概要
超人系悪魔の実の1つ。ハートの形をしており、オレンジくらいの大きさ。
食べると「改造自在人間」となり、放出するドーム状のエリア内で移動、切断、接合、電撃など一般的に外科手術で必要なあらゆる行為を自在にできるようになる。
詳細
この能力による移動や切断や接合は通常の外科手術とは異なり、瞬間的に入れ替えたり、違う生物同士で身体をくっつけたり、逆にバラバラにした状態でも生かしたりも出来る超常的な改造能力である。
これにより人間の人格を入れ替えることすら可能。
また、医学的知識と技術が伴えば、後述する不老手術さえも施す事もできるという今までの悪魔の実の中でも際立って高性能な実となっているため、〝究極の悪魔の実〟と呼ぶ者も少なくない。このような医療に特化した実であるため、かつてこの実を口にした者の中には世界的な名医になった者もいたという。
上記の様な能力の強力さから、かつて相場の50倍である50億ベリーもの高額で取引されたこともあった。ただし、医療知識がある人物でないと能力を万全に発揮することはできず、手術=集中力・疲労のイメージからか、能力を使用する度に体力を著しく奪われるというデメリットも存在する。
能力者
現在、この実の能力者は元・王下七武海の海賊トラファルガー・ロー(能力を利用した技については当該項目へ)。
経緯
かつてドフラミンゴがその在りかと取引の情報を入手した際に、自分の目的(後述)と、眼をかけていたローの病気を治すために、ローを連れ出して医者に見せ(ては差別的対応を取った病院を怒りに任せて破壊し)て回っていた弟のコラソンにこの情報を伝えたことがある。
ドフラミンゴはコラソンが食べてローの病気を治すことを想定していたが、コラソンは海軍のスパイでありその情報を利用してオペオペの実を持っていた海賊からドフラミンゴに先んじて盗み出した。本人も能力者であったために食すことは出来ず、そのままオペオペの実はローのものとなった。
これがコラソンがドフラミンゴ達によって殺害され、ローが最大の恩人の仇を討つべくドフラミンゴから離反するという因縁を生みだす事になった経緯である。
その重要性
実はドフラミンゴが最も欲していた悪魔の実であった。詳細な方法は不明だが、曰くマリージョアの天竜人が握る「国宝」の情報と合わせれば世界の実権が握れていたという。
また、当時のローが患っていた「珀鉛病」を治療できる数少ない手段でもある(無論食べれば治るわけではなく、能力で治すことが出来るという意味)。しかし具体的な処置は誰も知らず、小説『novelLAW』では引っこ抜いた自分の肝臓を直接メスで切り刻んで蓄積された鉛を摘出するという荒療治で無事に完治させた。
なおその後ローはパンクハザードで、薬漬けにされた巨大児たちを治療した際も同じようなエゲつない方法をとったため、チョッパーから人でなし呼ばわりされた。