概要
東京都千代田区富士見に本社を構えていた大手出版社。1945年に角川源義により創業され、以来長年角川一族による同族経営が続いた。
源義が作家でもあったことから小説系に強く、ライトノベルでは国内最大手である。
後に社長は角川家出身者ではなくなったが、株式の大半を創業者の次男・角川歴彦氏が所有しており同族経営であることには変化はなかった。
なお歴彦氏はかねてより著作権に関して極めて厳格な立場をとっていることで知られるが、その一方で同人作品・二次創作を無条件に著作権侵害とする意見には反対の立場を取り、グループ各社にもその意向が反映されコミックやライトノベルなどでは同人出身の作家を多数プロデュースしている。YouTubeにアップロードされたMAD動画のうち出来の良い物には公認を与えるといったことまで行うようになっている。
歴彦の兄で2代目社長の春樹は元来歴彦とは経営方針をめぐる確執があり、それが原因で角川書店を追い出された歴彦が設立した会社がメディアワークスである。
その後春樹はコカインの密輸に関与して逮捕され角川書店を解雇されたため、歴彦は角川書店に戻りメディアワークスを傘下に入れた。角川系列の中に似たようなレーベル(角川スニーカー文庫と電撃文庫、カドカワコミックス・エースと電撃コミックス等)が多数存在するのはこの「お家騒動」が原因である。
ちなみに春樹は以前から虚言癖や奇行に事欠かない人物であり、アドルフ・ヒトラーを信奉すると公言し、自身が超能力者である、ヤマトタケルや神武天皇の生まれ変わりである、自分が世界最強の人間であるなどという荒唐無稽な発言を繰り返している。彼が現在経営する出版社・角川春樹事務所(ハルキ文庫)は角川グループとの資本関係は一切ない。
2013年9月30日限りで持株会社制を廃止、系列各社をすべてKADOKAWAに吸収合併させ、社内カンパニー制に移行した。その結果法人としての角川書店はその時点で消滅した。その後も社内カンパニーとして残っていたが、2015年3月31日をもって社内カンパニー制度を廃止したため、KADOKAWAのブランドのひとつに転換した。
主な出版物
雑誌
書籍
休刊・廃刊
ザ・スニーカー(休刊)
マル勝シリーズ(ファミコン・スーパーファミコン・PCエンジン・メガドライブ・ゲーム少年)