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世界貴族

せかいきぞく

世界貴族とは、ONEPIECEに登場する貴族である。
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概要

ONE PIECE界で最も誇り高く気高き血族である世界の頂点に君臨する者たち。
作中では“天竜人”と呼ばれることが多い。これは家紋が“天駆ける龍”であることが由来すると思われる。
800年前に世界政府を創設し、聖地マリージョアに移り住んだ20人の王たち(正確にはアラバスタのネフェリタリ家のみ移住を拒否したので19人の王たち)の末裔の一族。

名前の表記や語尾が特徴的で、男性ならば名前の末尾に“聖”という敬称と「~え」という語尾が付き、女性なら名前の末尾に“宮”という敬称と「~アマス」という語尾が付く。マリージョア以外の土地では「下々民と同じ空気を吸いたくない」という思考のためにシャボンのマスクを付け、さながら宇宙服みたいな恰好をしている。
また世界貴族に限らず世界政府中枢附近全体の文化であるが奴隷は当たり前で、魚人族・人魚族に至っては人類ではなく魚類であると長い間認識されてきた。
リュウグウ王国の世界政府加盟などにより現代ではこの説は改められているものの、その扱いが今日に変わるわけもなく、東の海の一部ではその誤情報がそのまま信じられる風評被害が起きていたり、魚人族・人魚族にかぎってはただの民間人であっても捕獲してそのまま奴隷やペットにしてかまわないと思っている。

その存在は絶対的で、その権力は絶大。中でも天竜人の最高位である五老星は世界政府最高権力者である。
世界貴族が道を通る時には、一般人は恐怖で顔を引きつらせながら土下座してでもやり過ごさなくてはいけない。更に世界各国から自分達の為の「天上金」を徴収させ、酷い場合は加盟国を飢餓で滅ぼしている。

当初20人の王達は世界政府トップの王位を独裁的に使用しないよう、そして各国の王達は皆平等であるためべきであるという理念から、円卓の騎士のようにマリージョアのパンゲア城中心に誰も王位につかないことを意味する空白の玉座を設けて遺し自戒するほど強いノブレス・オブリージュがあったようだが、長年のうちに伝承・根拠が歪んで権力が暴走し、人を人とも思わないような「教育」により、世界中の全ての地域において殺傷行為や奴隷所有等の傍若無人の限りを尽くす極悪非道を当たり前のように行う外道となっていった。

ある意味ではホーディ・ジョーンズと類似した存在であり、自分達が至高の集団であると唱えられ続けた環境が生み出した怪物といえる存在。
人間を殺すことは彼らにとって「普通の人がゲームでキャラクターを死なすことやサンドバッグにしたり使い捨てる」ようなものであり、人間を家畜として見るのが当たり前と認識するようになってしまっている。
被害者となった民衆たちの弁によれば「子供を至近距離から銃で銃撃され即死」「奴隷にされた娘が帰って来たら自害」「両目抉られた」「妻焼死させられた」など、彼らの所業は凄惨を極めている。
特に彼らの所有する「奴隷」の扱いは奴隷を所有する文化が残っているシャボンディ諸島の奴隷所有者と比べても酷いものがあり、フィッシャー・タイガーボア・ハンコックコアラ(パラレルワールドも含めると劇場版のギルド・テゾーロ)など多くの者達の人生を狂わせている。
しかし彼らはこれといって悪いことをしているという自覚が皆無であり、とある世界貴族が元奴隷達から命を狙われてから「わちきは偉いのに…!?」と発言するなど事態を飲み込めていないなど、その精神性の実態は世間知らずのまま甘やかされて育てられた子供である。

彼らの傲慢さは究極的には「下々民も人間であることを理解していない」教育に起因したものといえる。
反例として、また幼少時に父親のせいで世界貴族の権利を失った結果、歪んでいるうえに多少利己的であるとはいえ、仲間想いかつ思慮のある性格となったドンキホーテ・ドフラミンゴや、世界貴族と正面から向き合ったオトヒメ王妃のおかげで魚人・人魚への差別意識を改めたミョスガルド聖など、『世界貴族の世界観ではない、市井の人々の世界観』を見たおかげで人間に対して優しく接することができるようになったものもいる。

このように横暴な振る舞いをしていても被害者から報復されないのは海軍が関係しており、彼らが特権を行使すれば海軍本部大将率いる軍艦10隻が即座に派遣されてくるためであり、彼らに手を出せば国レベルの危機に陥るためである。

彼らには証明チップという身分証があり、それを世界政府に渡す事によって世界貴族の地位を放棄して一般人として生活できるようになるのだが、後述の例外を除けば権力を自ら放棄する者はほとんどいない。当然世界貴族であることを放棄すれば政府や海軍の庇護もなくなるので、素性がバレると「殺しても海軍は動かない」という理屈から天竜人への憎悪を抱いても泣き寝入りするしかなかった者達の報復対象になってしまう。

なぜこれほどの権力を有しているのかは不明だが、ドフラミンゴは「天竜人が秘密に持つ、存在自体が世界をひっくり返せるほどの国宝がある」と語っている。
有害でしかなくなっている彼らを野放しにしている世界政府にも事情はあるようだ。

主な世界貴族

五老星

天竜人の最高位。『世界最高権力』とも評され、合議制で意志決定を下す。
現在は五人の老人達が務める。

ロズワード聖

天竜人・ロズワード一家の家長。
奴隷となった海賊の船長をコレクションしている。シャボンディ諸島のオークション会場で息子がルフィに殴られ大将を呼び寄せるよう叫んだが、その直後に偶然頭上から降ってきたウソップに押しつぶされ気絶し重傷を負う。
髪型と衣装を除けば見た目は普通の老人であり、現在登場している天竜人(男性)の中では一番整った容姿をしている(というより他の容姿がひどすぎる)。

チャルロス聖

天竜人・チャルロス聖


ロズワード聖の息子。シャルリア宮の兄。
醜悪な容姿とそれに勝るとも劣らない下劣な性格をしている。
シャボンディ諸島のオークション会場でルフィの友人ハチを撃ったため、ルフィに思いっきり殴り飛ばされ気絶し重傷を負った。
そして2年後の世界会議編でまさかの再登場。CP-0を盾に奴隷を使ってしらほしを無理やり奪おうとする相変わらずの外道っぷりを見せつけた。
しかし、そこに現れた同じ天竜人であるとある人物に棍棒でぶっ飛ばされ、2年前と同様の粛清を受けた。
作中に登場している天竜人の中でも特に常識がなく知能も低い節があり、父親に無駄遣いの多さや魚人ではなく非力な人間の奴隷を馬代わりにして移動するのかとあきれられている。

シャルリア宮

天竜人 シャルリア宮


ロズワード聖の娘で、チャルロス聖の妹。サウルという名前の犬をペットにしている。
外見は兄と全く似ておらず容姿端麗だが、奴隷に対して平然と銃を放つなどの傲慢で非道な性格は兄と同じ。シャボンディ諸島のオークション会場でルフィの友人ケイミーを撃ち殺そうとしたところレイリーの覇王色の覇気で気絶させられる。
その後は麦わらの一味を取り逃がした海軍に八つ当たり気味に叱責し、兄と父を大怪我させた事に激しい憎しみをあらわにさせた。

ジャルマック聖

12年前に主人公ルフィの故郷ゴア王国を視察した世界貴族。
目の前を横切ったというだけで、ルフィの義兄の1人サボの乗る船を攻撃し撃沈した。(攻撃理由として「海賊旗を掲げた者は何者であろうとも海賊」とある意味正しいことを言ってはいるものの、下々民が自分の前を横切ったことの方が彼にとっては赦されないことであったらしい)

ミョスガルド聖

10年前に逃げた奴隷を取り戻そうと魚人島にやって来た世界貴族。
奴隷にしていた魚人をジンベエ王下七武海加盟により解放され、それを取り戻そうと魚人島に押しかけた。
しかし、航海の途中で船が破損し、魚人島に辿り着いた時には船も自身もボロボロで、部下も壊滅状態だった。そんな弱りきったところを積年の恨みがある魚人達に抹殺されそうになったのだが、人間との友好を臨むオトヒメ王妃により助けられ、難を逃れた。
助けられた後も、傲慢な態度は終始崩さなかったが、最終的にはオトヒメに説得され【魚人と人間の交友に賛同する】という一筆を書き、人間と魚人族との友好関係構築を一歩前進させることとなった。

そして2年後の世界会議編でチャルロス聖と同様まさかの再登場。
しらほしを襲った同じ天竜人であるチャルロス聖を棍棒で殴り飛ばし、彼の非道な振る舞いを皆に詫びた。
10年前と同一人物とは思えないほど、思慮深く常識的思考を持った真人間となっており、曰く「オトヒメに人間にしてもらった」と彼女に深く感謝しているとの事。ただしその代わりに「奴隷を一人も持たない異端の天竜人」と、他の世界貴族からは奇人扱いされている。
本名が「ドンキホーテ・ミョスガルド」であることが判明しており、ドフラミンゴ、ロシナンテ、ホーミング夫妻の親戚にあたる人物であることも発覚している。
ホーミングとは違い先走りせず、あえてマリージョアに留まり孤軍奮闘していた模様。


カマエル聖

ONE PIECE FILM GOLDに登場した丸眼鏡、顎鬚が特徴の世界貴族。顔を小刻みに左右に動かす癖がある。
ギルド・テゾーロから天上金を受け取りにやって来たが、ナミ達がテゾーロらを欺くために利用できると衣服を盗まれた。
終盤のルフィとテゾーロの決戦で救助要請をルッチに電伝虫をかけるも、途中で切られた(救出自体はちゃんとされた模様)。
担当声優は三村マサカズ

かつての世界貴族

ドンキホーテ・ホーミング

海賊ドンキホーテ・ドフラミンゴ海軍本部中佐ドンキホーテ・ロシナンテの父。天竜人は神でもなく人間であると考えていた天竜人の異端。
「家族で人間として静かに平和に暮らせればそれでいい」と妻と共に思っていたため、天竜人の位を放棄し北の果てにある世界政府の非加盟国に家族を連れ移り住んだが、人々から天竜人がどれほど憎まれているかを知らなかったゆえに、天竜人に憎悪を抱く人々から報復を兼ねた迫害を受け、天竜人からは裏切り者として見捨てられた。極貧と暴力の嵐の中で、妻を病気で失い、民衆から一家総出で拷問を受けた。ドフラミンゴに自分を惨めな境遇に追い落とした元凶と見なされ殺害されるも、最後まで家族を守れない自分のふがいなさを責めることはあっても、人々を恨んだりはしなかった。

ドンキホーテ・ドフラミンゴ

“天夜叉”ドンキホーテ・ドフラミンゴ


王下七武海に名を連ねる海賊。「人間らしい生活」を望んだ父に連れられ33年前に母や弟と共にマリージョアを出たが、選民意識を捨てきれず、天竜人に恨みを持つ民衆達に一家共々地獄のような迫害を受け続け、母も失いゴミをあさって生き延びた凄惨な過去を持つ。
そのような事態の原因となった父を憎み10歳の時に殺害。父の首をマリージョアに持ち帰り世界貴族に復帰しようとしたが、天竜人からは拒絶され、マリージョアへの復帰は叶わなかった。
以来、ドフラミンゴは世界貴族どころか今の世界全てを見限り、それらを破壊してしまおうと凶悪な海賊になった。
その破滅的な性格の一方、苦楽を共にした仲間を家族同然に思う二面性を持つ。

ドンキホーテ・ロシナンテ

CORAZON


海軍本部中佐。実兄のドフラミンゴの暴走を食い止めるべく、身分を偽りドフラミンゴ率いる海賊団に潜入していた。しかし、とある出来事が原因で10年以上前に死亡している。
極悪非道の兄と異なり、心優しい父と母の性格を受け継いでいる。

ホーミングの妻

その名の通り、ホーミングの妻であり、ドフラミンゴとロシナンテの母。
夫と同じく心優しい性格で天竜人の地位の放棄にも賛同していた。
一家共々民衆から迫害を受けた後、不衛生な廃屋での生活が原因で病に冒されて死亡した。


居住地マリージョア

「赤い土の大陸」の頂に位置する世界貴族が住む町兼世界政府の中枢となっている。
未だに全貌は明らかになってないが、一際大きい城がある。
4年に1度、政府加盟国の王たちがマリージョアに集結して世界会議を開催しており、2年後にあたる新世界編では丁度その世界会議が開催される年。

ちなみにマリージョアのほぼ真下に魚人島がある。
偉大なる航路前半から新世界に行くにはマリージョアを通過するルート、海底の魚人島に通過するルートがある。
前者は手続きが必要、向こうで船を乗り換えと時間とお金はかかるが安全。
後者は、海中の航路は危険だが海賊行為自体が犯罪なので海賊たちは、この魚人島経由の手段しかない。



関連項目

ONEPIECE 世界政府 五老星

ドンキホーテ・ドフラミンゴ ドンキホーテ・ロシナンテ

フィッシャー・タイガー ギルド・テゾーロ ボア・ハンコック コアラ

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