概要
種類 | 超人系 |
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特性 |
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概要 |
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能力 |
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覚醒概要 | 自身以外に「手術室」を付与し、「手術室」の外からでもその空間内を支配して自在に操ることができる |
覚醒能力 |
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最上位の能力 | 自らの命と引き換えに、永遠の命を与える「不老手術」を施すことができる |
利点 | 改造した効果は「手術室」の外に出ても持続可能である |
弱点 |
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形 | ハート形のリンゴのような形状でオレンジくらいの大きさ |
色 | 赤 |
備考 |
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※1 原作の描写は非常に分かりずらいのだが、アニメ版では「手術室」を展開して行っていることが確認できる。この「手術室」は、能力者の「武装色の覇気」と併用して行うことで、バリアとして扱えた可能性もあるのだが、覇気の性質上、ケースバイケースで硬化を行うときの変色やオーラは描かれないことも多々あるので、能力だけで行ったのか、覇気と併用して行ったのかを外見で判断することはできない。仮に覇気との併用だった場合の説明は「“手術室”を展開してさら覇気を纏うことで、質量を持つ「手術室」として発揮し、障壁(バリア)として扱うこともできる」となる。
※2「覚醒能力」は通常能力よりも力が強い分、さらに消耗が大きい
詳細
超人系の悪魔の実の1つで、食べると「改造自在人間」となる。一見すると分かりずらいのだが、「手術(オペ)」の特性を持った能力である。オペオペの実の能力の概要の意味は以下の通り。
能力の説明 | 外科関連に置き換えた場合の説明 |
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「球/ドーム状の円(サークル)」を操る | 「手術室」を操る |
円内にいる対象 | 手術台の患者 |
円内を自由に操る | 手術室内を手術(オペレーション)する |
展開する球/ドーム状のエリア内は自由に操作することが可能で、移動、切断、接合、電撃など一般的に外科手術で必要なあらゆる行為を自在にできるようになる。
この能力による移動や切断や接合は通常の外科手術とは異なり、瞬間的に入れ替えたり、違う生物同士で身体をくっつけたり、逆にバラバラにした状態でも生かしたりも出来る超常的な改造能力である。これにより人間の人格を入れ替えることすら可能。
「覚醒」すると、自身以外の周囲に「球/ドーム状の円」を付与し、そのエリアの外からでもその空間内を支配して自在に操ることができるようになる。武器に付与すれば、内部から波動を生む事で攻撃に扱うこともできる。そして、生物に使用すればその者を中心に「球/ドーム状の円」を展開することで、相手を自由に相手が発する音を全て消すという扱い方が可能。
また、医学的知識と技術が伴えば、後述する不老手術さえも施す事もできるという今までの悪魔の実の中でも際立って高性能な実となっているため、〝究極の悪魔の実〟と呼ぶ者も少なくない。このような医療に特化した実であるため、かつてこの実を口にした者の中には世界的な名医になった者もいたという。なお不老手術をしたオペオペの実の能力者は死ぬ。
このようにオペオペの実は、手術室である「球/ドーム状の円」さえ展開してしまえば、その中を手術、所謂自由な操作が可能なので、実質円内では様々な能力の一部分を扱えるに等しく、非常に強力な効果を持った能力となっている(「物体や生物の位置を入れ替える瞬間移動のような扱い方=ワプワプの実の能力」「電気ショックを与える扱い方=ゴロゴロの実の能力」「円を応用してバリアとして扱う方法=疑似的なバリバリの実の能力」「【覚醒】相手が発する音を全て消す扱い方=ナギナギの実の能力」が好例)。
上記の様な能力の強力さから、かつて相場の50倍である50億ベリーもの高額で取引されたこともあった。ただし、医療知識がある人物でないと能力を万全に発揮することはできず、先に「手術室」を展開しなければ行えない能力なので、能力の大きさと扱い方の性質上、他の能力と比較すると能力を使用する度に体力を著しく奪われやすいというデメリットも存在する。
能力者
現在、この実の能力者は元・王下七武海の海賊トラファルガー・ロー(能力を利用した技については当該項目へ)。
なお、能力の絶大さは、彼の医学の知識は然り、凄まじい実力と熟練度の高さ故であるに過ぎない。それは、「覚醒」していることからも窺える。
経緯
かつてドフラミンゴがその在りかと取引の情報を入手した際に、自分の目的(後述)と、目をかけていたローの病気を治すために、ローを連れ出して医者に見せ(ては差別的対応を取った病院を怒りに任せて破壊し)て回っていた弟のコラソンにこの情報を伝えたことがある。
ドフラミンゴはコラソンが食べてローの病気を治すことを想定していたが、コラソンは海軍のスパイでありその情報を利用してオペオペの実を持っていた海賊からドフラミンゴに先んじて盗み出した。本人も能力者であったために食すことは出来ず、そのままオペオペの実はローのものとなった。
これがコラソンがドフラミンゴ達によって殺害され、ローが最大の恩人の仇を討つべくドフラミンゴから離反するという因縁を生みだす事になった経緯である。
その重要性
実はドフラミンゴが最も欲していた悪魔の実であった。詳細な方法は不明だが、曰くマリージョアの天竜人が握る「国宝」の情報と合わせれば世界の実権が握れていたという。
また、当時のローが患っていた「珀鉛病」を治療できる数少ない手段でもある(無論食べれば治るわけではなく、能力で治すことが出来るという意味)。しかし具体的な処置は誰も知らず、小説『novelLAW』では引っこ抜いた自分の肝臓を直接メスで切り刻んで蓄積された鉛を摘出するという荒療治で無事に完治させた。
なおその後ローはパンクハザードで、薬漬けにされた巨大児たちを治療した際も同じようなエゲつない方法をとったため、チョッパーから人でなし呼ばわりされた。
関連項目
以下、2023年6月12日本誌掲載分、第1068話”五老星”及びその付近の掲載話のネタバレを含みます。アニメ派の方はご注意ください。
第1086話では、この世界における本来存在する筈がない、してはならない世界の王の正体について、革命軍のサボやモンキー・D・ドラゴン、エンポリオ・イワンコフらが考察をするという形によって掘り下げが為された部分があった。その中には、
- かつて世界政府を樹立した最初の20人の中にネロナ家のイム聖という王がいたこと
- そのような立場の人物でなければ、世界最高権力者(表向きだが)である五老星が跪くはずもないこと
ということがイワンコフによって語られた。
…つまり、もしこの「イム聖」なる人物と「世界の王であるイム」が同一人物であるとしたら、先述した「不老手術」を使用し、マリージョアの庇護下で暗躍をしている可能性が高いことが判明している。裏を返せば、もしそれが本当ならば、800年以上前にオペオペの実の能力者が存在しており、彼に対して不老手術を行って命を落とした人物がいることになる。
またオペオペの実の能力で不老手術の能力が確認されていることから、イワンコフは「誰かが世界の何処かで死なずに生きている奴がいるから証明されている」との仮説をサボとドラゴンに説明している。
また、ここ最近の掲載話で示唆されていることであるが、イム自身には何かを行おうとする動機に少し幼い部分が見られている。シャーロット・フランペのように、体の年齢に対して精神面が幼めな人物であるという可能性もあるのかもしれないが、イム自身が不老手術を受けたという仮説を踏まえると、彼自身が子どものときに不老手術を受けた結果、800年前から子どものまま、心身共に成長をしないままになってしまったのかもしれない。どちらかと言えばこっちに近い境遇であろうか…。