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ラーメンマン

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らーめんまん

ゆでたまご作の漫画『キン肉マン』および『キン肉マンⅡ世』に登場する超人。もしくは同作者の漫画『闘将!!拉麺男』の主人公。

概要

ほこりたいんだよォ~~~っ

キン肉マンとの戦いを~~っ

キン肉マン』シリーズに登場する超人。

『闘将』『秒の殺し屋』など異名は様々。身長208㎝、体重130㎏。他の超人たちよりも比較的スリムな体付きをしている。

料理上手で、その名の通り中華麺が大好物。

続編『キン肉マンⅡ世』では万太郎が買ってきたカップラーメンをうまそうに食べるシーンがあった。万太郎によれば四川風担々麺が大好物で、よく生徒たちにも作って振る舞ってくれたらしい。他にも排骨麵やワカメラーメンも好きだとする資料もある。

アニメ版のキャラクターソングでは昔いじめられ、味噌っかすにされたと語っており、そのせいか味噌ラーメンだけは嫌っている。

モチーフになったのは中国北部の遊牧民族・女真族と思われる。

生来の残虐ファイターとして名を知られていたが後に正義超人に転向し、キン肉マンたちと共に怪獣や悪行超人と幾度となく闘った。

データ

出身中華人民共和国 河南省
所属残虐超人正義超人(引退後、ヘラクレスファクトリー教官就任)
身長209㎝
体重130㎏
スリーサイズ110/95/101
血液型O型
超人強度97万パワー
特技立ち技格闘技全般、料理
趣味盆栽、太極拳(体操)
好物中華麺全般(但し味噌ラーメンは嫌い)
愛読書孫子
誕生日8月25日

容姿

面長の顔に辮髪糸のように細い目と泥鰌髭が特徴。

残虐超人時代は頬骨が突き出て歯茎をむき出しにした顔だったが正義超人になってからは少しふっくらして凹凸がない顔になった。ラーメンマンの過去が描かれるときもこの顔の特徴はきっちりと描写されており、残虐超人時代のラーメンマンは痩せ細った幽鬼のような雰囲気を漂わせている。

重量級の体格である他の正義超人達と違ってラーメンマンはスリムで引き締まったボディの持ち主である。これは神速の拳法を武器にしているラーメンマンならではの特徴であり、他に類を見ない異色の体格である。

服装のカラーは原作では白メインに赤、アニメでは黄緑メインに赤となっている。そして服の下には戦時の装束である肩当てを装着している。

性格

冷静沈着で大人の風格を持ち、感情が動くことは滅多にない。しかし冷徹である訳ではなく、義侠心に溢れ、他人(たとえ敵であろうとも)のことを心から思いやれる熱い男でもある。

かつては残虐超人として活躍しており、ブロッケンマンを真っ二つにして殺してしまうなど度を超した残虐性で恐れられていた。ただその姿勢はあくまで勝負に対する徹底した真剣さによるものであり、リングを下りれば紳士であって分別をわきまえた人物であった。(後付け設定ではあるが、いずれは完璧超人となる予定だったとされている。)

その中で自分とは比べ物にならない弱小超人と見下していたキン肉マンとの対決で敗れてしまう。なぜ自分が敗れたのか?キン肉マンの強さを分析しているうちにその不思議な魅力に取りつかれてしまい、それまでの自分の姿勢を根本から改め、新たな正義超人として生まれ変わった。

アイドル超人の中でも完成された人格を持っており、残虐超人であったこと・完璧超人を目指していたこと。そしてキン肉マンに敗れたことなどの過去にたいして一切卑下したり否定することはしない。過去の己の過ちに対して正面から反省して全て受け入れて、そして今自分がやるべきことは何なのかをきちんと考えることができるまさしく中国伝統の「大人」的人物である。

来歴

残虐超人時代

『第20回超人オリンピック編』で初登場。この時すでに28歳のベテラン超人だった。

当時は怪獣がその名前を聞いただけで逃げ出すほど畏怖される存在で、「東洋の悪魔」と渾名されていた。

それもそのはず彼とブロッケンマンカレクックは「世界三大残虐超人」として評され、その中でもラーメンマンは特に強く、残虐超人界の総帥と言われるほどであった。

そのため3人(とキン肉マン)の戦うブロックは視聴者への配慮のため小会場かつラジオ放送のみとされた。

決勝トーナメント1回戦では、同じく残虐超人であるブロッケンマン対戦。

毒ガスや凶器攻撃にて苦戦を強いられるが、自身もそれに対抗して得意の残虐ファイトにより形勢を逆転。最後はキャメルクラッチによりブロッケンマンの胴体を真っ二つに圧し折って惨殺。

後の対戦相手であるキン肉マンや試合を見守った観客たちに恐怖を植えつけた。

(また、この闘いで息子のブロッケンJr.から仇敵として遺恨を残すこととなった。)

続く2回戦(準決勝)では、特別ルールの氷上デスマッチでキン肉マンと対戦。

先の試合でのラーメンマンの姿に恐怖するキン肉マンを圧倒。ブロッケンマン同様キャメルクラッチで仕留めにかかったが、キン肉マンが失禁してしまったせいでやむなく技を解く羽目になった。

キン肉マンの着替えが終わった後試合再開。壮絶な打ち合いの後パイルドライバーを食らわせ、鶏冠が氷のリングに突き刺さって身動きの取れなくなったキン肉マンを蹴り飛ばした。

しかし、ロープで跳ね返ったキン肉マンの体当たりで場外に吹き飛ばされてまさかの逆転負けを喫する。

この出来事は大きなターニングポイントとなり、「私は全力を尽くして負けたのだ。彼との戦いも誇りにしている」とまで言わしめた。

それだけに自身に勝ったことで調子に乗るキン肉マンの慢心が許せず、3位決定戦ではとある事情で脚を負傷したテリーマンに対し容赦なく手錠を用いたチェーンデスマッチを挑み一方的に叩きのめす。反則負けを宣言された後、こうした行為に及んだ内情を血涙を流すほどに憤激しながら語り「運の強さだけで勝つようなみっともないマネをするな」と訴えかけ、ダラけきっていたキン肉マンを奮い立たせた。

この後行われた決勝戦では放送席に呼ばれ、キン肉マンがロビンマスクに勝利した後この作品のキーワードとなる火事場のクソ力について初めて言及した。

その後は正義超人軍団の一員として活躍する事になる。

正義超人転向後

アメリカ遠征編』では全米タッグ選手権の決勝で審判を務める。

宇宙野武士との戦いでは、ブロッケンマンの嫡子・ブロッケンJr.と共闘。先の第20回超人オリンピックでの一件もあり彼から怨まれていたものの、この時の両者はラッカ星の救援を優先している。

『第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイト編』では、予選の新幹線アタックで岡山まで新幹線を動かす大健闘を見せ、最終予選では2位に入り本戦ではシード枠で登場。

決勝トーナメント2回戦では、因縁のブロッケンJr.と特別ルールである「コンクリートデスマッチ」で対戦。復讐に燃えるブロッケンの攻撃を全て受けきり、最後はロメロスペシャルにより形勢を逆転。レフェリーストップにより勝利する。ブロッケンの成長を望むラーメンマンは彼を諭し、同時にブロッケンもラーメンマンの器量の大きさに心酔するようになり、以後は師弟のような関係を築く。

しかし、準決勝におけるウォーズマンとの金網デスマッチにおいては自身の攻撃が全く通用しなかった。左腕と右足を折られ、ベアクローで全身を引き裂かれ、最早勝ち目のない事を悟る。決勝戦で戦うキン肉マンに少しでもウォーズマン攻略の糸口を掴ませる為に満身創痍となりながら尚も立ち向かうが最後はスクリュードライバーを頭に受けて重傷を負い敗北。

一命を取り留めるが植物状態となってしまった。意識がないと思われていたが決勝戦を前に逃げ出そうとしたキン肉マンの手を取り激励したり、試合中に心の声でアドバイスを贈るなどしてキン肉マンの勝利に貢献した。

故郷の中国に戻り超人専門医のドクターボンベと出会った事がきっかけでモンゴルマンとして活動を再開する事になる。

※モンゴルマンとしての戦歴はこちらを参照。

キン肉星王位争奪編』では準決勝戦からキン肉マンチームに協力し、バイクマンプリズマン等の強豪を撃破した。

ちなみにラーメンマンVSモーターマンはたった37秒で終了し、ゴングが鳴る前に倒されたレオパルドンを除けば本トーナメントで最速記録である。

このシリーズでは昇竜をあしらった道着を身に着け、スピンオフ漫画『闘将!!拉麺男』で使用した心突錐揉脚や百戦百勝脚といった技を使用している。

ちなみにアニメ版では冒頭で失踪という扱いになり江ノ島の海岸で焼き蛤を売っていたとされている。反面、再びリングに立つことを予期していたのかモンゴルマンマスクをヘッドギアに改良する努力もしていた。

完璧・無量大数軍時代

『週プレNEWS』で連載中の新シリーズでは、先の戦いで負傷した他の超人達と同じくメディカル・サスペンションで治療を受けていたが、完璧超人たちの襲撃に際してロビンマスク・ブロッケンJr.・ウォーズマンらと共に復帰。

完璧・無量大数軍の第二陣との戦いに参戦し、「完昇」マーベラスと超人拳法伝承者同士の死闘を繰り広げ、彼を完璧超人の掟により自害させぬよう失神KOを決めるが、その願いも虚しくマーベラスは自害してしまう。

その後、「許されざる世界樹(アンフォーギブン・ユグドラシル)」では「完肉」ネメシスと戦う。

ネメシスがかつて「聖なる完璧の山(モン=サン=パルフェ)」に入り完璧超人に転生したという経緯を吐露した際、自らもかつては完璧超人に憧れ、聖なる完璧の山へ行こうとしていたが、下界での最後の思い出に第20回超人オリンピックに参戦し、そこでキン肉マンに倒されたことで思いとどまった事を語っている。

最終的にはネメシスのマッスルスパークにより敗退するが、ネメシス自身が完璧に極まったと自負するにもかかわらず一命を取り留めていた。その理由として、彼のマッスルスパークはキン肉マンの使う技とは似て非なるものだと言い残し、そのまま意識を失い戦線を離脱した。

現役引退後

キン肉マンⅡ世』では正義超人養成学校『ヘラクレスファクトリー』の教官として若き超人達を指導している。

それ以前からキン肉マンの息子・キン肉万太郎の才能を見出しており、キン肉星の洞穴で浮浪者に成りすまし彼に勉強を教えるという体で修行をつけていた(なお、TVアニメ版ではこの経緯はカットされ最初からヘラクレスファクトリーの一員となっている)。

能力

超人軍団の中でも屈指の技巧派。

中国拳法を主体とするその技のバリエーションは1000に及ぶと言われる。

代表的な必殺技は『キャメルクラッチ』『レッグラリアート』『九龍城落地(ガウロンセンドロップ)』等。

タイトル歴

●超人一〇二芸免許皆伝

●河北省超人八極拳天下壮士('77、'78)

●中国超人武術選手権

●超人蟷螂拳選手権

●超人オリンピックBEST4('79、'80)

★宇宙超人タッグトーナメントBEST4('83)

★キン肉星王位争奪サバイバル・マッチ優勝チーム

余談

その人物や親しみやすいデザインもあってか読者および作者からも愛着が持たれるキャラクターであり、彼を主人公としたスピンオフ作品『闘将!!拉麺男』も存在する。

こちらは『キン肉マン』のパラレルワールドの話とされており、百歩神拳等も使っている。

なお、本編におけるラーメンマンがモンゴルマンに扮したのは、『キン肉マン』と『拉麺男』とで同じキャラクターが登場し読者が混乱しないようにするための配慮があったとされる。

その為当初はモンゴル衣装はコスプレ要素だったことが明かされていた。

アニメ版では性格やブロッケンマンを倒した残虐技が変更されており、シリアスなウォーズマン戦までは「~アルよ」といったコミカルな喋り方であり、ブロッケンマンに至っては身体をへし折るのではなく、ラーメンの素材に変えてしまい、出来上がったラーメンを食べてしまうものになった。より猟奇的になった気もするが・・・。

ライオンハート - 月刊少年ガンガンにて連載されたゆでたまご作品。獅子魂者の称号を持つ格闘家マー・ライオン。後継者を探し旅する格闘家。200年生き続けてきたその年齢は仙人にも等しい。キャラ造形はラーメンマンを改定したものだと作者がムック本『肉萬』で明言している。

同じく週刊少年ジャンプ連載の漫画『家庭教師ヒットマンREBORN!(作:天野明)』の登場人物・イーピンはラーメンマンがモデルであるとされる。

(こちらは女性だが)

最近はプロ野球でも活躍しているようである。

パチンコ機に当たる「CRぱちんこキン肉マン」シリーズでは台にある特賞穴の横にあるエンブレムやプレミア演出のみに登場し、原作に基づきモンゴルマンの姿で闘っていたが王位争奪編を舞台にした「キン肉マン3」では満を持して「ラーメンマン」として参戦し、プリズマンと対峙する。

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