料理下手
りょうりべた
主にまずそうな料理が出てきているイラストに付けられる。
料理が下手な理由は単純に料理の経験がないからというのが一般的だが、無駄にオリジナリティを発揮しようとする、間違った方向に工夫をしてしまうのが原因という場合も多い。
解決策は「下手にアレンジを加えず、きちんとレシピ通りに作ること」である。
二次創作では属性の一つでも有名。ほとんど女キャラ。
前述したような理由からか、箱入り娘のお嬢様キャラにこの属性が付けられやすい。
男性キャラはアバウトな性格のキャラが多い。ジャイアンとかルフィとか。
調理人によってはSATSUGAI兵器にもなる属性。
二次文化では「かわいいから許す」と言ったものがあるが、こればかりは命に関わるので許す以前の問題。
マシなレベルだと調味料の分量違いやこんがり焼くべき所が生焼けになっているなど調理経験の未熟さ故のミスで終わるが、末期レベルだとレシピの中に明らかに食べ物ではないのが混じってたり、硫黄臭が半端なかったり、どう見ても食べ物以外の何かに変わってしまっている領域にまで達する。ある意味錬金術師。
テイルズシリーズや軌跡シリーズといった料理システムのあるゲームでは、無論成功すると美味しい料理=体力回復等の効果が大きいのに対し、失敗するとダメージや毒を受けたり、食べられないアイテムが錬成されたり…。
まれにシステム上そのキャラの不得意料理とされていない筈の物で失敗ばかりする事があり、派生・二次創作で料理下手属性を付加される事も(例:ファルコム学園版エリィ・マクダエル)
あと、リアルのイギリス料理の現状からか、イギリス国籍のキャラにもこの属性が付けられたりする。
「どうして…どうしてそうなる!」
だが…
たまにそんな料理でも作中の人物でうまい!と平らげてしまう味覚音痴がいるのが困ったものである。
- 己の力量をわきまえていない
普段料理をしていない初心者に限って難しい料理を作りたがる。
…まあ、これらさえ作るのに失敗してしまうのが真の料理下手なのだが。
- 塩と砂糖を間違える
まだ分からないでもないレベル。見た目が似ている事もあり、現実で失敗談として挙げられる場合もちらほら。
砂糖はストッカーに入れ、塩は小瓶に入れればまず間違うことは無い。
というか何故皆器具の使い分けをしないんだ。
- 分量を間違える
まだ分からないでもないレベルその2。現実ではこれが原因で失敗しても、工夫すれば別の料理への路線変更も不可能ではない。
しかし、創作においては明らかに取り返しがつかないレベルで材料をぶち込んでいるのがお決まりのパターン。
- 道具の扱いが下手
まだ分からないでもないレベルその3。包丁で指を切っては血を流したり、皮を剥くと二回りくらい小さくなったり、粉物がダマだらけになったり等。
創作においては努力の結晶の象徴として描かれることが多く、メシマズになることはあまりない。
- 材料の扱いが雑
「トマトは握り潰すもの」「切り方は不揃いなブツ切り」など、扱い方がとんでもなく大雑把。
ともかく「切れていればいい」「ちぎっておけば大丈夫」という、雑さの極みを具現化した適当さがこうした事態を招く。
だが、それらによる盛り付け方が逆に好評を得るというケースもなくはない。
- 明らかに不要な材料を入れる
レシピ通りにやればいいものを、個性を求めて余計な材料を入れてしまったがために全てが台無しになる。現実でも初心者が陥りやすい大失敗の典型。何故それを入れたのかと……。
- 料理は愛と気合
料理下手が信望する理念の典型、もしくは謎の宗教。
「気合いでどうにかなる」と勢い任せに四苦八苦した末に、「愛情たっぷり入れたよ!」と見た目の悪さを弁明。結果、食べた人間を悶絶させる阿鼻叫喚が待ち受ける。
かつては「料理は愛だ。愛さえあればLove is OK!」と謳った料理バラエティー番組があったが、その番組の深夜時代のチャレンジャーたちの悲惨さはもはや伝説。
料理は愛も大事ですが、何より手順と分量と手際です。
- 見た目はまともなのに味がひどい
一見すると非常に美味しそうに出来上がっているのだが、なぜか味が伴わない。
逆に「見た目がグロテスクなのに食べてみればほっぺたが落ちる程の美味」というパターンも存在する。
このパターンは前者は調理の技術は高いのに味付けの段階で「一般的に美味しい」ラインから外れてしまう、後者は調理の技術はヘタクソだが味付けだけは「一般的に美味しい」ラインを守っているために起こり得るケースである。
もはやある種の才能とも言えるレベル。口にする以前に臭いを嗅ぐだけでも命に関わるケースも。
- 米を洗剤で洗う
- 全ての物を炊飯器で加熱する
料理が下手とかそれ以前の問題。
近年では架空の世界だけでなく現実世界で本当にやらかす猛者が現れるなど、割と冗談では済まされない問題となりつつある。
- 火力、調理時間、材料を入れる順番を間違える
「順番を入れ替えても問題ないだろ」といい加減な手順で料理をした結果、失敗する。湯煎で溶かすチョコレートを直火で溶かし、油が分離するなど。
現実でもカレーを筆頭に、堅い根菜類を全ての材料と同時に火にかけ、ゴリゴリで青臭い根菜を齧る羽目になる失敗は多い。
- せっかち
上記の亜種。「時間がもったいない」という理由で必要な過程を抜く、まだ材料が煮えていないのにカレールーなどの調味料を投入する、などの暴挙を行う。
時間がもったいないならレンチンでよろしい。
- あがり症
まな板やコンロの前で緊張する、ハプニングに見舞われて混乱してさらに失敗を重ねる、みんなに食べさせる料理を作るのに責任感を感じるなど、本番に弱いタイプ。
普段は料理上手なのに好きな人の前だと緊張して…なんて残念なタイプもいる。
- 味見を一切しない
ゆえに料理の出来がわからない。現実でも料理下手が最もやりがちな失敗。
- 批評を聞いてキレる、またはやたら泣く
そのため、周りの者がイエスマンになるか腫れ物扱いするかのどちらかになる。
- カルチャーショック
異世界では普通の食事(ゲテモノ)を地球人に食べさせるなど。
逆に、地球(もしくはそれに限りなく近い世界観)では当たり前な食事が、異世界人にとってはとんでもないゲテモノとして認識されているパターンも存在する。
自分が食べて「これなら大丈夫」と思わない料理を人に食べさせるなんてどうかしてるぜ!
と思う者もいると思うが、もし仮に味音痴と料理下手を兼ね備えている場合、もう手の施しようがない。万事休す。
現実でも昨今は味付けを極端にしたり、なんでも何かの調味料や薬味を多量にぶち込む人が増えており、そんな人が無遠慮に自分好みの味付けをすると、当然待つのは悲劇である……。
- そもそも料理の味に関心がない
美味しく作ろうという意思が初めから無いタイプ。
腹に入れば皆同じ…と思っている人物に厨房を任せてはいけない。
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