概要
種類 | 超人系 |
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特性 | 脳みそ(正確に言うと、記憶倉庫)※1 |
概要 | あらゆる知識を際限なく記憶できる |
能力 |
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弱点 | データ容量に比例して脳が肥大化する |
形 | (不明) |
色 | (不明) |
※1 「脳内のストレージ(データベース)」とも言える。そして、あくまでも知識を際限なく記憶できる能力なので、知能向上などの恩恵はない。
※2 あくまでも「能力によってアイデアが生まれやすくなる」というだけなので、アイデアの実現は能力者が能力をどう活かすかによって結果が変わる。
第1067話にて明言された悪魔の実。
食べた者はあらゆる知識を際限なく記憶でき、データ容量に比例して脳が肥大化する「脳ミソ人間」となる。
能力者はベガパンク。
この能力によって彼は文字通り「世界最大の頭脳を持つ男」と呼ばれるようになった。
22年前の彼の頭部は縦に長く伸びており、当時のドラゴンからも「また一段と頭が肥大したな」と言われていた。幼少期のジュエリー・ボニーと会った時点で、更に巨人族に届くほど高くなって電球や気球の様な形状となっていたらしい。
107巻SBSによると、当時は頭部を洗う際は専用のプールに頭を浸し、プール内を泳ぐ「たわし魚」と呼ばれる魚で洗っていた模様。
現在は脳が巨大化し過ぎたため、詳細な手段は不明だが本体から切り離されて『パンクレコーズ』と呼ばれる外部記憶装置として扱われている。その為頭部の巨大化は外見上無くなったが、代わりに着けたリンゴ型アンテナを通じてパンクレコーズと繋がっており、その知識は問題なく活用可能。
ベガパンク自身は人類でも稀有なほど「情報」に触れる機会が多く、自身でも無尽蔵のアイディアを生み続けているため、ここまでの速度で頭が伸びたのはある種のイレギュラーとも評せる。
ベガパンクは「持って生まれた天才の頭脳にプラスされた無限のデータバンク」とこの能力を形容している。
副次効果(?)
- 脳に対する物理的な損壊による機能低下・無能化の(ほぼ)回避
当たり前だが、脳と体の切り離しは一般的には不可能な行為。恐らくノミノミの実の副次効果によって可能になったと思われる。
また、現在では記憶は脳と心臓の相互補完によって成り立っているとの説もあり、分割された脳が不自由なく機能しているのも、ノミノミの実の副次効果によるものと考えられる。
- 脳近辺に関わる加重圧の(ほぼ)軽減
(現在は切除しているが)過去の時点でも相当な大質量の頭部と化していたが、ベガパンクは頭部の自重に困惑するどころか、平然と行動している描写があり、この事実から能力者の 脳髄に関係する 重圧の負荷を軽減できると思われる。
メリットは限定的?
この悪魔の実の能力はあくまで(脳が肥大化する副作用と引き換えに)「知識を際限なく記憶できる」だけであり、知能向上などの恩恵はない。
よってベガパンクの様な「明晰な頭脳を有しその知識を存分に活用したい者」や「好きなもの・大切なものを正確且つ永遠に記憶したいような欲求を持つ者」以外にはメリットが無く、大多数にとってはハズレな能力である。
更に「あらゆる知識を鮮明に記憶する=どれほど辛い、思い出したくもない忌まわしい記憶であろうと忘れようにも忘れられない」とも同義であり、フラッシュバックどころではないレベルで過去に苛まれる事態も想像に難くない。
だがそもそも、ノミノミの実に限らず食べるだけで都合の良い効果を獲得できる悪魔の実は基本的に存在しない(※)。悪魔の実の力はすべて能力者が練度を上げて使うことが前提である。
(※たとえば動物系は食べるだけで身体強化されるが、それは覚醒時に人格を取り込まれる可能性があるリスクと引き換えとも見える。ただしスベスベの実の「美容効果」など、特にデメリットの描かれていない一部例外も存在する)
ノミノミの実も食した段階では単に容量無限のデータベースを獲得するだけで、そこにどのような情報を記録するか、記録した情報をどう使うかは能力者次第だろう。