CV:小清水亜美
概要
スイートプリキュアの主人公。
キュアモジューレにドリーを装着して、キュアメロディに変身する。
口癖は「ここで決めなきゃ女がすたる!」。
明るく少しおっちょこちょいだけど、誰よりも負けず嫌い。私立アリア学園に通う中学二年生の女の子。甘い物が大好物で、奏が作るカップケーキが特にお気に入り。
音楽の世界では天才といわれる父と世界的ヴァイオリニストの母の間に生まれた正真正銘のサラブレッドだが、響本人は音楽があまり好きではなかった(小学生の時の出来事が原因)。
南野奏とは幼い頃からの親友だったが、本作の開始時点では(あることが原因で)不仲になってしまっており、顔を合わせるたびに喧嘩していた。中学の入学式の時に起こった些細なすれ違いが原因だが、後に誤解が解けて和解している。
彼女はおそらく、美墨なぎさや夢原のぞみと近い世代の生まれの主役キュアとしては最後の一人かつ、1990年代生まれとして、最後の主役キュアである。
直接の先輩が花咲つぼみで、後輩が星空みゆきであるという不幸か(単独での変身が不可能という設定が原因かどうかは不明だが)、『スイート』の放送終了以降は声付きの客演が少ない一人である。
ピンクカルテットとして目立つシーンはあるが、番組終了後の声付きの客演は少ない部類に入る。また、変身後の容姿の共通性か、桃園ラブと共演した際は彼女とコンビを組んでいるようである。
容姿
変身前は明るめの茶髪に髪形は歴代で最も派手なツーサイドアップ。このロングヘアだとセットが大変そうだが、朝のセットは一瞬で終わる。
基本的な私服のスタイルは、黒、白、ピンクを基調としたトップスにハートマークが描かれたチュニックワンピース、黒色のレギンスを着用し、白色のスニーカーを素足履きしている。
性格
正義感が強く、曲がったことが嫌いな熱血女子。
元気で明るく、なぎさ・咲を筆頭としたプリキュア体育会系女子の一人である。
暇さえあれば筋トレやジョギングをするなど体育会系のノリはあるが、先述の理由で一つのクラブに所属し続けようとせず、夏休みの合宿などにも参加していないらしい。いわゆるフリーランスみたいなものだろうか。
自分なりに自由に生きると言ういわゆる現代っ子気質だが、参加した部活は決して投げっ放しにせず、責任を持って全力投球する。
しかし学力の方は非常に悪いらしく、テストの時は憂鬱になってしまう。
奏やエレンのテストが光り輝いて見えてしまう辺り、お察しください……(また、のちに登場したアコも学力が高い)。ただし、夏休みの宿題は無事に終えた。
見た目は今時の(美少女)中学生なのに、言動には女の子らしい可愛らしさを感じさせる部分が少なく、どちらかといえば少年アニメの主人公に近い。歴代プリキュアのボーイッシュ系と言われるイケメン女子たちの中でも性別を感じさせない性格という点では歴代でもトップクラスと言えるだろう。
そんな響ではあるが、実は今作のプリキュアチームの中でも一番繊細な性格とも言われている。
友人や父親の些細な言動でかなり傷ついたり、海外演奏旅行中の母親には甘えて泣いたりと、繊細で寂しがり屋な一面もある。
その事はプリキュアに変身しても変わる事はなく、プリキュアとして勇ましい姿を見せる一方で、相手の悲しみや苦しみを自分の事のように理解できるのもその気質ゆえと言えるだろう(もっとも、心優しく繊細なのは、プリキュア主人公の伝統とも言える特徴であるが)。
『スイート』以降のプリキュアシリーズが敵をも救うために活躍するというテーマを明確に強調し始めるようになったのも、(おおよそ)彼女が発端である模様(劇場版やシリーズ途中で敵を救った子もいるが、響の場合は敵の親玉までも救っている)。プリキュア仲間たちとは家族のような絆で結ばれている。
小学生の頃のピアノの発表会が元で父親とのすれ違いを起こし、作中序盤までは音楽嫌いとなっていたが(実際は本心から嫌いにはなりきれていなかった)、父の真意を知り、音楽への意識を改めた事でピアノを再び始めた。話が進むにつれ、将来の夢としてピアニストへの道を歩み出す。
部活の助っ人
上記で述べた通り、運動神経抜群でスポーツ万能であるために数々の部活に助っ人として呼ばれているが、「特定の部活に入るよりも色々なスポーツに挑戦したいから」という理由で、あくまで助っ人としての参加に留めている。
サッカー・バレーボール・バスケットボールといった球技はもちろん、柔道の様な高度な技術が要求される格闘技もこなしている。
同じ部活の助っ人(同業者?)として西島和音がいる。彼女とは仲が良いようだが…。
家庭環境
父:北条団
母:北条まりあ
響の母であるまりあは、自分の夢を追って世界中を飛び回っている為、家には滅多に帰らない。
その為、普段は父の団と二人で暮らしているが、その父親も仕事が忙しく、なかなか娘に構う事ができないでいる。(まりあとはテレビ電話を使って会話していることもある)
いわば、家庭の中で「自立」を強いられているわけだが、その点は本作ではマイナスとしては描かれておらず、むしろ響本人は両親共に多忙な事を誇りにすら思っている。両親も娘を深く愛してはいるものの、彼女の自立心を常に尊重しており、愛情を押しつけるようなことはしない。
本作以前のプリキュアシリーズでは、主役キュアは両親と共に暮らしているという暗黙のルールのようなものがあったが、響によってそれが破られることとなった。
これは、初代の放映時の頃に比べて両親が共働きの家庭が増えた事により「子供がいる家庭のリアルな姿」が変貌した事を如実に表している。
そして、「スイプリ」以降のシリーズでは響と同様、片親が仕事で海外を飛び回っているめぐみやいちかやひかるやまなつ、親元を離れて寮生活や居候生活をしているはるかやソラなど主人公の家庭環境も多様化していった。
なお、プリキュアシリーズのメイン主人公の家庭環境は時代を反映しているところが多いのだが、メイン主人公「以外」のプリキュアの家庭環境についてはお約束のようなものはなく、様々なパターンが存在している。
両親揃って一緒に暮らしていない、あるいは親そのものがいないプリキュアも(主要キャラクターならば)珍しいものではなくなっている。
もちろん本作もその例外ではなく、元妖精のエレンはそもそも天涯孤独、アコはクーデター回避で単身亡命中という状態の為、実は(本作で)両親が常時揃っているのは奏のみ。(他に「両親が常時揃っているのは1人だけ」というケースは『ハピネスチャージプリキュア!』や『魔法つかいプリキュア!』ぐらいで『ひろがるスカイ!プリキュア』に至っては、(現時点で)両親が同時に揃っている者がいない)
上述したように響の両親は世界的に有名な音楽家であり、特に北条家は広い敷地に豪邸と呼べるほど大きな一軒家を構えており、主役キュアの中では最も裕福な家庭と思われる。
声優について
響役の小清水亜美氏は初代とその続編でサブキャラの越野夏子を演じており、今作は主役としての再登場となる。
その夏子は初代でキュアブラックのコスプレをしていた事があり、小清水氏本人も「偽プリキュアが本物になりました~!」と報告していた。
自らが演じた響に対して、初期は「やんちゃな小学生男子」「歴代主人公で一番ボーイッシュな女の子」といったイメージを持っていたが、物語が進むにつれて響と精神的にシンクロしていった(この年の彼女は下ネタを封印した綺麗な小清水氏であった)。
『スイート』での最終決戦は彼女の価値観に影響を与え、今でもその考えを大切に思っている。
ちなみに、小清水氏は2004年開始のプリキュアシリーズの前年に放送されていた明日のナージャでも主演を務めており、ニチアサ枠ではそれ以来の主演となる。
後年小清水はナージャに出ていた事もあり、なんとプリキュアのオーディションの参加自体を制作サイドから止められていたようで、それが解禁されて初めてオーディションで射止めたと話している。
各話ネタ
テレビ本編
■第1話
- 奏とともにプリキュアに変身する。
■第2話
- 奏が変身したキュアリズムとうまく息が合わず敗北、変身を解いてからも2人はケンカしてしまい、プリキュア解散の危機に。
- 奏と喧嘩するきっかけが入学式での一件によるものだったが、偶然見かけた女の子たちが自分たちと同様のシチュエーションになっていたことで誤解が解け和解する。
- 直後にネガトーンが襲来し2人は再び変身、今度は勝利する。
特別出演
■ハピネスチャージプリキュア!15話
- プリキュア10周年おめでとうメッセージにおいてキュアメロディとして登場。締めに投げキッスを披露した。
■HUGっと!プリキュア第37話
- 後半の戦いにおいて、キュアピーチ・キュアハートと共闘。このお話で花海ことは/キュアフェリーチェ(「魔法つかいプリキュア!」)以降の後輩のプリキュア戦士12人(花海ことは(キュアフェリーチェ)から「キラキラ☆プリキュアアラモード」の6人にルールー・アムール(キュアアムール)(HUGっと!プリキュア)まで)との初共演を果たした。
■ひろがるスカイ!プリキュア第20話
- ヒロガリズムEDのダンスに、日替わりで登場する歴代プリキュアの13番手として登場。
- (TVシリーズにおいて)声ありでの登場は「ハピネスチャージプリキュア!」の第15話のオープニング前の10周年記念メッセージ以来、9年ぶりとなった。同時に「スイプリ」の放送年である2011年3月11日に発生した東日本大震災で被害に遭った東北3県を除いて地上アナログ放送をしていた「スイプリ」以前の作品の歴代メンバーの先陣を切った。(被害に遭った東北3県での地上アナログ放送の終了が2011年7月24日から翌年の2012年3月31日に延期されていた為)
- プリキュアとは関係ない話だが、「スイプリ」が放送されていた2011年8月23日に芸能界を引退をした島田紳助の現役時に放送されていた「スイプリ」以前の作品の歴代メンバーの先陣を切る。また、『ひろプリ』第13話の時に登場をしていた『スイプリ』と同じ2人同時で変身するプリキュア作品のひとつである「魔法つかいプリキュア!」とは違い、ミラーパッドでの奏の登場はなかった。
映画
■DX3
- ハミィがつぼみ達が主催するファッションショーに乱入したため、舞台に上がってしまう。ハミィと会話していたことが壇上に上がっていたつぼみ達に怪しまれる。
- その直後、大量の妖精たちが降ってきて響はその奔流に巻き込まれる。
関連イラスト
変身前の姿と変身後の姿のタグの使い分けに関する注意と配慮について
プリキュアに変身する前の姿しか描かれていないイラストに対して、変身後の姿である『キュアメロディ』のタグを付ける行為は、変身後の姿のイラストだけを見たい人にとっては検索妨害になってしまうので、そのような行為は避けるべきである。
また、変身後の姿しか描かれていないイラストに対して、『北条響』等の変身前の姿のタグを付ける行為に関しても同様に避けるべきである。
中にはもちろん、変身前後の姿の両方のタグが付けられている事を気にしない人もいるだろうが、検索の際に気になるという人もいるため、そのような人への配慮としてタグの使い分けをしっかりと行う事が推奨される。
関連タグ
スイートプリキュア キュアメロディ 南野奏 ひびかな ひびわお ハミィ
小説スイートプリキュア♪ - 本編から1年経った出来事を描き、全編通して響の一人称形式で綴られているが、彼女の繊細で寂しがり屋な性格が反映された内容となっている。