概要
インクを使わず印字する金属製の印鑑(のようなもの)。「烙印」ともいう。
また、英語では「brand」という。
通常の印鑑とは違い、板状の印字部分に棒状の取っ手が付いた形をしており、高温で熱してから対象物に押し付けることで接触部を焼くことで刻印できる。
主に家畜などの動物の皮膚や木材、あるいはお饅頭などの菓子類に文字やシンボルを記す為に使われる。
家畜に対しては所有者が誰であるかを示すために捺され、ここから商標や商品イメージなどのブランドとしての意味に転じた。
当然、人間に対しての使用は大火傷を招く為厳禁だが、過去には消えにくく大きな苦痛を与えることから刑罰として行われたこともある。(消えにくい点では「刺青」にも通じる。)
現在では人権を著しく侵害する行為で公には行われないが、一部エンターテインメント作品では『拷問』、『消えない刻印』、『所有や束縛の暗喩』を表現する目的で人間に使われることも多い。
pixivでもR-18タグにてその手のイラストが投稿されている。
ちなみに、制裁を加えることを意味する『ヤキを入れる』は焼印のことではなく、熱した鉄を叩いて鍛造する様が由来であり、要は「叩き直す」事。
関連タグ
戒疤(かいは):少林寺の僧侶等が頭に入れている点状の焼印。クリリン(ドラゴンボール)のもこれと思われるが真相は不明。
ラーメンマン(闘将!!拉麺男):額の「中」の字も戒疤を模した焼印であり、これは超人拳法の使い手の証でもある(元ネタは『少林寺三十六房』)。ちなみにキン肉マンの「肉」の字はエネルギーゲージであって焼印ではない。