中国武術
中国の北派武術。太極拳・八卦掌とともに「内家三拳」に数えられる。
槍術を基にして編み出された拳法と言われ、シンプルな型と高い威力が特徴。
形だけを覚えるだけなら難しくないが、動作の一つ一つに高い錬度を求めるため真に習得するのは非常に困難だと言われている。
内家三拳の中で最も力強い攻撃法が重視されており、中国拳法に詳しい雑誌などでも八極拳と引き合いに出されることもある。
套路は門派によって異なるが、五行説にちなんだ名前をつけられた5種類の単式拳『五行拳』と、五行拳の応用形でそれぞれ動物を模した12種類からなる象形拳の『十二形拳』は共通している。
『五行拳』は劈拳(金行)・蹦拳(木行)・鑚拳(水行)・炮拳(火行)・横拳(土行)からなり、更に『十二形拳』は龍形・虎形・猴形・馬形・鶏形・鷂形・燕形・𩿡形・鷹形・熊形・蛇形・鼉形(だけい。「鼉」はワニのこと)からなる。
槍を中心に棍、剣、刀、暗器など武器術も豊富で、器械套路(武器用の套路)も存在する。
代表的な技は「崩拳」などあり、中でも「半歩崩拳」は一撃必殺の技として有名。
形意拳を使用するキャラクターの例
エリオット(デッドオアアライブシリーズ)
ゲーム
台湾のゲームメーカー、IGSが開発した対戦型格闘ゲーム。「シンイーケン」と読む。
英名は「Martial Masters」。
実在の武術家、黄飛鴻(1847-1924)を主人公にしたツイ・ハークによる人気映画シリーズ
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』の影響を強く受けている。
1レバー4ボタンの格ゲーで、
パワーアップの「覚醒」や、分身と共に攻撃する「分身攻撃」といったシステムが特徴。
他のIGSゲーム同様ローカライズが拙く、日本語が一部おかしい。本作の英語版でもラスボスの名前に誤植表記というおかしい事態が…
稼動数が少なく、約22年の間で家庭用ゲーム機に移植されたこともないため、知名度は低い。
ただ、一部には根強いファンもいる。そして2023年4月配信されたのスイッチ専用ソフト『IGS Classic Arcade Collection』では収録作の一つとなっている。
キャラクター
- マスターファン(黄飛鴻)
流派:武芸十八般、秘奥義・無影脚。主人公。武術家にして医師。正義感が強い。
- ドランケンマスター(酔不歸)
流派:酔拳。酒好き。謎が多い。
- スコーピオン(白少廷)
流派:蠍子拳。富豪の一人息子。女好きのプレイボーイ。気障。自己中心的。
- タイガー(虎克)
流派:虎形拳。白人男性。クリスチャン。
- レイカ(靈兒/霊児)
流派:代々から伝わる古武術。活発で好奇心旺盛。
- モンキーボーイ(孫鐵兒/孫鉄児)
流派:猴拳。万事においてつい不利な約束を交わしてしまう。
- ゴーストキック(鬼脚七)
流派:自ら編み出した足技。酒と博打を好んだために勘当され、日々喧嘩に明け暮れる。
- モンク(釋武真)
流派:羅漢拳。修行僧。武術の鍛錬に明け暮れる武術馬鹿。パワーファイター。
- レッドスネーク(曲紅嫣)
流派:蛇拳。スコーピオンとは幼馴染であり許婚同士。逃げるスコーピオンを追い回している。
- クレーン(紀雲袖)
流派:鶴拳。人見知りが激しく、孤独を好む。
- ロータスマスター(白蓮教主)
流派:白蓮秘術。ロータスマスターは作中に2人おり、こちらは偽者。
- トゥルーロータスマスター(真白蓮教主)
流派:白蓮秘術。『白蓮教』の教祖。ラスボス。本物のロータスマスター。
- サオジン(十三姨)
流派:黄飛鴻から教わった武術。隠しキャラクター。マスターファンの義理の叔母で幼馴染。
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