「嫌いということは、好きということだよ」
CV:檀臣幸
概要
北条響の父であり、北条まりあの夫。私立アリア学園中学校音楽教師で、世界的に有名な天才音楽家。
常に笑顔を絶やさない優しい性格。かなりマイペースだが、音楽に対する姿勢は厳しく真摯そのものである。
自ら「僕の耳には素晴らしい音色しか入ってこない」と断言し、ネガトーンの音波攻撃でも悲しみに沈むことは少ない。ただし、ノイズが目覚めた終盤ではその影響を受けてしまった描写があった事から、耐性にも限界があったらしい。
妻のまりあが海外を飛び回っているため、響はほとんど父親と二人暮しという状況である。
そのため、作中で響の「家族」として強調されるキャラクターは母のまりあではなく父の団である。プリキュアシリーズでママキュアよりパパキュアの方が存在感が強いというのは彼が初のケースである。そしてこれをきっかけに、以降のシリーズでは母親より父親の方が娘といる時間が多い家庭のプリキュアというのもいくつか出てきている(典型的な例では宇佐美いちか/キュアホイップなど)。
父親としての団は、響に対しては理解ある父親ではあるが、音楽に関することについては娘に一切教えないし意見も述べない。響は幼い頃にピアノをやっていて挫折して音楽から離れた経験があるのだが、団はそのことを知っていながらこの点についてだけは響が自分の思いで立ち直らないといけないという信念のもと、手を差し伸べることを一切しなかった。
音楽家としてのエゴとも言えるが、その代わりに響に対して「自分の夢を引き継いてほしい」というような思いは一切持っていない。響は響の信じる道をただ進めばいいと考えている。マイペースな性格な分、相手にもそれを強いることはないという良くも悪くも天才肌らしい教育方針である。
なお、最終的には響は再び音楽と向き合う勇気を持つことになるが、これは両親の影響ではなく、親友である南野奏やハミィの支えゆえである。
ちなみに料理はあまり得意ではない。しかし娘の響はもっと壊滅的で、妻のまりあはさらに輪をかけてひどいので、北条家では団が一番マシな様子。
響が奏の作るスイーツに執着するのはこの家庭環境が原因かも知れない。
演者について
檀臣幸氏はプリキュアシリーズ初登場であり、ニチアサキッズタイム繋がりではニャニがニャンだーニャンダーかめんや仮面ライダーWに出演経験がある。
スイプリ完結から1年後、檀氏は再発性大動脈解離により逝去。
娘の響を演じた小清水亜美女史からブログで追悼メッセージを綴られた。
ご冥福をお祈り致します…
檀氏の没後8年、妻の魏涼子氏がトロピカル〜ジュ!プリキュアで夏海まなつの母親、夏海碧役で出演、シリーズを跨いでいるため間接的ではあるがプリキュアの家族役で夫婦揃って出演となった。
関連イラスト
関連タグ
相田健太郎:ルックスの近い二年後の桃キュアのパパ。こちらは料理の腕が抜群。
星奈陽一:八年後の桃キュアのパパ。こちらは彼のUMAに関する学説が真剣に取りざたされるなどかなりの評価を得ており、主役キュアの父としては珍しく作品のテーマに関する項目での権威という共通点がある。
四葉星児 シド・ハレワタール⇐共に演者が亡くなったプリキュア戦士の父親役繋がり(後者は2代目の星野貴紀に交代)。
歴代プリキュアシリーズの父親
花咲陽一 ← 北条団 → 星空博司