「書ける、読める、伝えられる」新しい小説サイト
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概要
カクヨムとは、KADOKAWAとはてな(はてなダイアリー)が共同で立ち上げた小説投稿サイトである。事前の新規登録に関しては2015年12月から受付、2016年2月29日に正式オープンとなった。
2017年6月1日時点で、小説掲載数は約4万7000作。小説専門の投稿サイトでは、小説家になろうやハーメルンに次いで第3位の規模である。
この手のサイトには稀な、作者への金銭的支援を行える機能を持つのが特徴(後述のサポーターズパスポートを参照)。
一次創作/二次創作
投稿できる作品はコンテスト等に関係なく原則として一次創作限定。ただし、小説家になろうと同様にカクヨム側で許可されている二次創作作品に関しては投稿が可能となっている。詳細は後述の「二次創作が投稿可能な作品」の項を参照のこと。
オープン前にもKADOKAWA作品で二次創作解禁の箇所がクローズアップされた事もあって、pixivの小説投稿機能と同様にKADOKAWA作品以外の二次創作(及び後述する許諾済以外の作品)も受け付けていると思われがちなのだが、それらの作品に関してはガイドライン違反となる。作品を投稿される際はご注意を願いたい。
許諾済以外の作品も検索すれば投稿されているのだが、これらの作品は運営に通報された際には削除されるのは明白だろう。間違っても、こうした投稿事例があるからと言って二次創作を投稿するのはガイドラインを読んでいないと思われるので、作品を投稿する際は許諾済みかどうかを確認した上で投稿する事が望ましい
なお、規約では明言されていないが実在創作は二次創作扱いとして投稿は禁止されているので投稿は避けるのが望ましい。ただし、マイナー実況者等の場合は放置されている場合が多く、ある意味でも二次創作投稿の抜け穴になってしまっている。基本的にエッセイ・ノンフィクションに類するようなライブやイベントレポートの部類以外は削除されると認識した方が良い。例外は、後述の田原総一朗氏の二次創作を募集したコンテスト及びR.B.ブッコロー(有隣堂)の二次創作募集のコンテストのみである。
(作品タグは投稿者が付ける物の為、読者が付けることは出来ない。その為、実名タグが堂々と検索出来てしまう状況になっている。後述するロイヤルティプログラムのリンクが存在する作品は一次創作判定されており、これを裏技的に利用してアフィリエイト収益を得るのはロイヤルティプログラム違反となる。後述参照)
サポーターズパスポート
読者→投稿者への金銭的支援等の機能。投稿者へ贈れる「ギフト」の付与、広告収益の投稿者への還元率上昇、サポーター限定コンテンツの閲覧機能がある。
月額制でありライト(480円/月)、スタンダード(740円/月)、デラックス(1400円/月)の3コースがある。
カクヨムネクスト
2024年3月から開始されたサブスクタイプのサービス。月額980円。上述のサポーターズパスポートでも付与される「ギフト」獲得のほか、広告非表示化、閲覧履歴の拡充、「ネクスト」枠で掲載されている小説が読み放題となる。また、「ネクスト選書」枠と称して『涼宮ハルヒ』といった一部の商業化作品も掲載されることもある。
問題点
- インターフェイスには独特の癖があり読者・利用者の可読性を損ねているという指摘も存在している。投稿作品の見出しには、左半面にあらすじが右半分には読者からのレビューが掲載されるレイアウトであるが、投稿者からの情報と読者からの発信情報が雑然と混在し、初見では混乱を招くものとなっている。他のサイトに慣れた者ほど混乱する傾向にある。読むことに関してはサードパーティー製のアプリを使用することで解決可能。ただし評価等の機能の利用に関しては制限を受ける。
- このインターフェイスのレイアウトはアップデートを重ねるごとに癖が強くなってきたという経緯がある。
- ブラウザ上トップページでの検索機能には「小説・ユーザーを検索…」といった表示があるが、ユーザー名で検索結果を得るには検索欄に入力→結果の表示ページ→左のリストから「ユーザー」を選択、キーワードを入力→再度検索ボタンを押す、という手順が必要になる。
年表
- 2018年
3月8日からランキングが実装されているが、一部の作品で対象外となっている物がある。
4月8日からは、ニコニコ動画との連動が行われ、ニコニコ動画の方でもカクヨムの投稿作品がピックアップされるようになっている。
4月からはアスキー・メディアワークス(電撃文庫)が参戦。現在は一部の公式連載を展開しているのみだが、将来的には公式のコンテストなどを行う予定もあるとの事。
(そして、後述の青春ブタ野郎シリーズを題材としたコンテスト等を開催した)
- 2019年
2019年10月10日には「ロイヤルティプログラム」の事前受付が開始。早い話が、カクヨム版YouTuber的なシステム(もしくはアフィリエイト)と言うべきか。第2弾として投げ銭システムの導入も検討、こちらに関してはサポーターズパスポートとして実装されることになった。
(第1弾開始は10月29日から。第2弾は2022年2月17日から。このシステムが導入される都合上、カクヨム許諾外二次創作を投稿すると最悪のケースとしてアカウント凍結は確実になるだろう)
- 2022年
2022年2月25日には田原総一朗氏を題材とした二次創作を公式企画として募集するが、こちらでも原則として田原氏以外の人物を実名で出すことは禁止している。
- 2023年
2023年3月7日にはR.B.ブッコロー(有隣堂)を題材とした二次創作のコンテストを行う。こちらは有隣堂のYouTubeチャンネルの動画出演者で有隣堂の社員であれば、登場させることには問題ないとの事だが、詳細はカクヨム公式参照のこと。
- 2024年
2024年3月13日にはカクヨムネクストというサブスクタイプのサービスも展開。こちらにはカクヨムのアカウントが必須な点にも注意。詳細は公式を参照のこと。
6月にはロシアからと思しきサイバー攻撃を受ける。一時閲覧が不可能となったほか、個人情報流出も危惧されていた。
9月には魔法のiらんどジャンルが新設され、2025年3月31日にサイト消滅することとなった。ある意味でもインターネット老人会のネタになりがちな同サイトだが、まさかの展開とも言えるだろう。
2024年11月には作者への収益還元を目的として、作品の上部に広告掲載をすることが告知された。そのため、カクヨム上のホワイトリストにないタイトルの二次創作投稿をすれば、上部に広告が掲載されるのでアフィリエイト収益を得ていると認識されるのは確実である。そうした二次創作はpixiv小説への移動、もしくは個人サイトを作るといった掲載場所の変更が必須だろう。→【重要】作者への収益還元を増やすため、エピソード上部の広告枠を常に表示するようにします(カクヨム公式)
ピクシブ百科事典に記事のある作品
※:タイトルの五十音順
二次創作が投稿可能な作品
※あくまでも一例であり、変動する可能性もある。詳細は、カクヨム公式をご覧いただきたい。作品公開に関してはカクヨム内での投稿限定(カクヨムオンリー)となっているので、その辺りを注意して欲しい。本来であればpixiv等との二重投稿は不可能である。
※カクヨム外で二次創作ガイドラインが設定されている作品でもカクヨムで許諾されていなければガイドライン違反と同じ扱いなので、それらの作品は別サイト(pixiv小説やハーメルン、個人サイト)で公開する事。(カクヨムでタイトルを選択できないものは基本的に投稿不能。それを無視して投稿したりすると通報は確実だろう)
※商業作ではない、もしくはカクヨム内の作品の場合、個別で作者に許諾を取って掲載している二次創作も一部で存在する。中には個別許諾を取った個人勢のバーチャルYouTuber題材の二次創作も存在するが、これらの事例はイレギュラーと言ってもいい。
※いくら二次創作が投稿可能な作品でも、三次創作は一切認められていない。
※許諾済タイトルとは別の許諾外タイトルの二次創作を投稿するために許諾済タイトルのタグをつけ、許諾外二次創作を投稿する行為は認められていない。
※許諾済二次創作の場合、上述のロイヤリティプログラムに連動した広告リンクは一切追加されないのが仕様となっている。
※システムの穴を突いて裏技的にロイヤルティプログラムの収益及びギフトを受け取ることは、ロイヤルティプログラムのガイドライン違反となる。間違っても実行しないように。
小説
じつは義妹でした。:2023年12月29日から二次創作コンテストが行われることになり、それに対応した形で追加。
漫画
TRPGリプレイ
ゲーム
グリムノーツ(シナリオコンテストも同時展開(現在は終了))
アナザーエデン※1
※1:公式でシナリオライター発掘を目的としたコンテストが実施。コンテストエントリーは同作品の二次創作作品を対象としている。一方で、小説の投稿自体はコンテスト開催前から可能。
その他
シュピーゲルシリーズ※1
マルドゥックシリーズ※1
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(青春ブタ野郎シリーズ)※2
田原総一朗※3
有隣堂(R.B.ブッコロー)※3
※1:冲方丁作品を題材とした二次創作コンテストにおいて、対象となっている作品。現状ではコンテスト限定であり、コンテストにエントリーしていない作品は対象外。
※2:青春ブタ野郎シリーズを題材とした二次創作コンテストで対象となっている。コンテスト限定の募集の為、新規投稿は出来ない。
※3:カテゴリーとしてはナマモノに分類されるが、コンテストの作品として投稿可能。
pixivでは
カクヨムで掲載されている小説の挿絵、同時掲載している小説が投稿されている。
関連タグ
小説家になろう:基本が一次創作、版権許可を受けている二次創作限定と言う部分で類似する。
ノベルアップ+:出版社運営小説サイト、版権許可を受けている二次創作限定で共通。
少年エース:カクヨムにて漫画原作コンテストが行われた。
グリムノーツ:ゲームシナリオ用小説コンテストが行われた。詳細はカクヨム公式を参照の事。後に二次創作許諾タイトルにも追加された。
ボカコレ:こちらに連動したボカロ曲にしてほしい短編小説を募集するコンテストが行われることになった。ただし、ボカロ曲にしてほしい小説を募集するのであって、ボーカロイド(初音ミクなど)の二次創作を募集しているわけではない。
探偵撲滅:カクヨムで公式連載がスタートする日本一ソフトウェアの作品。ただし、二次創作が許諾されているわけではないのでご注意を。
逆転世界ノ電池少女:カクヨムで前日譚ともいえる『伽藍戦記』を掲載中。ただし、探偵撲滅と同様にカクヨム上での二次創作が許諾されているわけではない。
赤いきつね・緑のたぬき:「赤いきつね緑のたぬき」にまつわる「幸せしみるストーリー」を募集するコンテストが公式で行われることに。
有隣堂しか知らない世界:2023年3月7日にR.B.ブッコローを題材とした二次創作のコンテストを行う事になった。
ひとくいマンイーター:メイン画像。