マーカス・マーズ聖「貴様が死んでも生き続ける……これがお前か……? ベガパンク……」
概要
天才科学者ベガパンクの大いなる夢の結晶と言える存在。エッグヘッドの頂上にある巨大卵、その裏側に存在するベガパンクの巨大頭脳の保管庫。
ノミノミの実の能力者の特性である「知識を際限なく蓄積して肥大化する頭脳」を切り取り、世界最大の英知が詰まった頭脳をメインサーバーとし、世界中の人々がこの頭脳にアクセスして知識の共有を実現させる代物。
肝心のベガパンク本人とは、現在の彼の頭にあるリンゴ型アンテナでリンクしている。
その最終目標は、全人類の知識の共有化を成功させ、自身の頭脳を越える究極の英知をもたらす。
作中では巨大な図書館を共有しているイメージで説明されているが、あまりにも先進的過ぎてルフィはもとより、ジンベエですら理解が追いついてなかったが、チョッパーは「世界中の医学知識を学べる」利点に歓喜していた。
要するに作中世界におけるインターネットに相当する発明である。
更にサテライト達は日に1度、このパンクレコーズにリンクしその経験を共有化。これにより日毎に6人分の経験が追加され、現在進行形で発展し続けるデータバンクとなっている。
その中枢部は、それ自体が巨人族ほどの大きさを持つ、培養液で満たされたカプセルの中に接続されたベガパンクの頭そのもの。
脳髄だけではなく、「伸びすぎたから切った」頭の上部分を丸ごと培養液に沈めている。
麦わらの一味&巨兵海賊団VS海軍&五老星の戦いの後、エッグヘッドに残ったエジソンにより島雲ごと切り離され、人の手には届かない超上空に隔離された。
余談
作中でも指摘されているが、全人類がベガパンクの知識を得る事態は、偏った思想の持ち主が悪用するリスクも当然つきまとう。
ベガパンク本人もそれを分かっているが、彼自身の「リスクよりも発展」を重視する言動を心配する読者も多く、検閲機能の類いが存在しない可能性もある(現実のインターネットも一部の有識者から「人類が使うには早過ぎた発明品」とその危険性を認識・指摘されている)。
ただそれよりも、世界政府が徹底的に秘匿している空白の100年の情報も全人類に知れ渡ってしまうことになるため、読者から「これはCP-0にベガパンクの抹殺指令が出されて当然」と納得する意見が出てくる破目に(なお実際の抹殺理由は、エネルギー問題解決の為に古代のエネルギーを解明しようとして、歴史の闇に首を突っ込み過ぎたのがバレたためであった)。
ベガパンクの天才頭脳とノミノミの実の悪魔的なシナジーが生み出した産物だが、ベガパンク本人が死亡すると悪魔の実の性質で容量拡張(の他、脳髄そのものの生命維持)ができなくなると思われるが、過去に(本人は「失敗作」と断言しているが)人造悪魔の実まで開発しているベガパンクなので、明言されてないだけで何らかの対策を講じている可能性はある。
実際、ベガパンク本来の肉体=パンクレコーズが本来接続していた「本体」は死亡しているものの、残りの「猫」たちには影響がなく、パンクレコーズそのものも問題なく稼働し続けている。
冒頭のマーズ聖の台詞からしても、既に「本体」は元の人格を持った端末に過ぎず、「ベガパンク」という生命体の本質は既にこちらにあると思われる。
関連タグ
グランスフィア、ELS、カオスヘッダー:ある意味、パンクレコーズの到達点。
イルド、メガヘクス:上記のモノと同類だが、こちらは百害あって一利なしの極致たる存在。
ヴェーダ(機動戦士ガンダム00):巨大演算装置かつ、端末となる存在がいるので、こちらに近い。
パーマン:影武者であるコピーロボットとおデコを当てて記憶や経験を共有化している。ちなみにベガパンクがアニメに初登場した際の声はその司令官ポジションのヒーローと同じだった。