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なろう系

なろうけい

『小説家になろう』に投稿されている作品への呼称。マジックワードや蔑称として使われる事も多い。出自は不明。
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概要

「なろう系」とは、小説投稿サイト『小説家になろう(以下、なろう)』に投稿された作品に多く共通する要素、サイト独特のテンプレートをジャンルとして区分する言葉、およびレッテル貼りの一種として扱われている言葉である。

なろう系の定義

『なろう』に投稿された作品の中で商業進出にピックアップされやすい上位作品には、ある種のお約束とも言うべき似通った作風の傾向が見られ、それを「なろうテンプレ」と呼ぶ。
一時期「なろうテンプレ」の代表格とされていたものが異世界転生した主人公がチート能力を手に入れて活躍する」という、所謂「異世界チートもの」であった。

2020年代を前にして、この言葉の意味は拡大を続けており、主に批判的な意味合いで使われる事が多い。
しかし、そもそも、なろう系の定義自体が曖昧な上に、何処までも拡大解釈可能なものである為、人によってはそれの何処がなろう系なの?というものまでなろう系と言われる事もある。

基本的定義『異世界チート=なろう系?』

「異世界チートもの」自体は他の小説投稿サイトにも広まっているジャンルであり、なろう固有のジャンルではない。
「なろう系主人公」などと揶揄されがちな「チート能力持ち」、つまり周囲の人間よりも優れた能力である展開自体が大昔の神話の時代から描かれ続けているありふれた類型の一つに過ぎず、別に昨日今日になって急に出てきたものではない。

またなろう内部の流行も一貫したものではなく、流行りすぎて「異世界チートもの」が乱立した事も相まって、流行に対する逆張りである「アンチテンプレ」も形成され、それが新たな「なろうテンプレ」となって流動的に主流が変化していくものである以上、異世界チート=なろう系という認識は、ただの偏見以上のものではない。

そんな状況であるにも関わらず「なろうテンプレ」を踏襲したとされる作品は「なろう出身作」という印象を抱かれやすく、例え「なろう出身作」ではなくても一纏めに「なろう系」と括られる。
これはカクヨム出身作品やその他の商業作品でよく見られるケースである。

逆に「なろうテンプレ」に当てはまらなくても出身が「なろう」だった事で「なろう系」と言われることもあり、メディアミックスの際に原作がなろう投稿作品であった場合、公式に「なろう系」の表記を用いる例もある。
後になろう作品初の実写映画(後に劇場アニメ化)にもなった『君の膵臓をたべたい』は「異世界チートもの」ではないにも拘わらず、「なろう系」の代表格の一つとされる最たる例である。

上記の様に、なろう系という言葉が出始めた頃は「なろう出身作」や、「異世界チートもの」を指す言葉として定着しつつあった言葉であるが、「異世界チートもの=なろう系」という図式が出来上がってしまった事に加えて、2010年代のアニメ作品や、アニメ化作品の多くがこの「異世界チートもの」で占められていった事で、徐々にその言葉が広がる様になる。

特に、なろう出身の小説の中では、異世界はスマートフォンとともに。や、デスマーチからはじまる異世界狂想曲盾の勇者の成り上がり転生したらスライムだった件などが酷評を受けていた事から、『なろう系作品=駄作』と言う不名誉なレッテル貼りを貼られる様になる。しかしその批判内容は謂れのないものや設定の曲解がある事も多い。
スマホ以降のアニメ化作品には特にこういった批判にもならない批判が多い傾向がある。加えてアニメを見て原作批判にまで手を広げる人物が多い。

更にはそのハーレムの定義も曖昧であり、主に使われる「主人公を異性として好く人物が主人公を囲う」というものではなく、「周囲に女の子がいればそれがハーレム」という事になっている。
これらの「異世界チートもの」作品によって、スマホ太郎を始めとして「◯◯太郎」という言葉が生まれると共に、「なろう系」という言葉は特に「異世界でチートを使う」と言うよりも、『チートを使ってハーレムを築く』という意味で使われる様になっていく。
しかし、こうして「チートを使ってハーレムを築く」と言う意味で「なろう系」と言う言葉が定義された結果、その意味を拡大解釈する風潮が形成されていく様になる。

現在、主流として定義されている「なろう系」の定義は最早王道で無くとも、フィクションの主人公であれば何処かしら当てはまるものであり、その作品が好きなファンからすれば勿論不快なものであり、喧嘩の元となる。
(箇条書きマジック)

結局のところ「なろう系」を表す明確な基準はなく、意味が定まらないまま拡大解釈を続けており、安易に用いると「根拠のないレッテル貼り」や「ゲーム系迷惑サイトによる印象操作」と認識される危険な言葉と化している。

なろう系はマジックワード?

マジックワードという言葉が存在するが、なろう系はそのマジックワードに該当するという意見も存在する。
マジックワードとは、本来の意味合いでは「魔法の言葉」であるが、ネットスラングとして使われる際は「何にでも使える魔法の言葉」である。
現状批判されているスマホやデスマではあるが、批判内容を見てみると設定を曲解した事実ではないものであったり、一部分だけを切り取ったものであったり、果ては内容を捏造していたりする
そのため、「なろう系はマジックワード」として使われる場合が多いという意見がある。

現在におけるなろう系

元々が蔑称から始まったのか、それとも誰かが「なろう出身作」をまとめてそう呼び始めたのか定かではないこの単語だが、最近では「なろう出身作」にこの呼び名がつけられるようになった。主につけているのはネット上での電子書籍を販売するサイトなどである。
しかし上述されているように蔑称の扱いもまだされている為、かなり扱いの難しいネットスラングとなってしまっている。

最後に

上述した様に、現在「なろう系」と言う言葉は、単なるレッテル貼りや、安易な批判として機能している場合も多い。
しかしその一方で、『異世界チートもの』であれば駄作、小説家になろうに掲載されているから駄作、と言う事は勿論無く小説家になろう出身の名作も数多い。
それらの作品を愛する人間からすれば、「なろう系」と言う言葉を揶揄の意味で使う事自体が不快であり、そもそも喧嘩の元になる。
作品の傾向や出自を言い表す場合、サイト名や出版社などの明確な出自、別のキーワードを用いたジャンル名を使った方が無難かもしれない。

関連項目

小説家になろう レッテル貼り マジックワード ネットスラング

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