるらしく、この頃から恐れ知らずだった様子。
- その夜、自分に対する母の労をねぎらって家事手伝いをする。その時、「子供を育てながらいっぱい悩んで落ち込んで、親は親として成長する」ことを聞かされる。
- 第35話
- アイちゃんの正体が気になり鏡で通話しているアン王女と真琴の間に突然割り込んでくる。丁寧に自己紹介するが、なんと「キュアハート」ではなく「大貝第一中学生徒会長」という肩書で名乗った。第21話での啖呵に続き、やはりマナの中では「生徒会長である自分」はアインデンティティそのものであるようだ。
- 歯が生えたアイちゃんに歯磨きを教えようとするも、最初は嫌がられた。
- 歯医者を知らない真琴に、歯医者がつかうドリルとペンチの用途を教えるが、それに怯えた真琴が歯医者から逃げてしまった。
- 第36話
- クラスメイトの八嶋からウサギ捜索を頼まれる。相変わらず頼りにされている。
- その八嶋に恋をして単独で外に出るラケルを心配する六花に対し「大丈夫だって、ラケルが本当に大好きなのは六花だもん」という、若干ズレた発言をする。
- 失恋したラケルが「やっぱり六花が一番ケル」と言ったことで、上記の発言通りの結果になった。
- 第37話
- ニンジン畑で思いっきり張り切り、ものすごい勢いで畑を耕した。
- 畑で採れたニンジンを生で食べた。
- ジコチューが登場した時、宗吉に避難を促す。その時「お前たちはどうするんじゃ?」と言われるが「孫を信じて!」とのみ告げた。
- お菓子の家型ジコチューの幻影攻撃にて、なぜか上記のニンジンの妖精が邪悪な顔になった姿が登場してアイちゃんとキュアエースを恐怖に陥れた。
- 第38話
- 就寝中にアイちゃんをジコチュートリオに連れ出されていた。
- 下駄箱にラブレターが入っていたと思ったらジコチュートリオからの果たし状だった。どっちにしろほとんど動じず、ベールの罠があると知っても迷わずアイちゃん救出に向かっていった
- ジコチュートリオによって堕落させられ、プリキュアたちへの愛をなくしたアイちゃんを最初から最後まで信じ抜いた。
- アイちゃんを助けようとして瓦礫に二人閉じ込められて脱出不能に。パニックになって泣きだしたアイちゃんを強く抱きしめ、第8話から37話に至るまでのアイちゃんとの楽しかったいくつもの思い出を丁寧に語っていく。本作にここまで付き合って来た視聴者の心と完全にシンクロする名シーンであった。
- 自分が卵から再誕したときに一番初めに目にした少女の笑顔が、目の前のプリキュアと同じであることを思い出したアイちゃんは、黒く染まっていた自らのプシュケーを自力で浄化させる。アイちゃんが「イヤイヤ期」を脱し、真のいい子になった瞬間だった。
- 愛を取り戻したアイちゃんの力で瓦礫から脱出。さらにアイちゃんの覚醒によってプリキュアたちは強化され、ブラッドリングで強化されたスーパーベールをも撃退した。
- 全プリキュアたちのステージの上昇、マジカルラブリーパッドの入手、アイちゃんの覚醒と、考えうる限りの成長を為したと考えた亜久里は、敵の本陣があるトランプ王国にこちらから乗り込むときだと宣言。マナは「レジーナをようやく取り戻せる」とモチベーションを高めた。
- 第39話
- 「私たち、強くなったよね!」といい、真琴とスパーリング。
- トランプ王国に向かう手段がなくて悩んでいる時にジョー岡田に変装したベールが来訪。その正体をかなり早い段階で見破っていたようで、ベールの時空間移動能力を逆手に取った。第7話でベールに言い放ったことを実際にやってのけた。
- ミラクルドラゴングレイブの前で↑のことの種明かし。仲間達と一緒にベールの心を抉りまくり「ありがとうございました」とお辞儀をしてトドメを刺した。
- ようやくレジーナと再会。レジーナが因縁のあるキュアエースと一触即発の雰囲気を漂わせているにもかかわらずすぐ抱きついてシリアスムードをぶち壊しにする。レジーナから拒否され、攻撃されるもその全てをバトル物漫画にでてくる格上の相手みたいな動作でことごとくいなしながら想いを伝える。
- 「強くなったんだよ、あたしたち。あなたに話を聞いてもらうために」
- マジカルラブリーパッドでの固有技「ハートダイナマイト」をようやく披露。「ダイナマイト」という名前だけに爆発系の技だと思われていたが、メロメロ系の技だった
- マナの重い愛を突き付けられて、戦慄の極みまで追いつめられるレジーナだったが、ミラクルドラゴングレイブを手にすることでマナ達と張り合えるほどの力を手にする。憎悪を剥き出しにするレジーナの攻撃を受けながらも「絶対にあきらめないから!」と告げ、レジーナが再び敵対することになっても変わらない決意を示しながらも撤退を余儀なくされた。
- この話でマナが愛を語りながらレジーナを追いつめる戦闘アクションは、マナに対して恐怖さえ感じたという感想が続出するくらいインパクトがあるものだったが、これは23話でキュアエースがレジーナを追い詰めたアクションのトレースになっており、マナがレジーナショックを完全に乗り越えたことの比喩になっている。また、「(レジーナを取り戻すために)強くなった」という告白も、23話の「(レジーナの裏切りのせいで)これ以上強くなれない」という弱音のアンチテーゼの構造となっている、
- 第40話
- レジーナは本当は悪い子ではなく、キングジコチューによって操られてしまっているだけだと信じているマナ。しかし亜久里は第23話でエースショットをレジーナに直撃させたときに浄化されずに痛々しいダメージを受けたことを根拠に「レジーナの心には、取り戻すべき愛などはじめから存在していなかったのではないか」といぶかしむ。マナは父であるキングジコチューを大事にするレジーナの心にも愛があるはずと反論し、「レジーナとは戦わない」ことを宣言する。因みにこの時なぜか亜久里の鼻をつつく。
- 真琴が新曲作成に対し「煮詰まっている」ことを知らされるが、「煮詰まってるっていうか煮崩れてる」と言い、六花から意味が違うとツッコまれる。
- 亜久里が真琴のサインをもらえることになって「あたしも!」とねだるが、「新曲を作る手伝いをちゃんとしてくれたら」という条件を出される。
- その真琴の新曲を作る手伝いをする過程で歌を歌うワンシーンがあったが、今度は真琴、六花、ありすらが遠くへ避難し、近くで聞いていた亜久里とアイちゃんはげんなりし、マナの周囲の時空が歪んでしまっており、相変わらず歌ヘタだったようだ。このような有様だったので、マナがちゃんと真琴からサインをもらえたかは不明。
- 真琴の新曲発表の日に限って寝坊してしまい、会場への到達が遅れる。
- 真琴の新曲「こころをこめて」でレジーナの心に愛が芽生えかけたが、自分が変わるのを恐れたレジーナが強い意志の力で愛を拒否する。しかしこのことで、レジーナを取り戻す決意を全員が再認識。その諦めない心に反応してマジカルラブリーパッドはマジカルラブリーハープへ進化した。ハープの弾き手はキュアハートが選ばれ、彼女が妙なる音楽を奏でることでプリキュア全員がエンジェルモードへとフォームチェンジするようになる。
- 第41話
- 「お花屋さんになりたかった」という夢を持っていたありすの夢を、フリーマーケットの花屋を開くことで叶えてあげた。
- 一人で枯れ木ジコチューに立ち向かうべく飛行機で成層圏まで飛んで行ったありすを、他のメンバーと一緒に後から五星麗奈が運転する飛行機に乗って駆けつけ、大気圏に突入しかけたありすをエンジェルモードで救出した。
- レジーナから「話したいことがある」と言われて「あたしも一杯お話ししたい」と嬉々として近づく。その後お約束のように攻撃される。
- 第42話
- 星座占いの話題で亜久里を占おうと誕生日を聞こうとするが、亜久里には話をはぐらかされる。その後、あゆみから「亜久里は円家の養子であり、自分の誕生日も知らない」という事実を知らされる。
- 亜久里の重い過去を知らされ、亜久里に悪いことをしたと反省。すると今度は真琴から「両親がいない」ことを告げられ、友達同士であってもなかなか言えない事情があることを知る。
- 誕生日を知らないから誕生日パーティーをしてもらったことのない亜久里のため、誕生日パーティーを企画する。「(誕生日が)わからないってことは、いつお祝いしてもいい」
- 亜久里の誕生日パーティーを愚弄したレジーナによるキュアエースへの渾身のとび蹴りをブロック。「(レジーナも自分も含めて)一つの命が産まれたことは奇跡。それをお祝いしたい気持ちは当然の事」とレジーナにきつい表情で説教する。マナは基本的にレジーナには甘いところがあるが、今回は本編中でレジーナを本気で叱った始めてのケースである。このセリフはレジーナの心を揺るがし、亜久里の心にも届いた。
- 第43話
- 家を飛び出した亜久里の事情を聞いたうえ、亜久里の祖母から電話で亜久里のことを頼まれる。そこで亜久里および他のメンバーを家に泊めてパジャマパーティーの開催を宣言する。
- 枕投げの最中、おじいちゃんに『こらぁ!お前たち、何時だと思っとるんじゃあ!』と5人仲良く叱られた。
- 亜久里と一緒の布団で寝る。
- 祖母の下を去ることも考えていた亜久里に対し、電話で頼まれたことを根拠に「茉里さんは亜久里のことを少しも迷惑だと思っていないと思う」と説得。
- 家を飛び出した亜久里の事情を聞いたうえ、亜久里の祖母から電話で亜久里のことを頼まれる。そこで亜久里および他のメンバーを家に泊めてパジャマパーティーの開催を宣言する。
- 第44話
- クリスマスに向けてハイテンション。子供の頃は「みんなに愛を届けるサンタさんになりたかった」という。
- クリスマスイブに開催される「キングオブ生徒会長」を決めるための「生徒会長スピーチコンテスト」の存在を聞かされ「それはぜひ私がならなくては!」と意気込む。
- そのコンテストに参加するには、生徒会長の仕事を欠席し、みんなとのクリスマスも過ごせなくなることからコンテストに出るのをためらうが、マナの夢を知る六花に薦められて参加を決意する。
- しかしこのコンテストは「プリキュアの要であるマナを引き離す」ためのレジーナの作戦で、会場に向かったマナは魔法の檻で監禁されてしまった。
- 生徒会の多忙な業務に追われる六花を予見して、あらかじめ「マナメモ」をあちこちに残してアドバイスしたり、オムライス弁当を作っておいたり、会計書類を貯めてしまい謝罪と「愛してるよ~」というメモまで残しており、真琴からは不在なのに「マナがそばにいるみたい」と言われた。そして六花からは「マナ、私も愛してるよ」と言われる。
- 魔法の檻を突破できず、最初は戦闘に参加できなかったが、久しぶりに登場したジョー岡田の助力で檻を抜け出し、戦闘中の六花たちの下へ。そこで六花の尋問に思わず「わたしだってマナが好き」とレジーナが本音を言ってしまった場面に出くわす。
- よほどうれしかったのか、レジーナに詰め寄って本当かどうかを問い詰め、「嘘」と言われても信じずゆさぶりをかけた。「好きって言ってくれてうれしかった」という言葉により、レジーナの瞳が青色に戻り、「マナが好き」という本音を聞き出せた。
- ちなみに作中ではこれまでに商店街祭り、夏祭り、学園祭、クリスマスパレードなどの祭り行事が行われてきたが、この時だけはみんなと一緒に行けなかったことになっている。
- 第45話
- 今度こそ本物のジョー岡田が見つけてきた三種の神器最後の一つ、エターナルゴールデンクラウンを、ジョー岡田が説明している最中なのに真っ先に被る。
- マナは「資格を持つ者」ではないので何も起こらなかった。その行動を六花からはツッコまれ、亜久里からは「一万年前のものだから丁寧に扱いなさい」と怒られた。
- 翌日、アイちゃんがいなくなって、びっくりしたのなんの。さらにエルが大慌てで店を訪れる。
- 亜久里の行動から、「亜久里ともう会えない気がした」と聞かされた森本エルの言葉をきっかけに亜久里を探す。
- トランプ王国で絶体絶命のピンチに陥った真琴の「助けて、マナー!」のセリフの後、六花やありすとともに空を割り、神々しい光とともに降臨してきた。
- レジーナと決着をつけようとしていた亜久里の前に立ちはだかり、レジーナを庇う。「真実を知ったらマナは絶対に止める」という亜久里の懸念通りになった。
- 第46話
- トランプ国国王がアン王女を救う為にトランプ王国を危険にさらしたという衝撃的な場面を目にして泣く真琴を「誰だって迷うよ」と宥める。
- 亜久里とレジーナの正体やすべての真実を知った上で「だったらなおさらあなたたちを戦わせるわけにはいきません!」と発言。他の方法がきっとあると、改めて戦いを仲裁する。
- 第47話
- 最終決戦なのに敵側の人物をあくまでも「さん」付けで呼ぶ。
- 1000M超級の超巨人の踏みつけ攻撃をキュアエースと一緒に耐え、しかも押し返す。
- 「極限の恐怖により、他人を押しのけて助かりたいというジコチューな心によって人間は滅ぶ」というベールの目論みを否定。緊急時だからこそ助け合う大貝町の人々の愛を信じた。事実、大貝町の人々はそのように動いていた。
- レジーナの攻撃を受けても反撃をせず説得。立ち尽くすレジーナを抱きしめ愛を語る。「あたし、レジーナが好きだから。レジーナが愛するパパも好きになれる」
- マナの言葉は、愛とは相手の心を独占するために自己犠牲をもいとわない感情だと思っていたレジーナの考えを超克し、レジーナの心を完全に浄化した。
- かつて宣言した「キングジコチューとの和解」(20話)および「レジーナとは戦わない」(40話)を貫き、最終決戦に突入したというのにこの話では一切攻撃をしなかった。
- 第48話
- マナの知人たちはいてもたってもいられなくなり二階堂を皮切りにプリキュアへの応援を始めた。その応援の輪はマナたちを知らなかった他の人たちにも広がっていき、声援は街を揺るがすほどになる。それを受けてマナ=キュアハートはキングジコチューに向けて高らかに宣言する。
- 「これは、この世界のすべてを愛するみんなの声! 愛を見失った悲しい王様、このキュアハートがあなたのドキドキ、取り戻して見せる!」
- コアであるトランプ国王が封じこめられたキングジコチュー体内の心臓部に到達。亜久里=キュアエース、レジーナ、アイちゃんの呼びかけで国王は目を覚ましかけるが、ジコチュー細胞の群体が国王に近づくのを邪魔する。「王でありながら家族の事ばかり考える自己中」と国王を罵るボス格の細胞に対し、「家族って凄いんだよ。どんなに落ち込んでも励ましあってキュンキュンできる。だからあたしは亜久里ちゃん、レジーナ、アイちゃんにもう一度お父さんに合わせて上げたい。そのためならあたしは絶対に諦めない」と反論。
- 「なぜなら、あたしは…… みなぎる愛、キュアハートだから!」
- マナから発せられた光が取り巻いていたジコチュー細胞を一斉に浄化。ボス格の細胞は浄化しきれなかったが、駆けつけたキュアソードによって倒された。そしてエース、レジーナ、アイちゃんは国王に対面し、救出に成功した。
- その結果、キングジコチューと話し合いだけで解決するというレジーナとの約束を果たすことができた。
- 第49話(最終話)
- ベールを逆に取り込んで復活したプロトジコチューを前に、最後の戦いに挑む。その自信に満ちた顔に、マナ達を止める者は誰もいなかった。
- 自分の一人だけの思い通りの世界を作ると豪語するプロトジコチューに対し、「一人だけになれば横入りも信号無視といったワガママができなくなる」と反論。周りに誰もいない自分一人になればジコチューでなくなるという、核心を突いた矛盾を指摘した。
- 自己中の果てにある逆説というあまりにも痛い事実を突かれ激昂したプロトジコチューによりプシュケーを黒く染められ、抜き取られる。これで勝負あったのかと思われたが…
- なんとプシュケーの姿だけになってなおジコチュー化に抵抗し、自らの意思で元の肉体に戻った。これは不思議な力や奇跡などではなく、単にマナがとてつもなく強いメンタルを持っていただけに過ぎない。しかし、さすがにこれにはプロトジコチューも信じられないと呆然としていた。
- 4人の仲間から力をもらい、プリキュア三種の神器の力を吸収、本作における最終形態パルテノンモードへ変身。ジョー岡田曰く、ビッグバンに匹敵するほどの力を得た。
- ロイヤルラブリーストレートフラッシュすら効かなかったプロトジコチューを単体で圧倒。イナバウアーを思わせるフォームからの前蹴りで成層圏まで蹴り上げ、踵落としで成層圏から海中に沈むまで蹴り落とす離れ技で追い詰めた後、今やエースショットやラブリーフォースアローを凌駕する威力を持つまでになったマイスイートハートを放ち、プロトジコチューを浄化しにかかる。
- プロトジコチューは一万年前に自分に立ち向かい、封印したキュアエンプレスの姿をキュアハートに重ねた。プロトジコチューは「歴史は繰り返される!お前たちに邪な心がある限り、あたしは何度でも蘇る!」と、マイスイートハートのエネルギーを喰らいながら不敵な笑みを浮かべるが…
- 「あたしにもそういう気持ちはある。人を妬んだり、嫌になって投げ出したくなる時もある。でもそれらを乗り越えていくことで、人は強くなれる。そして、もしあたしが愛を失っても、それを支えてくれる大切な仲間がいる。だからあたしは、何度でも立ち上がってみせる!」
- 自分のジコチューな部分を受け入れて歩き続ける強いマナの意志に、プロトジコチューはついに陥落。多数の浄化されたプシュケーを飛ばしながら消滅した。
- 全てが終わった後、仲間たちはそれぞれの生活を送るようになり、トランプ王国改めトランプ共和国との交流が進んで平和になった世界で生徒会長を引退し平穏に生活……(次期生徒会長は早乙女純)
- していると思いきや、国会議事堂らしき場所から「大貝町に墜落しそうな人工衛星を何とかしてくれ」との特命を「キュアハート」名義で受け、レジーナを含めた6人で出動。町中の人々の声援を受けながら空へと舞い上がった。戦いが終わった後もシリーズ史上初の(日本政府)公認のプリキュアとして活動している様子が描かれた。
特別出演
- ハピネスチャージプリキュア!第12話
- プリキュア10周年おめでとうメッセージでキュアハートとして登場。ドキプリメンバーの先陣を切る。
- HUGっと!プリキュア第37話
- キュアピーチ&キュアメロディとともに巨大ナケワメーケに立ち向かい撃破する。今回はセリフなし。このお話で花海ことは/キュアフェリーチェ(「魔法つかいプリキュア!」)以降の後輩のプリキュア戦士12人(花海ことは(キュアフェリーチェ)から「キラキラ☆プリキュアアラモード」の6人にルールー・アムール(キュアアムール)(HUGっと!プリキュア)まででの約12人。)12人と初共演をした。
- ひろがるスカイ!プリキュア第17話
- ヒロガリズムEDのダンスに、日替わりで登場する歴代プリキュアの11番手として、ドキプリの放送10周年を祝う形も兼ねて登場。本来なら、前週の第16話に出て来るはずだったが、第16話の放送日がシリーズ初の男性キュアである夕凪ツバサ(キュアウィング)の誕生日だった為、翌週に回されての登場となった。TVシリーズでの声有りでの登場は「ハピネスチャージプリキュア!」の第12話のオープニング前の10周年記念メッセージ以来、約9年ぶりの声あり出演となった。また同時期にBS11で放送されていた「ドキプリ」以前の作品の歴代メンバーの先陣を切り、『ハピプリ』の第34話まででオープニング前の10周年記念メッセージに登場した歴代のプリキュア戦士の37人の内、(プリキュアシリーズの通算500回放送記念の際、専用Tシャツを着て登場したハピプリの4人を除けば)彼女が歴代メンバーの先陣を切る。
映画
- 春のカーニバル♪
- 奇跡の魔法!
- 魔女ソルシエールが再現したディスピアの複製体に追われるキュアマジカルに声をかけなんと仲間達と共に地中から登場。マジカルに加勢し押していくがそのディスピアの複製体の自爆攻撃により戦闘不能になり捕まってしまう。
- ソルシエールの屋敷にある牢屋に閉じ込められてからは「プリキュアの涙」を求めるトラウーマの様々な尋問に苦しめられることになる。特に人形劇を見せられる場面では感動して泣きそうになっていた。
- ミラクルライトの力により解放されてからは最終形態のトラウーマに仲間たちと共に立ち向かっていき、キュアミラクルとキュアマジカルに助力した。
- トラウーマを倒した後のお花見でみらいとリコが魔法つかいと知って2人に詰め寄るみんなをなだめようとするが押されてしまう。
- オールスターズメモリーズ
- オールスターズF
関連イラスト
変身前の姿と変身後の姿のタグの使い分けに関する注意と配慮について
プリキュアに変身する前の姿しか描かれていないイラストに対して、変身後の姿である『キュアハート』のタグを付ける行為は、変身後の姿のイラストだけを見たい人にとっては検索妨害になってしまうので、そのような行為は避けるべきである。
また、変身後の姿しか描かれていないイラストに対して、『相田マナ』等の変身前の姿のタグを付ける行為に関しても同様に避けるべきである。
中にはもちろん、変身前後の姿の両方のタグが付けられている事を気にしない人もいるだろうが、検索の際に気になるという人もいるため、そのような人への配慮としてタグの使い分けをしっかりと行う事が推奨される。
関連タグ
カップリングタグ
マナりつ マナあり(PANZERコンビ) マナまこ マナレジ マナアイ イラマナ 純マナ(マナ純) にかマナ ラブマナ つぼマナ ひびマナ マナひか マナまな マナツバ
作中ネタ
マナ王子 マナハーレム マナさん歌音痴/剛田マナ レジーナキャッチャー マナディシ 相田マナ"Я"
シリーズ内クロスオーバー
夢原のぞみ:彼女とは真逆なスペックを持つ主人公