- 生の卵を茹でたもの。→ゆで卵
- 創価学会のPV(フトレ2)に出てくる観客の一人。→ゆでたまご(創価学会)
- 日本の漫画家。本項で説明。
ゆでたまご(漫画家)
主に格闘技ネタの作品を描くコンビ漫画家。大阪府出身。
原作担当の嶋田隆司(しまだ たかし)と作画担当の中井義則(なかい よしのり)の二人組の漫画家。
小学生のとき出会い、中学生の頃から2人で合作漫画を描き始め、高校生で現在の分業体制となり高校卒業直後週刊少年ジャンプでデビューを果たす。
著名な作品に、『キン肉マン』・『キン肉マンⅡ世』・『闘将!!拉麺男』等がある。
目がくらむような、独特の作中の理論展開はゆで理論として知られ、また「設定は投げ捨てるもの」と言わんばかりのひっくり返しや矛盾、後付け設定が桁違いに多く、酷い時は同じページの中ですら平気で矛盾するシーンや台詞が出る。
これについては本人達も「整合性より勢い」で描いていることを堂々と公言しており、長年のファンもその数えきれない矛盾を時にはツッコミ、時に「ゆでだから」の魔法の言葉で流しつつ楽しんでいる。
その一方でキン肉マンでは読者も忘れていたような古いネタ・「ゆでだから」で流していたネタが後年の新シリーズで拾い上げられたこともある。その結果新たな「ゆでだから」を生み出したりもしているが。
また読者から公募したキャラクターをよく取り入れている。現在まで人気のレギュラーキャラ達が読者考案の設定が元になっているケースも多い。
近年、週刊少年ジャンプにおいて、アメリカMARVELコミックとのコラボ企画として、代表的ヒーローであるキャプテンアメリカとマイティソーを描いたイラストが掲載された。
なお、自作の声優としてもゲスト出演をしまくっており、劇場版『キン肉マン』シリーズではウコン一味役として毎度毎度登場していた。
『キン肉マンⅡ世』の劇場版でも観客役で登場した。
また、『キン肉マン』放映中にコラボしていた『必殺仕事人Ⅴ』では仕事人に憧れるゆでたまご売りの役で出演、仕事人になった自分達の活躍する姿を中井直筆の紙芝居で披露したり、訓練にふんどし姿のバッファローマンの的を使ったりと中の人ネタ満載である。
だいたい、嶋田の方がノリノリで、中井の方が大根。
嶋田隆司
原作担当。1960年10月28日生まれ。垂れ目の方。
毎回のように担当を唸らせるとんでもない設定を次々思いつく、いい意味でろくでもない大人。2007年に15歳下の一般女性と入籍。
メディア露出が多い事から働かない方のゆで呼ばわりされて久しく、本人もtwitterでネタにしていたほど。勿論彼がいなければ中井は漫画を描けない。
どういうわけか病気やケガに遭いやすく、キン肉マン連載時の85年に腰痛で3か月休筆している(直後にキン肉マンとロビンがネタにしている)他、新章でもカップ麺を作るのに失敗し全治半年の大火傷を負ったり、帯状湿疹に罹患したりしている。
中井義則
作画担当。1961年1月11日生まれ。眼鏡の方。
ルーキー時代はあまりに画力が低すぎて、カラーイラストを描かせてすらもらえなかったという伝説が残っている(初期の『キン肉マン』の顔が緑色で塗られていたりするのはその為)だが、画業30周年を迎え画力は研ぎ澄まされて行き、温かみのある画風はそのままで躍動感あふれるバトルが今日も紙面を賑わしている。
通称働く方のゆで、もしくは絵ゆで。
ストレートにカッコいい超人が好きらしく、嶋田にそういう超人(例:カナディアンマン)がイマイチ活躍できていない事にツッコミを入れていたこともあった。
既婚者で子供は三人おり、長男はリアルキン肉マンⅡ世の異名を持つ格闘家・中井光義。
作品
集英社系列
キン肉マン
言わずと知れた伝説のデビュー作。初期はヒーロー特撮を皮肉ったギャグマンガだったが、次第にプロレスのようなガチンコバトルを繰り広げる熱血漫画に変化。主人公もアホバカダメ超人から仁徳あふれる名君へと成長を遂げた。「友情・努力・勝利」の極みのようなジャンプ黄金期を代表する作品である。
現在WEB上で第2部『オメガ・ケンタウリの六鎗客編』までが連載しており新シリーズに突入予定。
連載開始時点では両作者は17歳と、ジャンプ連載陣の中ではぶっちぎりの最年少だったことでも有名。キン肉マンの連載が終わる直前にジョジョの奇妙な冒険の連載が始めた荒木飛呂彦と同い年といえばわかりやすいか。荒木がジャンプに投稿を始めたのはゆでたまごのデビューに焦ったからだという。
キン肉マンⅡ世
キン肉マンの息子・キン肉万太郎の成長を描いたプロレス漫画。『Ⅰ世』時代の伝説超人やその遺志を受け継ぐ新世代超人が、人の世に仇為す悪行超人を懲らしめていく。
第2部『究極の超人タッグ編』では万太郎たちが歴史改変を目論む時間超人を倒すため、昭和の世界で現役時代の伝説超人と共闘する。
闘将!!拉麺男
『キン肉マン』の名物キャラ・ラーメンマンの中国拳法バトルを描いた武侠漫画…なのだが、1日中かけても突っ込みきれないくらいツッコミどころが多い。世界観はキン肉マンとは全く別。
ゆうれい小僧がやってきた!
キン肉マン終了後にジャンプで連載した妖怪バトル漫画。相変わらずのゆで理論爆発。
SCRAP三太夫
キン肉マンが故郷のキン肉星に帰って幾星霜、遥か未来の21世紀後半を舞台にお下劣柔道ロボ・三太夫がロボット刑事として活躍するギャグマンガ。終盤にはある意外な人物が登場する。
蹴撃手マモル
ジャンプ最後のゆで漫画。ムエタイをテーマにしているが、明らかに敵キャラはショッカー怪人、もしくはワンピースの動物系能力者である。速い話が立ち技版キン肉マン。
講談社版権
トータルファイターK
画業15周年記念作品。総合格闘技ブームを背景に『デラックスボンボン』で掲載された異種格闘技漫画…という、ゆで先生には格好の題材だったにもかかわらず、本誌廃刊により未完に終わる。
スクウェア・エニックス版権
ライオンハート
『月刊少年ガンガン』で連載していた漫画。ゆで作品にしては珍しく主人公が二枚目。動物の力を模した形意拳バトルもの。SMAPとは何の関係も無い。
角川書店版権
グルマンくん
見ているだけで糖尿病になりそうな超絶高カロリーかつ豪華すぎる料理が次々登場する、ゆで理論満載のグルメ漫画。
泉佐野市
イヌナキン
2013年2月1日公式発表。444の応募作品の中から3作品をリライトしたローカルヒーロー。
全国のゆるキャラとは一線を画した、力強いイメージが特徴。全国で「ゆるキャラ」が人気を集めているなか、デザインした嶋田隆司は「ゆるキャラの風潮は好きではない。『キン肉マン』に出てくるような力強いキャラクターで、 みんなを勇気づけたい」と話している。
関連タグ
個別
関連作品など
必殺仕事人Ⅴ:第9話にてゲスト出演。
ドラゴンゲート:団体の新ロゴを中井が担当。