作品情報
書籍版
概要
平凡な人生で終えた事を後悔した主人公が転生して無双をするのだが、赤子から物語を描いていくのが特色。また、鬱展開なしで無双する物語とアナウンスしているように、家庭や周囲の人間関係も険悪に書かれていない。
この作品が爪隠しの初めての書籍化となる。
あらすじ
何者になれなかったまま人生を終えようとした男は、有名人となって誰かに自分の存在を覚えておいて欲しいと願いを抱く。
そうして現代に生きる陰陽師の家計の長男――峡部聖(きょうぶ ひじり)として転生。赤子の頃しかできない霊力増強法を見出していく。
持て余した時間で霊力を鍛え、幼いうちから陰陽術を学び、誰よりも早くプロフェッショナルの道を駆けあがる。
峡部聖はちょっと俗っぽい願いを叶えようと、2度目の人生を謳歌していく。
登場人物
峡部家
陰陽師の家系。召喚術を専門としている。
かつては隆盛を誇っていたが、錦戸家に財産の殆どを奪われてしまい現在は没落。
この地は不思議生物が多発する事が多く、陰陽師の才がない者は命を落とすことが多い。一方でそれが「例脈に接する土地で育った子供は霊力が高くなる」と解釈された上で「一歳を過ぎるまで極力家から出さない」というしきたりとなっていた。陰陽師としての地位を維持するためにはそういった優位性を手放さないようにしている。
先祖である紅葉は農民生まれながら類まれなる才覚により一代で陰陽師として名を馳せており、幼児編では麗華が聖に峡部家の始まりを絵本のように読み聞かせている場面がある。
- 峡部聖(きょうぶ ひじり)
この作品の主人公。長い髪をしているが、容姿は父親の強を受け継いでいるのか中の上寄り。
陰陽師の家系である峡部家の長男に転生し、峡部家での誕生の義を乗り越えた事で「峡部聖宗陣大栄神郎(きょうぶ せいしゅうじんだいえいしんろう)」という真名を与えられた。
前世では平凡な人生を送り、晩年で末期ガンを患って一人きりでこの世を去った。これは何かに挑戦しなかった(或いは、成長の壁にぶつかる度に逃げ出した)ためであり、それが前世での後悔、ひいては何かに対して積極的に挑戦し、困難であっても絶対に妥協しない姿勢を取っている。
そうして陰陽師界の有名人となり、彼女を作り、お金に困らず、その上で人助けをする、といった俗な野望を叶えようとしている。一方でハッピーエンド至上主義であり、大切な人だけは何が何でも幸せにしようと言う想いを抱いており、とりわけ家族に危害を加えようとするモノに対しては容赦を見せない。
幼児編では赤ん坊のまま前世の記憶と知識を持ち合わせおり(とは言え、身体能力はヒトの発達段階に準じているため、赤ん坊の時は体を動かすことはできない)、半透明の不思議生物を捕食、更には誕生の義で『覚醒の御霊』を食らった事で霊力を強化していった。また、霊獣の卵の件で強から天才陰陽師になれると確信され、一歳の誕生日に陰陽師の教育を始める事となった。しかも普通の子供ならば音を上げるであろう陰陽師の教育も熱心に打ち込んでいる事から、強からもその特異性が映ってしまい、結果的に悩みを抱かせる事となった。
- 峡部麗華(きょうぶ れいか)
聖の母親。巨乳で美人。
実子である聖と優也に愛情をかけて育てており、その身を案じている。
もとは一般人である身だが、大学生の頃に妖怪に襲われた所を陰陽師である強に助けられ、そこから交際と結婚に繋がった(強を探すために探偵事務所を頼っていた程であり、猛烈なアタックで強の方が折れた)。
その事から夫となった強の事を愛しており、退院日に来れなくとも自分達の為に仕事を頑張っているとフォローしている。
とはいえ、5000万で霊獣の卵を買った時はニッコリ笑顔を浮かべながら青筋を浮かべて説教する等、おっとりとした性格ながらも夫の尻を敷いている部分もある。
また、峡部家の事情を重々承知しているが、それでも実子が命を落とす事だけは避けようと家を離れる事を強に提案していた。
- 峡部強(きょうぶ つよし)
聖の父親。容姿こそ普通ではあるが、痩せぎすで若白髪、眉間に刻まれた皴がある為、総じて老けた印象となっている。
御剣家の当主を護衛している事もあってか多忙であり、聖の出産日や麗華の退院日にも来られなかった。
妻の麗華によるとぶっきらぼうであるが優しい人物である。しかし、誕生の義で『覚醒の御霊』(しかも致し方ない状況があったとは言え放置された事で腐敗した上に、自分が赤子の頃で致死量だった3倍量から10倍量に引き上げていたシロモノ)を聖に食わせたせいで聖に「クソ親父」と嫌われてしまう。しかも第二子を身篭った麗華の相談なしに5000万もする霊獣の卵を買った時はその麗華に説教されてしまった。
聖がその霊獣の卵で天才陰陽師になれると確信した時は、一歳の誕生日に陰陽師としての教育を始めていた。その為、聖をこの地に育てようとしており、子供の安全のために家から引っ越そうとする麗華の提案に対して譲らなかった。とは言え、陰陽師としての地位を維持するためならば非道になれるわけではなく、麗華が生まれたばかりの子供を養子に出す事に苦悩した姿を見て優也を養子に出す案を取りやめた。
後に、聖の桁外れな才能を目の当たりにした時は思わず驚いてしまった場面があり、当時三歳ながら余りにも子供らしくない聖がどのように考えているのかがわからずに苦悩していた。当人も他の陰陽師の三倍ほどの霊力を有しているが、それでも聖には遠く及ばず、第陸精錬霊素一粒も作れない。
かつて二人の兄がいたが、両方とも生後数か月後に突然死という形で亡くし、両親も成人の儀の前に死別した為、式神を継承し損ねてしまった(しかも峡部家の財産も錦戸家に奪われたこともある等、苦難に見舞われていたが、幸いにも身を粉にして働き、御剣家の前当主に拾われたおかげで土地も秘伝も奪われることはなかった)。
- 峡部優也(きょうぶ ゆうや)
聖の一歳年下の弟。
聖とは打って変わって陰陽師としての才能は皆無。その為、強は誕生の義を中止にしたが、皮肉にも聖が奮起する切っ掛けとなった。
加えて峡部家の地の性質により不思議生物に狙われる事も多々あり、一時は養子に出そうとした事もあった(無論、聖に守られた事でそれも取り止めになった)。
殿部家
陰陽師の家系。峡部家とは家族ぐるみで付き合っており、麗華が第二子を身籠った時は聖を預けていた(峡部家の祖父母が故人という事もあるが)。
結界を作る陰陽術の使い手であり、加えて歴史も長い事から他の家では真似できない特殊な陣を構築できる。
- 殿部加奈(でんべ かな)
聖の幼馴染。親しみやすい顔をしているが、聖のストライクゾーンには入らなかった模様。
幼少期では両親に甘えたがっているらしく、聖が一時期に預かりの身となった時は不機嫌になった事も。
しかし優也を通して弟というものを「自分より小さい存在を守る」という気持ちを抱かせるに至った。とは言え、父や聖に甘やかされていたのか、基本は自分の欲求に忠実である。
また、聖に影響されてか陰陽師の勉強を打ち込んでいる。
- 殿部籾(でんべ もみ)
加奈の父親。かなりガタイのいい体格と濃い顔をしている。とはいえ、顔立ちは親しみやすい方である。
殿部家の当主をしており、結界の点検と妖怪出現に備えての出張もある事から、愛娘となかなか会えないらしい。
豪快な性格をしており、ノリも体育会系のソレとなっているが、一方で教えが的確であり、札の飛ばし方に悪戦苦闘した聖に指南させることで解決に至った。
- 殿部裕子(でんべ ゆうこ)
加奈の母親。
気のいい明朗な女性で、初対面ながら親しみを持たせている。
安倍家
日本三大陰陽師の一角たる御家であり、関東圏を取り纏めている。
かの有名な陰陽師である安倍晴明が起こした御家であり、三大陰陽師の中で最も発言力が高い。
更には子供達は恵まれた才を早くから磨いている。
- 安倍晴明(あべの せいめい)
第57代安倍家現当主にして陰陽師界のトップ。三十代くらいの男性。
代替わりと共に安倍家当主は「安倍晴明」の名前を継いでいる。
- 安倍晴空(あべの せいくう)
安倍家の嫡男。
次代の陰陽師界を支える期待の新星であり、聖にとっても彼と懇意になれば将来的に有利になるとして接触を図った。
保有する霊力もイレギュラーを吸収した後の聖に匹敵すると思われ、幼児期編では人形代を用いた鬼ごっこで参加した陰陽師の子供達の人形代を次々と下した。
一方でその類稀なる才能と霊力が要因とは言え両親や使用人、同業者の大人に褒め称えられる人生を送ったのか、人を使うことに躊躇いがない一面が描かれており、軌道修正できなかった将来を不安視した聖によって敗北を喫した。
しかしこの手のキャラにしては珍しく、主人公のような気質をしており、鬼ごっこで聖に負けても笑顔で彼を称えた(これには聖さえも「生まれた時から上に立つ存在」だと器の大きさを認めるしかなかった)。
- 安倍明里(あべの あかり)
安倍家のご息女。さらりと流れる艶やかな黒髪、お人形のような整った顔と総じていえば「子役レベルの美少女」。
明るく控えめな性格であり、幼児期編では一目見た聖から「人生におけるヒロインかもしれない」と一目ぼれした。
幼児期編では霊獣の卵をきっかけに聖と会話を果たすことができたが、それ以降は接触をしていない。
陰陽師関係者
- 白石黒(しらいし くろ)
御剣家に所属する陰陽師。
強の先輩にあたり、討伐任務でよくチームを組んでいる。
聖より五歳年上の息子を持っており、強の相談に乗っていた。
割といい加減な性格をしているが、子育ての大変さを経験したこともあってか、聖の事で悩む強にアドバイスを送った。
白石家では勾玉を使った秘術を継承する御家であり、強の召喚術とは相性が良い。
- 源彩(みなもと あや)
源家当主、源嵐の妻。一人娘の雫がいる。
外見は極道の妻のような怜悧な美人。
名門陰陽師家である安倍家の出身で、安倍家の右腕たる源家の派閥を纏めており、自身もまた平均並みの陰陽術が使える程度の知識を与えられた。
錦戸家の奥方を嫌っており、聖を取り入ろうとした彼女と対立していた。
聖の母親である麗華が陰陽師界に疎い事もあってか、彼女を源家の派閥、ひいては安倍家の庇護下に置いたうえでしっかりと教育させることを決めていた。
- 錦戸家の当主
本名は不明の男性。安倍晴明と近い立場にいることを窺わせる。
弱小陰陽師の家に経済的な圧力をかけて没落させては、その家に伝わる秘伝の技術を簒奪した。
だが関東において一大派閥を築いており、錦戸家の歴代当主が安倍家へ多くの貢献をしていたことから、上記の所業を重ねていながら見逃されている(無論、前述の勢力もあってか、下手に処断すれば関東一帯の統治に大きな影響を及ぼしてしまうことも含まれている)。
- 錦戸家の奥方
本名は不明の女性。
古い慣習を重んじているらしいが、源彩からは「錦戸家のアバズレ」「成金趣味の裏切り者」と毛嫌いされている。
聖の才能に目を付けて取り入ろうとしており、源彩と対立していた。
- 辺阿雷(へあ らい)
辺阿当主。実際の年齢は明かされていないが、外見から50代ほどと推測されており、それなりに歳を重ねている。
御剣家のもとで働いたが、妖怪の不意打ちから仲間を庇う為に右手が動けなくなる程の深い傷を負った(そのせいで陰陽師を辞職、食事においても左手で使っていた)。
実子二人はいたが陰陽師の才はないため実質後継ぎがおらず、秘術を継承させるための養子を探している。
その他
- ドラグラード・ガルグニア・ドラガルド
裏世界に住まう精霊。子供の影が浮き上がったような真っ黒な姿をしており、人間とは思えない姿をしている。
性格はガキ大将で、裏世界に位相転移した聖に対して一方的に決闘を申し込んだ。聖が勝てば返還陣を描き、負けても子分にした後で元の世界に返すなど、妖怪よりは話は通じている。
精霊の子分を作ろうと聖に戦いを挑んだが、宝玉霊素を突っ込んだ「振動」と「回転」の札を叩きつけられて敗北した(これによって聖の最大霊力は三倍に増大、更には真っ黒な勾玉が聖に付きまとう様になった)。
因みに名前は「ドラグラード族、ガルグニアの息子、ドラガルド」を意味している。
関連用語
- 陰陽師
例や妖怪に関する仕事に携わる者。
妖怪退治、霊力の少ない者の護衛、霊的に危険な土地の清め、儀式による神の鎮め、妖怪を遠ざける御守りの制作といった職務を執り行ってる。
家ごとに扱える陰陽術は異なっており、起訴中の基礎である儀式やお札の扱いといったものを除けば、各々出来る事は細分化される。
肝心の陰陽術の練習は心身ともに疲弊する「地味な作業」であり、習得した技術すらも実演する機会がないため、子供が陰陽師の才能を持ちながら練習を避け、別の道を選ぶ要因となりうる。
また、式神を従える家は少ないが、強力な式神を従えている家は繁盛している証である。
- 霊力
陰陽師が生まれながらにして持っている力であり、陰陽術を発動するのに最も必要なもの。
その性質上、霊力を備えた肉体の一部はかなり貴重なものとなっており、とりわけ切っても問題ない髪と爪が用いられる。
霊力自体は不思議生物を吸収する事で増加し、鍛える事で霊力の制御、霊素の取り出しが効率化されていく。因みに霊素はこの霊力に内包されている。
霊力注入はコツを伝えるのに時間がかかり、会得できるのは半年から一年かかる。
なお、陰陽師の素質をに恵まれなかった者はこの霊力を持つことはない。
- 第壱精錬
霊力から霊素を抽出する。名称は聖によるもの。
霊力を血液とするのならば、霊素は血球に相当するものであり、素早く動かす事で血漿にあたる物質から分離していく。
霊素を取り出せば減少していくが、休んだ分だけ回復していく。霊力より重く、扱いづらいが不思議生物に大ダメージを与えられる。
- 第弐精錬
霊素から重霊素を取り出す。名称は聖によるもの。
重霊素は通常の霊素よりも大きく、鈍重な動きをするが、霊力を纏う性質を持っている。
- 第陸精錬
宝玉霊素を全解放させる。名称は聖によるもの。
宝玉霊素とは宝石のように輝く霊素であり、これ自体も第陸精錬によって完成した。
- 触手
霊力を体外に放出し続けて遠くへ飛ばしていく。
物理的な力を有している事から、遠くにあるものを動かせられる上に不思議生物を捕縛できる。
反面、使用中は少しずつ霊力を消費する他、活力の塊でもあるためダメージを受けると使用者にも伝播してしまう。しかも霊的ダメージにも敏感である為か不思議生物の捕縛に苦労したが、霊力を重霊素に覆う事で対処出来た(更に第伍精錬霊素を一粒付与する事で一瞬で抵抗が無くなった)。
- 身体強化
霊力に細胞を染み込ませるイメージと共に念じる事で発動できる。
習得が容易な上に、効果もかなりのもの。しかし一般層にはあまり知られていない。
聖も幼児期で触手と共に習得し、鍛錬を重ねた末に3歳ごろには意識せずに常時発動できるようになった。
また、霊素を細胞に突っ込む事で、細胞内で身体強化と同じ作用をもたらし、更に細胞に突っ込んだ霊素を重霊素と入れ替える事で頑強さを増している。
一方で、全力を発揮する事で裏世界への位送転移の効果がみられた。
- 不思議生物
半透明な小さな生物。蛆と羽虫のようなものからもの○け姫に出てくる森の精霊のようなもの、と様々な外見をしている。
個体によって侵食力が異なっているが、吸収する事で霊力が増加していく為、聖はこれを用いて霊力の底上げを行っている。また、この不思議生物が詰まった米の塊が『覚醒の御霊』であり、それを陰陽師の才能を持つ赤子に食わせている。
しかし、一般人では不思議生物の侵食に対処できない為、身体を乗っ取られば早死にしてしまう。また、食物連鎖において自らより下と見做した生き物を狙い、逆に上と判断した生き物に対しては遭遇を避けるように身を隠している。
イレギュラーな個体は森の精霊を幼児サイズにして大型化した上に、背に虫の羽のような物を生やしているが、これは他の不思議生物を捕食する事で強大化した。麗華が身ごもった胎児(優也)を狙おうとしたが、幼年期の聖に吸収された(これによって、聖の霊力は増大し、触手と身体強化を習得した)。
- 霊獣
人と共に生きる存在。人と同じく霊力を糧にしている。
卵の頃に霊力を与えられるとその人物を家族と認識する。その性質から陰陽師にとっては心強い式となっている。強力な霊獣が生まれる時は卵に模様が付くが、卵が孵化する期間である十年かけてゆっくりと現れる。
この霊獣の卵は陰陽師にとっては貴重なものであり、後述するように値段もかなりの高価となっている。また、この卵事態もトンカチで叩いても傷一つつかない程には丈夫となっている。
強が偶然任務で手に入った霊獣の卵はダチョウの卵に匹敵する大きさであり、本来なら10億はする所を任務の功績により5000万という破格の値段で譲られた(それでも貯金を使い果たす程の値であった為、麗華に怒られてしまったが)。また聖に霊力を注ぎ込まれた時はすぐに模様があらわれた。
- おんみょーじチャンネル
作中でのYouT○beで見られる動画チャンネル。
ジャンルは教育チャンネルであり、陰陽師になったばかりの獅堂お姉さんと島羽お兄さんのコンビが陰陽師の仕事を解説する内容となっている。
幼少期から陰陽師の世界を学ぶのにうってつけである為、陰陽師界ではかなり知られている。一方で、どの家系でも陰陽術を秘匿している以上、誰にでも公開できる情報が限られている(そもそも、陰陽師界が狭い業界である上に、表社会にも秘匿されているので当然であるが)。このチャンネルで教わる内容も誕生の儀や覚醒に御霊等といった、陰陽師なら誰もが知っている知識のみとなっている。
その為、最初の方では式神や戦闘シーンで子供達を引き付けられるが、その先が陰陽師の習わし、持ち帰りの仕事と普通の子供達からすれば地味な内容となっている。
その事もあってか、子供よりも大人からの評価が高いのが現状となっている。
妖怪
人に仇なす存在。陰気を好んでいる。
階級毎に強さは異なるが、大抵は人間の膂力や速度はを遥かに凌ぎ、特殊な能力を有している。
基本的に夜に活動している事から、陰陽師が泊まり込みでの出張をする事も珍しくない。
また、人の魂に穢れが集まると妖怪に変貌すると推測される。
- 鬼火
山にある廃村を引火して火事を起こす妖怪。
小さい内は力を使っている間しか物を燃やせない上に、焦げ跡もマッチで炙った程度となっている。しかし大きく成長すると大きな火を起こし、廃墟を全焼させかねない規模となっている。
また、小さい鬼火は集団で体当たりを仕掛けるが、速度は小学生のドッジボールと同等である為、反射神経の悪い者にとっては鬼門となっている。
弱点は水であり、大きな鬼火は札から発生する水塊、小さな鬼火の集団には清めの雨で退治させる。
関連動画
- 「自信エフェクト」さとう
作詞・作曲:さとう
さとうは作者の爪隠しの弟であり、この作品の書籍化を記念して作成された。
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