※この記事には『ONE PIECE』に関わる単行本・アニメ未収録の重大なネタバレ情報が含まれています。閲覧の際はご注意下さい。
「よっしゃいくぞ!!!」
「おれは死んでもいいんだ!」
「おれがなるって決めたんだからその為に戦って死ぬんなら別にいい」
「おれ達の命くらい一緒に賭けてみろ!!!!」
「仲間だろうが!!!!!」
「お前がどこの誰だろうと!!!おれはお前を越えて行く!!!」
「未来の海賊王の仲間(クルー)がよ…情けねェ顔すんじゃねェ!!!」
「“海賊の王者”は……一人で充分だ!!!」
「海は海賊が相手だ!!!」
概要
『ONE PIECE』の主人公。「大海賊時代」という海賊や冒険者が隆盛を極めた時代に生まれ、「ひとつなぎの大秘宝」を見つけて"海賊王"になることを夢見る青年。そして夢を叶えた暁には聞いた者が思わず口を開けて困惑し、後に笑い飛ばす反応を示す「何か」を実行しようとしている。
幼い頃、海の秘宝とも呼ばれている悪魔の実の1つ「ゴムゴムの実」を食べたことで、体のあらゆる部位が伸縮自在の全身ゴム人間となるが、その代償として海に嫌われ、一生泳げない体になってしまった。
17歳にして1人で大海原へ旅立ち、行く先々で仲間を集めながら、果てしない海を航海することになる。現在は、新世界に君臨する四皇の一角にして、10人の船員からなる「麦わらの一味」の船長、“麦わらのルフィ”の通称で知られる30億ベリーの賞金首である。更には本人は否定的だが、彼を慕う構成員およそ5600人からなる「麦わら大船団」の大船長でもある。
その影響力は大きく、これまでサー・クロコダイル、ゲッコー・モリア、ドンキホーテ・ドフラミンゴといった王下七武海の撃破、司法の島エニエス・ロビーの陥落、大監獄インペルダウンに侵入・他の受刑者を引き連れ大脱獄、さらには四皇“ビッグ・マム”との一連の抗争に同じく四皇である“百獣のカイドウ”の撃破など、世界中で起こった様々な騒動の主犯格として、世界政府、海軍もその存在を危険視している。
プロフィール
本名 | モンキー・D・ルフィ |
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異名 | 麦わらのルフィ |
年齢 | 17歳 → 19歳 |
身長 | 91cm(7歳時)→ 172cm(超新星編)→ 174cm(新世界編) |
懸賞金 | 3000万 → 1億 → 3億 → 4億 → 5億 → 15億 → 30億ベリー |
肩書き | 四皇、最悪の世代 |
所属 | 麦わらの一味船長、麦わら大船団大船長 |
所属船 | ゴーイング・メリー号 → サウザンド・サニー号 |
悪魔の実 | ゴムゴムの実(超人系)→ ??? |
覇気 | 覇王色、武装色、見聞色 |
出身地 | 東の海 ドーン島 ゴア王国 フーシャ村 |
誕生日 | 5月5日(こどもの日) |
星座 | おうし座 |
血液型 | F型 |
弱点 | 海(カナヅチ)、斬撃、騙しや催眠術(単純な性格のため) |
好きな食べ物 | 肉全般、ワニ肉(7歳時) |
嫌いな食べ物 | ある店のチェリーパイ(何となく) |
得意料理 | 生肉のお皿のせ |
気に入ったワノ国の料理 | おでん |
趣味 | 冒険、宴 |
入浴頻度 | 週に1回 |
就寝・起床時間 | 眠くなった時-目が覚めた時(5時間くらい) |
家族 | 父:モンキー・D・ドラゴン、祖父:モンキー・D・ガープ、義兄:ポートガス・D・エース、サボ、育ての親:カーリー・ダダン |
好きな島と季節 | 夏がいいけど雪がしやわせ。(肉があればどこでもいい) |
ニオイ(チョッパー談) | 肉のニオイ |
家族に例えると | 四男 |
イメージ動物 | サル |
イメージナンバー | 01、56(ゴム) |
イメージカラー | 赤 |
イメージ国 | ブラジル |
イメージ都道府県 | 沖縄県 |
イメージ職業 | 消防士 |
イメージ花 | コスモス、ヒマワリ |
ドリンクの氷 | 食べる派 |
目玉焼き | 片面、ほぼ生、マヨネーズ |
脳内 | 王、肉、肉、肉、肉 |
イメージマーク | 麦わら帽子を被ったドクロ |
キャラソン(ソロ) | 『WANTED!』『Holy Holiday!』『We are Here!』『Every-one Peace!』『Live today!』『ONE-WORLD 〜世界の皆さんコンニチハ〜』『始まりの宝石』 |
夢 | |
初登場 | 単行本1巻 第1話『ROMANCE DAWN-冒険の夜明け-』 |
WT100 | 1位(1,637,921票) |
CV | 田中真弓、高乃麗(OVA『倒せ!海賊ギャンザック』) |
人物像
容姿
ボサボサの黒髪と三白眼、白い歯をむき出しにした晴れやかな笑顔が特徴の青年。左目の下にナイフ傷の痕があり、第1部終盤の頂上戦争で負った瀕死の重傷により、胸の中央にバツ字の大きな傷跡が残っている。
基本的に動きやすい服装を好み、特に夏服のような軽装であることが多く、半ズボンと草履をよく着用している(※本人曰く「ポリスー」)。極端な気候条件ではその限りではなく、冬島等の極寒の地域ではさすがに厚着をしたり、砂漠では日除けのコートを羽織ったりしている。
彼のトレードマークであり、通称にもなっている麦わら帽子は、幼い頃に出会った赤髪海賊団の船長・赤髪のシャンクスから譲り受けた物で、いつか海へ出て再会したときに返す約束を交わしている。そのため、ルフィにとってこの帽子はどんな財宝にも代えられない一番の宝物であり、他者に軽々と触られることを極端に嫌う。他者に傷つけられた時には普段から想像できない剣幕で怒りを顕にしている。彼が正念場で帽子を預けるのは、その相手への信頼の証でもある。
性格
「支配なんかしねェよ この海で一番自由な奴が 海賊王だ!!!」
一人称は「おれ」。
一言でまとめるなら「普段はお調子者だが、いざという時は頼れる熱血漢」。
底抜けて明るく豪快な楽観主義者。
幼い子供がそのまま育ったような気質の持ち主であり、「海賊は自由」という言葉をまさに体現するかのような奔放な性格。
非常に好奇心旺盛でもあり、良くも悪くも思い立ったら考えるより先に行動を起こすタイプ。旅先では自ら問題を起こすことが多々あり、仲間たちから叱責される、酷い時には顔面が腫れ上がるまでタコ殴りにされたり、鳥籠のような専用の檻にぶちこまれて説教されることも。…船長なのに。
思考回路も極端であり、理論的な話は苦手。そのため、行く先々で出会う不思議な生態系や現象についてナミやロビンなどから説明されてもイマイチ要領をつかめず、最終的には「不思議○○ってことだな!!」と強引な解釈で納得していることが多い。
他人を疑うことも知らず、よく相手の嘘もあっさりと信じてしまう(チョッパー程ではないがウソップの嘘を稀に信じてしまうこともある)。こうした気質故か、催眠術を使用する相手との相性は非常に悪く、毎度のようにその術中にハマってしまっている。また、他人の顔を覚えるのも苦手な節があり、相手の偽装にまんまと騙されたり、特徴の一部が似ているだけで勝手に知人と勘違いすることもしばしば。逆に、彼自身も嘘をつくのがかなり下手であり、隠し事をしても露骨なほど表情にあらわれるし、ちょっとしたブラフで口を滑らせてしまうこともあり、ゾロからも騙し(正面から戦う気がなく、おちょくる様な相手)が弱点と言われてる。
直情的で挑発を買ってしまうことも多く、自らを「チャンピオン」と誇示するジーザス・バージェスや、海軍大将の“青キジ”に問答無用で挑もうとしたこともあった。権力や武力を振りかざして弱者を虐げるタイプの人間をとくに嫌っており、こうした相手には立場など関係なく殴り飛ばすことも多い。極稀に、仲間同士のいざこざをまき起こすこともあり、ウイスキーピークでは敵の口車(ただしルフィに聞かれたことに正直に答えただけ)に乗せられてゾロと本気の勝負を展開し、ウォーターセブンではメリー号の進退についてウソップと大喧嘩し、彼が一味を抜ける事態にまでなったこともあった。
普段こそこうした自分勝手で暴走気味な気質が目につく一方で、仲間のことは非常に大事に思っており、たとえ過ごした時間が短かろうと、仲間のためならどんな危険にも身を投じる心の強さを併せ持つ。また、夢や理想を追うばかりでなく、(幼少期の一件もあってか)自らの非力を自覚すれば一度歩みを止めて心身を鍛え直す決断をするなど、厳しい現実を直視し向き合う責任感の強さも内に秘めている。直情的に行動した後も、自分が間違っていたと分かれば、その非を認めて素直に謝罪することもある。普段は豪放磊落な態度を取るものの、他者の感情の機微には極めて察しが良い。
思考回路
典型的な「頭より先に体が動く」タイプで、見たままの感想や咄嗟に思いついた事などをストレートに口に出したり即座に実行に移したりする。
しかし、要所要所において「何をすべきか」について方針を決める際には仲間から「ここぞという時に核心を突くよなコイツは」と感心と呆れの入り混じった評価を受ける正論を述べる他、今現在の自分達では勝てない相手と対峙した際に「戦略的撤退」という判断を下す等、判断力には優れており、決して猪突猛進なだけの脳筋という訳ではない。
初対面の人には見た目などから咄嗟に思いついたあだ名を付け、相手や関係者にどう思われようとも呼び方を貫く。一回り以上年上の男性は一応本名はそれとなく覚えている場合が多いが、軒並み「おっさん」または「○○のおっさん」呼ばわりである。
基本的にあだ名呼びなのは、作者によれば「基本、人の名前を覚える気がない」らしく、何らかのきっかけでしっかり名前を覚えれば、後はそのまま名前で呼ぶという思考回路らしい。良くも悪くも印象深く感じた人物ならそれとなく本名を覚えているという場合は結構あり、間違って覚えていたりすぐには思い出せないことも多いが所々ではきちんと名前を呼んでいる。
冒険をはじめ、合体ロボット、カブトムシ、ビーム等々、いわゆる男のロマンが大好きで、不思議な現象などを目の当たりにすると、それの危険性などよりも期待の方が何倍も大きく膨らみ、他のものが目に映らなくなってしまう事が多々ある。空島に行く時など、夢のまた夢の島に行く大冒険にワクワクしていた結果、大渦に飲み込まれる危険性がまるで見えていなかった。
また、その島特有の道具や環境など未知のものへの興奮は抑えきれず、シャボンディ諸島でアコギな商売に気づかず騙されそうになったり、万国でチョッパーと共にお菓子の家を食い尽くすなどした。
単純だからこそなのか、ギャグシーンでは基本的にボケ役が多いが、一旦ツッコミに回ると抜群のキレの良さを見せる。
- 一般常識や知識
総合すると、周囲に博識な人間が多いので目立たないが普段の性格に反して地頭はそれなりに良く、一般的な礼儀や常識は身に着けている。確かに子供っぽい言動が多かったり言い間違いをする事も少なくないが、一般的な慣用句やその使い方などは普通に理解しているし、(本人も意図せずして)悪いことしちゃったな〜、と自覚した場合はストレートに謝罪したりする。
ただし「礼儀」に関しては育った環境が環境だったこともあり、自らそれを実践する事はあまり無い上、「挨拶したから」という理由で他人の敷地や家屋にいきなり上がり込んだり、兄と一緒に「ご馳走様でした」と挨拶してから食い逃げするなど、いろいろ疑わしい部分もある。
ちなみに食い逃げに関しては、ルフィからすれば正確には「宝払い」というルフィなりのツケのつもりであり、一応根本的に支払うつもりが無いというわけではないらしい。尤も、良くて口約束や書置きによる証明を残していくだけでそれ以上の保証も無く、店側や他人から見れば食い逃げ以外の何物でもない(事実シャンクスからも「お前そりゃサギだぜ」と言われている)。
物覚えも悪くなく、悪魔の実の性質の理解(クロコダイルの弱点を時間が経過してもきちんと把握している等)覇気習得の速さや応用の仕方でその一面を見せている。
普段は頭脳労働を他者に任せているためか、ルフィ一人で行動せざるを得ない場合、意外なほど冷静かつ俯瞰的に物を見ており、ある程度の隠密行動やサバイバルを見せたことも多々ある。
意外にも基本的に「物は大切にする」精神の持ち主。
これは他人にとってはどうでも良さそうでも当人にとっては非常に大きな意味を持つ物品である場合もあることを理解しているため。ルフィ自身が一見何の変哲も無い麦わら帽子を「何物にも代えられない宝物」としていることも影響していると思われる。
しかし取り扱う力加減を間違えて壊してしまう、道中で敵対者に捕まり紛失してしまうなど、ルフィ本人の過失や状況によって結果的に不本意な損失を出してしまう場合も多い。また、ある物品を壊してしまった時には「弁償する金なんてないぞ!」と慌てるなど、自分が壊した原因であるなら何かしら責任を負うべきという意識自体はある。
ただし、ルフィの中で「壊してもいい」と判断した場合は全く躊躇わない。「自分たちには不要」くらいの認識ならそれ以上気にせず放置することもあるが、それが自分たちにとって都合が悪いものであったり、作戦上必要な「破壊すべき対象」となった場合はたとえそれが誰からどう思われているものであろうとも容赦なく全力で、徹底的に破壊しようとする。
一定以上の規模を誇る組織と敵対する場合、まずはその組織の旗印となるものを攻撃するという行動に出る。これは「旗印」とはその組織の信念や勢力を示す重要な存在であるという認識を持っており、それを傷付ける行為自体を「宣戦布告」「全面戦争」を意味するものとして考えているため。
カイドウ戦後はある程度四皇たる地位を自覚しているのか、ルッチと共闘する際、「俺に勝てない八つ当たりを仲間にすんな(=俺の仲間に手を出したら容赦しない)」と、遠回しな言い方で自身の立場を利用した脅しと挑発を行い、ルッチ相手に舌戦で格付けをするといった成長も見せている。
動物好きでもあり、恐竜等を目撃した際は「何で海王類が陸にいるんだ!?」と感動したりべラミーを倒した後にヘラクレスオオカブトを捕まえたりもしている。
しかし基本興味のある事しか見聞きせず、新聞も読まないため世の中の動きには疎い。その為ドラゴン、ミホーク、ハンコック、ジンベエなど世界的にはかなりの大物であっても名前を知らなかったり、顔を見てもわからない事がほとんどである。
なお最近では新聞を読んだ仲間から伝え聞く形で多少は世間の動向も意識するようになったり、世界会議で知ってる面子が新聞に出た時は写真を見て彼らが元気であることを喜んでいた。
- ヒーロー
人一倍強い憧れや好感を持ってはいるが、「ヒーローになりたい」とは欠片も思っておらず、むしろ自分がヒーローになるような事に関しては頑なに拒む。時に一国の命運をかけた激戦を繰り広げ、それに勝利した事で事件の当事者から英雄視される事もあるが、それについても非常に嫌がる。
これはルフィが「海賊=悪党・無法者」であり「基本的に(一般人の)味方となるのは海軍」という事実をはっきりと認識しており、「海賊が英雄になることは異常な状態」であることを理解したうえで、法に縛られない“自由な存在”としての海賊の在り方を愛しているが故と言える。自虐や皮肉などではなく、純粋に自らを「(海賊なんだから普通なら)いねェ方がいいくらいだ」とまで言ったこともある。
他の作品から言葉を借りてくれば、「ヒーローの本質は奉仕活動であり、他人の幸せを自分の幸せに出来る(肉をみんなに配る)存在だが、自分は自分で幸せになりたい(肉を食いてえ、一緒に宴をしたい)」という旨の考えを自分なりの表現で語っていた。この矛盾は逆に言えば仲間・配下共々海軍・政府側の異常行動に劇中で誰よりも的確に疑問を持つことが出来るという事でもあり、自分を倒す為に味方の海兵や軍艦までも攻撃するやり方に「バカかあいつら」と呆れていた事もある。
またベガパンクの対処に来た黄猿にも「こっちが聞きてえよ、なんでお前らがリンゴのおっさんを殺してえんだ」と困惑していた」
ただし、とにかく自由を好む性格であるが故に、誰かが理不尽な形で自由を奪われ虐げられている姿は黙って見ていられない。その場合は例外的にふんぞり返っている権力者やその関係者を叩きのめし、束縛されていた人々を解放したり、倒した相手から分捕った物資をほぼ無償で提供する。勿論このような行動は前述の「ヒーローとして称えられる」行為となる場合が多いが、その提供した物資から自分たちの分け前も貰う(あくまで当事者から見ればまず気にならないほど小さな規模)など、ヒーローらしからぬ行動も同時に垣間見せる。本人の考えの中では自分が好き勝手にやった結果、友達やそれに類する人が自由にやれるようになったというだけで、それを喜んだりお礼を言われるくらいなら兎も角、称えられるのは違うという認識のようだ。
ワノ国では自分に食事を振る舞ってくれたお玉への恩返しと称して、お腹を空かせた人々に敵から奪ったものや自分が働いて得た食料を与え、ワノ国の人々が毎日満腹になれる国にするために戦ったが、モモの助には、自分のことは言うなと口止めさせてる。アニメで追加されたセリフではワノ国の民が望み、これからこの国に変えていくのはモモの助であり、そこに自分の名を出す必要はないと言っている。
因みにある人物はそんなルフィの取る行動に心が震えており、ルフィこそがこの海を救うヒーローだと信じている。
- 女性への興味
倒すべき敵を見定めていない平時においては、その興味は基本的に目の前の冒険への期待や食欲、海賊王になるという夢にのみ向けられており、それ以外の欲求、特に異性関係に対する興味はまったくと言っていいほど示さない。しかし、ハンコックからの求婚に対しその意味を正しく理解した上で断っていることから、この手のキャラクターにありがちな鈍感さは持ち合わせていない模様。
また、悪魔の実を食べた後のアルビダを「美女」と評し、以前のアルビダと外見で結び付けられずにいたことや、ココロが人魚と知った時の言動などから一般的な美醜の判断をつけられる感覚は持ち合わせている。
クロコダイル討伐後にサンジの行動にウソップ諸共巻き込まれて行った覗きの件でも、ナミの「幸せパンチ(おっぱい公開サービス)」を喰らってきっちり(?)鼻血を出して男湯へ落下しているが、作者曰くウソップが隣にいると空気に流されるとのことで、ルフィ一人で入浴中のハンコックを見た際にはメロメロの実の石化効果が通じない程に平常心を保っていた。
要するに「海賊王の夢≒冒険≒食欲≒仲間 >(越えられない壁)> 女性への興味」という脳回路なので、優先順位として色恋沙汰への興味が後回しになっている。
その他、何かがヤベーセンサー並びに慎重さが、デュバルやキャベンディッシュといったナルシストに大なり小なり働いているため、「性格的に敵わない相手への戸惑い≒仲間が振り回される危険性>>女性への興味」になることもあり、アルビダの美貌に惹かれこそしなかったが、低いテンションで的確なツッコミを入れていた。
また、上述した通り本人は当然無自覚だが、意外にも女の子にモテている。
幼少期のエースとサボに夢の話を語った際に2人から「は?」と困惑の表情を浮かべられており、頂上戦争時にエースはルフィの〝夢の果て〟を見れないことを残念だと語っていた。
またワノ国出港後に一味に語った際も、総じて困惑あるいは涙を流すほど笑い飛ばされていた。
いずれも内容は描写されておらず現在も不明だが、「夢の〝果て〟」という表現から、「海賊王になる」という「夢」の恐らくその先「海賊王になって何をしたいのか」を語ったものと思われる。
詳細は上記リンクを参照。
仲間との関係
- 威厳
普段は能天気であり、船長としての威厳もあまり感じさせない(これについては元々ルフィが堅苦しい上下関係などを嫌っており、基本的に麦わらの一味のクルーは全員がほぼ対等な関係というスタイルをとっているためでもある)が、有事の際には的確な意見と指示を出し、仲間を引っ張るリーダーシップを発揮する。良くも悪くもあまり深く考え込まないタイプであるため、作戦会議ではシンプルながらも意外と核心を突いたような意見を出し、大まかな方向性を決定付けることが多い。また、作戦や目標にはあまり関係はなくとも仲間や協力者から「これがやりたい」という強い要望があった場合、敢えて好き勝手に行動することを許し、必要であれば自分や他の仲間も(メインの作戦に支障を来さない最低限の範囲で)そのフォローやバックアップとして配置するといった柔軟性も見せる。
一味全員で挑むような大きな戦いでは、本能的に相手側の中で最も高い実力を持つ者を察し、真っ先に突撃を仕掛けに行く。これは単に勢いに任せた無謀な行動というわけではなく、相手側の最大の戦力を自分に向けさせ、間接的に仲間を守るためである。その姿勢と行動理念はルッチをして「なかなかのボスの器」と評価している。
偉大なる航路に突入してから数々の冒険や強敵との戦い、仲間との衝突など様々な経験を得て精神的にも成長し、次第に一集団のリーダーとしての自覚と貫禄も身に着けていった。新世界編以降は重要な局面において度々仲間から「ウチの船長」と呼ばれ、その雷名を敵への威嚇や味方の鼓舞に活かされるようになっている。
- 仲間思い
一見するとただ根が明るいだけの人物に見えるが、仲間を思う気持ちは誰よりも強く、仲間のためならばどんな危険だろうと真正面から立ち向かい、自分で口にしたことを決して理想論で終わらせない意志の強さを持つ。
これこそが彼の最大の魅力であり、どんな人物であろうとたちどころに彼の存在感に目を奪われる。自然と周りの者を味方に付け、本人も気づかないうちに戦力を増やしていくそのカリスマ性は、ミホークをして「この海において最も恐るべき力を持っている」と評されている。
これほど仲間にこだわる理由は、大好きな「冒険」をより充実させるためには仲間の存在が不可欠である事をよく知っているため。航海術も学んでおらず、まともな料理も作れず、剣の心得も無く、医学や考古学の知識も無く、ろくにイカダも作れず、操船も下手で嘘すらろくにつけないルフィ1人では何をするにも限界があり、折角面白そうな冒険やロマンが見つかってもなかなか手が出せない、最悪その冒険自体を諦めなければならなくなる場合もある。しかし、たとえ困難に直面したとしても、頼れる仲間が居ればその問題を突破できる可能性は高くなる。また、一緒に冒険したいと心から思える仲間であれば、共に居るだけでも楽しくなれる。自分がそう考えている以上、仲間にとってもそうであってほしいと考えており、だからこそ仲間が困っていたり悩んでいたりする時は、多少力尽くになるとしても全力でぶつかり、他の仲間も巻き込んで全員で問題を解決しようとする。
強さなどは関係なく、ただ単純に「一緒にいたい」と思うからこそ絶対に仲間を見捨てない。それがルフィにとって絶対のルールであり、船長としての行動理念である。仲間がピンチに陥った場合は自分のこと以上に心配し、焦りを見せる事もある。
「…おれには強くなんかなくたって 一緒にいて欲しい仲間がいるから………!!」
なお、仲間たちの多くはルフィの言動によって過去のトラウマや長年の苦悩、または絶望的なピンチから解放され、更に幼少期からの大きな夢を叶えるチャンスをもらっている。そのような経緯から、普段は態度に示さずともルフィを心から敬愛しており、彼こそ次の海賊王に相応しい人物であると微塵も疑っていない。
特に新世界編以降では、全員がそれぞれの夢に加えて「自分の力でルフィを海賊王に『する』」という強い意識を持ちながら彼と共に冒険に繰り出している。
- 宴への愛
宴を海賊に欠かせないものと考えており、その宴への愛情のおかげで会計係のナミは常に頭を抱えており(特にウォーターセブンで一億ベリーがあっという間に消えて絶望している)、綿密に計画を練っていたローは切迫している状況で突然始まる宴に戦慄している。ただし、この宴が麦わらの一味の評価を上げることに繋がったり、こじれてしまっていたシャンディアとスカイピア人の関係や麦わらの一味とW7の関係の改善に繋がったり、新組織の結成を祝す催しになったりと、宴はただの宴会や祝賀会ではなく、新たな門出へと繋がる重要なイベントである。
戦闘力について
- 人並み外れた身体能力と成長性
ゴムの体質もさることながら、幼い頃から祖父から「強い海兵にするために」山でみっちりシゴかれて育ち、中期からは山賊のダダン一家に預けられた経緯から、山で巨大な野獣を狩ったりと、ある程度のサバイバル生活には精通している。
…はずなのだが、その実かなりの考えなしかつぶきっちょでもあり、得体の知れないキノコを無闇に頬張って大事になったり、料理をさせれば悪魔の実が可愛く思えるこの世の終わりの具現化みたいなものが出来上がったりする。
こうした山での生活と義兄たちとの修行の成果か、基礎体力は人並み以上で、ケンカの腕はめっぽう強い。だが決して常勝不敗というわけではなく、ときには一人では切り抜けられない危機に瀕することもあり、とくにカナヅチという体質から水中では完全に無力化してしまうため、危うく溺死しかけることもしばしば。その都度仲間や周囲の人物に助けられている。
特に、偉大なる航路入りしてからは王下七武海や海軍大将の他、マゼランやシーザー、果ては四皇と言った怪物達や、頂上戦争等の大きな戦いで幾度も敗北や失敗を経験している。しかしそれらは、ルフィにとって更に上を目指すきっかけとなり、再び相手に挑むときには失敗から学び策を練ったり、自己を見つめ直しては成長を繰り返している。それゆえ、日進月歩の勢いで強さが進化しているといっても過言ではなく、大きな可能性を秘めている。
またシャボンディ諸島に入る前後で"覇気"に目覚め、ある事件以後、レイリーの下で修業を積んでその成長に拍車をかけている。
- 戦う理由
「おれが誰よりも強くならなきゃ そいつらをみんな失っちまう!!!」
ルフィが戦う理由は基本的に自分本位であり、「自分の冒険の邪魔をする奴が現れた」「自分の仲間を怒らせた」「自分の友達や恩人が傷付けられた」等々、あくまで自分に繋がる理由が無ければ戦おうとはしない。戦う理由が見当たらない(戦う意味が無い)場合は相手側からどう思われ、どんな仕打ちを受けようと、たとえ相手がルフィや仲間を殺す気満々で、目の前で武器を構えていようとも自分からは手を出さず、戦う事そのものを拒否する。それでも相手が引かない場合は戦えば勝てる相手であっても逃げに徹する。
逆に心の底から怒りを覚えるような相手ならたとえ王様でも神様でも世界最高レベルの権力者であっても一切容赦しない。特に自分の仲間や恩人を傷つけた者への怒りは凄まじい。
また、女性相手でも子供相手でも喧嘩する時は本気で殴り合うこともある。硬派すぎるゾロや大の女好きのサンジが女子供を相手にするとなかなか全力では戦えない一方で、ルフィはそんなことお構いなしなのはある意味で彼らには無い強みでもある(例外はウタで彼女との戦闘は避けていた)。
また、仲間を守るための強さこそ欲しているが、「強い奴と戦いたい」「地上最強になりたい」的な思考をしているわけではない。ただし、基本的に負けず嫌いではあり相手によっては「負けたくない」「勝ちたい」と思うことはある模様。
原作者監修のアニメ20周年映画『STAMPEDE』では、最強を目指して戦うバレットに対して「最強なんか勝手にやってろ!」と吐き捨て、仲間に手を出した彼に怒りを向けている。
- 海賊としての覚悟
海賊としての覚悟は半端ではなく、夢を追う過程で強敵と戦い、そこで力尽きたとしても、「その時はその時」「夢のために死ぬのならそれで良い」と考えている。ローグタウンでは本当に絶体絶命となり、そして今まさに殺されようとした瞬間、その死を受け入れて満面の笑みを浮かべた。(これはロジャーの最期に通じるものがあり、スモーカーがルフィに対しての興味と警戒を深める一因となった)
別に「死にたい」などと考えているわけではなく、むしろ基本的に常に全力で生きようとしており、笑って死を受け入れる前に出来ることはやる、という思考である。ローグタウンにおいてはバギーに対して命乞いまでした上でサーベルが現在進行形で振り下ろされている状況でのこと。
有事の際には自分の命を賭ける覚悟を常に決めているためにこのような行動に表れているのである。
また、相手がどんなに卑怯な手段やあくどい手法で自分を追い詰めようとしても、それについて相手を非難したりする事はほとんど無い。これは海賊の戦いとは常に生き残りを賭けたものであり、そもそも「卑怯」などと言う考えを持つ事自体がおかしく、世間的にどんな仕打ちを受けても文句は言えない海賊である以上、相手を咎める権利など初めから持ち合わせていないと考えているため。たとえ不意打ちによって一気に窮地に陥ったとしても、「一番悪いのは警戒を怠り、敵の策に嵌った自分自身」と考える。
尤も、ここまでの認識や覚悟は偉大なる航路に突入する以前はまだ完全なものではなかった節があり、バギーが不意打ちでゾロの脇腹に攻撃した時やギンがゼフを人質にした際には卑怯と言っている描写がある。そこから更に海賊としての経験を積み重ねていった結果、無意識のうちにルフィの中で完成したものであるらしい(特にクロコダイルとの決戦の影響は大きかったと思われる)。
ただし、あくまでそれは海賊としての自分のみに敵意や悪意を向けられている場合に限った話であり、元々邪悪な思想や言動を黙って見過ごせるような性格ではない。特に無差別に人を傷つけたり、策を弄して無辜の人間を貶めたりといった理不尽な所業に関しては怒りを露わにする。
周囲の評価
過去に相対した大物海賊や海軍将校の多くからは、瞬く間に名を上げて突き進み続ける驚異的な成長性を危険視されている。自分以外の人物をそうそう認めないクロコダイルやエネルからも「排除すべき敵」として認められ、長年海兵として多くの海賊を見てきたクザンをしてその所業の数々や成長速度を末恐ろしいと評している。また、カタクリはルフィをいずれは自分の母親にして四皇の一角として恐れられるビッグ・マムをも脅かす存在となり得ると予測している。
また、作中でのルフィ以下麦わらの一味の戦いはそのほとんどが解放戦争の色を帯びており、これにことごとく勝利する事で敵対者が行っていた理不尽な支配から被害者を解放しているため、彼に救われた人物・国家・勢力には「解放の英雄」として感謝と恩義を向けられている。
無論、あくまで彼らは海賊なので表社会ではそう扱われておらず、救われた者達も世界政府に目を付けられないよう公言はしない。
しかしこれらの「解放の象徴」とでも呼ぶべき覇道は確実にルフィ達と関わっていない人々にも少なくない影響を与えている。
また、作中ではロジャーに似ているということが何度も言われており、スモーカーやレイリーは彼の死に際や出航の瞬間の様子にロジャーを重ね、シャンクスは幼い頃のルフィが船長と同じ言葉(具体的な内容は現状不明)を語ったことに感銘を受けており、ロジャーと友人になったガン・フォールもかつてのロジャーと似た雰囲気を感じ取っている。
そしてロジャーが万物の声を聞けたように、ルフィにも似たような力が備わっており、海底でしらほしと共に海王類の声を、ゾウでモモの助と共に象主の声を聞いている。
その他
- 大食漢
食欲の権化と言わんばかりの大食漢で、食べられる時はひたすら食べる。一味の財政の大部分は彼の食費である。ゴム人間ということで、常人とは比較にならないほど内臓が伸び縮みすることもあってか、ハンコック曰く「一食100kg、一日五食」を基本的な考えとしており、しかもそれでも足りないらしく、度々冷蔵庫の中身に手を出そうとしてサンジと激しい攻防を繰り広げている。
ルフィは単なる大食漢ではなく、食べたものをすぐさま消化しエネルギーに転換できる特質も持っている。大量の食事を食べて腹がはち切れんんばかりだったのに、次のコマでは元通りの体型になっているのは日常茶飯事。ルフィの消化・代謝の凄まじさは単なるギャグ描写ではなく、作中におけるリアルな設定となっている。実際、死にそうなダメージを受けていても肉を大量に食うことで体力を瞬時に回復させて逆転につなげる、という描写は作中で何度も描かれており、ルフィ本人も大抵のダメージは好物(例えばルフィ自身なら肉、ゾロなら酒など)を食べさえすれば回復すると考えている。この超代謝能力は悪魔の実によって身につけたものなのか、生来のものなのかは不明。
フィクション作品では居眠り中に「もう食べられない……」的な寝言を呟くキャラクターはよく見られるが、ルフィの場合は「まだ食えるって〜」だから恐ろしい。しかも何十人前の料理を平らげた上でそのような寝言を言い放つ。
ストーリーが進むにつれて強敵との死闘が増え、その疲労やダメージから回復するために数日間眠り続けることも多くなったが、それによって食事を取り損ねるのが嫌だということで、エニエス・ロビー編終了後からは寝ながら飲み食いする技まで身に着けてしまった。
特に肉料理を好み、大型の動物と遭遇すると、その見た目や凶暴性などよりもまずそれが食べられそうかを判断するところから入る。肉は単なる好物なだけではなく、上述の超代謝の特質において肉が一番体力を回復させるのに効率が良いというところもある。
嫌いな食べ物もほとんど無い(野菜や果物、乳製品などでも食事として出されれば遠慮なく平らげる)が、とある店で食べたチェリーパイだけは口に合わず、直球で「マズい」と訴えている。
また、酒類もあまり好きではないらしく、一味の中ではチョッパーに次いでアルコールに弱い。ただし、実際は一味の半数以上がバケモノ級のザルというだけでルフィ本人も下戸というほどではなく、宴の席で他のメンツと共に嗜む程度には飲める。加えて飲酒より食事を優先する傾向があるので、酔い潰れるほど飲むことはまず無い。
また自分以上の、例えばバクバクの実による奇抜な食事描写や、ビッグ・マムの過剰な食料要求には、戸惑いや危機感を見せている。ただし後者には「肉なら分かるけど」と本人なりの僅かな理解も混ぜていた。
ただ、ルフィ自身、インペルダウンでの一件で毒に対する高い耐性を得た結果、「そりゃ大人になれば毒くらい食えるようになるけどよ!」と発言し、汚染された環境で育ったため食用に全く適さないワノ国の動植物を実際に平然と食らっているため、単純な悪食度合では負けていると言い切れなかったりする。
57巻のSBSでは、読者から「ルフィはいつも沢山食べているのに全く太らないのが不思議」と質問が来た際、尾田先生は「いやいや、どれだけ食おうが、あんなに動き回ってる奴が太る方が難しいと思いますよ」と返答している。
食べられる時は手当たり次第にものすごい勢いで食べまくるが、意外にしっかりと一品一品味わっており、不味いと思ったものは率直に「不味い」と評価する。勿論、特に美味しいと思った逸品はより積極的に食べるし、特定の部位を優先的に食べようとすることもある。
一方で、無限にも思えるルフィの食欲にも一応限界は存在し、いくら美味しくても同じような味を何時間も、半ば強制的に食べ続けなければならないような状況は厳しい。特にクラッカーのビスケット兵を11時間もぶっ通しで食べた際は流石のルフィもそれ以上食べることを拒否したがるという全話を通して非常に珍しい事態を招いている。
- 臆病者への態度
強者の理不尽な言動に抵抗することなく諦めと恭順の態度を示す者や、些細なことに怯えては泣きだす者に対しては「嫌い」と公言するほど辛辣。
その反面、勇気を振り絞って抵抗する意志を見せた人物に対しては、たとえそれが勝てる見込みのない無謀な状況であっても力を貸すことを惜しまず、また、その人物が持っている戦いとは別ベクトルの「心の強さ」に気づいた場合も即座に認識を改める。
初対面のコビーやしらほしには「嫌い」と言い放っているが、相互理解を得て友好関係を築いている。またモモの助とは些細な理由から険悪な関係になっていたが、後に彼の意志を認め対等な関係で手を組み、忍者海賊ミンク侍同盟を結成する。
なお、ルフィがこのような態度を示すのは、幼少期に義兄であるエースが「泣き虫も弱虫も大っ嫌い」と、べそをかく彼を頻繁に叱りつけていたことが原因の1つと思われる。
- 他人の過去
基本的に他人の過去は詮索しない。本人曰く「過去なんかに興味はねェ!」とのこと。当人が自ら吐露する場合は素直に聞くものの、余程辛そうな場合には止めるように勧めている。
これまでなぜこのような言動を取っていたのかは不明だったが、アニメ1029話にてベン・ベックマンとのエピソードが描かれたため、彼がその人格形成に大きく影響したと推測される。
人間関係
仲間は⇒「麦わらの一味」を参照。
血縁者
「海軍の英雄」と讃えられる海軍本部中将。
ルフィの祖父であり、ルフィからは「じいちゃん」と呼ばれている。ルフィに輪をかけて自由で豪快な性格。ルフィとは同居しておらず、故郷である東の海ゴア王国のフーシャ村の人々、後に山賊のダダン一家に預けていた。
幼いルフィを「立派な海兵にする」という夢を持ち、彼を山に連れ出しては動物たちを相手に戦いの稽古をさせていた。しかし、ルフィの夢はあくまで海賊であり、その都度折檻していた。
ただ彼の活躍が影響してルフィ自身が「ガープの孫」という理由で老齢の海賊から命を狙われることもある。
「世界最悪の犯罪者」と呼ばれる革命軍総司令官。
ルフィの父親で、ガープの息子。ルフィはウォーターセブンで祖父から聞かされるまで両親のことは不認識であり、彼が物心つく以前に離別していた模様。そもそも、世間一般的な革命家ドラゴンの悪名すら知らなかったらしく、驚愕する周囲に首を傾げていた。実は、ローグタウンにてスモーカーの縛から解放する手助けをしているが、ルフィはその存在に気付くことがなかった。
万国へと向かう途中の新聞で、ようやく父親の顔を認識。曰く「あんま似てねェな」。
※母親については後述。
義兄弟
白ひげ海賊団2番隊隊長。
ルフィの義兄。ルフィがシャンクスと別れ、8歳の時にダダン一家に預けられた際に知り合う。当初は邪険にあしらわれていたが、ブルージャム海賊団の一件を経て認められ、サボとの3人で義兄弟の契りを交わす。
後にルフィより3年先に海へ旅立ち、紆余曲折を経て当時の四皇の1人“白ひげ”ことエドワード・ニューゲートの傘下に加わった。アラバスタ王国にてルフィとしばしの再会を果たし、ルフィの仲間共々白ひげ海賊団に誘ったり、世話のかかる弟を支えてほしいと願うなど、兄として弟想いな姿を見せていた。
しかし、裏切者である“黒ひげ”を追走の末に敗北。海軍に引き渡され、その身柄を賭けた白ひげ連合軍と海軍によるマリンフォード頂上戦争の引き金となってしまう。最終的に助太刀に来たルフィによって救出されるが、最期は海軍大将サカズキの攻撃からルフィを庇って命を落とす。
革命軍参謀総長。
ルフィのもう1人の義兄。ゴア王国の貴族の生まれであったが、腐敗した貴族たちを嫌って出奔し、年頃や境遇の近いエースと親友になる。エースやルフィと同じく海賊になる夢を持ち、実父に無理矢理屋敷に連れ戻されて間もなく1人で海へ乗り出そうとするも、天竜人の砲撃を受けて消息を絶つ。
長らく死亡したものと思われていたが、実はドラゴンにより救出され、記憶喪失のまま革命軍の戦士となるべく修行の日々を送っていたことが明かされる。上述のエース死亡の一報で記憶を取り戻し、エースを助けられなかった無念と、遺された弟を守るために邁進するようになる。
ドレスローザにてようやくルフィとの再会を果たし、さらにはエースの形見であるメラメラの実を食し、能力者となった。
その他
フーシャ村の酒場「PARTYS BAR」の女店主。
心優しく器量よしで、ルフィにとても甘い人物。ルフィが村で暮らしていた頃は、よく彼女の店に足を運び「宝払い(ツケ)」で食事をおごってもらっていた。後にルフィがダダン一家の下で暮らすようになってからは、時々彼の様子を見に来訪しており、ダダンたち山賊一味やエース、サボとも交流を深めていた。
現在は四皇の一人に数えられる赤髪海賊団の大頭。ロジャー海賊団の元見習いであり、ルフィにとってはかけがえのない恩人。
ルフィの幼少期、シャンクスたち一味がフーシャ村拠点に長らく東の海を航海していたことがあり、それを機にルフィはこの海賊団の面々と交流を深め、海賊への憧れを強めることになった。山賊ヒグマ一味との抗争で人質となり、海に放り出されたルフィを近海の主から守り、その代償として左腕を失ってしまう。
その後、出港の際にルフィに自身の麦わら帽子を預け、「いつか立派な海賊になって返しに来い」と約束を交わした。その麦わら帽子は後にルフィのトレードマークとなっている。
ルフィ自身も四皇の一角として君臨する大海賊となった現在でも基本的に「友達」「恩人」「憧れの存在」という認識は変わっていないが、これに加えてルフィの中では「自分が海賊王になるために倒して乗り越えなければならない”敵”」という項目が増えている(事実、パンクハザードにてローに対し「『四皇』は全部おれが倒すつもりだから」「一人目はシャンクスじゃなければいい」と語っている)。シャンクス及び赤髪海賊団も(原因こそ当人側にあったが)ルフィの傘下となっている海賊と敵対した末に壊滅的なダメージを与えており、その関係性はやや複雑なものとなりつつある。
実は出会った当初は海賊ということにマイナスイメージを抱いていたらしい。
フーシャ村近隣のコルボ山に潜伏する山賊一家の女頭。
ガープとは旧知の間柄で頭が上がらず、エースの世話を無理やり押し付けられていた。その後、7歳のルフィも同じく面倒を見る羽目になる。
男勝りで粗暴な言動を用いるが、実は情に篤く、エースやルフィがそれぞれ海へ旅立つ際には感謝の言葉をもらって号泣している。頂上戦争後に帰省したガープに対し、エースを見殺しにしたことへの怒りと悲しみをぶつけ、同じく心痛しているであろうルフィを想い、天を仰いでエールを送った。ルフィの方も、山賊に対してはシャンクスの件もあり嫌悪の感情を抱いているが、ダダン達に対しては面と向かって「山賊は嫌いだけどお前らは好きだ」と直接口にしている。
海軍本部に所属する軍人。海兵ではあるが、ルフィにとっては友人の間柄。
元々は女海賊“金棒のアルビダ”の下で雑用として無理やり働かされていたところをルフィに救出され、共に渡ったシェルズタウンにある海軍第153支部に勤務するようになる。ルフィと別れてしばらく後、同支部の元司令官“斧手のモーガン”引き渡しの一連の騒動で本部中将のガープにより引き抜かれ、ヘルメッポ共々本部へ異動となり、彼と共に修行三昧の日々を送る。
後にウォーターセブンにてルフィと再会を果たし、新たな目標として「海軍大将になること」と「ルフィを捕まえること」を掲げた。
“冥王”の異名を持つ元・ロジャー海賊団の副船長。
シャボンディ諸島で麦わらの一味と邂逅し、魚人島へ向かう彼らの船のコーティングを請け負った。
ルフィにとっては、自暴自棄になっていた自身に叱咤激励をしてくれた他、2年間の修行で覇気を伝授してくれた師匠でもある。
ルフィの幼馴染でシャンクスの娘。幼少期にルフィが初めて出会った海賊で、赤髪海賊団のフーシャ村滞在時に短期間ながらもルフィと親交を深めている。この際、2人で新時代の創造を誓い合ったことがルフィの夢の果てを考えるきっかけになっており、後に2人の原動力となっていく。
戦闘能力
悪魔の実
「効かないねェ ゴムだから!!」
悪魔の実 | ゴムゴムの実(???) |
---|---|
分類 | 超人系(???) |
属性 | ゴムの性質 |
能力 |
|
覚醒 | (※後述) |
欠点 ※1 |
|
※1 上記の欠点の幾つかは、覇気の修得等ルフィ自身の成長により対抗できるようになっているが、相手がルフィとある程度同等以上の実力の持ち主である場合や能力がは突破されてしまう事がある。
※2 同じような性質を持つ能力であれば、欠点も同じである
全身が伸縮性、柔軟性、弾性、絶縁性に極端に長けたゴム質になっている「ゴム人間」。
手足や胴・首などが何メートルも伸び、大きく息を吸ったり過剰に飲食すれば風船のように膨らむ。
なお、本人の意思とは関係なく体が根本から変わっているため、たとえ水中に叩き込まれようが海楼石に触れようが、ゴムの性質が消える訳ではない(詳しくは後述)。
ゴムの特性により、意外にも高い防御力を持つ。
弾力性に長ける体は打撃のダメージをほぼ完全に吸収してしまうため、金棒で脳天を殴られても、巨人や怪物に踏み潰されても、高所から叩き落されても、光速の蹴りを叩き込まれても、覇気を纏った攻撃以外は全くと言っていい程ダメージを受けない。骨格や筋肉・臓器など、全身がゴム質になっているので投げ技や関節技などもほとんど効果が無い。
さらに(敵にとって)タチの悪いことに銃撃もほとんど効果が無い。一般的な銃器の火力ではルフィの体の弾力性を突破できず、逆にそのまま跳ね返されてしまう。体を膨らませれば、銃弾どころか砲弾さえも受け止める事ができる。
おまけに絶縁性のゴム質故に、電撃に対しても滅法強い。たとえ2億ボルトもの超高電圧を直接浴びせられようとも、絶縁破壊される事無く平然と受け流せてしまうため、電撃を主力とする相手にとっては天敵とも言える存在である。
他にも吹っ飛ばされたり、引き回しなどで体が激しくこすり付けられることがあっても、タイヤのような摩擦耐性を発揮するので擦り傷程度で済んでしまう。
打撃などには強い反面刺突・斬撃への耐性はまるで持ち合わせていない。そのため、刃物等を武器とする相手には上述した防御力が全く発揮されない。
しかし幸いなことに剣士系の敵に関しては同じ剣士であるゾロが相手をしてくれるため、ルフィが斬撃タイプの敵と対面することはほとんどない。ミホークと少々対峙した程度であり、まともに戦った斬撃タイプの敵は百計のクロやサガとかなり限られている。
また、覇気を纏った攻撃や海楼石入りの武器による攻撃、電気抵抗によって発生する「電熱」、魚人空手や衝撃貝によって放たれる衝撃波などは防御力の対象外であり、普通にダメージを受けてしまう。しかし、新世界に入ってからは、これらの弱点の大半は覇気によって防御可能になっている。
なお、能力者には「泳げなくなる」という共通の弱点があるが、ルフィは能力者になる以前からカナヅチだったため、このデメリットは実質的に意味を成していない。そもそも能力者になってしまった後も「海(水)に落ちなければ良い」と受け入れている。
また、上述の通り、水中や海楼石に触れた場合動けなくはなるものの、ゴムの性質は健在なため他者に引っ張ってもらえば体は伸びる。そのおかげで、アーロンパークでは溺死を免れることが出来た。
この為、インペルダウンで黒ひげの攻撃により地面に後頭部を打ちつけて出血した光景を見たクロコダイルはその異常さに驚きの声をあげていた(覇気使いが打撃に耐性のある能力者を地面に叩きつけてもこのようにならないことはアマゾン・リリーで証明されている)。
また伸縮の限界は存在する。作者によると物語開始当初のルフィは72ゴムゴムが限界で、100ゴムゴムくらいは伸ばせるようになりたいと言っていたとのこと。
ちなみにゴムゴムとは1ゴムゴム=10メルヘンゴムゴム=100ファンキーゴムゴムという単位で、他にゴムゴムの10倍のポイズンゴムゴムという単位も存在し、705ポイズンゴムゴムともなると宇宙的な長さとのこと。
限界を超えて無理に引き延ばそうとすると相応の負担が掛かり、手足が千切れる可能性もある模様。ホールケーキアイランドで敵に捕らわれた際には自ら腕を引き千切ってでも拘束から脱出しようとし、結果として皮膚が裂けて出血するほどの無茶をした。
ギア
技能 |
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ゴムゴムの実の特性を応用して考案した、いわゆる強化形態。ギア2、ギア3については初披露時や新世界突入前の段階では発動によるデメリットも言及されていたが、2年後では修業により、身体能力も大幅に上昇しているためデメリットも解消され攻撃力や防御力が上がっているほか、覇気と併用した必殺技も覚えている。
エニエス・ロビー到達の際には身につけていた戦法。
足をポンプにして血流を加速させることで六式「剃」にも匹敵するほど身体能力を上昇させる。
攻守共にバランスよく強化されるが、体力の消耗が激しく、自身の寿命が削られるデメリットがある。2年後は体力の面の弱点は改善されたようである。
ギア2と共に披露した戦法。
骨に空気を送り込んで膨らませる"骨風船"を利用し、身体の一部を巨人族を彷彿とさせる大きさまで巨大化させ、既存の技を強化する。
攻撃力と制圧範囲はギア2を遥かに上回るが、反面スピードは通常時よりも低下してしまう弱点がある。また、2年前は使用後に自身の身体が使用した時間だけ縮む反動があった。
マリンフォード頂上戦争終戦後、2年間の修行で身につけた形態。
武装色の覇気で腕を硬化させたうえで"筋肉風船"を使用し、自身の身体の巨大化と弾力の強化を図る。また、身体を膨らませる際に使用する空気量によって種々の形態を使い分ける。
攻守共に大幅に強化されるが、覇気の全開使用によって体力の消耗が激しく長期戦には向かない上、ギアが切れてから10分間は覇気が完全に使えなくなるという大きなデメリットがある。
詳細およびそれぞれの技については、各記事を参照。
覚醒
ワノ国編終盤、ルフィの心身が悪魔の実の能力に追いついたことで能力が覚醒段階に到達。
従来の超人系の覚醒と同様に周囲に影響を与え他の物質をゴムに変えることができるようになった他、姿が全体的に白くなり、ゴムの性質だけでは不可能な技を繰り出せるようになった。
この変化にはゴムゴムの実の秘密が関わっているが、ルフィは秘密など知る由もないため、この状態を“ギア5”と命名した。
その覚醒能力を使用した状態のルフィの強さは、正に四皇と呼ぶに相応しいものとなった。
なお、彼が能力の覚醒に至った理由について、「一度死亡(気絶)したから」等の考察があるが、それについては理由の一部ではあるものの、決してカイドウ戦"だけ"が原因というわけではないということには十分留意してもらいたい。
基礎戦闘力
10年間過酷な環境で育成され、鍛えられた事により自身の基礎戦闘力も高く、超人的な身体能力と格闘術をゴムゴムの実の能力に活かす戦法を得意としている。
ルフィは強敵と向き合う程に強くなるタイプで、本人が気がつかないうちに強くなってしまっており、六式の一部の使用、炎・雷(電気)を纏わせた技の使用、見聞色による未来予知など、知らず知らずのうちに他人が持つ様々な技を真似たりして使用していることが多い。なお、彼が強敵との実戦で成長していく傾向がある理由としては、ルフィ本人は気づいていないが、強敵と戦うことで、何度も心身と能力を極限以上に追い込み、適度に負担をかけながら、自身を以前よりも強くするためにまるで修業の一環のように強者と戦っていることも要因の一つ。つまり、彼がここまで成長が早い理由は、もちろん資質や覇気の能力の高さもあるが、目標のために、心身・能力など全てにおいて効率の良い戦い方ができているために、普通の強者よりも偏りが少なく、バランスの採れた戦い方ができることも関係していると言える。
そして伸縮自在のゴムの体はルフィ自身の力と絡み合うことで、その攻撃のリーチを文字通り「引き伸ばす」事を可能としており、並みの銃火器を超えるほどの長く広い攻撃範囲を持つ。さらに引き伸ばした体が元に戻ろうとする反動や、地面や壁に体をぶつけて弾む事を利用し、常人離れした瞬発力と機動力を生み出す。伸ばした腕でものや相手を掴めば、空中でもある程度の機動性を確保できる。
ただし、これらはルフィだからこそ行える芸当に過ぎない。(すべての悪魔の実に言えることだが)結局は能力者の力量・精神・技術次第であるため、常人が食べてもただの打撃・電撃無効でカナヅチの人間にしかならず、事実、能力者になって日が浅い少年期のルフィはすぐに動物を仕留める事はできなかったし、エースやサボとの訓練でゴムの肉体が意図せず伸びたりして振り回される描写があった。
「体がゴムになる」というのは聞くだけならあまり強そうに感じないが、その能力を使いこなせるだけのルフィの柔軟な発想と、鍛え上げた強靱な肉体・格闘術・覇気など、複数の要素が複雑に組み合わさる事で、想像を遥かに超えるポテンシャルを秘めた非常に強力な武器と化している。
クロコダイルを筆頭に、カタクリやバレットなど、自身よりも圧倒的に強い相手には一度破れることもあるが、恐ろしいことにその後、ろくに休憩も取らずに彼らに再度挑んでは最終的に逆転勝ちするという底知れぬ生命力と根性を持ち、その成長速度は異常と言う他にない。無論休息を全く取っていない訳ではないが、とても十分と言えるほどではない。手負いのはずなのに逆に強くなるというところもまたルフィの持つ最大の武器の1つと言える。
2年後からは高水準に鍛え抜かれた3色の覇気も加わり、心技体を極めた実力者となった。
よって格闘戦やタイマンにおいては、ルフィと同等以上、あるいはそれに近い時間単位で未来視ができる程の見聞色の精度&圧倒的な速度・圧倒的な武装色と覇王色&基礎戦闘力の持ち主でないとルフィに勝利する事はまず不可能と言える。
- 戦闘スタイル
「ゴム」という強そうなイメージがあまり浮かばない能力に加え、ルフィ本人の性格がそうさせる部分もあって、実際に相対した敵からは少なからず見下された印象のまま戦いを繰り広げることが多い。また、ルフィの柔軟で自由すぎる発想力と行動力は、時に敵味方問わず混乱させるような作戦を思い付き、そのまま即座に実行に移してしまうので、敵側からはそれが挑発やおふざけに見えることも多々ある。しかし、戦闘に関しては自分や仲間の命がかかっていることも多いため、ルフィ本人はいたって真面目であり、どんな珍作戦を展開しようともそれが破れかぶれであることは滅多に無い。むしろ見た目が面白おかしい戦法ほど上手くいく傾向がある。
なお、戦闘に関しての柔軟性も高く、利用できるなら何でも遠慮なく利用する。敵を盾や身代わりに使ったり、意図的に周囲や建物を破壊したりする点においては、ある意味少年漫画の主人公にあるまじき蛮行に出る事もあるが、あくまでルフィは「海賊=悪党」であるため、そういった意味では別段おかしな事ではなく、むしろ彼らしいスタイルと言える。
超新星編ではどんな相手や状況であろうともとにかく真正面から突撃していくことが多かったが、新世界編以降では戦略的な「逃げ」や持久戦も視野に入れ、状況に応じて作戦を選ぶという多少は頭を使った戦い方もするようになった。
なお、原作のルフィは相手の戦闘スタイルなどについてとやかく言う事はまず無いが、アニメ版では「背後からの奇襲」「多勢での襲撃」などを「卑怯」呼ばわりしたり、オリジナルストーリーの『脱出!海軍要塞編』ではやむを得ず敵側の人物を人質にした(ように見せる芝居を打った)チョッパーを咎めるなど、時々「海賊」ではなく「少年漫画・アニメの主人公」になってしまう。この辺りは漫画版読者より低年齢層も視聴していることを考慮した上での配慮という面もあるだろう。
- 武器について
ルフィは元々武器などはほとんど使わず、ケンカ殺法に近い我流の肉弾戦を得意としている。そもそも武器や道具を使って戦うこと自体にあまり適性がなく、好みでもないためかタイマンでは拳一つで戦うことが多く、基本的に道具などの他の力に頼ってまで強くなって戦おうとは思っていないようである。
テレビスペシャル『3D2Y』では、バーンディ・ワールドに 「武器なんかおれには必要無ェ」 と言っている。
ただし、あくまでも道具や武器を使用した戦法をあまり趣味としていないだけであり、ルフィ自身は周囲の人に助けてもらわないとどうしようもないことを自覚しているため、周囲の人を味方につけて仲間の力を借りて戦うことには肯定的で、趣味としているものならば、トリッキーな方法であろうと遠慮なく使用する。事実、サンジ専用のレイドスーツを使用しようとしているが、あくまでビームが出るかもしれないという理由で使用しようとしているだけであり、むしろ自身の強化目的のためにトリッキー過ぎた方法を取ることもあまり趣味としていない。ある意味同じジャンプの先輩に似た部分があるのかもしれない。
また、ワノ国編では侍に変装するためにと身につけていた刀を手にして戦ったシーンもあるが、その攻撃方法は刀を握った拳でゴムゴムの銃を放つというせっかくの刀を微塵も活用しない(そもそも剣術を使えないので活用したくてもできない)もので居合わせたゾロからツッコまれていた。
- 個人的な弱点
頭脳戦、というより騙しが滅法苦手。しかし機転は利くので多少のアクシデントには即時対応できる。
また、単純な性格故に催眠や暗示などが非常に効きやすく、敵側が自軍の強化のために催眠術を使った場合、その様子を遠くから眺めていたルフィにまで催眠が効いて予期せずパワーアップしてしまうという想定外の事態が発生したことさえある程。
元々直情的で挑発に乗りやすい面があったが、新世界編では2年間の修行でより実力と自信を付けたため、その反動で余計に煽り耐性が下がった節がある。ビッグマムに「腰抜け」と言われ、即攻撃している(「一発」だけ攻撃をしたのだが、相当キレていたからなのか、アニメだと「二発目」も打ち込んでいる)。特に「格下」とか言って煽られたら即ブチ切れる。
覇気
「気配」「気合」「威圧」「殺気」「闘争心」など、目に見えない感覚を操ることができるようになった。
覇王色の気質を秘めており、またそれと併合して武装色と見聞色を体得しており、練度や強さも徐々に上昇している。なお、新世界においての強者は基本的な武装色・見聞色は当たり前のように修得しているため、当然と言えば当然である。四皇クラスの膨大な覇気を武器にし、それを自身の能力に応用する。
修得した3種類全ての覇気の中でもルフィが得意とする覇気は覇王色。さらに「少し先の未来が見える」ようになるまで未来予知(未来視)の領域に達した見聞色と、高度に鍛えられた武装色も自在に駆使する。また覇気を自分なりに応用していることが多く、
- 六式の一部を見聞色と併用
- そもそも六式自体が覇気と関連が深い
- 加速による摩擦熱と武装色を利用して炎を起こす
- 悪魔の実の能力と武装色の融合
など、様々な方法で戦闘に応用している。
カイドウ戦でその成長はより顕著になり、より強大になっている。
そのため、両者の四皇クラスの領域に達するほどの莫大な覇気で、天を二つに割り、島が揺れるほどに強力になっている。
また、強者との戦闘(特にカイドウ戦)においては、覇気を爆発的に使用した際、通常よりも身体能力が極限以上に上昇しているような描写がある。ただ、覇気にも身体能力を何倍にも上昇させる効果があるのかについては明らかになっていない。
覇王色の覇気
概要 |
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相手を威圧する覇王色にも段階があり、扱い方がある。
- 威圧感や殺気の発散
応用 |
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全身から発する威圧感や殺気によって、圧倒的な力量差のある者を気絶させることができる。ルフィ自身が気絶している最中にも発散させることが可能で、ルフィの力量の範囲内であれば、威圧する相手を自由に指定できる。
最初は動物を気迫で気絶させる程度(VSトビウオライダーズ)で、完全に発現するには感情の高ぶりでしか発揮できなかったが、レイリーとの2年間の修行で制御できるようになった。
第2部では数百m四方に展開した5万人の魚人を一瞬で卒倒させて露払いを行うなどの荒業も見せた(SBSによると、シャンクスやレイリーなら10万人全員倒せたかもしれないとのこと)。
チンジャオやドフラミンゴなどの強敵との戦いで「覇王色の衝突」と呼ばれる周囲に影響を与える現象を起こし、物理的な破壊力を生む程の覇気を発散させている。特にドフラミンゴ戦では、ドレスローザ全土の広範囲にわたることもあった。カタクリとの戦いで睨み合っただけで相手を気絶させ、周囲を吹き飛ばして破壊したりしている。
映画『STAMPEDE』ではダグラス・バレットと中央湖から遠く離れた場所からも見ることができる程の覇王色の衝突を引き起こした。
- 纏う覇気
応用 |
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※稲妻の描写は、覇王色によるものなのかは不確実。理由は以下に記載。
カイドウとの2戦目にて、気絶してしまう程の一撃を受けたルフィは覇王色の覇気も武装色のように攻撃の際に纏えることに気づく。
カイドウ曰く「一握りの強者のみ扱える技術」とのことだが、ルフィは事前に武装色の内部破壊の技術を修行で習得していたこと、そして覇気の「窮地に陥ればさらに開花する」という特性から即座にこの技術を習得。カイドウにも通用する攻撃手段を得ることになった。
当初はカイドウから「お粗末な操作」と称され、再び敗北してしまうものの、復帰以降は扱いが上手くなり互角の戦いを繰り広げられるようになった。
なお、覇王色の覇気を使用した攻撃には、覇気による稲妻を纏っているが、「覇王色の覇気を修得していない"武装色の覇気"の実力者」にも描写が見受けられることがあるため、武装色なのか覇王色なのか定かではない。むしろ、稲妻に関しては、色については全く無関係で、覇気が膨大になっているか、なっていないかなどの発揮した強さの違いである可能性がある。実際に、現段階までの描写や情報を見る限りでは、「覇王色」と「武装色」の違いは、単に同じ覇気でも、強者を示す威圧感や殺気などの王の資質を持つような一段階強い覇気が含まれているかいないかの違いで、その強い覇気が含まれていた状態で使用すればそれは「覇王色」、一つも含まれていない普通の覇気であれば、纏って使用しても「武装色」というように分けているすると自然な理解になる。また、覇気の色はあくまでも覇気の効果や扱い方を基準に3種類に分けているだけに過ぎない。
つまり、バリバリは強者同士の戦闘が覇王色を使用していることも多いということもあって、自然と「覇王色である」という認識なってしまっただけで、本当は覇気を膨大に使用すればするほど稲妻が発生しやすくなるという意味なのかもしれない。
見聞色の覇気
概要 |
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特徴 | 生物の感情を感じ取ることに長けている |
2年後のルフィは相当な見聞色を有しており、「生物が発する心の声を聞く」「相手の感情や気配を読み取る」ことで、様々な情報の探知が可能となっている。
- 基本的な派生能力
応用 |
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感情や気配から視界に入らない相手の位置・その数・相手が何をしようとしているのかを先読みすることもできるようになっており、さらに相手の強さまで推し量ることもできるようになっている。それはすぐに黄猿の能力を再現したパシフィスタのレーザー3発を余裕で回避できる程までに成長。つまり、2年後からは見聞色と併用することにより、単純な光速に対応ができるだけの身体能力と見聞色の持ち主であるため、相手も見聞色と併用したりするなど他の要素を複雑に組み合わせて行わないと、単純な速度で彼に対応するのは至難の業と言える。
しかし、ルフィの見聞色は練度は高いものの、発動範囲は見聞色に特化しているサンジよりは狭いが、強者の中でも非常に強い覇気の持ち主を探知するのであれば、たとえ遥か遠く離れていても探知することができる。
- 基本的な派生能力(感情のみ)
応用 |
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ルフィは主に「生き物の感情を感じ取る力」に長けており、表面上の感情を察する事ができるようになっている。
そのため、たとえ相手が気配を消している状態であろうと感情を読み取ることによって、完全に気配のない攻撃を回避することもできるようになっている(※アニメ869話より)。
その時、ルフィは 「気配は分かんなかったけど、なんかレイリーが笑った気がした」 と述べている描写がある(※アニメ869話より)。
『ONE PIECE magazine vol.10』によると、カタクリ戦で未来予知の力やCP9戦で“剃”など、様々な力を体得できる理由として、攻撃に宿る意志を感じ取る力が異常に早いのもその1つと考えられている。
なお、これらは気配の動きから読み取っても、気配のカモフラージュ等によって、見聞色は発動しないため、気配から読み取る見聞色では行うことができない。
- 未来予知(未来視)
内容 | 相手の覇気(気配・感情)の動きから、未来予知(未来視)ができる ※ |
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時間単位 | 不明(※恐らく「数秒先」だが、今後成長して時間単位が延びる可能性) |
応用 |
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※純粋な未来予知を直接的に行うものではない
カタクリとの限界を超えた戦いを通し、彼同様に未来予知の領域に達した。その精度は数秒先の未来が見えるカタクリに攻撃を当てられる程に練度が上昇している。具体的にはルフィ自身が見聞色を発動している範囲内で、相手の感情や気配から読み取った未来を秒単位で映像として「視る」ことによって、その先の言動や行動などを予知することができるようになっている。カタクリ戦後半においての一部会話の内容が分かりにくくなっているのはこのため。《1人に集中できるタイマン》においては未来予知をルフィの最大時間単位で発揮できるため、周囲から襲ってくる見えないところからの不意打ちすら予知できるようになった(勿論、超高度の見聞色を発動していなければ未来予知をすることはできない)。なお、ルフィは相手の気配や表面上の感情から未来を見て、味方側に指示を出すことも可能。
しかし、四皇カイドウは当たり前のように未来視を使用でき、その精度もルフィを凌駕する程の時間単位を誇る。そのため、未来視を使用したカイドウには未来視と併用したギア4スネイクマンの攻撃を以てしても、攻撃の的が大きい獣型のカイドウにまともに攻撃を当てることができていない。
見聞殺し?
概要 | 意志のない動作をすることで、相手の「見聞色の覇気(心網)」の効果を無効にできる |
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能力 | 相手が「見聞色の覇気」を発動した攻撃に対しても、自身が「見聞色の覇気」を使用せずとも回避したりすることが可能である |
欠点 | 何も考えていないので、自身から攻撃することは不可能 |
空島編では覇気を扱うことができない当時のルフィは「意志が介在しない動きをする」ことで、エネルの見聞色「心綱」を見事に打ち破り、攻撃を回避している。しかし、無の境地にたっているため、ルフィ自身からの攻撃は不可能。
なお、この技術はシャンクスが行う「気配のコントロール」「見聞色による"未来予知"の効果を無効にする」など、相手の覇気から行うことが可能な見聞色の効果を無効にできる『見聞殺し』とよく似ているのだが、現段階では不明。
武装色の覇気
概要 |
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2年後からは覇気をコントロールすることができるようになり、纏うことによって応用している。
そのため、弱点である刺突攻撃・物理攻撃ではない攻撃にも対抗できるようになっている。
他にもこの覇気を応用したものなのかは不明だが、雷属性を追加した技も使用可能。
- 悪魔の実の能力者への効果
効果 |
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欠点 |
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悪魔の実の能力者の実体をとらえて攻撃することができるため、自然系の悪魔の実の能力者にも対抗することができるようになり、悪魔の実の能力などによる攻撃を遮断することも可能になった。
但し、相手の攻撃力がルフィの覇気を上回っていた場合は如何なる攻撃でもダメージを受けてしまう。また、彼の覇気は熟練度が高く、非常に大きな力を秘めているが、「悪魔の実の能力による攻撃を遮断できる」という知識がなく、覇気での対処方法を知らない様子である。そのため、たとえ相手の悪魔の実の能力による攻撃が生半可な場合であっても、能力の性質次第では、対処方法の知識不足ということもあり、ダメージを受けてしまう。(ローが、のちに起こる黒ひげ海賊団との戦闘で覇気を強めてシクシクの実の能力による攻撃を打ち消していることから、ローよりも大きな覇気を秘めていると考えられるルフィともなれば、悪魔の実の能力による攻撃を遮断できないとは到底考えにくい。そのため、「悪魔の実の能力による攻撃を遮断できる」という効果についてはルフィ本人は知らないために、使いこなせていないだけである可能性が高い。)
- 纏う覇気・硬化
応用 |
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体内の覇気を纏い硬化させることによって、攻撃力や防御力を上昇させることができる。
本気を出すとカタクリ同様に赤みがかった黒い稲妻が自発的に発生することがあるが、これが武装色によるものか覇王色によるものかについては不明。
その力は覇気を纏った拳で2年前に苦戦していたパシフィスタを殴り倒し、小さなクレーターを作る程の攻撃力を誇り、防御力も覇気が万全ではない状態で、ドフラミンゴの攻撃を受けて数kmも遠く離れた巨大な段丘状の山に凄まじい速度で飛ばされても、戦闘不能にはならずに済む程強靱。
他にも武装色の覇気に加速を利用して、火を作り出して纏うこともできる応用技術を2年の修業期間中に会得している。
他にも「ゴムの能力と武装色の覇気を融合する」という能力と覇気を併用した変身形態「ギア4」を編み出しているが、覇気の消費が激しく長くは持たない。
- 外に纏う覇気・内部破壊
応用 |
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ワノ国で武装色の高度な技術を修得。
相手を直接触れずに弾き飛ばし、内部(体内)から破壊する技で、相手に防御不可能な衝撃を叩き込む。「硬化」と併用することも可能である。
シャボンディ諸島でレイリーが披露したときと同様に鋼鉄製の首輪を内部から破壊して、外すや否や投げ飛ばすなどしている。この技術を応用することで、無防備のカイドウにダメージを与えた。
なお上位の覇気が明確になる前からも、特に強敵との闘いで無意識のうちに使用しているような描写が複数存在し、アニメにおいてのカイドウ戦は、怒りで覇気を暴発させた故か『STAMPEDE』同様に無意識ながらも紅紫色に光るオーラと対応するかのように赤色に光るオーラを纏いながらぶつかりあっている。
六式
概要 |
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本来は世界政府側の技能とされるが、一部を修業や見様見真似で会得している。
なお酷似する描写が存在するが確定ではないものは"(仮)"表記。
剃
内容 |
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備考 | SBSで言及された「剃」の速度は、あくまでも基準値となる目安に過ぎないので、ルフィの「剃」の速度としてそのまま鵜吞みにしてはいけないということに注意 |
瞬時に地面を10回以上蹴って、その反動を利用して爆発的な速度で移動する技。そのため、常人からは瞬間移動したかのようにしか見えない。
ギア2によって再現をし、 「“剃”を……!!! 使いこなし移動している……!!!」 とブルーノを驚愕させた。2年後はギア未使用、ギア4に変身した状態でも使用可能となっている。
- 通常時
エニエス・ロビー編当時で、使用していない状態でブルーノやコビーの「剃」の速度に容易く追いつける程の力量を持っており、ブルーノの「剃」が瞬時に地面を10回以上蹴って移動していることを見切っている。
現在はルフィも成長している故に、カタクリ戦やカイドウとの2戦目など、様々な場面で使用しており、ホールケーキアイランド編では何度も超高速で移動しているために、スナイパーでもボウガンで攻撃を当てる事が困難な状況に陥っている。その速度はカタクリや人獣型のカイドウの速度についていける程に成長。
- ギア2使用時
エニエス・ロビー編当時でも圧倒的な速度を誇り、4000道力を誇る超人ロブ・ルッチの「剃」と張り合えるため、820道力の超人ブルーノですら全く目視不可能な状況に陥る程の速度を生み出す。
2年後からは速度が大幅に上昇し、熟練された見聞色の覇気と併用していることもあって、パシフィスタのレーザーを回避する荒業を見せており、カタクリの速度にも張り合える程の速度を生み出すことを可能にしている。
【“剃”の速度の注意点】
ちなみにSBSによると、「CP9の“剃”の速度は、100mを4秒台=秒速25mで移動できるキャプテン・クロの“杓死”とほぼ互角」となっているが、この公式情報はあくまでも「剃」の速度の"基準値"の目安で、実力次第で速度は上昇していくことから、ルフィの「剃」として考慮するとこの情報は全く信憑性がないものとなるため、ルフィの「剃」の速度は2年前の時点でも基準値の倍以上の速さを誇っているということになる。
詳しくは《六式》の当該箇所を参照。
月歩(仮)
概要 |
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ギア4状態で再現することで飛行さえも可能になっている。
月歩+剃
概要 |
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ルッチが使用する「剃刀」と酷似した移動技。
彼の場合、ギア4状態で飛行しながら、瞬間的な速度で移動する。その速度はギア4状態ということもあり、ドフラミンゴの見聞色でも容易く察知しきれない程、通常時より上昇。アニメ本編ではドフラミンゴの「超過鞭糸」や「弾糸」の回避に使用している。
飛行しているということもあり、より長い距離を瞬間的な速度で移動することが可能。そのため、通常時では行える範囲ではない距離を移動することができるという利点が一つ追加される。
紙絵(仮)
概要 |
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敵の攻撃から生じる風圧に身を任せ、紙の如くひらりと相手の攻撃をかわす防御技で、全身の力を抜き、相手の攻撃によって生じる空気の動きに身を委ねることで回避を可能にする。
カタクリ戦で似たような未来予知=超高度の見聞色をしており、カタクリの攻撃を回避できる程までに回避率が飛躍的に上昇している。
扱えるかは不明なので、仮表記。
他にも六式とは異なるが、特異技能である“生命帰還”と似たような体型変化スキルを身につけたりする描写が存在する。
ナイトメア・ルフィ
スリラーバーク編で登場した変身形態の1つ。
モリアの能力によって集められた他人の影100人分を取り込んでなれる姿だが、肌の色が青くなり、目元には大きな隈ができたりするなど、ルフィ自身に多少の悪影響を及ぼしている。また、口調が「〜だぜ」と変化していた……んだぜ。
しかし、戦闘力はオーズのコークスクリューパンチを張り手一発で留めたり、モリアですら視認不可能な程の速度を生み出したりするなど、圧倒的な力を発揮するんだぜ。
成長段階
- 2年前
この時点でもロブ・ルッチと渡り合える技量を持つ。
素手でアーロンの巨大ノコギリ「キリバチ」を軽く握り潰して粉砕する、より強く飛んでくる大砲を片腕で弾き返すなど抜群な身体能力と格闘能力を誇る。実際にその力は近海の主や何十m級の怪物・巨人などを腕力だけで撃退する一撃を放っている。
さらに驚くことに体力が大幅に消耗している状態でも発揮でき、頂上戦争終結後には常人ならまともに動くことすら不可能な程の重傷を負っているにもかかわらず、普通にローの潜水艦を壊すどころか、さらに周囲を破壊して自分より数倍大きい岩を投げて少し離れた小さな岩山を一撃で粉砕したことすらある(ただしこれはエースの死を受け入れられずに、自暴自棄になったという事情もある)。
また、スピードや動体視力にも優れ、ブルーノの“剃”を 「一瞬に地面を10回以上蹴って移動してんのが見えた」 と視認し、それを確認したルフィは見様見真似で“剃”を会得し、ギア2で再現。ブルーノを驚愕させた。
アニメオリジナル編では敵を叩きつけて氷の大地を叩き割ったこともある。
- 2年後・ワノ国編修業前
この時点でも海軍本部大将の藤虎、元王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴ、四皇幹部シャーロット・カタクリと渡り合える技量を持ち、その強さはホーディを圧倒できる程で、彼が持つ岩山を次々と切り裂く威力を発揮するキリサメの刃さえも両手で容易に粉砕する、簡単に「最強の海賊傭兵」と呼ばれている巨人族を一撃で倒すなど凄まじい威力を発揮する。
ギア2・3の弱点も克服したようで、ルフィ自身の身体能力もさらに上昇しており、覇気を修得したルフィはそれをゴムゴムの実の能力・体術に応用させている。
事実、現在はルフィの実力を表すかの如く、藤虎の攻撃で重力が掛かっている場所でもある程度自在に動ける程の強大な力を持ち、四皇カイドウの凄まじい威力を発揮する「熱息」さえも難なく耐えきるタフさを得ている(※)。さらには全力のギア3で彼を龍形態から人間形態に戻す程に成長しているが、四皇にはダメージを与えれず一撃でやられてしまった。
※ 漫画では分かりにくいため、アニメ914話を視聴すると分かりやすいが、実際に作中で2発目に放った“熱息”はルフィに全く通じていなかった。しかし、異常なタフさを持つルフィにも弱点は存在し、内側から爆発するような攻撃を受けたら戦闘不能にはなっていないものの、一瞬ながら白目を剥く程のダメージを負っている。
- ワノ国編修業後
カイドウとの2戦目の時点で通常時でも、ある程度四皇カイドウと渡り合える実力誇り、多少なりとも人獣型のカイドウと張り合えるだけの力を手にしている。しかし、まだ四皇と比較すると力不足で、カイドウを倒しきるだけのパワーを得られておらず、2回戦目も敗北した。パワー不足については以前、戦闘中にドンキホーテ・ドフラミンゴに言われていた。そしてカイドウとの3戦目で実力はついに四皇に匹敵する程に成長。その力はさらに強大になっており、カイドウと激突した際には膨大な覇気より、天を二つに裂き、天変地異を引き起こす程の衝撃を生んだ。カイドウ戦で徐々に成長して、更に武装色の高度な技術と覇王色を纏う技術を使用した攻撃をカイドウに叩きこんでおり、本気状態の攻撃にも対応できるほどの力になっている。
事実、カイドウ戦(3戦目)では、青龍の獣型のカイドウをそこまでダメージを与えられてはいないものの、覇気を纏った拳一つで殴り倒して見せている。
なお、その後も2年前の時点では手も足も出なかったあの海軍大将黄猿と渡りえるほどに成長しており、現在の彼の強さは実質、大将クラスの力は持っていると言える(なお、「カイドウを倒したから四皇クラスだ」と考える者もいるが、そもそも「カイドウはビッグ・マムと一定時間手を組んだことを除き、その多くが自分一人の力で赤鞘九人男・ヤマトらをまとめて相手にして圧倒しているので、そのまま比較すると不公平な強さ評価になってしまう」「彼はギア5を除き、決してカイドウを一人で圧倒したわけではない」等の問題があるため、彼の場合は覚醒フォルムとなった形態を除き、完全な意味では四皇クラスの括りに入れることはできない)。
技
技名「ゴムゴムの○○」には「暴風雨」「スタンプ」など一部を除いて武器名を付けることが多い。
新世界編以降では、覇気を併用した技には動物の名前も一緒に技名に入るようになり、修業による身体能力の強化・覇気の修得によって、威力が2年前よりもさらに強化されている。また、レイリーから指摘されて、技の工夫を行っていたりしている。
余談だが、「連結鎚矛(フレイル)」などのマニアックな武器名が登場することもある他、ロケットやUFOなど作中の世界観からすると存在するかどうかも怪しいオーバーテクノロジー気味のアイテムの名称も使われており、幼い頃から読書や勉学に熱心だったわけでもないにもかかわらず、何故そのような名前を当然のように知っているのかという謎がある。
ストーリー中で大きな戦闘を繰り広げる度に必ずと言ってもいいほど新技を披露しており、技の総数は作中のキャラクターの中でも断トツに多く、とてもではないが全部は紹介しきれない。
実際作者自身も完全に把握しきれていないので、2020年27号週刊少年ジャンプ巻末コメントでは、「戦闘が始まると毎回本当に重宝してます。ネット上の技のデータベース!!感謝」と述べている。
※「ギア」を使用した技についてはそれぞれを参照。
- ゴムゴムの銃(ピストル)
劇中でルフィが最初に使用した記念すべき技であり、最も使用率の高い代表的な技。
腕の伸縮性を利用し、距離を問わず相手を殴り飛ばす。
最も基本的な技でありながら、その威力は小柄な海王類なら一撃でKOできてしまう程。
なお、この技は7歳時から考案していたが、当初は幼児期であったことにより力が修得時より劣っていたため、それに比例して能力もまともにコントロールができず、使いこなすことはできていなかった。しかし、修業を積むことによって、14歳時にはこの技を修得し、10年の修行を終えた17歳時には海王類を一撃で倒せる程までにパワーアップしている。
- ゴムゴムの銃「散弾」(ショット)
”銃”の変化技。伸ばした腕をもう一方の手で弾く事で、軌道を変化させる技。
攻撃の到達位置やタイミングをずらし、敵に狙いを絞らせない効果がある。
- ゴムゴムのロケット
伸ばした腕でものを掴み、腕が戻る勢いを利用して直線的に移動する技。
その勢いのまま敵に突っ込む体当たり戦法も可能。ただし速度と方向の修正が利きにくいという弱点がある。
因みにアニメ版で最初に披露したのはこの技だった。
- ゴムゴムの槌
伸ばして捻じった両手で相手を掴み、回転させながら地面に叩きつける。
- ゴムゴムの大槌
伸ばして捻じった両足で相手を掴み、回転させながら放つ”槌”。
- ゴムゴムの鎌
”ロケット”の要領で、移動しながら相手にラリアットを叩き込む。
- ゴムゴムの大鎌
伸ばした両腕で放つ”鎌”。
攻撃範囲が広いため、複数の相手に有効。
- ゴムゴムの鞭(ムチ)
伸ばした足で広範囲を一挙に蹴り払う。
どんな体勢からでも繰り出せる、ある意味で万能な技だが決定力は低め。
アニメ版では足ではなく腕を使ったバージョンもあった。
両腕を後方へ伸ばしつつ敵の懐に飛び込み、勢いよく戻ってきた両手を掌底の要領で叩き付ける。
数あるルフィの技の中でも高い威力を誇り、直撃した相手によっては島の外、場合によって空の遥か彼方まで吹っ飛ばしてしまう。
また、より両手を長く後ろに伸ばして放つ強化版である”ゴムゴムゴムゴムのバズーカ”という技もある。
ルフィが敵にトドメを刺すときの技の1つ。
- ゴムゴムの銃乱打(ガトリング)
ゴムの伸縮を加速させ、無数の拳を機銃の如く連射する。
一撃の威力は低いが、圧倒的な手数と攻撃範囲で一気に攻め立てる技。
新世界編からは、海賊船などを食べる何百m級の怪物「オオムカデ」を倒してしまう程の威力を誇っている。
使用率は高いが、物理的に手が増えている訳ではない為、優れた見聞色の覇気の使い手が相手では動きを見切られてしまい、意外と避けられたり止められたりすることが多い。
- ゴムゴムの槍
両足の裏を合わせた状態で足を勢いよく伸ばし、その爪先を突き刺すように相手に叩き込む。
ルフィの軽い身のこなしのおかげで逆立ちしながら地上で、バク宙しながら後方へ、ジャンプしてから空中の相手へと場所や体勢を選ばず使えるのが強み。
- ゴムゴムの鐘
首を後方へ引き伸ばし、それが戻って来る勢いを乗せた強烈な頭突きを繰り出す。
カウンターとは少し違うが、相手の攻撃をわざと頭で受けて吹っ飛ばしてもらい、それが戻って来るのを利用して攻撃を叩き込むということも可能。
新世界編からは、額に武装色の覇気を纏い硬化を行って繰り出しており、鉄の甲羅を破る程の破壊力を誇っている。
- ゴムゴムのボーガン
両手両足で相手を固定し、身体を捻じって遠心力を利用して相手をボーガンの矢の如く投げる。
- ゴムゴムのバクバク
大口を開けて相手を喰らう。恐らくワポルのバクバクの実の能力かSBSで読者から提案された技が元ネタ。
自然系に全然歯が立たない状況でクロコダイル相手に使用したが、吐き出してしまい失敗に終わった。
……後々のケースを見る限り、成功していたらその時点でこの作品が終わっていた可能性も有ったが。
- ゴムゴムの戦斧(オノ)
足を空高く伸ばし、戻って来る勢いを利用して力一杯相手を踏み潰す。
一撃の威力としてはルフィの技の中でも最上位クラスであり、建造物すら一撃で破壊してしまう程。事実、アーロンをこの技で倒した時、それまでの戦いでボロボロだったのもあったが、アーロンパークを真っ二つに破壊していた。
伸ばした足が戻って来るまで片足立ちのままほぼ無防備になってしまうのが弱点。
ちなみにこの技を開発したのは16歳(出港1年前)の時であり、開発時に「相当な敵に仲間が捕まった時はこの技を使う(訳)」と発言していたが、そのシチュエーションは出航後の冒険で実現している。
- ゴムゴムの銃弾(ブレット)
伸ばした腕が戻って来る勢いを利用し、ジョルトブローの要領で拳を叩き付ける。一見すると”銃”と似たような技だが、相違点として挙げられるのが《ゴムの特性の活かし方が違う》というものである。
つまり、腕を伸ばすことを《射程の強化》に用いる”銃”に対し、こちらは《威力の強化》に用いている。実際、作中で”銃弾”を放った相手に倒れ込むほどの致命的なダメージを与えている描写が確認される。
現実のゴムで置き換えるならば、対象に向けて発射する輪ゴム鉄砲が”銃”で、至近距離(ゼロ距離)で打ち付けるゴムパッチンが”銃弾”といえば分かりやすいかもしれない。
そのため、「懐に飛び込まれると弱そう」という一見すると分かりやすい弱点(実際に至近距離で即座に出せる技が少ないので余り得意でないのは確かだが…)を突こうと迂闊に接近してきた相手に対する強力なカウンターとして機能することもあった。
それでも、ぱっと見では判別しづらいせいか、アニメ版でも当初は混同されており、どちらも”ゴムゴムの銃”として扱われていた。現在は是正されている。
- ゴムゴムの風車(かざぐるま)
体を何重にも捻じり上げた上で両腕を伸ばしてものを掴み、体が戻る勢いを利用して伸ばした腕ごと周囲を薙ぎ払いながら振り回す。恐らくゲンゾウの頭の風車が元ネタ。
攻撃範囲が非常に広く、海賊団1つを一瞬で半壊させることができるほどだが、仲間まで巻き込む危険性がある。また、足をしっかり固定しないと使えない上、迂闊に使うと足を固定したことが仇となって身動きが取れなくなってしまうこともある。
- ゴムゴムのスタンプ
足を伸ばし、足裏を叩き付けるようなキックを繰り出す。足版”銃”といったところ。
ルフィは普段は草履をはいているため、直撃した相手にはその草履の跡が刻印=スタンプされることになる。
”銃乱打”の要領で空中から無数のキックを放つ”ゴムゴムのスタンプ銃乱打”という技もある。
- ゴムゴムのタコスタンプ
武装色の覇気を纏い硬化した足で相手の攻撃を受け止める。
ドレスローザ編で使用した。
- ゴムゴムの暴風雨(ストーム)
息を大きく吸い込みながら体を捻じり、腹に溜められた息を噴き出した反動と捻じれた体が元に戻る勢いで相手に回転しながら突撃し、その勢いのまま無数の拳を雨あられと相手に叩き込む。アラバスタ王国の市街地の岩盤を砕く程の威力で、”風船”、”風車”、”銃乱打”を融合させたような、数あるルフィの技の中でも最大級の大技。
砂の弱点をついたことでサー・クロコダイルを破った技だが、クザンには通用しなかった。
- ゴムゴムの雨
相手の頭上から回転しながら放つ”銃乱打”。”暴風雨”の逆バージョンと言える。
- ゴムゴムの花火
体を捻じりながら激しく回転して空中に飛び出し、弾けるように全方向へ向けて手足を伸ばす。
四方八方を囲まれようともこの技1つで敵を一掃できる。
- ゴムゴムの花火 黄金牡丹
対エネル戦で使用したエネルによって右腕に付けられた巨大な黄金の玉を素早く振り回す「ゴムゴムの花火」の派生技。エネルの”雷迎”を放電させ、打ち破った。
- ゴムゴムの回転弾(ライフル)
後方へ腕を捻じりながら伸ばし、戻ってきた拳をコークスクリューブローのように叩き込む。
”銃弾”の強化版に近い技で、片手でも”バズーカ”に迫るほどの威力を持つ。
- ゴムゴムの黄金回転弾(おうごんライフル)
対エネル戦で使用した巨大な黄金の玉を腕に付けた状態で放つ「ゴムゴムの回転弾」の派生技。
- ゴムゴムの丸鋸
伸ばした腕で相手を掴み、回転しながら体当たりする。
- ゴムフック
デービーバックファイト"コンバット"で、フォクシーとの一騎打ちに使用。
文字通り軽快なフックを相手に浴びせる。ルフィには珍しい小技の1つ。
- ゴムゴムの連接鎚矛(フレイル)
左腕で右腕の肘から下を押さえ、右腕の肘から上をゴムの力で投げ縄の様に回転させる事で遠心力のエネルギーを高め、一気に敵に向かって撃ち放つ。かなり悠長な”溜め”が必要になるため、普段の高速戦闘では使われないが、その分威力はお墨付きである。
こちらもデービーバックファイト"コンバット"でフォクシーに対して使用し、セクシーフォクシー号から一気に海まで吹っ飛ばし勝負を決めた。
- ゴムゴムの攻城砲(キャノン)
両腕のゴムの伸縮を加速させていき、充分に加速がついたところで両手を叩き付けるように突き出す。
”銃乱打”と”バズーカ”を複合したような技で、単発の威力で言えばルフィの技の中でも最大級の大技の1つ。砲弾さえ通用しない巨大鋼鉄アーマーを貫く程で、戦艦の砲撃をも上回る破壊力を誇るが、技を出すまでに時間が掛かってしまうのが欠点。
- ゴムゴムの味方ロボ
伸ばした両手足を相手に巻き付け、そのまま相手の体をマリオネットの様に無理矢理操って暴れる。
相手側の仲間を実質的な人質とした、世界的人気を誇る漫画の主人公にあるまじき汚い技だが、あくまでルフィは「ヒーロー」ではなく「海賊」なので特に問題はない。使用中は背中ががら空きだが、たとえ背後から狙われてもタイミングよく離脱すれば、それまで操られていた相手が代わりに切り伏せられる結果になる。
- ゴムゴムの蛇銃(スネークショット)
魚人島編で使用。手を蛇のように蛇行させながら放ち、相手の体を牙で噛み付くかのように握りしめる。
手を蛇行させることのメリットは、”銃「散弾」”と同様で、《攻撃の到達位置やタイミングを絞らせない》ということにあるだろう。
- ゴムゴムの風船
大きく息を吸い込んで風船の如く体を膨らませる。
一見ギャグのようにしか見えないが、飛んできた砲弾を受け止めたり、そのまま跳ね返したり、まとわりつく敵を弾き飛ばしたりと、意外に活躍の場が広い技。
- ゴムゴムのお礼砲(おれいファイア)
新世界編から”風船”の代わりに使用する、受け止めた砲弾を倍以上の力で弾き返す反撃技。
レイリーから「闇雲に弾き返すだけの防御では戦いに無駄がある」と指摘されて編み出した。
- ゴムゴムの盾
アーロン戦で使用。左手の指を右手で引っ張り、敵の攻撃に備える。先端が鋭いアーロンの鼻先を防ぐのには不向きで、十全に防げたとは言い難い。また、防御範囲も狭い為、実用性・汎用性も低いと言わざるを得ないだろう。事実、幼少期にサボに披露した際は軽くあしらわれている。
- ゴムゴムの網
指を編んで網状に伸ばし広げて、敵や砲弾を捕らえる。砲弾の場合は発射した相手に丸ごと投げ返す事も可能。
自然系が相手では効果が無いのも有った為か偉大なる航路編以降は余り使用していない。
- ゴムゴムのUFO
足を捻って戻る反動を利用して下半身だけをプロペラの様に高速回転させ、短時間の空中浮遊と敵への攻撃を同時にこなす。
原動力がゴムで有る性質上永久機関にはならないので、(当然だが)反動が止まってしまえば落下してしまう為、着地用の足場が必須。
パンクハザード編で使用した。
- ゴムゴムのつっぱり
相撲技のつっぱりを放つ。
浦島と衝突した際に覇気故か、風圧のようなものが周囲に迸っていた。
ワノ国編で使用した。
その他
- 水水の銃(みずみずのピストル)
アラバスタ編で使用。サー・クロコダイル対策として大量の水を飲み「水ルフィ」となった状態で、口から水玉を吐き出す。
- ゴムゴムのダメだ
同じくアラバスタ編にて、ユバで貰った水をウソップに渡さない為に使用。
この水を飲まずに大切にとっておいたことがクロコダイルの弱点に気付かせるきっかけになり、上の技にも繋がった。
- ゴムゴムのボー
空島編でエネルの心綱対策として使用。ボーっとして意志を無くし、反射神経だけで相手の攻撃を回避する。
しかし何も考えていないため、自分から攻撃することは不可能。
- ゴムゴムのタコ
エネル戦で使用。何も考えないようにして意思を無くすというのはゴムゴムのボーと同じだが、こちらは完全に脱力するためか四肢がタコの足のように弛緩する。ゴムゴムのたこ花火に繋げるための準備技。
- ゴムゴムのたこ花火(たこはなび)
エネル戦で使用。弛緩した四肢での連打をあえて壁などに向けて放ち、ゴムの弾力で跳ね返った手足を後方の相手へ向けて放つ”花火”の亜流技。
壁から跳ね返ってくる打撃には、《意志が介在していない》ため、相手はたとえ見聞色の覇気の使い手でも並であれば対処することは不可能な状況に陥る。ただし、六式の紙絵等に通用するのかは不明。
連携技
- 空軍ゴムシュート(アルメ・ド・レール ゴムシュート)
サンジとの連携技。サンジの足を伸ばした手で掴み、蹴る勢い・ゴムの反動を利用して敵に体当たりする。
- ゴムゴムの龍肩肉巻きムチシュート(ゴムゴムのたつまきエポールまきムチシュート)
ゾロとサンジとの連携技。ルフィの「ゴムゴムの鞭」・ゾロの「龍巻き」・サンジの「肩肉シュート」の同時攻撃。
- 6億B・JACK POT(ろくおくベル・ジャック ポット)
ルフィ・ゾロ・サンジ・ロビン・フランキーの5人による同時攻撃。
- ゴムゴムの三百煩悩攻城砲(さんびゃくポンドキャノン)
ゾロととの連携技。ルフィの「ゴムゴムの攻城砲」・ゾロの「三刀流百八煩悩砲」の同時攻撃。
アクア・ラグナの大波に穴を開ける為に使用。
- 悪魔風ゴムゴムの三刀流羊肉JET六百煩悩攻城砲(ディアブルゴムゴムのさんとうりゅうムートンジェットろっぴゃくポンドキャノン)
ゾロとサンジとの連携技。ルフィの「ゴムゴムのJET攻城砲」・ゾロの「三刀流百八煩悩砲」・サンジの「悪魔風脚・羊肉ショット」の同時攻撃。
シャボンディ諸島にて試作型パシフィスタに使用。
- ゴムゴムのトンカチ回転弾
手をMr.3のキャンドルロックで固めた状態で放つ「ゴムゴムの回転弾」。
- ゴムゴムのチャンピオン回転弾
「トンカチ回転弾」同様に手をMr.3のロウで固めているが、ロウの形がボクシンググローブのようになっており、足にもボクシングシューズ形の物を装着する。毒人間のマゼランに直接打撃を与えるためにルフィが考案。
アニメでは更に技が派生し、「チャンピオンバズーカ」「チャンピオン銃乱打」「チャンピオンスタンプ」を使用。
- ゴムゴムの身代わり
ミホークに斬られそうになった際に、斬撃に対して無敵のバギーを投げ飛ばして斬撃を代わりに受けさせる為の肉壁にする。
……と言うか最早ゴム関係ない。
因みに使用したのはギア2の「JET身代わり」の方が先。
- ゴムゴムのヘビースタンプ
チョッパーとの連携技。ルフィの「ゴムゴムのスタンプ」とチョッパーの「重量コング」の同時攻撃。
番外
- ゴムゴムの釘パンチ、ゴムゴムのレッグナイフ
アニメオリジナル。『トリコ』とのコラボレーションスペシャルで使用。
他にSBSで、「風船」で膨らんだ後、「銃」またはゾロの刀で穴を開ける「ゴムゴムの爆」という技が読者から考案されたこともあるが、ルフィが死んでしまうという尤も過ぎる理由で採用されなかった。
など
その他
内容 |
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- 毒耐性
インペルダウンにて経験した壮絶な戦闘と復活劇の影響により、新世界編では致死性の猛毒をもはねつける程の強力な抗体を手に入れており、相当な劇毒でなければまるで効かない体質になっている。実際に、巨人族でも即死してしまう程の猛毒を持つオコゼを食べて衰弱しかけたが、普通に生存している。
- 炎の能力
武装色の覇気の応用については前述の通り。
また、パンクハザードにある研究所で全力ダッシュし続けた結果、地面が焦げるどころか炎が発生して燃えてしまったこともある。アニメ版ではワノ国編でギア4発動しようとしたときにルフィの腕から炎が発生しており、炎属性を追加した拳を叩き込む必殺技によって大火を引き起こしたことすらある。
なお、自身の技などで発生した炎は勿論、ホールデムやカイドウなどが繰り出す炎による攻撃を受けても平然としている描写が見られるが、これはルフィ本人の言葉を要約すると単純に根性で無理やり抑え込んでいるだけの模様。理屈など度外視でありながら無駄に説得力がある辺りがルフィらしい。
- 雷(電気)の能力
ルフィは映画で雷を帯びた技を使用していることもあり、本編では新世界編から「武装色の覇気」と同時に自発的に雷を発生させた技を使用することが可能になっている(アニメ版ではオリジナルストーリーとカタクリ戦でも自発的に纏って使用している)。代表技は「ゴムゴムの雷将象銃(トールエレファント・ガン)」。
雷を発生させる仕組みは不明。ただ「武装色」を使用していることと、最近の描写までを考慮すると、纏った覇気を応用して現象を意図的に起こす仕組みである可能性が少なからず考えられる(理論は、雷や火山雷の発生メカニズムと同じ)。
- 謎の能力
海王類や象主の声を聞くという能力を持っており、ゴール・D・ロジャーの「万物の声を聞く」という点と酷似している。
また、ルフィは気絶しているにもかかわらず声を発しており、海中からテレパシーで数km以上も遠く離れた鬼ヶ島にいるモモの助に語りかけている。
いずれも覇気との関連性が疑われているが不明。
過去
幼少期
物心つく頃から東の海「ゴア王国」にある穏やかな村「フーシャ村」で育つ。祖父ガープは、ルフィを立派な海兵に育て上げようと、帰省する度に山へ連れ込んで、動物たちを相手に修行をさせていた。時にはジャングルに投げ込まれ野宿をさせられたことすらあったらしいが、その結果、ミミズやヘビ、カエルやキノコを食することも平然とやってのけるほど逞しく育つ。
…が、祖父の想いとは裏腹に、本人は当時から海賊に対する強い憧れを抱いていたため、そのことを口にする度にキツイ折檻を喰らっていた。しかし、シャンクスたちと出会うまでは海賊にはマイナスイメージを抱いていた模様(アニメ1029話及び1030話にて判明)。
赤髪海賊団との出会い
6歳の頃、フーシャ村に“赤髪のシャンクス”率いる赤髪海賊団が村に滞在し、1年間彼らと交友を深める。ルフィはよく彼らに海賊船に乗せてほしいとせがんでいたが、シャンクスは彼がカナヅチであることを茶化しては船に乗せることを拒否していた。これは海の危険を知るシャンクスなりの優しさであったが、流石に頭にきたルフィは、船員たちが見守る中で度胸の強さを示そうとして、自らの左頬をナイフで刺すという行為におよび、慌てて止められた。この傷跡は現在まで残ることになる。またこの時に、シャンクスの娘であるウタと出会い親睦を深めている。
そんなある日、村の近隣の山をシメる悪名高い山賊ヒグマ一味が、シャンクスたちが宴をしているマキノの店に押しかけ、店の酒をすべて海賊たちが飲み干してしまったことを知ると、最後の酒瓶をシャンクスに浴びせる蛮行を働く。しかし、シャンクスたちはそれに怒ることもなく黙りこくり、ヒグマは彼らを「腰抜け」と嘲笑いながら帰っていった。一部始終を見ていたルフィは、やり返そうとしないシャンクスたちに幻滅し、「あんなのかっこ悪いじゃないか!!! なんで戦わないんだよ」「いくら相手が大勢で強そうでもあんな事されて笑ってるなんて男じゃないぞ!!! 海賊じゃないっ!!!」と怒りをぶつけてその場を去ろうとしたが、彼らと一緒に食事をしていた際に、一味が敵船から奪った戦利品である「ゴムゴムの実」をデザートだと勘違いして食べ、全身ゴム人間となってしまっていた。
後日、マキノの店に遊びに行ったルフィは、再びヒグマ一味と遭遇する。ヒグマたちは、シャンクスたちのいないこの場でも海賊たちの悪口を並べ、これに怒り心頭してヒグマに挑みかかったルフィは、逆にねじ伏せられ殺されかけるが、ちょうどその場にシャンクスたちが現れる。シャンクスたちは、以前こそヒグマからの挑発を「買う価値もない喧嘩」という理由で見逃していたが、大事な友人を痛めつける彼らには一切容赦をせず、圧倒的な実力差で山賊たちを叩きのめしていった。
1人となったヒグマは煙幕を撒いてシャンクスたちから逃走。自身が「山賊」であることから虚を突いて小舟で海上に逃亡した。大勢の仲間を倒された腹いせに、ヒグマはカナヅチのルフィを海に放り捨てるが、直後に現れた「近海の主」と呼ばれる海王類に舟ごと捕食された。続けざまにルフィも狙われるが、間一髪のところでシャンクスに救い出され、海獣もシャンクスの鋭い眼光に畏れ慄いて退散した。しかし、シャンクスはルフィを庇った際に利き腕である左腕を食い千切られて失ってしまうが「友達のためなら安いものだ」と悲嘆する彼を励ました。
この件がきっかけでルフィは海の過酷さ、己の非力さ、そしてシャンクスと言う男の偉大さを知り、いつかシャンクスの様な偉大な男になりたいと心から思う事となる。
その後、ルフィはフーシャ村の滞在期間を終えた赤髪海賊団との別れの時を迎える。
彼らの船に乗ることを諦めたが、なおも海賊になることを目指すルフィは「いつかシャンクスたちを越えて海賊王になる」と宣言する。普段ルフィを茶化していたシャンクスも、この言葉には優しく頷き、これまで愛着していた麦わら帽子をルフィに預け、「いつか立派な海賊になって返しに来い」と約束を交わした。
なお、泳ぎに関しては原作では幼少期からカナヅチであるが、アニメ版では最初は普通に泳げたものの能力者になったのを機に泳げなくなったことになっている。
エースとサボとの出会い
7歳の頃、シャンクスたちとの交流を経て、海賊への憧れを一層強めたルフィであったが、このことを知ったガープから激憤され、ルフィをより厳しい環境で育てようとし、知り合いの山賊であるダダン一家のもとに預けられる。ダダンの下には、ルフィに近い年頃の少年ポートガス・D・エースも同じく預けられていた。
先のヒグマ一味との一件以来山賊を毛嫌いしていたルフィは、ダダンたちの言いつけを余所に、同じ年頃のエースと仲良くなろうとするも、誰も寄せ付けようとしないエースからは冷たくあしらわれてしまう。エースを追って森に入っては、彼が仕掛けた様々なトラップに引っかかり、大傷を負ってアジトに戻ることがしょっちゅうだった。それでもルフィは諦めず、いつしかエースのトラップをかいくぐり、ついにはエースとサボの隠れ家まで到達する。
2人が集めている「海賊貯金」の話を聞いてしまったルフィはその場で2人に捕縛され、その処遇について2人が話し合っている矢先、二人に船長への上納金を奪われたという海賊ポルシェーミが現れ、ルフィは彼によって攫われてしまう。ルフィは、ポルシェーミから容赦のない拷問を受けるも、決して2人の財宝の在り処を吐こうとせず、とうとうしびれを切らしたポルシェーミに斬り殺されそうになるも、その様子を見ていたエースとサボによって救い出された。
エースからは、なぜ宝の在り処を吐かなかったのかを問われると、ルフィは「喋ったら、もう友達になれない」「フーシャ村には帰れないし、山賊は嫌いだからエースを追いかけなかったらおれは一人になる」「1人になるのは痛いのより辛い」ことなどを涙ながらに語る。エースは、ルフィもまた両親を知らずに育ったことや、彼が自身を頼りにしてくれていることを理解し、以降は態度を徐々に軟化させていく。サボもまたルフィを仲間として認め、3人共に海賊になる夢のために切磋琢磨するようになる。同時に3人はダダンの酒と3つの盃を持ち出すと、3人でこれを仰いで義兄弟の契りを交わした。
しかし、程なくしてサボは、貴族の父・アウトルック3世によって無理やり家に連れ戻されてしまう。同時に、国に世界貴族を迎える上で国を「浄化」しようと考えた貴族たちは、海賊ブルージャムに「貧民街を焼き払えば報酬に貴族の地位を与える」とウソを吹き込み、グレイ・ターミナルで大規模な火事を起こさせた。任務を遂行した直後にそれが嘘だと知ったブルージャムは、エース達の海賊貯金を狙ってルフィを襲うも、エースやダダン一家に助け出された。
その後日、貴族に絶望したサボはエースたちより先に海に出ようと一人小舟に乗って海に乗り出そうとしたが、この際に自身の海賊旗を掲げていた事と世界貴族の船を横切ったことが彼らの逆鱗に触れ、大砲で船ごと砲撃されて消息を絶った。サボの死を悲しむ二人であったがいつしかこれを乗り越え、共に「サボに倣って“くい”を残さない生き方をすること」「17歳で海に出ること」を改めて誓った。
※なお世間ではサボが死亡したと扱われたが、実は革命軍ドラゴンによって救出され、記憶喪失のまま彼らの本拠地バルティゴで革命軍戦士となるべく育てられた。
月日は流れ、17歳になったルフィは、先に旅立ったサボやエースのことを胸に、故郷でもあるフーシャ村の港から村民たちに見送られながら海へと旅立った。山賊という立場から見送りに行けないダダン一家とは先にアジトで別れを済ませたが、ルフィはこのときダダンたちに「山賊は嫌いだけどお前たちは好きだ」と裏表のない言葉を贈り、ダダンもこの言葉には感極まって号泣してしまった。
船出から間もなく、かつてシャンクスの左腕を食いちぎった近海の主に再び襲われるが、ルフィは10年の修行で培った“ゴムゴムの銃”の一撃で主を撃ち倒し、雪辱を果たす。そして天に向かって…
「海賊王に おれはなる!!!!」
…と高らかに宣言し、大海原へその第一歩を漕ぎ出した。
冒険での活躍
第1部 サバイバルの海 超新星編
東の海編
- コビーとの出会い
いよいよフーシャ村を出発し、海賊王を目指して航海を進める。…のだが、いきなり渦潮に巻き込まれて遭難し、偶然流れ着いたゴート島でアルビダ海賊団と遭遇、そこで雑用として無理やり働かされる少年コビーに出会う。海軍に入りたいというコビーの夢を聞き、雑用としてこき使っていた“金棒のアルビダ”を倒し、海賊団から解放させる。
- ゾロとの出会い
その後はアルビダ一味から譲り受けた小舟で再出発し、海軍第153支部のあるシェルズタウンに辿り着く。ここに捕われていた悪名高い賞金稼ぎ“海賊狩りのゾロ”と出会ったルフィは、支部司令官の息子ヘルメッポがゾロとの約束を無視して処刑しようとしていることをゾロに伝え、彼を助け出すことを条件に仲間に入るように要求し、得物である刀を探して基地内で大暴れを始める。結果、町に恐怖政治を敷いていた司令官の海軍大佐“斧手のモーガン”父子を倒し、ゾロが最初の仲間に加わることになる。
- ナミとの出会い
海兵となったコビーと別れ、ゾロと共に再び海へと漕ぎ出すが、どちらも航海術に覚えがなかったことで再び遭難し、狩ろうとした巨大な怪鳥ピンキーに連れ攫われて、1人でオルガン諸島のオレンジの町に。このときバギー海賊団から“偉大なる航路”の海図を盗んで追われていた“(自称)海賊専門の泥棒”ナミと出会い、彼女の作戦に乗せられ手を組むことに。当初はルフィを騙し、身柄を引き渡す事で宝を奪おうと企んだナミによって、海賊団船長“道化のバギー”に引き渡されるが、ルフィを追ってようやく町に到着したゾロに救出される。一時は撤退した3人だったが、町で蛮行を働くバギー一味を見過ごせず、ついには(自身が初めて出会った「自分以外の悪魔の実の能力者」でもある)バギーと直接対決に挑む。彼の持つバラバラの実の能力に翻弄され、宝物の麦わら帽子を傷つけられるが、ナミの援護で首と手足だけになった所を空の彼方までふっ飛ばし撃退、部下たちも散り散りになって逃亡した。
しかし、ルフィたちを「町を襲撃した海賊」と勘違いした住民たちに追われることになり逃亡。そのまま成り行きでナミが2人についてくることになる。航海士・測量士として非常に優秀な彼女の加入により、以降の冒険は目的地への進路や物資の管理などが徹底され、安心して航海できるようになった。
- ウソップとの出会い
次に上陸したゲッコー諸島のシロップ村では、ルフィとも親交があった赤髪海賊団船員ヤソップの息子であるウソップと出会う。ルフィたちと同じタイミングで村を訪れていた謎の男ジャンゴの登場により、ウソップは幼馴染である村の資産家の娘カヤの執事クラハドールの正体が、嘗て処刑されたはずのクロネコ海賊団元船長・“百計のクロ”であること、そして彼が二代目船長ジャンゴと結託してカヤの家の財産を狙った暗殺及び村の襲撃計画を企てている事を知る。
日頃のウソが祟り、村の人々にこのことを話しても全く信用されなかったウソップに対し、ルフィたちは協力を申し出、共に計画が実行される翌朝の海岸にて敵の一団を撃退し、カヤの暗殺計画を阻止する。その後、カヤから村の恩赦として執事メリーが設計した海賊船ゴーイング・メリー号を譲り受け、同時に海賊として海に旅立とうとしていたウソップを仲間に誘った。
父親譲りの狙撃の才能に加え、手先の器用さも併せ持っていたウソップの加入により、海賊のシンボルである海賊旗のデザインも決まり、晴れて海賊団としての体制が形作られていく。同時に、航海に不可欠な役職についても意見が挙がるようになり、一味は海のコックを仲間にするべく、海上レストラン「バラティエ」へ向かう。
- サンジとの出会い
バラティエが眼前に迫ったところで、同じく店に(恋人との食事のために)向かっていた海軍本部大尉フルボディの一軍と接触。ルフィが跳ね返した敵の砲弾が誤ってレストランに直撃してしまい、弁償金が無いために一人雑用として働かされる羽目になる。
このとき、若くしてバラティエ副料理長を務めるサンジに出会い、彼の強さや心根の優しさを見抜いて仲間に誘うが軽くあしらわれてしまう。そこへ東の海の覇者クリーク海賊団が現れ、元海賊の料理長ゼフの航海日誌とレストラン(船)を奪おうと襲撃を開始した。この際、クリークを追ってきた“世界最強の剣士”ジュラキュール・ミホークの登場や、ナミがメリー号を奪って逃走してしまうなどのトラブルが立て続けに起こるが、バラティエに来る前に知り合った賞金稼ぎコンビのヨサクとジョニーの助力もあり、仲間たちにはナミを追わせ、自身はサンジやバラティエの料理人達と共闘に集中。死闘の末に海賊艦隊提督“首領・クリークを撃破する。
その後、サンジからオールブルーの伝説と海への夢を聞いた後、ゼフたちコックはサンジを追い出す形で彼の夢の後押しを行い、サンジ自身もその意を汲んで麦わらの一味への加入を承諾。オーナーゼフに対する最大限の感謝を示したサンジと、報告のために一人戻ってきたヨサクとの3人でナミを追ってコノミ諸島のココヤシ村に向かう。
- ナミの再加入、賞金首に
ココヤシ村に到着した後に、ナミが魚人海賊団アーロン一味の幹部であることを知る。ナミから別れを突き付けられ、ゾロやジョニーも彼女がウソップを殺したことから見限ろうとするが、それでもルフィは「あいつが航海士じゃないと嫌だ」として島に滞在し続ける。アーロンの目を欺くためにナミの演技によって生かされていたウソップは、先に島へ到着した際に知り合ったナミの義姉ノジコから、島が魚人たちに支配された経緯やナミの過去を知らされており、彼女に対する誤解が解かれた。同じ頃、ナミは村を救うために貯めていた1億ベリー近い大金をアーロンと癒着する海軍によって押収され、ナミの真意を知っていた村人たちが決死の覚悟でアーロン一味討伐に乗り出してしまう。絶望するナミの「たすけて」という悲痛の声を聞いたルフィは 「当たり前だ!!!!!」 と大音声で応え、ナミの守ろうとしたものや彼女自身を救うべく、3人の仲間と共に敵の本拠地であるアーロンパークに向かい、村人たちに代わりアーロン一味を相手に取り、激闘を繰り広げる。
始めは海に落とされるが、サンジらによって救出され魚人海賊団船長・“ノコギリのアーロンと対峙する。魚人の超人的パワーに苦戦するも測量室に突入した際にアーロンが発言した 「ここで海図を描き続けることが ナミにとって最高の幸せなのさ!!! おれの野望のためにな!!」「その海図で世界中の海を知り尽くした時!!!おれ達魚人に敵は無くなり!!! 世界はおれの帝国となる!!!」
「てめェにこれほど効率よく あの女を使えるか!!?」
彼女を道具扱いする言葉に改めて怒りを爆発させ、辛い思い出が詰まった部屋を“ゴムゴムの戦斧”でアーロンパーク、そしてアーロン諸共破壊する。これにより、ナミが3人目の仲間として加わった。
だが、アーロンから賄賂をもらっていた海軍第16支部のネズミ大佐がアーロン一味打倒の手柄を横取りしようとしてルフィ達がボコボコにしたために恨みを買い、彼は本部にルフィを賞金首にするように要請。後の調査で元海軍支部大佐で有るモーガンを始め、短期間で名だたる東の海の猛者海賊達を撃破した事実は海軍本部にも危険視され、ルフィは初頭手配で3000万ベリーという東の海では異例の高額賞金首となった。
- スモーカーたちとの出会い、偉大なる航路へ
数々の戦いを経て4人の仲間と絆を深めた一味は、いよいよ“偉大なる航路”へ入る下準備として、“海賊王”ゴールド・ロジャーの故郷にして終生の地でもある“始まりと終わりの町”ローグタウンに立ち寄った。
観光がてらにロジャーの処刑台に登って町を見渡していたルフィだが、この地には嘗てルフィに倒されたバギー・アルビダ両海賊団の連合軍が待ち伏せており、不意を突かれたルフィはそのまま彼らによって公開斬首刑に処されそうになる。このときばかりはルフィも己の死を確信し、駆け寄る仲間たちに…
「わりい おれ死んだ」
…と笑顔をみせたが、まさに死刑執行役のバギーが刃を振り下ろした刹那、突然の落雷によりバギーは処刑台諸共黒焦げとなり、奇しくもルフィは間一髪のところで命を拾うことになる。
この出来事を目の当たりにしていた海軍本部大佐スモーカーは、ルフィにかつて同じ処刑台で不敵な笑みをみせたロジャーの姿を想起し、“麦わらのルフィ”を今捕らえなければならないと戦慄した。彼のモクモクの実の能力で即座に取り押さえられたルフィだが、突如現れた革命家ドラゴンの手助け(本人は気づかなかった)によりなんとか彼の縛を解いて逃走。そのまま合流した仲間とともに“偉大なる航路”に突入した。
アラバスタ編
- クロッカスとの出会い、ラブーンとの約束
“赤い土の大陸”の急流「リヴァース・マウンテン」を渡って偉大なる航路に入った麦わらの一味だったが、その入口である双子岬にて、大陸の岩壁にぶつかりながら暴れる巨大なアイランドクジラのラブーンと遭遇する。激突した勢いで「特等席」として愛着している船首が折れてしまい、怒ったルフィは腹いせにラブーンの目を攻撃。これに気付いたラブーンにより、メリー号諸共仲間たちが飲み込まれてしまった。なんとか皆を救い出そうと試行錯誤していたが、ラブーンの胃の中にいた灯台守の老人クロッカスの助力や、捕鯨しようとする謎の密猟者コンビMr.9とミス・ウェンズデーとの対峙を経て仲間たちは解放された。
ラブーンが暴れ続ける理由として、彼がかつて共に冒険していたルンバー海賊団との約束があること、その約束がクロッカスの調査により最早叶わないものであること、ラブーンがそれを受け入れようとせず、赤い大陸を壊して海を越えようとしていることなどを知ったルフィは、突然ラブーンに攻撃を仕掛け、大喧嘩を展開する。訳も分からずにいたクロッカスや仲間たちであったが、ルフィはこの喧嘩の途中で「引き分け」を宣言し、偉大なる航路を一周した暁には今度こそ勝敗を決しようと約束を持ちかけ、叶わぬ約束に縛られたラブーンを新たな約束で上塗りする形で払拭した。
このとき約束の証として、ラブーンの傷だらけの頭部にペンキで麦わらの海賊旗を描き、今後壁にぶつけたりして消さないようにと念を押している。
その後、会食したクロッカスから偉大なる航路の独特の性質や、海の果てに存在する最後の島“ラフテル”の存在を伝えられ、海を渡るために必要な「記録指針」の使い方を(ナミが)伝授される。また、Mr.9たちはルフィたちのせいで記録指針を失ってしまい帰れなかったため、彼らの本拠地であるウイスキーピークまで同船させることを承諾する。
- ビビとの出会い
始めての偉大なる航路の航海に四苦八苦しながらも、ルフィたちはなんとか最初の島で有るウイスキーピークに到着する。「歓迎の町」を謳う町民たちに熱烈な饗しを受け、酒と料理を堪能してそのまま眠りについた。実はこの町の住民は全員秘密犯罪会社「バロックワークス(以下"BW")」の賞金稼ぎで構成されており、組織の予算を補うためにルフィの命を狙っていた。一味の寝首をかこうとしていたBWだったが、元の職業柄、先に出会っていたMr.9たちのコードネームで組織の存在に勘付いておりゾロは、酔いつぶれたふりをして彼らが正体を現すタイミングを見計らっており、たった1人でBW100人を相手取り、瞬く間に全員を打ち倒してしまう。
そんな中、Mr.9ペアやMr.8ペアよりも上位の幹部であるMr.5&ミス・バレンタインが町に現れる。彼らの目的は裏切り者であるミス・ウェンズデー改めアラバスタ王国王女ネフェルタリ・ビビの抹殺であり、彼女を庇おうとするMr.9やミス・マンデーも容赦なく痛めつける。Mr.8改めビビの側近イガラムから彼女を守って欲しいと懇願されたナミの命令で、ゾロは渋々Mr.5たちと戦うことになる。
こうした混乱の中で偶然目を覚ましたルフィは、倒れている住民(BW)に事情を聞くが、「あんたの仲間にやられた」という発言から激昂。自分たちにこんなに良くしてくれた人たちに酷い仕打ちを働いたゾロに問答無用で殴りかかり、ゾロのほうも話を全く聞こうとしないルフィの態度に怒り心頭して、全力勝負を展開してしまう。Mr.5たちは、自分たちを無視して喧嘩を始めた2人をそのまま始末しようとするも、「勝負の邪魔だ!!!」と軽々と叩きのめされてしまった。
その後、二人の喧嘩はナミの鉄拳制裁によって中断され、ようやく事情を理解したルフィはゾロと和解し、ビビの願いを聞き入れて共にアラバスタへの航路を進むことになる。途中、一味の陽動のために先に海に出たイガラムの船を襲撃したBW副社長ミス・オールサンデーに追いつかれ、「組織の国盗り計画が達成されるまで身を隠しているなら見逃す」という条件を掲示されるが拒絶し、必ずビビの故郷を守ることを宣言。オールサンデーも何故か、それ以上の攻撃を仕掛けることなくその場を後にした。
- チョッパーとの出会い
原始の島リトルガーデンを介してアラバスタを目指していた麦わらの一味だったが、その途中、ナミが原始生物ケスチアの毒で重病を患い倒れてしまい、一時、医者を探すためにドラム島ドラム王国に立ち寄ることを決める。国の自警団長ドルトンに上陸こそ許されたものの、国には「腕は立つが略奪まがいの治療費を要求する“魔女”」Dr.くれはしかいないこと、その彼女も天高く切立つドラム山山頂の旧ドラム城に住んでおり、滅多に麓には降りてこないことなどを伝えられる。一刻も早くナミを治療しないと命に関わると事態を重く見るルフィは、サンジと共にナミを背負ってドラム城を目指した。
極寒の吹雪や雪崩、獰猛な肉食ウサギのラパーンの襲撃の中、なんとか城まで到達したルフィたちは、Dr.くれはと、その助手の“人間トナカイ”トニートニー・チョッパーに介抱され一命を取り留める。ルフィは、その珍妙な出で立ちに興味を持ってチョッパーを仲間に引き込もうとするも、彼はその姿のせいで人間たちから迫害されたトラウマから心を閉ざし続けていた。しかし間もなく、かつてのドラム王国の国王で、国の医者不足を招いた張本人であるワポル率いる旧ドラム王国の軍勢が(とある海賊に恐れをなして逃亡した手前でありながら)再び国を支配しようと城まで乗り込み、ルフィは城と、チョッパーのとある信念を守るためにワポルたちと戦った。
戦いを経て、ルフィは改めてチョッパーを仲間に誘う。尚も自分の見た目や種族の違いを理由に断ろうとするチョッパーを 「うるせェ!!! 行こう!!!」 と力強く誘い、チョッパーもその言葉に心を許し、仲間入りを決心した。
- “七武海”クロコダイルとの激戦、ビビとの別れ
いよいよアラバスタに上陸したルフィたちは、BWによる国盗り計画阻止のため、BWに焚き付けられている反乱軍を止めようと、その本拠地のあるユバを目指すことになる。砂漠超えの準備のために立ち寄った海沿いの町にて、偶然にも裏切り者を追っていた義兄エースと2年ぶりの再会を果たし、一味ともしばし交流を育んだ。現在、“四皇”白ひげの下に身を寄せるエースからは、ルフィ達さえ良ければと白ひげ海賊団への加入を持ちかけられたが、ルフィは「いやだ」の一言で一蹴。その後、別れ際に彼のビブルカードを受け取り、再び何処かで会うことを約束した。
その後、砂漠を越えたユバにて、ビビとは古く親交があるトトと出会う。見る影もなくなったオアシスの惨状と、それでもビビたちを信じ、1人で懸命に復興に勤しむトトの姿を目の当たりにしたルフィは、アラバスタの置かれた危機的な状況を改めて実感し、彼に代わって砂に埋れた水脈を掘り当て、なんとか水筒一杯分ほどの飲水を掘り当てた。反乱軍の制止を最優先とするビビに対し、自分たちをもっと頼ってほしいと心情を吐露し、組織の社長であるMr.0こと“王下七武海”サー・クロコダイルの元を目指した。
「…おれは お前を… 越える男だ…!!!」
「お前がどこの誰だろうと!!! おれはお前を越えていく!!!!」
当初、スナスナの実の持つ砂の特性や乾きの右手により苦戦を強いられ2度の敗北を喫するが、葬祭殿での三度目の戦いでとうとう強敵であるクロコダイルを打ち倒し、反乱軍との抗争もビビやその忠臣たち、麦わらの一味の尽力により収められ、国は平和を取り戻した。しかし「海賊が国を救った」ことは世界政府にとっては公表し難い事実であったことから、ルフィはこの国盗り騒動の主犯格として懸賞金が1億ベリーまで増額される。
これにより海軍は、本部より援軍を招集してアラバスタを完全包囲し、麦わらの一味およびBWの残党の退路を完全封鎖する。そんな中、しばらくアラバスタ城内に保護されていたルフィたちは、Mr.2ボン・クレーの密告を受けて国から脱出することを決意。これからも一味と共にいるか、王女として残るかに迷っていたビビについては、もしも航海を続けるなら翌朝、首都近くの海岸にて落ち合うことを約束した。
超カルガモ部隊に送られメリー号まで辿り着いた一味は、船を占拠という建前で守ってくれていたMr.2と和解し、共闘して島から脱出することを計画するが、ルフィたちが「ダチとの約束のため」に海岸へ向かうことに心打たれたMr.2たちの協力により、大佐ヒナの軍勢を退いてなんとか海岸に到着する。
しかし現れたビビは、まだまだ戦火の傷跡が残る国のために残ることを選択し、一味に別れを伝える。ルフィたちも彼女の意を汲み、たとえ立場は違えども仲間であることを示すために左腕に刻んだ✕の印を掲げながら別れを告げ、一味は次の島へと船を進めた。
空島編
- ニコ・ロビン、船に乗船
ビビとの別れにしばしブルーになる船員たち(※ゾロ以外)だったが、そんな彼らの前になんと、BWの幹部であったミス・オールサンデー改め“悪魔の子”ニコ・ロビンが船室から姿を現す。実はロビンは、ルフィによって葬祭殿から救出された後すぐにメリー号に潜伏し、海軍の目を欺くために一味を利用していた。同時に、あの時崩落する葬祭殿と共に死ぬつもりであったところをルフィに邪魔された“責任”として、自身を船員に加えるように要求される。BWの働いた悪事もあり、船員たち(※サンジ以外)は警戒して拒否するよう勧めるも、ルフィは二つ返事で彼女の加入を承諾してしまう。
- 黒ひげとの出会い
一味は突如空から降ってきた巨大な廃船や、記録指針が天高くを指していることなどから“空島”の存在を察知。島へ向かうための情報収集を開始する。立ち寄った島ジャヤの無法者の町モックタウンでは、ゾロとナミの3人のみで島に上陸し、食事がてらに情報を集めようと酒場に入った。このときルフィは、偶然座ったカウンター席の隣にいた大男と「食事の味の好みが真逆」という途轍もなくくだらないことをキッカケに口喧嘩を展開した。
店主にたしなめられ大男が店を出た後、入れ違いで今度は“ハイエナのベラミー”率いるベラミー海賊団が入店する。出会い頭にベラミーは、ルフィに不意打ちの攻撃を仕掛けて挑発し、更にはナミが口走った「空島」がおとぎ話の存在であることを指摘して馬鹿にし、一味で3人を笑い者にする。しかしルフィは、そんな彼らに怒ろうとはせず、寧ろ夢を追うことを止めた彼らの挑発を「買う価値もない」と判断し、ゾロにも 「この喧嘩は 絶対買うな」 と命令し、2人揃って仁王立ちのまま、ベラミーたちに甚振られることになる。
初めこそは無法者が多い町で何も問題を起こさぬようルフィたちに釘を刺していたナミも、ベラミーたちに喧嘩を売られた際に先程の約束を撤回するが、2人がベラミーたちに一切やり返そうとしなかった理由を理解できず、怒り心頭のナミは啖呵を切り、悔し涙を浮かべつつズタボロになった2人を引きずりながら店を出た直後、先程ルフィと口喧嘩をしていた大男に呼び止められる。彼は3人が空島を信じることを笑いはせず、はるか夢を追う彼らの姿勢を称賛し激励を贈りながら去っていった。
※この時のルフィとゾロは幼少期に山賊ヒグマの挑発を買わなかったシャンクスに、ナミはそのシャンクスに激昂する幼少期のルフィに、それぞれ重なる部分がある。
その後、麦わらの一味はジャヤの近隣にアジトを構える猿山連合軍最終園長モンブラン・クリケットと出会う。彼は上述のベラミー達が話していた御伽話『うそつきノーランド』の主人公モンブラン・ノーランドの子孫であり、幻の黄金郷ジャヤへの浪漫と先祖の汚名返上の為に長年に渡ってサルベージを続けており、老いてなお情熱を燃やすその姿勢に感銘を受け、交流を育んだ。同時に空島へ渡る手段として、数年に一度発生する“突き上げる海流(ノックアップストリーム)”を用いて空へ飛翔するという手段を提案され、その為にメリー号を改造してもらうことになる。一時はベラミーの襲撃によって船やクリケットたちに被害が及ぶものの、ルフィがベラミーを顔面へのパンチ一撃で沈黙させ、無事に船のアップグレードが完了する。
いよいよ海流に乗って空へ舞い上がろうとしていた最中、今度はあの大男が巨大なイカダ船に乗って一味を襲撃に現れる。実はこの男こそ、兄エースが追い続ける裏切り者にして、チョッパーの故郷ドラム王国を襲撃した“黒ひげ”ことマーシャル・D・ティーチであった。ティーチは、高額賞金首であるルフィとゾロを討ち取り、その首を海軍への手土産として“王下七武海”入りを狙っていた。しかし、彼らが接近するより先に“突き上げる海流”が発生し、辛くもその場から逃走することになった。
- 空島上陸、黄金郷を巡る戦い
空島「スカイピア」に辿り着くも、不法入国として罪人扱いされ、ホワイトベレー部隊を撃破したことで、ナミ達が人質として祭壇へ連行されてしまう。ウソップ・サンジと共にナミ達を追い、神の島に上陸。四神官の1人・サトリと対峙し、「心綱(マントラ)」や「貝(ダイアル)」を駆使する戦術に翻弄されるも、サトリの動きを封じてサンジの攻撃を援護、撃破してナミ達と合流。ナミ達の調査で「神の島がかつて地上に存在した黄金郷」である事が判明し、黄金探しに乗り出す。
サバイバル開始直後は神の島の先住民シャンディアの筆頭格ワイパーと交戦するが、途中で巨大なうわばみに丸呑みにされてしまいサバイバルの終盤まではうわばみの中で暴れ続ける。ようやく脱出した頃にはゾロやロビン、ワイパーたちが神エネルによって戦闘不能の状態になってしまっており、ナミもエネルに連れて行かれてしまっていた。ルフィはエネルの元に急行し、戦闘を開始。雷を自在に操る自然系の能力者であるエネルには及ばない…と思われたが、全身が絶縁体のゴム人間であるルフィに雷はまったく効かずエネルを圧倒。心綱も思考停止したうえで勘だけで動いたり、攻撃を跳弾形式にすることで攻略。一度は宙に浮かぶ船から落とされるもサンジとウソップによって救出されたナミの協力を得て船までたどり着き、空島を覆う雷雲を晴らしてエネルを撃破。黄金の鐘を鳴らして戦いに終止符を打ち、青海にいるクリケットたちに黄金郷が空にあることを伝えた。
「おっさん!!聞こえるか?黄金郷はあったぞ!!!」
「400年間ずっと黄金郷は!!!空にあったんだ!!!!」
その後、神の島でシャンディアとスカイピアの住民たちと大宴会を開き、翌日には大蛇が飲み込んでいた黄金を戴いて空島を出航し、無事青海に帰還。手に入れた黄金はメリー号の修繕に使うことを決定して次の島へ向かう。
ロングリングロングランド編
麦わらの一味は生息する生き物や植物など全てが長いロングリングロングランドに上陸するが、突如フォクシー海賊団が現れて仲間と誇りを賭けた決闘「デービーバックファイト」を申し込まれる。直前に出会った島民のトンジットの愛馬シェリーが撃たれたことに怒っていたルフィは勝負を承諾する。
1回戦のレースではナミ、ウソップ、ロビンがフォクシーのノロノロの実の能力による妨害で敗れてしまい、チョッパーを奪われてしまうも、2回戦の試合ではゾロとサンジが抜群の連携を見せて敵を圧倒して勝利し、チョッパーを奪い返す。双方の構成員に変動がない状態でルフィはフォクシーとのコンバットに挑む。戦場がギミックだらけのフォクシー海賊団の母船であり、フォクシーの能力も加わって追い詰められるが、鏡でノロノロビームを反射することで攻略して勝利。フォクシー海賊団のシンボルを奪い、デービーバックファイトは終了した。
- 海軍大将"青雉"との出会い
デービーバックファイト閉会後、トンジットの元に戻るがそこには海軍本部の最高戦力“大将”である青雉がいた。ロビンの現在の状況を確認しにきたという青雉に対して口撃で圧倒した後、彼と協力してトンジットが先行している島民の集団に合流できるようにした。
青雉と仲良くなったように思われたが、青雉はルフィの祖父の名を口にした後に一味を全員仕留めると宣言。触れたものを凍らせる自然系の能力にはなす術がなく、仲間を逃して一騎討ちに持ち込んだ後に全身を凍らされて敗北。しかし青雉はクロコダイルの一件があったことからルフィを逃がすことにし、ロビンの危険性を忠告した後にその場を後にした。その後チョッパーたちの尽力もあって無事に回復した。
ウォーターセブン編
- メリー号廃船の決断、ウソップとの決闘
麦わらの一味は海を線路に沿って走る海列車を目撃した後、一流の船大工が顔を揃える造船の島ウォーターセブンに上陸する。しかし造船会社「ガレーラカンパニー」の職長たちがメリー号を査定した結果、「船は修繕不可」という烙印を押されてしまう。ルフィは当然反発するもガレーラの社長アイスバーグに船長としての責任を説かれ、言い籠もってしまった。
そんな中、ウソップが船の修繕に使う予定だった3億ベリーの内の2億ベリーを解体屋フランキー一家に奪われる事態が発生。ルフィはゾロとサンジ、チョッパーと共にフランキー一家の本拠地を壊滅させた。そして長い思考の末にメリー号を手放す決心を固めた。
しかし、船に戻ってその仔細を話したところでウソップが激怒。人一倍メリー号に思い入れがあるウソップはルフィの決断に対して決して首を縦に振ることはなく、ルフィが下船を促す発言を勢い余って言いかけたことでウソップは麦わらの一味から脱退することを宣言。メリー号の処遇を賭けた決闘に発展してしまう。ルフィの性格を熟知しており、ありとあらゆる武器を使うウソップに対して劣勢になるも倒れることはなく、ウソップを「ゴムゴムの銃弾」で撃破。船長の立場が重いことを痛感したルフィは涙を流した。
- フランキーとの出会い、ロビンの一味離脱
翌日、アイスバーグが何者かに襲撃されたという事件が島中を駆け回る。ルフィはアイスバーグを心配し、ナミと共にガレーラの本社に向かうが門前でフランキー一家の棟梁フランキーと遭遇。昨日の一件で2人は戦いになるも、そこにガレーラの職長たちが乱入。しかし職長たちはルフィの味方ではなく、ルフィをアイスバーグ襲撃の主犯格として捕まえる気であった。更にロビンがアイスバーグを襲撃したと聞かされ、混乱したルフィはその場を脱出した。
アイスバーグ本人に確認を取るも事実は変わらず困惑していたが、合流したチョッパーからロビンが麦わらの一味からの脱退を宣言したと聞かされる。納得がいかないルフィは夜にガレーラの本社に再び乗り込み、アイスバーグを襲撃した真犯人であるCP9と遭遇。一度は身動きが取れなくなるも、ガレーラの職長であるパウリーと共に拘束を解き、アイスバーグの元へ向かう。そこでCP9の正体がガレーラの職長として潜入していたロブ・ルッチたちであったことを知り、彼らに同行していたロビンから改めて麦わらの一味から脱退すると宣言されてしまう。ロビンを連れ戻そうとするも六式を扱う超人的な強さを誇るルッチたちに妨害され、島の裏町まで飛ばされてしまった。
- 司法の島エニエス・ロビーへ
ナミとガレーラの社員の尽力で無事に復活し、ロビンの真意を知ったことで彼女を奪還すべく政府の三大機関のひとつである「エニエス・ロビー」へ向かうことを決意する。世界政府を相手にすることを意味するためガレーラは反対するも、その場に居合わせたココロは協力を申し入れ、暴走海列車「ロケットマン」でロビンを追うことになる。出発の際にはCP9にフランキーを連行されてしまったフランキー一家が合流し、先程まで追跡に反対していたガレーラの職長たちとフランキー一家の間で共闘関係を結んだ。そして迫っていた高潮「アクア・ラグナ」を乗り越えて、エニエス・ロビーへの出陣を開始した。
エニエス・ロビー編
- 世界政府への宣戦布告
エニエス・ロビーに到着した麦わらの一味はCP9と戦うために体力を温存するよう指示を受ける。しかしルフィは単身島に上陸して世界政府の1万人もの戦力と対峙することになる。敵の追跡を撒いた後、ロビンとフランキーがいる司法の塔の目前まで到着するが、そこにCP9のブルーノが現れる。六式使いのブルーノと互角の戦いを繰り広げた後、ルフィはこのままではダメだと言及。
「…おれには強くなんかなくたって一緒にいて欲しい仲間がいるから‥‥…!!おれが誰よりも強くならなきゃそいつらをみんな失っちまう!!!」
「力いっぱい戦う方法を考えた…誰も失わねェ様に‥……!!誰も遠くへ行かねェ様に…」
ルフィは青キジとの一件以降考えていたことを話し、自身の技が一段階進化する「ギア2」を発動。速度が格段に跳ね上がった状態でブルーノを圧倒し、勝利を収めた。
その後司法の塔にいるロビンに対して叫び、彼女の真意を確認。ルフィはそげキングとして同行していたウソップに対して世界政府の象徴である旗を打ち抜けと指示を出し、世界政府に宣戦布告を行った。
- ロブ・ルッチとの死闘
麦わらの一味全員と解放されたフランキーと共に司法の塔に乗り込んだ後、ルフィは正義の門へ連行されたロビンを追い、道中待ち構えていたルッチと激突。CP9最強のルッチに対して劣勢になるもギア2とギア3で対抗し、一進一退の攻防を繰り広げる。
仲間たちがCP9を各自で撃破し、ロビンを解放した頃にルフィは最後のギア2を発動。体力が徐々になくなっていったことで技の速度が落ち、ルッチが切り札である六王銃を繰り出したことで敗北しかけるも、そげキングの仮面をとったウソップの激励を受けて立ち上がり、“ゴムゴムのJET銃乱打”でルッチを撃破した。
- メリー号との別れ
戦闘後ルフィは立ち上がることもままならなくなり、周囲を軍艦に包囲されて絶体絶命の状況になるもその場にメリー号が出現。ロビンの奪還という目的を果たしたルフィたちはメリー号に乗り込み、軍艦の艦隊を突破してエニエス・ロビーからの脱出に成功した。
だが、ウォーターセブンへの帰還の最中にメリー号が遂に大破。ルフィは合流したアイスバーグになんとか直してくれと懇願するが、アイスバーグは既に手は尽くしており、今も奇跡を見ていると打ち明ける。ルフィたちはメリー号と海上で別れることになり、その最期を見届ける際には「メリー号の声」を聞いて涙を流した。
- 新たな船と仲間の加入、ウソップの復帰
ウォーターセブンに帰還後、しばし休息をとっていたルフィたちだったが、そこにルフィの祖父モンキー・D・ガープが現れ、東の海でしばらく行動を共にしていたコビーと再会する。ルフィは彼らとの会話でシャンクスが現在どのような存在であるかということと、自分の父が革命家のドラゴンであることを知った。そしてコビーとは偉大なる航路の後半の海「新世界」で再会することを約束した。その夜には残っていた1億ベリーを使い切るほどの大宴会を開いた。
数日後、フランキーがアイスバーグとガレーラの職長たちと共同で作っていた新たな船が完成したとの一報を受け、ウォーターセブンからの出航を決意。船に向かう直前にフランキー一家が駆けつけ、自身の懸賞金が3億ベリーにまで上がったことを知らされて歓喜。またフランキーにも懸賞金がついてしまったことを聞かされ、フランキーを無理やり海に連れ出すよう頼まれ、一味の船大工はフランキーがいいと決めていたルフィはそれを承諾。新しい船を一通り見た後はフランキーの元へ向かい、船まで誘き出した所で勧誘。当初は渋っていたフランキーだが、アイスバーグとフランキー一家の言葉を受けて船大工として船に乗ることを承諾し、仲間に加わった。
その後海から引き返してきたガープに攻撃を開始されてしまう中、ウソップが駆けつける。当初は脱退を宣言したことを有耶無耶にして一味に戻ろうとしていたウソップだが、昨夜にゾロが一味全体を一喝していたことで、ルフィはウソップを無視。船が止まらないことと罪悪感で涙をこぼし始めたウソップは謝罪の一言を発し、それを聞いたルフィは手を伸ばしてウソップを船に乗せた。船にサウザンドサニー号という名前をつけた後、秘密兵器でガープの追跡を撒くことに成功し、ルフィたちは次の目的地である魚人島を目指し始めた。
スリラーバーク編
- ブルックとの出会い
魚人島に向けて航海を続ける中、ルフィたちは毎月必ず船が何隻か消える霧の海域"魔の三角地帯(フロリアントライアングル)"に突入する。
直後にゴースト船と遭遇し、その船上に動くガイコツがいた事を確認したルフィはナミ、サンジと共にゴースト船に乗り込み、その動くガイコツであるブルックと出会う。ブルックを仲間に誘うためにサニー号に迎え入れ、一味全員で彼の能力や人生について聞く。しかし突如巨大海賊船スリラーバークが出現し、話は中断。ルフィはブルックが盗られた影を取り戻すべく単身スリラーバークに乗り込んでいったため、彼を追うべくスリラーバークに乗り込むことを決意する。
- スリラーバークの冒険
ミニメリー2号の試乗をしていたナミ、ウソップ、チョッパーもスリラーバークに迷い込んでしまったため、残りの一味全員で上陸。何故か酒を酌み交わすユニコーンと木を見て仲間に誘おうとしながら進み、奥にあった屋敷に到着。その道中、他人の影を奪う敵の正体が王下七武海のゲッコー・モリアであることを知る。
屋敷突入後、サンジとゾロが突然消える事態が相次ぎ、自身もゾンビによって捕縛されてモリアたちと対面することになる。四肢を縛られていたため抵抗することもできずに影を奪われ、サニー号に強制送還されてしまった。
その後、戻ってきたウソップの一言で目を覚まし、自身とゾロ、サンジの影及びナミの身柄、そして船の食糧が奪われてしまったことを把握し、再びスリラーバークに乗り込むことを決意。更にフランキーからブルックの正体が、双子岬のラブーンが50年もの間待ち続けている海賊団の一員であることを聞かされ、ブルックを仲間に加える目的ができた。
- モリア、オーズとの死闘
再びスリラーバークに乗り込んだルフィは一直線にモリアの元を目指し、再びモリアと対面。戦闘を開始するもモリアの影に阻まれて有効打を与えられず、更に特別ゾンビオーズの乱入で戦闘が中断される。モリアを追いかけるが途中でモリアと影が入れ替わったことで見失ってしまう。
しかし迷い込んだ森で、かつてモリアに影を奪われたローラ達に遭遇し、自身の体に影を100体取り込むことになる。結果、ナイトメアルフィに変化し、戦闘能力が大幅に向上。仲間及びブルックを追い詰めていたオーズとモリアの元にたどり着いて戦闘を再開する。モリアを先に気絶させたことでオーズの戦闘能力を激減させることに成功するも、取り込んでいた影が抜けてしまう。しかし再び立ち上がり、復活していた仲間たちとともにオーズと交戦。巨人のバズーカでオーズの背骨を砕き、再起不能にした。
その後、意識を取り戻したモリアが日の出まで持ちこたえるために影を1000体取り込む暴走を始め、ルフィは一刻も早く影を取り戻すべくギア2とギア3を重ねがけして対抗。巨人のJET砲弾を放ち、モリアの中にいる自身の影に呼びかける。
「お前っ!!海賊王になりてェんなら…!!!」
「しっかり………!!!おれについて来いィ!!!」
もう一度巨人のJET砲弾を仕掛けたことで遂にモリアはダウンし、日が差し込んで身体が消滅する直前に影が戻ったことで事なきを得た。
その後、仲間たちはスリラーバークを訪れていたもうひとりの王下七武海バーソロミュー・くまと交戦するが、その間ルフィは眠ったままだった。そしてゾロが命懸けの行動に出たことでルフィが戦いで負ったダメージはすべて消えた。
- ブルックの加入、スリラーバーク出航
戦後、共に戦ったメンバー全員で宴を行い、その中でブルックにラブーンの件を伝える。内容を聞いたブルックは歓喜の涙を流し、ピアノでビンクスの酒を演奏。ルフィもかつてシャンクスたちが歌っていたため歌詞を知っており、仲間たちと共に歌い上げた。そしてブルックが一味への加入を希望すると、すぐさま承諾した。
スリラーバーク出航直前、ローラによってかつてアラバスタでエースから貰った紙切れの正体がビブルカードであることを知る。カードは貰ったときよりもかなり縮んでおり、命が消えかけているとまで言われたが、生命力が復活すればカードも元通りになることや、エースにはエースの冒険があることから気にも留めなかった。
準備を整えたルフィたちは再び魚人島を目指してスリラーバークを出航した。
頂上戦争編
- 偉大なる航路半周達成
スリラーバーク出航から数日後、麦わらの一味は再び赤い土の大陸に到達し、偉大なる航路半周を達成した。
魚人島への到達手段を模索する中でルフィは仕留めた海獣の中から飛び出してきた人魚のケイミーとヒトデのパッパグと交流を深める。だが、その最中ケイミーの友達であるはっちゃんなる人物が人攫い屋に捕まった知らせが入り、はっちゃんを助けるべく船を出すことになった。
- デュバルの一件
はっちゃんなる人物が捕らえられているという人攫い屋“トビウオライダーズ”の本拠地にたどり着いたルフィは、はっちゃんがかつてナミを苦しめたアーロン一味のタコの魚人であることを知り、驚愕。一時ははっちゃんを助けることを躊躇ったルフィだが、はっちゃんが作るたこ焼きへの興味と昔苦しんだナミ本人が助けることを許可したことで戦闘を開始。そしてトビウオライダーズのリーダーであり顔がサンジの手配書の似顔絵とそっくりであるデュバルとの戦闘をサンジ本人に託し、はっちゃんの救出にも成功したことで戦闘に無事勝利した。
その後、はっちゃんとケイミーから魚人島に向かう為には船をコーティングする必要があると教えられたルフィは、職人がいるというシャボンディ諸島に向けて船を進めた。
- シャボンディ諸島上陸、天竜人の一件
シャボンディ諸島に到着したルフィはケイミーとパッパグの案内の元、コーティング屋がいるという店まで向かう。しかし店を経営するシャッキーとは出会えたものの、肝心の職人が不在と知り、行き先の候補の一つであるシャボンディパークに向かうことになる。この際、シャッキーからシャボンディ諸島内に11人の超新星と称される億超えの海賊たちが揃い踏みしていることを伝えられた。
その後無事にシャボンディパークにたどり着き遊びながら回るものの、途中でケイミーが誘拐されてしまい、諸島全域を探し回ることになる。そして紆余曲折の末にケイミーの居場所を突き止めるもそこは人間屋のオークション会場であり、ルフィが駆けつけた頃には天竜人のチャルロス聖が5億ベリーを払うことを宣言して誰も手が出せなくなってしまっていた。
だが、ルフィにとって天竜人に手を出してはいけないというルールは関係なく、ケイミーを助けようとしたはっちゃんがチャルロス聖に撃たれたことで遂に堪忍袋の緒が切れ、チャルロス聖を殴り飛ばした。
- レイリー、キッド、ローとの出会い
チャルロス聖を殴り飛ばしたことで会場は荒れ、天竜人の護衛が一味によって仕留められ、ロズワード聖もウソップが成り行きで気絶させたことで事態は更に悪化する。だがそこへ奴隷の首輪を自力で外したシルバーズ・レイリーが現れ、彼の覇王色の覇気によって状況は一時的に落ち着く。そして会場の外に海軍の包囲網が形成されるも会場に居合わせたユースタス・"キャプテン"キッド率いるキッド海賊団及びトラファルガー・ロー率いるハートの海賊団と共闘することで無事に会場を脱出した。
その後、シャッキーの店まで戻ったルフィはレイリーが海賊王ゴール・D・ロジャーが率いたロジャー海賊団の副船長であること、ロジャーが公開処刑されるに至った経緯、シャンクスとバギーがロジャー海賊団で見習いをしていた事実を知る。そして宝の在り処を聞こうとするウソップを制止し、レイリーの問いかけに答える形で改めて海賊王になることを誓った。
- 大将"黄猿"とPX軍団襲来、麦わらの一味完全崩壊
船のコーティング作業に3日かかることを伝えられたルフィは一味と共にサバイバル生活をすることになる。だが、店を出てすぐに海軍の人間兵器パシフィスタ「PX-4」が襲来。バーソロミュー・くまが再び襲撃していたと勘違いしたルフィは一味総出で撃破するも、体力を消費した上に「PX-1」と戦桃丸が遅れて襲撃してきたため、逃走を選択する。更に現れた海軍大将黄猿は一味の援護のために駆けつけたレイリーが抑えるものの、本物のバーソロミュー・くまも現れたことで絶体絶命の状況になる。そして黄猿によって虫の息になっていたゾロから順にシャボンディ諸島からそれぞれ別の島まで弾き飛ばされてしまい、ルフィは自分の無力さに涙する。
そしてルフィも弾き飛ばされたことでシャボンディ諸島に麦わらの一味は誰一人いなくなる。
こうして、“偉大なる航路”シャボンディ諸島12番GRにて、麦わらの一味は「完全崩壊」を喫することとなった。
- 女ヶ島上陸、ハンコックとの出会い
3日間空を飛び続けたルフィは凪の帯(カームベルト)にある男子禁制の女ヶ島「アマゾン・リリー」にたどり着く。仲間がいないため海に出られず、島内で一夜を過ごすことになるが、その際にカラダカラキノコガハエルダケを口にしてしまったことで意識を失い、翌日の明朝にマーガレットたち国の戦士たちに発見られたことで命は助かるものの男であることを理由に檻に入れられてしまう。
その後ルフィは何とか国から脱出するものの海に出られない問題が解決できないため、国から船を貰おうとするが再入国した際に誤って国の女帝であるボア・ハンコックの湯浴みの場に落下してしまい、背中にある紋様を目撃したことで死刑にかけられることになる。
- ゴルゴン姉妹との戦い、九蛇城へ
死刑と称して闘技台に送り込まれたルフィはハンコックが自身を助けれくれたマーガレットたちを問答無用で石に変えてしまったことに怒り、処刑人として登場した黒豹を一撃で仕留る。次の蛇穴の舞いと称されたボア・サンダーソニア及びボア・マリーゴールドとの戦いでは序盤こそ覇気を扱う2人に苦戦したもののギア2の発動を機に形勢逆転。そしてサンダーソニアの背中の紋様が明らかになりそうになったため、事情を大まかに把握していたルフィはその身で紋様を覆い隠し、その行動の意図を察したハンコックが処刑を止めたことで戦闘は終了した。
その後、島からの出航かマーガレットたちの命かを天秤にかけられたルフィは迷わずマーガレットたちの命を救うことを選択。この決断に驚いたハンコックはルフィを九蛇城に招き、自身の背中の紋様について語る。そして会話の最中に先代皇帝グロリオーサが介入したことでルフィがシャボンディ諸島で天竜人を殴り飛ばした事件がハンコックたちに知らされる。更にルフィはハンコックに対して 「天竜人は嫌い」 とはっきり言ったことでハンコックの信用を得ることになり、シャボンディ諸島への到達手段の確保に成功した。
- エース公開処刑の情報入手、大監獄インペルダウンへ
ハンコックの協力を得られたルフィはつかの間の休息を取っていたが、グロリオーサとの会話の中でハンコックが七武海の1人であること、エースの公開処刑が1週間後に迫っていること、そしてエース奪還を狙う世界最強の男“白ひげ”ことエドワード・ニューゲートが率いる白ひげ海賊団と海軍本部及び王下七武海総出による全面戦争の勃発が予想されていることを知る。エースの身を案じたルフィは進路をシャボンディ諸島からエースが収監されている海底の大監獄インペルダウンに変更する。そして、先の一件でルフィに恋心を抱くようになったハンコックはすぐさま海軍本部に向かうことを承諾し、女ヶ島を出航した後にルフィはハンコックの協力によって海軍中将モモンガが指揮を執る軍艦に潜入することに成功。そして4日かけてインペルダウンに到達した。
- 監獄内での再会、マゼランとの戦い
インペルダウンに到着したルフィはハンコックと別れ、監視の目を掻い潜りながらLEVEL1「紅蓮地獄」に潜入。囚人の話を聞いたルフィはエースが収監されているのはLEVEL5であると推測するも、道中で能力を隠していたことで牢から脱出していたバギーと再会したことで騒ぎに巻き込まれてしまう。その後は騒ぎを拡大させながら下の階へ下降していき、LEVEL2「猛獣地獄」にてMr.3、LEVEL3「飢餓地獄」にてMr.2ボン・クレーと再会。遭遇した獄卒獣のミノタウロスを撃破してLEVEL4「焦熱地獄」まで到達するが、これまで起こした騒ぎによってLEVEL4には監獄内の全戦力が集結してしまっており、ルフィは不本意にも監獄署長のマゼランと出くわしてしまう。自身が毒に侵食されることを覚悟のうえで攻撃を繰り出すも、致命傷を与えるには至らず敗北してしまった。
- イワンコフとの出会い、奇跡の復活へ
LEVEL5「極寒地獄」に収監されたルフィは裸一貫で駆けつけたボン・クレーによって牢から連れ出される。長く彷徨う中でボン・クレーは軍隊ウルフの群れに遭遇し危機に陥るも、ルフィが朦朧とした意識の中で覇王色の覇気を無意識に発動させたことで危機を脱する。そして、その場に駆けつけた革命軍の幹部イナズマによって身柄を保護され、LEVEL5.5「ニューカマーランド」に運び込まれる。
そして自身の前に現れたエンポリオ・イワンコフに重症の自分ではなくボン・クレーを助けるよう懇願したことでイワンコフに気に入られ、自身も10年分の寿命と引き替えの一か八かの治療を受けることになる。20時間の苦しみを耐え抜いたルフィは猛毒を完全に払い除け、ニューカマーランドの食糧を大量に食したことで完全復活を遂げる。
- クロコダイルとの再会、ジンベエとの出会い
イワンコフに自分の父親がドラゴンであることを教えたことで、ルフィはイワンコフとイナズマの協力を得られることになり、一時的に体力を回復させるテンション・ホルモンを施されたことでルフィは再び自分の足で行動できるようになる。そして、3人でエースが収監されているLEVEL6を目指すことになる。しかしエースは入れ違う形で既に海上の軍艦の元まで連行されてしまっており、ルフィたちもLEVEL6内に閉じ込められてしまう。イワンコフは後は白ひげ海賊団に託すことを勧めるが、悔いを残したくないルフィは海軍本部に乗り込むことを決意する。
その後、LEVEL6に収監されていたサー・クロコダイルに声を掛けられ、互いの利益の為の協力関係を持ちかけられる。ルフィは反対するものの、クロコダイルと因縁があるイワンコフの進言によって解放することを決意し、更にエースの友達で戦争に反対して同じ牢に収監されていた王下七武海の一人海侠のジンベエも解放することを決める。
- 黒ひげとの再会、インペルダウン脱獄
海軍本部を目指すべく、ダズ・ボーネスといった沢山の囚人たちを片っ端から解放しながらLEVEL4まで登ったルフィたちはブルゴリの軍勢、3人の獄卒獣、副署長ハンニャバルの妨害を受ける。そこへ、ある思惑の元インペルダウンに乗り込んできた黒ひげとジャヤ以来の再会を果たす。この時、ルフィはエース捕縛のきっかけを作った張本人に対して怒りを募らせるが、ジンベエが場を収めたことで拳を下げ、マゼランが迫ってきたこともあって再び脱獄を目指して走り始めた。
その後イワンコフやイナズマがマゼランを足止めしたこともあって何とかLEVEL1までたどり着いたルフィは別の騒ぎを起こしていたバギーとMr.3と合流。そして蝋を操るMr.3がマゼランの毒を防げることを知ったルフィは四肢に蝋を纏うことで毒に対抗できるよう整え、しばらくマゼランを足止めする。
マゼランが奥の手を繰り出したことで蝋の防御が通用しなくなるとインペルダウンの正面入口まで避難し、もう一度マゼランを獄内に押し込んでからジンベエの指示で遅れてやってきたイワンコフたちと共に海に飛び出し、ジンベエザメの群れを経由することで無事に軍艦にたどり着く。そしてボン・クレーが正義の門を開けるために獄内にたった一人で留まったことを知ると、一時引き返そうとするもジンベエの説得を受けてボン・クレーと再び離別することを決断。少電伝虫を介してボン・クレーに感謝の言葉を伝え、総勢240人もの囚人達と共に正義の門を抜けることで前代未聞のインペルダウン大脱獄を果たした。
海軍本部へ向かう途中、海軍から通信が入るものの、ルフィはいつもの調子で海軍に喧嘩を売った。また、軍艦が海軍本部へ向かっていることを知った一部の囚人たちが反乱を起こそうとするも、ロジャー海賊団の元船員(正確には海賊見習い)であることが発覚したバギーが抑え鎮めたことで、その場は収まった。
- マリンフォード到着、強敵たちとの戦い
正義の門が開いたことで無事に海軍本部にたどり着けるかと思われたが、戦争が始まった際に白ひげが起こした津波に巻き込まれ、更に青雉の能力で津波が凍ってしまったことでルフィたちは身動きを取れなくなってしまう。だが、エースの処刑時間を予定より前倒しする連絡がルフィたちが乗っている軍艦にも入ったことで一同は軍艦の拘束を外そうとし、その結果下の氷が崩れたことで上空から突如降ってくる形で戦場に到着する。
白ひげ海賊団と共闘することを許可されたルフィはすぐさま戦線に乗り出し、エースのルフィの身を案じたうえでの拒絶を真っ向から突っぱね、巨人族の海兵を一撃で仕留めることで白ひげ海賊団の士気を上げる。また、この際にセンゴクによってルフィがドラゴンの息子であることが全世界に知れ渡った。
その後は因縁のあるヒナやスモーカーといった海軍将校たち、完全なる人間兵器となったくま、自信に狙いを定めたミホークといった強敵たちとハンコックやイワンコフ、ビスタといった味方の援護を受けながら交戦する。
- オリス広場への特攻
白ひげが傘下のスクアードに刺された際には動揺を見せるも、白ひげがすぐさま戦線に出たことで再び処刑台を目指す。しかし海軍の包囲壁が作動し、逃げ場も足場も奪われる事態に陥る。
一刻も早くエースのもとにたどり着きたいルフィはジンベエの協力で1人広場に突入し、三大将の前に降り立つ。だが圧倒的な実力の前にルフィは大将たちを突破することはできず、エースの処刑は海軍及び白ひげへの憤りから標的を変更したクロコダイルによって阻止されるもののルフィ自身は遂に力尽きてしまった。
だが、エースを救いたいルフィは駆けつけたイワンコフに再びテンション・ホルモンを施すよう頼み込み、渋っていたイワンコフもルフィの信念を前に折れたことでホルモンを注入。ルフィはもう一度立ち上がった。
- 処刑台へ
復活後、目の前に現れたコビーを一撃で沈め、パシフィスタの軍勢がハンコックによって抑えられたことで処刑台に近づく。そしてエースの処刑が執行されようとしたときに覇王色の覇気を無意識に発動。状況を察知した白ひげの命令によって傘下も含めた船員たち、そして別の目的で動いていたクロコダイルから援護を受けられるようになったルフィは海兵の大群に妨害を受けることなく、イナズマによって掛けられた橋を渡る。そして海賊と海兵という立場上、敵対することになったガープを殴り倒し、遂にエースの元にたどり着く。
手錠の鍵を黄猿に破壊され、センゴクが能力を発動させたことでまたしても危機的状況に陥るも、処刑執行人に成りすましていたMr.3が目を覚ましたことでセンゴクの攻撃からエースを守ることに成功し、合鍵も作成されたことでエースを囚われの身から解放した。
- 親愛なる義兄の予期せぬ最期
エースが解放されたことで海賊側の士気は上がり、ルフィはエースとの抜群の連携で海兵の包囲網を突破する。だが、白ひげに感謝を伝えたエースは赤犬の白ひげを侮辱する発言を受けて立ち止まってしまう。仲間の制止も聞かずに激昂して赤犬に攻撃を仕掛けたエースだったが能力の相性で一方的に負傷してしまい、エースを気にかけたルフィも再び限界を迎えてしまう。そして、一瞬の隙を見逃さなかった赤犬から攻撃を仕掛けられ、その間にエースが割って入ることでルフィは助かるものの、エースは内蔵を焼かれる致命傷を負ってしまう。
ルフィは周囲に何とかエースを助けるよう懇願するもエース本人は自身の命の終わりを悟り、ルフィに謝罪。そしてルフィの夢の果てと自身が本当に欲しかったものについて語り、親愛なる者たちへの感謝の言葉をルフィに託して笑顔を浮かべながら命を落としてしまった。
目の前で義兄を失ったルフィは精神崩壊を起こし、心身ともに深刻な状態で戦場に倒れることになった。
- マリンフォード脱出へ
完全に意識を失ったルフィは彼に惚れ込んだジンベエに抱えられ、マルコを始めとする白ひげ海賊団及びクロコダイルの援護を受けながら戦場を脱出することになる。だが執念深い赤犬の猛攻を前にジンベエ共々胸に深い火傷を負ってしまう。
だが、その後クロコダイルの機転でルフィとジンベエは上空に放り出され、偶然通りかかったバギーに受け止められたことで一時的に難を逃れ、最終的にはルフィの救援に来たトラファルガー・ロー率いるハートの海賊団の潜水艇に運び込まれることとなる。また、同時期に戦争を終わらせるために突如マリンフォードに現れたシャンクス率いる赤髪海賊団の存在に全勢力が気を取られたことで間一髪戦場を離脱することに成功した。
なお、この際シャンクスはその気になればルフィを一目見ることも出来たが、 「今会えば約束が違う」 として、その姿を見ることはなかった。
- 襲いかかる現実、自身に残っているものの確認
頂上戦争終戦より2週間後、ルフィはハンコックの好意で再び上陸することになった女ヶ島で目を覚まし、エースを救えなかった現実を前に自暴自棄となって森を彷徨う。そこへジンベエが現れ、無いものは無いと受け入れ、まだ自身に残っているものは何かを確認するよう促され、まだ「仲間」がいることを確認。涙を流しながら落ち着きを取り戻した。
- レイリーとの再会、「3D2Y」発信
女ヶ島の海岸に戻ったルフィは自身がここにいると推測してやってきたレイリーと再会。ハンコックの好意で貰った食糧を食べ尽くした後、ルフィはシャボンディ諸島に一刻も早く向かおうとするが、レイリーから諸島で起きたことを振り返る形で改めて現在の実力での限界を突きつけられる。そして、レイリーから新世界で生き残るためにも一度ここで足を止め、力を付ける時間を設けることを提案される。
提案を受け入れたルフィは仲間に伝えるため、ジンベエとレイリーと共に再びマリンフォードに向かう。そして「水葬の礼」、「16点鐘」、「黙祷」という大衆の目から見れば追悼と海軍への挑戦状と取れる行動を取り、即座にマリンフォードから脱出した。だが、これらの行動をとる際、ルフィは自身の右腕に「3D2Y」という麦わらの一味にしか分からないメッセージを込めており、居合わせた記者団に撮られた写真が載った新聞が世界に広まったことで仲間たちは各自「集合は3日後ではなく2年後」という意味を読み取ることに成功した。
- ルスカイナ上陸、「麦わらのルフィ」休業
ジンベエと魚人島で再会する約束を交わして別れた後はレイリーと共に凪の帯の無人島「ルスカイナ」に上陸。そこでルフィはレイリーから3種類の覇気の概要を学ぶ。そして翌日には麦わら帽子を安全な場所に置き、海賊「麦わらのルフィ」を一旦休業することを宣言して修行を開始した。この間に懸賞金は4億ベリーへと上がる事になる。
第2部 最後の海 新世界編
魚人島編
- 再びシャボンディ諸島へ
一味の中では9番目(最後)に到着。九蛇海賊団のパフューム遊蛇号でシャボンディ諸島の近海まで送ってもらう。2年間消息を絶っていた事で死亡説が流れていたが、2年前の一件で顔が割れている上、生存がバレたら出航し辛くなる事をハンコックから危惧され、フード付きマントと付け鼻で変装して小舟でコッソリ島に向かい仲間と合流する事となる。そして着替え500着、弁当1000人前、ハンカチとティッシュとタオルが5年分、3年分の飲料水とおやつ、銀の食器がバンバンに詰まったリュックサックを持ち、九蛇海賊団たちに別れを告げた。
島に上陸した際は、道中自身の偽物と仲間達の偽物に絡まれるも、覇王色で一蹴。しかしゾロとサンジの偽物を本物と勘違いして着いて行ってしまう。その後、偽ルフィとその傘下に入った者達は大半が海軍によって捕縛され、ルフィはそのままPX-5に捕捉され交戦する羽目になるも、そのまま一撃で殴り倒す。その後、本物のゾロとサンジに再会、更にレイリー達の援護も有り無事に脱出成功。
チョッパーを送迎したマスケレドモ・ゴアユー鳥に乗ってそのままサニー号に乗り込み、漸く仲間達全員と二年ぶりに再会を果たした。
その後、海軍の戦艦が砲撃して来たが、ハンコックの援護で無事に出港準備が整い、いよいよ魚人島へ向けて出航となった。
- 海中の冒険
- 魚人島の冒険、ジンベエとの再会
- ホーディとの戦い
- 四皇に宣戦布告、ジンベエとの約束
- 魚人島出航、新世界へ
パンクハザード編
- 初の新世界、燃える島へ
- ローとの再会、同盟の提案
- シーザーとの戦い
- 小さな龍との出会い
- パンクハザード出航、ドレスローザへ
ドレスローザ編
- コロシアムの大会出場
ドレスローザに到着したあと、ルフィは動物系の人造悪魔の実「SMILE」の工場破壊チームの1人として行動を開始し、港町の店にに立ち寄るが、後に海軍大将と判明する藤虎が一蹴したドンキホーテファミリーの一員からかつて義兄エースが口にしていたメラメラの実が景品となった闘技大会が開催されることを知る。メラメラの実が赤の他人の手に渡ることを阻止したいルフィはフランキーの後押しもあって大会への出場を決意。変装を施し、名をルーシーと名乗ってコリーダコロシアムに乗り込んだ。
自身やゾロ、ローも含まれる最悪の世代に恨みをもつキャベンディッシュや囚人剣闘士として大会に出場するレベッカとの出会い、かつて敵対したベラミーとの再会を経たあと、Cブロックに出場。ゴムゴムの実の能力を極力隠しながら暴れまわり、巨人族のハイルディンや自身及び自身の祖父ガープを恨む首領チンジャオを撃破。観客に正体が露見することなく決勝進出を決めた。
- レベッカとの交流、もうひとりの義兄との再会
試合終了後、キャベンディッシュに命を狙われるもレベッカの手引きによって難を逃れ、紆余曲折の末にドレスローザの闇を知る。レベッカの血筋と現在の立場、囚人剣闘士の現状を知ったあと、ルフィは自身に尊敬の念(というより崇拝の域)を持つバルトロメオと出会い、彼の案内で国中を駆け回っていたゾロと錦えもんと合流し、電伝虫を通して今後の行動方針を確認。SMILE工場破壊だけでなく、ドフラミンゴを打倒することに決める。
しかし、その直後ローがドフラミンゴの手によって重症を負わされ、更に藤虎の加勢によって身柄を拘束される瞬間を目撃する。更にサニー号サイドにビッグ・マム海賊団が現れた報告も受け、ルフィはサンジに次の目的地であるゾウへの先行を指示し、ビッグ・マム海賊団への反撃を許可。自身はローの奪還とドフラミンゴ撃破のため、王宮を目指すことを決意する。
その後、コロシアムの出口の場所がわからず右往左往していたが、バルトロメオやベラミーと再び合流し、ベラミーに勝手についていく形でコロシアムを出ることになるが、その直前にかつて死んだと聞かされていたもうひとりの義兄と再会。大粒の涙を流しながら会話を交わし、メラメラの実を託したうえでコロシアムを脱出し、外で待機していたゾロと錦えもんと共に王宮を目指し始めた。
- オモチャの兵隊との出会い、ロー救出へ
コロシアム出発後、ドンキホーテファミリーに幹部として身を寄せていた元王族のヴィオラと出会い、彼女の案内で王宮に到達する。最高幹部ピーカの相手をゾロに任せて城内を進む中でトンタッタ族と共にドレスローザの解放を目指すオモチャの兵隊と出会う。幹部グラディウスの追撃も躱し切り、遂にローが囚われているスートの間に辿り着く。
ウソップの活躍によってオモチャを生み出す能力を持つ幹部シュガーを気絶させるSOP作戦が成功し、国中が混乱に陥り、更にオモチャの兵隊の正体がコロシアムの英雄キュロスであることを知る。キュロスの手によってドフラミンゴの首が斬り落とされた混乱に乗じて自身はローの救出を図るがドフラミンゴは死んでおらず、ローの手錠を外すことができないまま城の外に投げ出されてしまい、更に国全体をドフラミンゴの鳥カゴで覆われてしまう。そして自身にはドフラミンゴを怒らせた者の一人として3億ベリーの懸賞金を掛けられてしまった。
- ドフラミンゴとの決戦
ロビンを通じてレベッカと会話を交わしたあと、合流したゾロと能力を封じられたローを連れて再び王宮を目指す。その途中、コロシアムの大会出場者と再会し、まとまりのない曲者集団を引き連れることになる。しかし王の台地でドンキホーテファミリーの幹部との戦いが本格的に始まると曲者たちはルフィをドフラミンゴの元へ到達させるという意志を共有させたため、ルフィはローと共に再び城に到着。ドフラミンゴ及び最高幹部トレーボルと対峙する。
ローとの連携でドフラミンゴに火拳銃を打ち込むも大ダメージにはならず、ルフィはローと分断されて階下に落とされてしまい、更にドフラミンゴの糸による影武者と糸で操られたベラミーを相手にすることになる。
やがて影武者を仕留めることに成功するものの、今度は自分の意志で自身に喧嘩を売ることにしたベラミーと戦闘になる。ルフィはベラミーの行動の真意を理解しつつ、ドフラミンゴを仕留めるためにベラミーを一撃でダウンさせる。その構図はかつてジャヤで一発KOをしたときと同じものであったが、表情に関しては当時とは真逆でドフラミンゴに対する怒りに満ちていた。
ドフラミンゴの元に戻ると、死んだ体を装ったローの作戦に協力し、ドフラミンゴに内蔵を破壊する一撃を打ち込むことに成功する。しかしそれでもドフラミンゴは倒れなかったため、限界を迎えたローからドフラミンゴの相手を一人で引き受けることになる。
自身を妨害してきたトレーボルはローの最後の一撃によって撃破されたことで遂に一対一の決戦になる。ルフィはギア2とギア3ではドフラミンゴを倒せないと判断し、更に鳥カゴが収縮を始めて被害が拡大することを知ったことで、2年間の修行で新たに習得していたギア4"弾む男(バウンドマン)"を発動させる。
「おれの友達を泣かしておれの仲間を怒らせた!!」
「それでもお前は倒れねェから!!おれが全部引き受ける!!!」
「誰も死なせねェ…!!!!」
「「お前」と「鳥カゴ」がおれの邪魔だ……!!!」
ギア4発動以降、ドフラミンゴに"ゴムゴムの猿王銃"を打ち込み、戦場を王宮からドレスローザ中心街に移動させる。そして先程まで苦戦していたドフラミンゴを相手に一方的な戦いを展開する。途中、ドフラミンゴが"覚醒"した能力による技を繰り出したことで再び戦いは拮抗するも、ルフィは"ゴムゴムの獅子バズーカ"を放ち、大ダメージを与えた。
しかしドフラミンゴを仕留めきることができないままギア4の制限時間を迎えてしまい、10分間覇気が使えない状況に陥る。更に黒ひげ海賊団のジーザス・バージェスがゴムゴムの実の能力を奪おうと急襲してくるも、事前にコアラからバージェスのことを大まかに伝えられていたサボが駆けつける。更に大会の実況者ギャッツ及びルフィたちと敵対していたコロシアムの戦士たちも増援として集結し、彼らの前でドフラミンゴの1発KO宣言を行い、回復までの時間稼ぎを託す。収縮していた鳥カゴもゾロを筆頭に戦士たち総出で抑えられ、何とか10分間回復に専念することに成功する。
そしてドフラミンゴの能力によって窮地に陥っていたヴィオラとレベッカを救うべく再起し、ドフラミンゴと再び対面。覇気は戻っても体力は限界を迎えていたルフィはギア4を再び発動し、宣言通りの1発KOをするべく空中へ飛び出す。
ルフィを完全に仕留めようと追ってきたドフラミンゴを迎撃する形で構えをとり、腕をさらに膨らませて"ゴムゴムの大猿王銃"を使用。武装色を纏った糸と盾ごと打ち砕き、遂にドフラミンゴを撃破した。
- ドレスローザ出航、麦わら大船団結成
戦闘終了後、キュロスの家で3日間休養を取り、藤虎が動き出したことでドレスローザ出航のために動き出す。
ルフィはキュロスがレベッカのもとから去ろうとしていることに納得しなかったため、一人王宮へ向かいレベッカと対面。彼女の意志を聞いたルフィはレベッカを連れ出し、キュロスのもとまで送り届けた。そして港に向かい、藤虎と交戦。しかし共に行動していたコロシアムの戦士たちに戦闘を中断させられ、ハイルディンに無理やり抑えられる形でオオロンブスが提督を務めるヨンタマリア大船団の母船まで連れて行かれた。
その母船にて、バルトロメオを筆頭としたコロシアムの戦士たちに 「麦わらの一味の傘下になりたい」 と申請され、親子盃を酌み交わす場を用意される。しかし大船団の大船長になることを窮屈だと感じたルフィは 「おれは海賊王になるんだよ!!!偉くなりてェわけじゃねェ!!!」 とこの申し出を断る。だがこの発言を聞いた戦士たちはルフィが"自由"を尊重する性格であることを悟り、ならばルフィの許可がなくとも傘下にはなれると判断。彼らは親子盃を子分盃と名を改めて勝手に飲んだことで、麦わら大船団が結成された。
その後、船上でしばらく宴を行ったあとに大船団は散開。傘下の代表者たちはサボがドレスローザ出航前に作っていたルフィのビブルカードを各自手に取り、再会を約束してそれぞれ出航した。
ルフィたちはサニー号を先に行かせてしまっていたため、バルトロメオ率いる「バルトクラブ」の海賊船に乗船。そこでルフィは自身の懸賞金が5億ベリーになったことを知り、歓喜の声を挙げた。
ゾウ編
- 象の背の国の冒険
ルフィたちはバルトロメオたちの協力で次の目的地であるゾウに日が暮れる前にたどり着き、ドレスローザで合流した錦えもんの同心カン十郎の能力で無事に象の背のにある国「モコモ公国」にたどり着くが、その街はすでに崩壊していた。
ルフィはミンク族のワンダとキャロットと出会い、この国に起きた惨劇を大まかに聞いたあとに右腹の砦に到達。そこでドレスローザを先に出発していたナミ、チョッパー、ブルックと再会を果たす。だが、その場に彼らをまとめていたサンジの姿はなく、サンジの名を聞いた瞬間、ナミは涙を流しながら謝罪の言葉を口にした。
- サンジ失踪の真相
右腹の砦にて、遅れてゾウに到達した一行はミンク族の歓迎を受けながら百獣海賊団の大看板の一角であり、10億ベリーという破格の懸賞金が掛けられた旱害のジャックがワノ国の忍者である雷ぞうを探しに来たことによってゾウの背にあったモコモ公国が滅ぼされたこと、そしてサンジはミンク族の介抱をした際にはいたものの、合流2日前にビッグ・マム海賊団がゾウに来訪した際に出席必須のお茶会の招待状を渡され、更に人質を取られたことで犠牲者が出ることを阻止したいと考えた結果、シーザーと共にホールケーキアイランドに向かってしまったことを知らされる。
ルフィはサンジ本人に事情を聞くのが一番早いとして、ホールケーキアイランドに乗り込むことを決意。くじらの森で静養していたペコムズからサンジが戦争屋ジェルマ66を率いるヴィンスモーク家の人間であることと、ビッグ・マムのお茶会を欠席すれば縁のある人物の首が飛ぶという話を聞いても意志を曲げることはなく、ペコムズと2人でホールケーキアイランドに向かい、結婚式を破壊してサンジを連れ戻すという方針を固めた。
- 侍たちの正体判明、サンジ奪還へ
翌朝、ゾウに登り切る前に落下してしまった錦えもんとカン十郎が無事に到着。
ミンク族がワノ国の人間を恨んでいると考えたルフィたちは混乱するも、更にモコモ公国を治めるイヌアラシ公爵とネコマムシの旦那が鉢合わせてしまい、絶縁状態であった二人は大喧嘩を始めてしまう。だが、その二人の喧嘩は錦えもんが割って入ったことで中断され、錦えもんたちはルフィたちの予想に反して大歓迎を受ける。そして身を隠していたモモの助の正体がワノ国の九里の大名光月おでんの息子であり、錦えもんたちはその家臣であること、更にミンク族と光月家は兄弟分であり、雷ぞうはミンク族に秘匿されていたことが明らかになる。ルフィはミンク族の仲間意識とモモの助たちの正体に驚きつつも、実は身分が高いモモの助に対する態度を変えることはなかった。
その後ルフィたちは雷ぞうが身を隠していたくじらの樹の中に案内されると、赤い色をした歴史の本文を発見する。そこでイヌアラシから赤い石の正体がラフテルへの道標となるロード歴史の本文であり、4つ揃えることでラフテルに到達できることを教えられる。そして話の流れで標的としていたカイドウがワノ国の将軍と手を組んでワノ国を制圧しており、かつてロジャー海賊団の一員でもあった光月おでんはカイドウの手によって殺されたことを知る。ルフィは錦えもんから戦の助太刀を要請されるも一度拒否し、侍たちの大将であるモモの助の口から言わせることで願いを承諾。ロー率いるハートの海賊団に加えてミンク族とワノ国の侍たちを加え、打倒カイドウを目的とした「忍者海賊ミンク侍同盟」を結成した。
その後、光月おでんが白ひげ海賊団にも所属していたことや、1年前の白ひげ海賊団残党と黒ひげ海賊団による落とし前戦争について聞き、ゾウを殺しにやってきたジャックがゾウによって船ごと沈められたあとは、サンジ奪還に向けて準備を整え、同行を申し出たナミ、チョッパー、ブルック及び案内役のペコムズ、そしてミンク族のペドロとともに下象。更に船に密航していたキャロットの同行も許可し、ホールケーキアイランドに向けて航海を開始した。
航海の最中、革命軍の本拠地であるバルティゴが黒ひげ海賊団によって襲撃されたという記事が記載された世界経済新聞を読み、更に自身の父親であるドラゴンの顔を初めて知る。ルフィ本人はサボの身を心配したが、ペドロからも 「死んでいればそれが大ニュースになる」 と諭された。また、サンジがいないうえにナミが料理を作れば金を取られてしまうため自身がカレーを作ろうとするも見事に失敗し、更にゾウで補給した食糧をすべて使ってしまったため。食糧不足になってしまった。
ホールケーキアイランド編
- ビッグ・マムのナワバリへ
ペコムズの案内でビッグ・マムのナワバリ「万国(トットランド)」にたどり着いたルフィはサンジの姉であるヴィンスモーク・レイジュや弟のヴィンスモーク・ヨンジが率いるジェルマ66の船と遭遇したあと、カカオ島に上陸する。そこでチョコを食い荒らす事件を起こすも、サンジの結婚相手のシャーロット・プリンによって助けられ、さらにホールケーキアイランドまでの敵に見つからない航路を伝えられる。
プリンの指示に従って、ホールケーキアイランドにたどり着いたルフィだったが、シャーロット・ブリュレが取り仕切る誘惑の森によって仲間と引き離されてしまい、さらにスイート3将星の一角であるシャーロット・クラッカーが襲来。ギア4を物ともしないクラッカーのビスケットによる兵力に苦戦を強いられるが、ナミの協力でビスケットを柔らかくして食べるという作戦を開始し、結果戦いは11時間を超える長期戦になる。
そしてルフィは腹が限界を迎えたことで戦いに決着をつけるべく、ギア4“タンクマン 満腹バージョン”を発動。"ゴムゴムのキャノンボール"でクラッカーを残りのビスケット兵ごと粉砕した。
- サンジとの哀しき決闘
誘惑の森を抜け出し、タイミングよくジェルマ66と共に行動するサンジと再会。しかしビッグ・マム海賊団とヴィンスモーク・ジャッジによる脅しで結婚式から逃げ出せなくなっていたサンジからは予想外の冷酷な対応をされ、サンジの優しい嘘とルフィのまっすぐな本音がぶつかり合う決闘に発展する。
ルフィは一切攻撃を仕掛けず、サンジの攻撃を受け続ける。そしてサンジの粗砕によってルフィは一度気を失うも、すぐさま意識を取り戻して 「腹が減ろうとサンジが戻ってくるまでここで待つ」 と宣言した。
「必ず戻ってこい!!」
「サンジ__お前がいねェと…!!!」
「おれは 海賊王になれねェ!!!!!」
その後、クラッカーを倒した報復として送り込まれた怒りの軍団によってルフィはナミと共に捕らえられ、さらにプリンが翌日の結婚式でサンジを射殺するつもりでいることを知る。
ルフィは腕を千切る勢いで檻からの脱出を図るが、ビッグ・マムの傘下にいたことで状況を把握していたジンベエが駆けつけ、解放される。サンジがプリンの本性を知っていることをレイジュから告げられると、本来の約束の場所まで空腹の身体を引きずりながら向かった。
しばらく経ったあとにサンジも約束の場所に到達し、ルフィはサンジが作った弁当を食べることで回復。そして自身が殺されることを知ってなお他の人命を守るために島に残ろうとするサンジを殴り飛ばし、本心を言うよう促す。サンジは一味のもとに帰りたい意志と家族を救いたいという願いを涙を流しながら漏らし、願いを聞いたルフィは 「それがお前だろ」 という言葉をかけた。
- 連合軍結成、地獄のお茶会へ
サンジの本心を受け止め、結婚式をぶっ壊すことにしたルフィはジンベエの提案でビッグ・マム暗殺計画を企てるベッジ率いるファイアタンク海賊団と手を組むことになる。当初はペコムズを負傷させた張本人であるベッジ及び元々嫌いであるシーザーがいたことで険悪な雰囲気になるも、ジンベエの鶴の一声で無事連合軍を結成。ビッグ・マム暗殺とヴィンスモーク家救出を目指すことになる。
お茶会ではチョッパーが捕らえていたブリュレの能力を利用し、ウエディングケーキから自身の分身たちと共に飛び出して混乱を起こし、マザー・カルメルの写真を破壊する作戦を実行する。途中、見聞色の覇気による未来予知によって事態を先読みしたシャーロット・カタクリによって妨害を受けるも、写真はブルックによって破壊され、ルフィは追撃として割れた写真をビッグ・マムに見せることで奇声を上げさせ、ヴィンスモーク家を救出する時間を作ることに成功した。
だが、ベッジ主導のビッグ・マム暗殺は彼女の覇王色の覇気と奇声による強力な風圧によって失敗してしまい、脱出用の鏡も割れたことで途端に絶体絶命の状況になる。ベッジが捻り出した脱出作戦が実行された際にはサンジと共にベッジの城から飛び出し、ビッグ・マム相手にギア4による一撃を繰り出すが捕まってしまう。しかし、かつて自身がビッグ・マムに贈った玉手箱に仕込まれていた爆弾が地上で大爆発を起こしたことでホールケーキ城が崩壊。ルフィたちは無事にお茶会の会場から逃れられた。
連合軍は解散となり、ルフィたちはサニー号を目指すが食いわずらいを起こしたビッグ・マムによる猛追と誘惑の森の仕掛け、そしてサニー号に先回りしていたシャーロット・ペロスペローとカタクリによって再び絶体絶命の状況になる。
だが、ルフィのことを"光月家とミンク族が数百年待ち続けた人物"と定めたペドロがペロスペローを巻き込んで自爆を図ったことで状況は打開された。
- 3将星最強の男との戦い
ペドロの死を無駄にしないため、ルフィはカタクリを鏡世界へ連れ込み、船に繋がる鏡を破壊して退路を断ったうえでカタクリとの一騎打ちに挑む。
自身の技をモチの能力で威力を強化した上で再現され、さらに覚醒済みの能力と見聞色による未来予知に圧倒され、一時はカタクリが取り乱したことでギア4による攻撃が通じ、形勢を逆転するもすぐさま平静を取り戻されてしまい、再び劣勢に立たされる。ギア4も限界を迎え絶体絶命と思われたが、その場にブリュレがいたことで鏡世界を一度脱出し、覇気の回復を図る。そして強くなりたいという意志を持って再びカタクリに挑む。
有効打を与えられないままカタクリの猛攻を受け続けるも、ルフィは次第に見聞色の覇気をカタクリの未来予知と同等のものまで成長させていく。そしてシャーロット・フランペの横槍によって大ダメージを負うことになるも、カタクリがそれに激昂。ルフィも再び立ち上がり、両者の覇王色の覇気が激突。戦いの中で成長を続けたことでカタクリからは 「お前を格下とは思わねェ」 と評価を改められた。
そして日付が変わる頃、ルフィは決着をつけるべくギア4「スネイクマン」を発動。元々変幻自在の攻撃を得意とするスネイクマンに強化された見聞色の覇気を併せることでカタクリが回避しきれない技を繰り出してダメージを与えるも、カタクリも負けじと斬・切・餅で対抗。
スネイクマンにもほとんど対応されてしまったが、最後の一撃として放った"ゴムゴムの王蛇"がカタクリへの決定打となり、遂に勝利を収める。カタクリはルフィの未来を見据えた宣言に対し笑みを浮かべて倒れた。
- 万国脱出、5番目の海の皇帝へ
満身創痍になったルフィはペコムズの協力で鏡世界を脱出し、待機していたサンジによって助けられる。さらに救援に駆けつけたジェルマ66、タイヨウの海賊団、そして殿としてその場に留まったジンベエによって万国を脱出。犠牲を払いながらも当初の目的であったサンジ奪還を果たした。
万国脱出後、お茶会に出席していたモルガンズが発刊した世界経済新聞に麦わらの一味がビッグ・マム海賊団に事実上の勝利をしたという内容の記事が記載され、5番目の海の皇帝という称号が与えられた。そして自身の懸賞金は5億ベリーから3倍の15億ベリーまで跳ね上がり、世界中の人々を驚愕させた。
世間が世界会議に沸く中、ルフィは仲間と共に次の目的地であるワノ国に向けて船を進めた。
ワノ国編
第一幕
- 九里に漂着、お玉との出会い
ルフィたちは常に悪天候に覆われるワノ国の海域に突入する。ルフィは能力を活用して巨大鯉に船を引かせた結果、入国を阻む滝を登りきることに成功するも今度は渦潮に阻まれ、ルフィはサンジたちを脱出させることはできたものの、自身はサニー号とともに渦に飲み込まれてしまう。
目を覚ますと九里ヶ浜に流れ着いており、襲撃してきた百獣海賊団の部下を返り討ちにして彼らに捕まっていたお玉を助けることになった。
お玉との会話の中でルフィは自身が無事ワノ国に到達したことを確認したあと、恩返しのためと編笠村にある彼女の家に案内され、米と漬け物をもてなされる。しかしすべてを平らげたあと、お玉と共に暮らす天狗山飛徹からお玉は常に空腹に耐えていると怒りながら伝えられ、お玉は国にある武器工場によって汚染されている川の水を飲んだことで体調を崩してしまう。またこの際ルフィはエースがワノ国に訪れていたこと、そしてエースとお玉の約束を知った。
- お玉への恩返しへ
ルフィはお玉を快復させるべく、飛徹協力のもとで和装を施し、大業物21工の一振り「二代鬼徹」を携えた浪人に扮し北の町へ向かう。道中、浪人に扮していたものの代官斬りを起こして全国指名手配になっていたゾロと再会し、更に不法入国の連絡を受けて駆けつけた最悪の世代の一人であるバジル・ホーキンスと交戦。お玉の体調が悪化したことでホーキンスから逃げ切ったあとはゾロが助けていたお鶴の協力でおこぼれ町にたどり着く。
お玉が快復したあとは、お鶴からワノ国の現状を聞いていたが途中で百獣海賊団のギフターズが襲来し、お玉を連れ去られてしまう。ルフィはお玉を取り返すべくゾロ及びお鶴の店で看板娘として働いていた侍のお菊とともに敵の拠点である博羅町に乗り込む。
町の奥でワノ国大相撲の横綱浦島を打ち負かしたあとは、町に滞在する百獣海賊団の真打ちホールデムと対峙。お玉を一瞬で取り返し、逃げるつもりであったが、お玉がペンチで頬を傷つけられたことを知ったルフィは怒りを募らせ、ホールデムを火拳銃の一撃で沈めた。
また、ゾロとの協力で博羅町に運ばれていた食糧と水を奪取し、おこぼれ町に帰還。食糧を「恩返し」としておこぼれ町の住人に振る舞った。
- 錦えもんたちとの再会
お玉と別れたあと、ルフィはおこぼれ町で合流したローの案内でおでん城跡地へ向かう。道中ゾロが何故か逸れてしまうものの、無事に城の跡に到着したルフィは錦えもんとモモの助と再会し、上陸時に逸れてしまったサンジたちと合流した。
城の中に入った際には先刻共闘したお菊が錦えもんたちと同じく光月家の家臣であること、錦えもんたちがモモの助の母である光月トキの能力で20年前からタイムスリップしてきたこと、光月おでんの偉業と最期を知る。そして2週間後に百獣海賊団の本拠地である鬼ヶ島に討ち入りを決行すると告げられる。
- カイドウ急襲、兎丼の囚人採掘場へ奴隷落ち
各自変装を済ませ、作戦のために散開しようとしたとき、突如巨大な青龍の姿をしたカイドウが九里に現れる。ルフィはおこぼれ町の住人に危険が及ぶと考え1人飛び出していくも、カイドウはおでん城跡に"熱息"を放ち、仲間の消息が掴めない状況に陥ってしまう。
更にお玉がカイドウによって負傷させられたことが判明し、ルフィは激昂。ギア3及びギア4による猛攻をカイドウに仕掛けるも、カイドウにはまったく通用しておらず、"雷鳴八卦"の一撃でギア4を強制解除されて敗北してしまう。
カイドウの判断で命を奪われることはなかったものの、ルフィは海楼石の手錠を掛けられ、兎丼の囚人採掘場へ連行されてしまい、奴隷として強制労働を強いられることになる。
ちなみにこの時の連行のされ方は鎖に繋がれての引き回しであった。おこぼれ町から兎丼までは相当の距離があるのだが、ルフィには擦り傷程度で済んでいる。ゴムゴムの実の能力でタイヤの様な摩耗性への耐性を有していたのだろうか?
なお、引き回しの残虐性についてはコレを参照すると分かるだろう。
第二幕
- キッドとの再会、ヒョウ五郎との出会い
囚人採掘場に収監されたルフィは、同じ檻の中でかつてシャボンディ諸島で共闘したキッドと再会。そしてかつてワノ国の大親分として名を轟かせていたヒョウ五郎と出会う。ルフィは採掘場に潜入した雷ぞうが手錠の鍵を見つけ出すまで、キッドと労働量で張り合う日々を過ごす。
採掘場に連行されて数日が経った頃、ヒョウ五郎がギフターズに痛めつけられる場面に遭遇し、攻撃を仕掛けたことで死刑を言い渡される。しかしちょうど同じタイミングで採掘場に到着した百獣海賊団の大看板クイーンの提案でヒョウ五郎とともに「[[大相撲地獄]」を行うことになる。海楼石の手錠を外されたルフィはカイドウに効く攻撃を繰り出すためには武装色の覇気の中でも「敵に触れない覇気」を扱う必要があると考え、ホールケーキアイランドで身につけた未来予知を行いながら修行として敵と相撲を行う。そしてルフィの意図を察したヒョウ五郎は"敵を触れずに弾く攻撃"を放ってみせ、ルフィはヒョウ五郎の教えのもとで相撲を日が暮れるまで続けた。
- 兎丼制圧へ
翌日、囚人採掘場に記憶喪失となったビッグ・マムが襲撃してくる緊急事態が発生。昨夜におしるこをすべて平らげていたことでビッグ・マムの怒りを買ったルフィは窮地に陥るも、武装色の覇気の内部破壊の技術を無意識ながら発揮し、危機を脱する。
そしてビッグ・マムが眠りにつき、クイーンが採掘場を離脱したことでルフィは兎丼を制圧することを宣言。ヒョウ五郎と雷ぞう、新たに兎丼にやってきていたチョッパーとお菊、そして採掘場の檻から解放された河童の河松とともに戦闘を開始。
クイーンが残していった疫災弾、そして20年もの支配によって心を折られた囚人たちに苦戦を強いられるものの、ルフィは自身が疫災に蝕まれながらも囚人たちに 「この国を腹いっぱいメシ食える国にする」 、 「カイドウに勝ちに来た」 と宣言し、敵か味方かを問いかける。
一連の状況を観ていた看守長ババヌキは事態を収めるべく疫災散弾を放とうとするも、ルフィは未来予知したことで事前に惨事を防ぐ。また、ルフィの言葉に心を動かされた囚人たちは百獣海賊団に反逆することを決意し、ルフィは最終的に兎丼を制圧することに成功した。
チョッパーによって疫災から復活したルフィはヒョウ五郎の元で覇気の修行を再開。編笠村に戻る頃には内部破壊の技術をある程度自在に操れるようになった。
第三幕
- 鬼ヶ島討ち入りへ、ジンベエの一味加入
討ち入り当日、サニー号がギフターズによって爆撃される事態が発生するも、頑丈なサニー号はほぼ無傷で済む。しかし燃えてしまった帆の修理に手がかかり、集合時間には遅れることになる。
約束の港に一味全員で到着すると、窮地に立たされていた赤鞘の侍たちをハートの海賊団及びキッド海賊団と共に間一髪で救出し、立ちふさがっていた戦艦3隻のうち2隻をローとキッドと争いながら撃沈させる。そして残った1隻は万国で殿を務めていたジンベエが一味に合流する際に沈めたことで敵の戦艦は全滅。この瞬間、ジンベエは正式に麦わらの一味に加入した。
鬼ヶ島の正面にある鳥居も一味全員で制圧し、侍たちの士気を上げたルフィは戦いのあとに今までで一番大きい規模の宴をやることを宣言し、鬼ヶ島へ船を進めた。
- ヤマトとの出会い
鬼ヶ島到着後、ルフィは真正面から乗り込むキッド海賊団を止めるべく、彼らを追ってドクロドームのライブフロアに乗り込む。しかし宴に興じる百獣海賊団の構成員がおしるこを粗末に扱ったことで怒りが沸き上がり、騒ぎを起こしてしまう。その結果宴でDJを務めていた最悪の世代の一人であるスクラッチメン・アプーに正体を見抜かれ、追いかけてきたゾロ共々アプーの不可解な能力に翻弄されることになる。しかし、アプーに恨みがあるキッドの一撃によって危機を脱し、キラーのアドバイスを受けてアプーの能力を攻略、カイドウがいる城に突入する。
城内では、飛び六胞のうるティとページワンに遭遇し、戦闘を開始。ページワンはギア3で圧倒するものの、うるティの頭突きと恐竜の能力者特有の怪力に苦戦し、ギア4を発動しそうになる。
だがその瞬間カイドウの息子であるヤマトが乱入し、うるティはヤマトの雷鳴八卦によって一時的に意識を失う。さらにヤマトから共闘したいと申請され、再びエースの名前を聞いたルフィはそれを承諾。モモの助の処刑が行われそうになるとヤマトと共に城を駆け抜け、ヤマトについていた爆発する手錠を強化された武装色の覇気で破壊。ライブフロアにたどり着くと全面戦争を宣言し、討ち入りを本格的に開始させる。
- 四皇との決戦へ
百獣海賊団の幹部たちの相手を仲間に任せ、自身はドクロドーム屋上へ到達。違うルートで屋上にたどり着いていたゾロ、ロー、キッド、キラーと共にカイドウとビッグ・マムと対峙する。錦えもんからワノ国の命運を託されたルフィはカイドウにゴムゴムの業火拳銃を放ち、直前にされた質問に答える。
「おれはモンキー・D・ルフィ」
「お前らを超えて……"海賊王"になる男だ!!!」
本格的に戦いが開始されると、ルフィはギア4を発動し、主にカイドウに攻撃を仕掛ける。ビッグ・マムの"天満大自在天神"及びカイドウの"熱息"を耐え抜き、カイドウに"ゴムゴムの猿王銃乱打"を見舞うも、ギア4の制限時間を迎えてしまう。
覇気が回復してからは通常状態で交戦を続けるが、カイドウの"降三世引奈落"を受けてしまい、気絶。その間にキッドとローによってビッグ・マムをカイドウから引き離すことに成功するが、ゾロは直前に四皇2人による"覇海"を一人で受け止めたことで限界を迎えて戦線離脱してしまい、キッドとキラーはビッグ・マムを追って離脱。残ったローもカイドウ相手に劣勢に立たされ絶体絶命の状況になるが、ルフィは意識を取り戻し、覇王色の覇気を纏った攻撃を繰り出し始める。カイドウに対する有効打を身に着けたルフィはゾロとローに下に降りるよう促し、自身は何があってもカイドウを倒すと宣言する。
その後しばらくは奮闘したようだが、まだ覇王色の覇気を纏うことに慣れていなかったことが原因で再び敗北。鬼ヶ島から落とされ、荒れる海に沈んでしまった。
しかし"声"はまだ消えておらず、モモの助を介して鬼ヶ島で戦う味方全員にカイドウに必ず勝つことを伝えた。
- 海底からの復活、カイドウとの再戦へ
海に沈んだルフィだが、ハートの海賊団の乗組員の一部が海上に残っていたことで事なきを得る。船内で意識を取り戻したルフィは兎丼に上陸し、ワノ国本土に残っていたカリブーの食糧で体力を回復させる。そして鬼ヶ島から避難していたモモの助に自身を再び鬼ヶ島まで連れて行くよう頼む。
ルフィの頼みを受けたモモの助はしのぶに能力で自身を大人にするよう頼み込み、結果モモの助はカイドウの青龍を連想させる巨大な桃色の龍に変化を遂げる。モモの助の高所恐怖症は治らないままだったが、結果ルフィはモモの助と共に猛スピードで鬼ヶ島の屋上に到達し、カイドウと3度目の戦闘を開始する。覇王色の覇気の操作は先刻よりも上達しており、カイドウと攻撃をぶつけ合った際には天が割れる現象を引き起こした。
花の都に迫る鬼ヶ島はモモの助とヤマトに任せ、ルフィはカイドウと一対一の戦いを繰り広げる。そして遂にカイドウはルフィを認め、酒龍八卦を発動。ルフィはカイドウの短時間で変わる感情と強まった覇気に苦戦しつつも、研ぎ澄まされた覇気で応戦。そしてキッドとローがビッグ・マムを打ち倒したことを知ると、自身も決着をつけるべく最後のギア4を発動。スネイクマンによる変幻自在の連撃とバウンドマンによる一撃必殺級の威力を誇る覇猿王銃でカイドウに猛攻を仕掛けるが、カイドウも未来予知と咆雷八卦で反撃を繰り出す。そしてルフィは最後の一撃としてもう一発覇猿王銃を放とうとするが、その瞬間にルフィの抹殺命令を受けたゲルニカが乱入し、ルフィの攻撃を妨害。結果、ルフィはカイドウの一撃をモロに食らってしまい、3度目の敗北をしてしまう。
- 能力覚醒、天上決戦決着へ
"声"が消えるほどの一撃を受け、敗北したルフィだったが、突如ゴムゴムの実の能力が覚醒して復活。覚醒によって起きた自身の変化をギア5と名付け、カイドウを屋上に連れ戻す。そしてカイドウが絵物語と称するほど自由自在な攻撃を仕掛け、カイドウとの最後の戦いに身を投じる。
周囲のゴム化や自身の巨大化などでカイドウを翻弄するが、自身の体力切れ及び鬼ヶ島が花の都に到着するまでの制限時間が迫り、同時にカイドウが全力の覇気で対抗してきたため、ルフィは一気に戦いに決着をつけることを決意。戦いを見ていたモモの助に鬼ヶ島を改めて託し、自身の腕を鬼ヶ島を上回る大きさまで巨大化させる。そして自身の持てる限りの力を込めたゴムゴムの猿神銃と受けて立つと宣言したカイドウの触れるものを皆溶かす昇龍 火焔八卦が激突する。その際、カイドウの「お前が一体どんな世界を作れる!!?」という問いに対して叫び返す。
「友達(ダチ)が……!!!腹いっぱい!!!メシを食える〜〜!!!!世界!!!!!」
回答と共にカイドウの大技を突き破った拳はそのままカイドウを空からワノ国本土の地中深くにあるマグマ溜まりまで叩き落とし、ルフィは遂に四皇"百獣のカイドウ"を撃破。ドクロドーム屋上の戦い改め、「ワノ国」天上決戦を制した。
- 四皇へ
カイドウの撃破により、ルフィの懸賞金は2倍の30億ベリーへと倍増、手配書の写真もギア5の姿に更新された。さらにカイドウの椅子を奪い取る形でついに四皇の座を手にし、名実ともに最も「海賊王」の座に近い存在の1人となった。
- モモの助たちとの別れと約束
ルフィたちはモモの助たちに挨拶をせず、そのままワノ国を出発しようとしていたが、その事に「無礼だ!」と憤慨するモモの助と錦えもんに出発直前になって追いつかれ、ルフィはモモの助に詰め寄られてしまう。しかし、モモの助の本音はそうではなく、ただルフィたちと離れることが辛く、寂しかったのである。彼の泣き顔を見たルフィは、「何が将軍だ! 将軍になっても、おれ達はお前の中身を知ってるぞ。」「お前はバカで弱くて泣き虫だ。でも、弟みたいに思ってる!」とかつて自分を「弟」にしてくれた兄達のようにモモの助を弟であると宣言した。そして、一味の海賊旗を渡して、「辛かったら冒険の時のことを思い出せ!ヤベーやつが来たら、この海賊旗を掲げろ!」「おれ達の"仲間"に手を出すってことは、おれ達にケンカを売るってことだ!」とワノ国を一味の縄張りとすることとモモの助たちが仲間であることを宣言した。そして、モモの助だけでなくヤマトや錦えもんにも、「海に出たいと思ったらいつでも仲間に入れてやるよ!」と約束し、ワノ国を出発した。
その後、キッドの挑発に乗る形で危険なルートを選んでしまい、ワノ国の滝から落下。何とかサニー号のヤード一本が折れるだけで済んだものの、死にそうになったナミからはぶちギレられた上にボコボコにされ、鳥籠のような小さい檻にぶち込まれてしまい、「ごべんなさい…、出してくらさい…、ハラへった…。」と謝りながら腹を空かせていた。
エッグヘッド編
- ボニーとの出会い
ワノ国を出航した後、海原のど真ん中で溺れていたボニーと出会う。何事もなく助け出した刹那、巨大な鉄の怪物に襲われて大ピンチに。
ジンベエの力泳もあって未来島エッグヘッドへ逃げ延び、そこがDr.ベガパンクの管理する政府の島であること、ボニーはベガパンクの手によって父をサイボーグに改造されていることを知った。
- Dr.ベガパンクとの出会い
食糧確保のため、島の市街地を探索したルフィ達4人は道中でDr.ベガパンクを名乗る巨大な少女「アトラス」と出会い、彼女から紹介されたホログラムや自動販売機、服着せ替え機などの超技術にクギ付けに。
アトラスと別れた後は着せ替え機でエッグヘッドの作業員と同じ未来服に着替え、しばらく散策していたが、先程の食事を「無銭飲食」と看做され、島を警備していたパシフィスタから攻撃を受ける。反撃を試みるルフィ達だが、「お父さんを傷つけないで」とボニーに止められる。ボニーの父がくまであったことに驚愕するルフィ達だが、パシフィスタの攻撃は止まらず、ボニーの能力で年齢を変化させ、パシフィスタの目を欺いて逃走に成功する。
逃げた先では古代の技術で作られた巨大ロボを発見し目を輝かせるが、突如ロボットにめり込む形で謎の老人が現れた。その老人こそがDr.ベガパンク本人であり、彼から
先程のアトラスが自身の分身体のひとりであることを聞く。それと同時にこれからこの島はCP-0の襲撃を受けること、自分は政府に消される事を伝え、自身をエッグヘッドから連れ出すよう懇願。ルフィ以外は当然困惑するが、頭が面白いという理由でルフィはアッサリ承諾した。
- 脱出開始、かつての強敵との再会
程なくしてベガパンクの発言通りCP-0が島に襲来し、新兵器「セラフィム」の一体S-ベアと共に島内を荒らし回る。逃走を図るルフィ達だが、逃げる途中で何者かに頭部を半壊させられ倒れているアトラスを発見。その犯人はかつてエニエスロビーで対峙したロブ・ルッチであり、アトラスに先程食事を提供してもらっていた(彼女に恩があった)ルフィは仇討ちとしてルッチに戦いを挑む。即座にギア5を発動し、同じく能力を覚醒させていたルッチを一方的に追い込むも、脱出用の真空ロケットの発車時間が迫っていたこともあり、戦闘を中断し離脱した。また戦闘中に出会った戦桃丸から「パンクのおっさんを頼む」と自身の恩人であるベガパンクを必ずこの島から脱出させるように頼まれ、ルフィは笑顔で承諾した。
- ベガパンクの失踪、何者かの裏切り
研究層に到着したルフィ達はリリスによって回収されていた他の船員と交流。しかしCP-0の進撃は止まらず、戦桃丸を倒してセラフィムの威厳順位を書き換え、更に島の破壊を続ける。
ルッチとカクはベガパンクのスパイ(協力者)であったステューシーの暗躍によって拘束に成功するも、今度はベガパンク(本体)が謎の失踪を遂げたうえ、セラフィムもベガパンクの命令を聞かず暴走し始める事態に陥る。ルフィはゾロ、シャカと共に司令室でルッチとカクを監視しつつ待機していたが、そこにS-ホークとS-ベアが侵入。その後はルフィの判断によってルッチとカクを解放し、一時的に共闘しセラフィムと交戦した。
- 裏切りの真相、海軍の襲撃
ベガパンクの失踪や裏切り者の暗躍で混沌極めるエッグヘッドであったが、なんと翌日には黒幕のヨークを捕縛し、本体も無事に発見していた。
ルフィはヨークを人質にとり、島を囲んでいた海軍の艦隊及び通話相手の五老星を脅迫するが交渉は決裂し、大将黄猿をはじめとする大勢の海兵が島に襲来。
リリスと共にルフィ達はベガフォース01に搭乗して島から脱出を図るが黄猿によって阻止され、彼と頂上戦争以来の対面を果たす。最初はギア4スネイクマンで応戦するも、有効打は与えられず、黄猿の侵入を許してしまう。
しかしすぐさまギア5を発動して(パンクレコーズを生身で通過したことによりレーザーを何度も受けつつも)追跡し、ウソップを拘束していた黄猿を引き剥がし再び戦闘開始。2年前は手も足も出なかった黄猿と互角以上の戦いを繰り広げ、最終的に相打ちに持ち込んでみせた。
- 五老星との邂逅
黄猿を撃破するもギア5の反動によって動けなくなっていたルフィは島に襲来していた五老星の一角・サターン聖に殺害されそうになるも、間一髪でフランキーが救出。その後は無人調理器から食料を調達し復活。サンジと共に再び立ち上がった黄猿とサターン聖に挑む。ギア5の能力で優位に立ち回るルフィだが、一瞬の隙を突かれて黄猿にベガパンクを殺害されてしまう。だが彼の死がトリガーとなり、世界の真実を語るベガパンクの放送が世界中に発信され始めた。
そしてそんな状況に焦りを感じたサターン聖は自身と同等の覇気を放つ4体の怪物を呼び寄せ......
- 五老星の集結、更なる混沌
ベガパンクが世界の真実を語り始めた現状に焦りを感じたサターン聖は五老星全員を呼び寄せ、5人がかりで配信の阻止に取り掛かる。自身はウォーキュリー聖、ピーター聖と共にルフィを足止め。苦戦しつつも巨兵海賊団の参戦もあって五老星になんとか対抗。
ベガパンク達の命懸けのアシスト、そしてギア5による解放のドラムに反応した巨大ロボ・エメトの隠し玉であるジョイボーイの全開の覇王色の覇気による海兵および五老星の撃退という幸運が重なり、麦わらの一味はギリギリでエッグヘッドからの脱出に成功した。
エルバフ編
- 未来島からの脱出、そして巨人の島へ
エッグヘッド脱出後、無事に生還できた事を祝い、巨人族の船の上で宴を開催。その後ルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパーの6人はひと足早くサニー号に戻っていたようだが、巨人族の船に乗ったメンバーが酔い潰れている間にサニー号は忽然と姿を消してしまう。そして目が覚めるとルフィ達は合成樹脂のブロックで作られた不思議な世界に迷い込んでおり......
- 太陽神との遭遇、失踪の真実
目が覚めたルフィはブロックの世界をしばらく彷徨っており、道中で自身に襲いかかった巨大な兎を焼きウサギにして食したり、ナミとウソップを襲っていた巨大な猫を叩きのめしたりしつつ、同じく迷い込んでいた他のメンバーと合流。その後「神殿」と呼ばれる部屋に入り、この世界が何者かによって人間を監視(飼育)する為に作られた箱庭であることを知る。程なくして侵入に気付いた猛獣たちがルフィらを襲撃するも、すぐさま返り討ちにした。
ただこの猛獣たちはこの箱庭を管理する太陽神の下僕(ペット)であったようで、ルフィらは下僕をボコボコにされた事に激怒した太陽神に追い回される羽目に。
またこのシーンでの太陽神の回想にてルフィ達が失踪した理由が判明。ルフィらが乗っていたサニー号は、巨人の船にいるメンバーが酔い潰れている間に「眠霧地帯」と呼ばれる海域に漂着し、そのまま眠ってしまう。そこに偶然現れた太陽神の下僕の巨大カラス「ムギン」がサニー号を攫ってきたことで元々麦わらの一味の下につくつもりなど無かった太陽神...もとい新巨兵海賊団航海士・ロードはルフィらを自身が神として管理する箱庭に連れ込み、箱庭の住人”生人形(リヴドール)”としたのである......
- ロキとの出会い
先程叩きのめした巨大猫「イスカット」に搭乗したルフィらは道中でナミが発見した箱庭の地図をもとにロードから逃げ回り、ウソップとルフィの連携で壁を破壊し脱走に成功、ロードにもナミがしっかりと落雷のお仕置きを喰らわせた。
脱走すると、そこは一面雪景色の巨大な谷であった。
脱走後間もなく、侵入者を探す2名の巨人族が谷の向こうから現れたが、物陰に隠れて事なきを得る。
しかし吊り橋を伝って谷を渡っている最中、ルフィは谷底から巨大な気配を察知し、そのまま飛び降りてしまう。
その後、飛び降りたルフィは谷底の壁に磔にされた1人の巨人を発見し......
「名乗れ......!!!」
「おれはルフィ!!海賊王になる男だ!!」
「王......!?」
「ここどこでお前誰だ?」
「ここはエルバフの戦士の国『ウォーランド』!!!かつて戦争に明け暮れた世界最強の王国!!!」
「おれは世界を終わらせる”太陽の神”!!!!”ロキ”!!!!!」
そしてシャンクスがこの島に来たという情報を聞いた事からシャンクスについて尋ねると、ロキからは挑発で彼のことを「腰抜け海賊」と言われた事で怒り、ギア4で攻撃する。
ロキはあまりの気迫に「冗談だ。」と誤魔化すも、ルフィは当然の如く「冗談でも言うな!!」「動けねェならおれを怒らすな。今度言ったらその樹にメリ込ませてやる!!」と警告する。
その後、「解放したらそれと引き替えにシャンクスが来た事についての詳細を教える」という形で交渉は纏まり、上層にある村にある鍵を見つけてロキを解放する事となるも、“取引”の件は他言無用にするよう忠告される。
余談
- 発音
正確には"ルフィ"だが、アニメでは"ルフィー"と発音されることが多い。初期と現在で発音が異なるキャラもいる。
- 声優
今でこそルフィの声といえば田中真弓というイメージが完全に定着しているが、作者の尾田栄一郎は読み切りの段階からルフィの声優は田中真弓がいいと思っていた。ただしその意向を周囲には伝えておらず、'99年のアニメ化に際してオーディションに田中氏が参加していた時には驚いたという。なおこのオーディションには山口勝平氏も参加しており、後にこれが縁となって彼はウソップ役のオファーを頂くことになる。
またアニメ化前の'98年に放映されたOVA『倒せ!海賊ギャンザック』では高乃麗が声を当てていた。両者は伊倉一恵氏(アニメでは戦桃丸役や大谷育江氏休業時のチョッパー代役など)と演劇ユニットを組んでいる他、『サクラ大戦』などで共演している。
なお田中氏本人は未だ存命かつ現役だがONE PIECEそのものがかなり息の長いシリーズになっている事からルフィ役の後任について考えたことはあるらしい(実際声優が代替わりしているONE PIECEのキャラクターは少なくない)。
ある時それについて彼女の息子に尋ねたところ、帰ってきた回答はDr.くれは役の野沢雅子氏。後に田中氏からこの話を聞かされた本人も笑いはしたが、ひとしきり笑った後「真弓、やるよ」とまさかの二つ返事でOK。
その為ネタでも何でもなく野沢氏は正式な田中氏公認のルフィの2代目声優(の候補の1人)である。
当人のエネルギッシュさと向上心の強さを考えると、強ち実現もあり得ない事ではないと思えてしまう様な凄まじい話である。
- 母親
作中世界の鍵の1つを握るとされる"Dの一族"であり、祖父が海軍、父親が革命家と凄まじい血縁関係を持つルフィ故に、義兄のエースのようにその母親についても考察がされまくっている。
田中真弓氏も一度母親のことが気になり原作者の尾田栄一郎に聞いてみたことがあるのだが、その時こう返されたという。
「僕は冒険を描きたい。少年は母親の元を離れて初めて冒険が出来るのだから、母親は描かない。」
またSBSで「冒険の対義語が母」と発言しており、本作のストーリー上母親をそれほど重要視していないことが窺える。
なおこれがこだわりから来る本心なのか、秘密を隠すためなのかは現時点では不明である。
ちなみにSBSで「母親は既に作中に登場している」と解答があったという話が一時期出回ったが、デマであった模様。また海外向けでは、過去に北米版ジャンプのインタビューで、登場するなら屈強で典型的な中年女性がするようなパーマをしていると発言している。
- 主人公の能力
まとめサイトなどの見出しで、「作者はゴムゴムの実かバラバラの実で死ぬほど悩んだ」と言われることがあるが、少なくともSBSで述べられたことはない。
SBSでは、 35巻にて「ルフィにゴムゴムの実以外を食べさせればよかったと思ったことはありますか?」という質問に対し、 尾田栄一郎は「そういうのは連載前に、死ぬほど悩んだから、ぜんぜんないです。ゴム人間が好きです。」と述べている。
65巻では、ゴムゴムの実を選んだ理由は「一番ふざけた能力を選んだのです」「まっすぐに強くてかっこいい主人公だと、僕はこんなに長くつき合えてないと思います。どんなに話が深刻になっても、ルフィは伸びたり膨らんだり。いつでもふざけるチャンスをくれます。そういう漫画を描きたかったんです」とも述べた。
そのため、「バラバラの実は主人公候補」という話は、まとめサイトによる伝聞が原因と思われる。
だが主人公とまではいかないものの、本編に登場するバラバラの実の能力者は今や四皇の座に上り詰めており、同じ新四皇であるルフィの悪魔の実には衝撃的な秘密が隠されていたことから、一部の読者からは、「バラバラの実にも何かしらの秘密があるのではないか?」といった考察がされている。
- ポップ・アイコンとして
日本の漫画・アニメの登場人物の中でも世界的に有名な者の1人でもある。
が……あまりに有名過ぎて、あまり良くない喩えに使われる場合も。
例えばタイのミュージシャンが政府の法解釈の恣意性・いい加減さを批判して「法律がルフィの腕より伸びる国」と歌の一節に加えたり、'23年1月下旬には日本各地で犯行を行なっていた強盗グループのリーダー格が仲間内でルフィと呼ばれている事が報じられた。
- トムとジェリーとの類似性
尾田氏は青山剛昌氏との対談にて、ギア5のカトゥーン的な描写は『トムとジェリー』に由来していると述べている。これ以前にも『トムとジェリー』を参考にしたと思われる描写は、ルフィの腕が伸びる様や水を大量に飲んで膨らむ様、ギア3の腕を風船の様に巨大化させる等、これまでにも散見されてきた。
また、主人公の1人であるトムの本名は「Thomas D. Cat」と「D」のイニシャルをミドルネームに持っている点も類似している。
そこから更に延長線上の話をすると、ワンピースにおけるトムは海賊王の船を造り、そのトムの愛弟子は一味に加わる上、麦わら一味の新たなる船を作り上げた。
そしてジェリーと一文字違いのジュエリー・ボニーに至ってはルフィのギア5を見て、自分も同じように伝承に伝わる戦士へなりたいと言う願いで同様の力を得た。
偶然とは言え、トムとジェリーについては少なからずワンピースに関連深い要素がある。
- 手配書の変遷
ルフィの手配書は
・3000万〜3億ベリー(後ろにウソップの後頭部が写っている)
・4億〜15億ベリー(ウソップが消えカメラに手を翳してる)
・30億ベリー(ギア5状態で爆笑)
の3種類があるがいずれも笑顔である。先の2枚はどこかで撮影されていてもおかしくないが、最新のに関してはカイドウと戦っている時しか撮影するチャンスがない。
五老星より言及を受けていた海兵がCP-0のゲルニカより写真の提供があった旨を伝えている事やモルガンズの発言から、ゲルニカ自身が前述のかなり逼迫した状況で撮影したと思われる。
イメージ国のブラジル…かと思いきや、メキシコ出身の新人イニャキ・ゴドイが演じる。
なおティザービジュアルが解禁された際は、お馴染みの「裸足に草履」ではなくスニーカーを履いていることが少し話題になったが、ナミ役の俳優によると「撮影の都合」とのこと。確かに裸足でアクションは危険であり、かといって後からCG処理を施すのも費用が嵩むため、こればかりは仕方ないのだろう。
関連イラスト
- 幼少期
- 二年前
関連タグ
作品 | ONE PIECE |
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所属 | 麦わらの一味 麦わら大船団 |
麦わらの一味 | ロロノア・ゾロ ナミ ウソップ サンジ ネフェルタリ・ビビ カルー トニートニー・チョッパー ニコ・ロビン フランキー ブルック ジンベエ ゴーイングメリー号 サウザンドサニー号 |
家族・義兄 | ガープ ドラゴン エース サボ |
幼馴染 | ウタ |
同盟相手 | |
その他関連人物 | 四皇(シャンクス / カイドウ / ビッグ・マム / 黒ひげ/バギー) ゴール・D・ロジャー |
コンビ・グループ | D兄弟 麦わら3強 ASL / 盃兄弟 3船長 イーストブルー組 |
NLカップリング | ルウタ ルナミ ルビビ ルロビ ルハン ルマガ みかんサラダ |
腐向けカップリング | ルフィ受け(ゾロル / サンル / ロール(OP) / シャンル / サボル) ルゾロ ロールキャベツ |
変身・変装 | 水ルフィ アフロルフィ ナイトメア・ルフィ ルーシー ルフィ太郎 ギア2 ギア3 ギア4 ギア5 |
技 | ゴムゴムの銃 ゴムゴムのバズーカ ゴムゴムの銃乱打 ゴムゴムの暴風雨 ゴムゴムの風船 ゴムゴムの巨人の銃 ゴムゴムの火拳銃 ゴムゴムの業火拳銃 ゴムゴムの巨人 ゴムゴムの雷 ゴムゴムの猿神銃 |
人物 | 主人公 船長 熱血漢 陽気 脳筋 負けず嫌い 大食い レッドヒーロー |
個別タグ | ルフィ 麦わらのルフィ ルフィ子 海賊王に俺はなる ルフィ生誕祭 |
関連用語 | Dの意志 11人の超新星 最悪の世代 五皇(旧四皇) 海賊王になる男 未来の海賊王 |
その他 | ゴムゴムの実 ヒトヒトの実 ゴム ニカ ジョイボーイ 麦わら帽子 |
他言語表記 | Luffy 路飞 魯夫 |
他言語記事 | Monkey D. Luffy |