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なろう系

なろうけい

『小説家になろう』に投稿されてそうな作品の事。
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「なろう系」とは、小説投稿サイト『小説家になろう(以下、なろう)』に投稿された作品に多く共通する要素、サイト独特のテンプレートをジャンルとして区分する言葉、およびレッテル貼りの一種として扱われている言葉である。

なろう系の定義

『なろう』に投稿された作品の中で商業進出にピックアップされやすい上位作品には、ある種のお約束とも言うべき似通った作風の傾向が見られ、それを「なろうテンプレ」と呼ぶ。
一時期「なろうテンプレ」の代表格とされていたものが異世界転生した主人公がチート能力を手に入れて大活躍する」という、所謂「異世界チートもの」であった。

外部の人間が「なろう系」という言葉に抱くイメージは大抵がこの「異世界チートもの」であり、外部に「なろう系」を知らしめる切っ掛けになったものの、あまりにもご都合主義な内容などから反感を抱かれやすいジャンルでもあった。

異世界チート=なろう系?

「異世界チートもの」自体は他の小説投稿サイトにも広まっているジャンルであり、なろう固有のジャンルではない。
「なろう系主人公」などと揶揄されがちな「チート能力持ち」、つまり周囲の人間よりも優れた能力である展開自体が大昔の神話の時代から描かれ続けているありふれた類型の一つに過ぎず、別に昨日今日になって急に出てきたものではない。

またなろう内部の流行も一貫したものではなく、流行りすぎて「異世界チートもの」が乱立した事も相まって、流行に対する逆張りである「アンチテンプレ」も形成され、それが新たな「なろうテンプレ」となって流動的に主流が変化していくものである以上、異世界チート=なろう系という認識は、ただの偏見以上のものではない。

そんな状況であるにも関わらず「なろうテンプレ」を踏襲したとされる作品は「なろう出身作」という印象を抱かれやすく、例え「なろう出身作」ではなくても一纏めに「なろう系」と括られる。
これはカクヨム出身作品やその他の商業作品でよく見られるケースである。

逆に「なろうテンプレ」に当てはまらなくても出身が「なろう」だった事で「なろう系」と言われることもあり、メディアミックスの際に原作がなろう投稿作品であった場合、公式に「なろう系」の表記を用いる例もある。
後になろう作品初の実写映画(後に劇場アニメ化)にもなった『君の膵臓をたべたい』は「異世界チートもの」ではないにも拘わらず、「なろう系」の代表格の一つとされる最たる例である。

結局のところ「なろう系」を表す明確な基準はなく、意味が定まらないまま拡大解釈を続けており、安易に用いると「根拠のないレッテル貼り」や「ゲーム系迷惑サイトによる印象操作」と認識される危険な言葉と化している。
作品の傾向や出自を言い表す場合、サイト名や出版社などの明確な出自、別のキーワードを用いたジャンル名を使った方が無難かもしれない。

では何がなろう系か。

「俺、これが嫌い。なろう系だ!」・・・つまりはそういう事なのである。
なろう系という言葉の定義自体定まっておらず、蔑称としてもジャンル総称としても成立していない。
その状態で「なろう系」という言葉を使うこと自体難しい事である。
作品を否定する人物の中には、「なろう作品である某作品は好きだが今叩いているこれは嫌いだからなろう系」という事を言う者もいるが、その内容には「チート」などといった要素で見れば差異がない事が多い。
現状、なろう出身作品を馬鹿にするという流れができているが、これはライトノベルが流行した時期でも発生した出来事である。
それ以前で言えば、ゲームをすると頭が悪くなる、漫画を読むと頭が悪くなるなどといった迷信で媒体が叩かれていた事があったが、現在「なろう系」とされて叩かれているのは同様の理由だと思われる。
なろうではなく別の物が流行を取ってしまえば、恐らく批判はそちらへと向き、蔑称扱いのなろう系などといった言葉を使う者は減少するだろう。

単語を扱う際の注意

ジャンル区分にも使われるこの言葉であるが、近年は上記の通り蔑称やレッテル貼りといった印象が強く、あまり使用を進められる言葉ではない。
加えて、もしも蔑称として扱う際にも注意が必要である。
近頃では「なろう系が好きな奴は人格が破綻している」という理論が使われているが、それは上記のライトノベル流行時の「ライトノベルは馬鹿にしていいからそれを読んでる奴等も馬鹿にしていい」といったような思考と同じである。
作品への蔑称は勿論のこと、作者や読者の人格を否定する事は忌避されるべきものであり、「なろう系だから馬鹿にしていい」という風潮に踊らされないように注意してほしい。

加えて

あくまでも作品を蔑称の意味で「なろう系」とするのであれば、その理由を述べるべきである。
「作品のキャラクターに魅力を感じない」といった主観や「チートやハーレムや異世界だろ」という要素で見るだけで蔑称で呼ぶなどといった行動をしてはいけない。
作品を読んだ上で「○○話の○○の展開や○○の行動が不自然」だといったような具体的な批判を出すべきである。「嫌いだから叩く」というのは批判ではなく否定であり、作品への評価ではない。
そして作品のファンもまたできるだけ第三者の視点に立つ気持ちでそうした批判を受け止めてほしい。ファンからの反論も感情論になってしまえば、そこにあるのは議論ではなくただの口喧嘩となってしまう。
勿論、キャラクターの虐殺方法を書き込む、ありもしない設定を作り上げる、作品の設定を読まずにとりあえず叩く、などといった明らかなアンチ行動を放っておいてほしいという事ではない。
ファンも嫌いな人も、作品への批判自体はあくまでも第三者の視点で行うべきなのである。

その他の単語に関する注意

勿論批判をする際に推奨されるべきではないレッテル貼りは他にも存在する。
そういった単語を使用する際にも十分な注意が必要であり、また批判をしたいのであれば使用を推奨はしない。

関連項目

小説家になろう レッテル貼り

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