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異世界転生

いせかいてんせい

異世界転生とは、エンターテインメント作品のプロットのひとつである。
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概要

主人公が異世界転生し、そこでの活躍を描いた作品に付けられるタグ。Web小説の隆盛に伴い台頭が著しい。

このようなプロットをとる作品は古くからあるのだが、近年の隆盛は、元々二次創作の1ジャンルである「作品内のキャラへの転生」のフォーマットをオリジナル作品(一次創作)として落とし込んだのが源流とされる。

異世界チートもの

現在主流となっているのが「異世界転生した主人公が、チート能力を手に入れて大活躍し周囲からモテモテになる」という「異世界チートもの」で、小説投稿サイト『小説家になろう』で人気となり有名になった事から、「なろう系」と呼ばれていた事もある。

元の世界(現実世界とは限らないが……)でトラック(それに類する障害物)に轢かれて(※1)、その後に神様(それに類する人物)から「あなたを異世界へ転生しますので、その際にひとつだけ能力を与えましょう」的な発言(※2)を受け、何かチート能力を授かり(※3)、異世界(※4)へ転生(※5)するというのが一種のテンプレとなっている。

※1:場合によってはトラックに轢かれるの部分が、「自害に繋がる強い挫折をした(※自害のメタファーの海辺や崖や暗がりが写るのみで、自害は描かれない)」「何者かに殺されて転生した(※殺人鬼はクズモブなどで、正体不明)」「未練を残したまま大往生」等に変わる。また、死因が不明の場合もある。
※2:案内人が現れず、気がつけば異世界に生まれ変わっているパターンもある。
※3:作品によっては案内人はいるのだが、能力が与えられずにそのまま異世界へ放り投げられる事もある。また、転生前の記憶を活かした、いわゆる知識チート等もいる。
※4:転生先は霊界天界魔界RPGっぽいファンタジー世界などが鉄板だが、現代ファンタジーやSF、過去や未来の世界、中には漫画アニメの世界へ転生する作品もある。
※5:転生後の姿が人間とは限らず、亜人動物モンスターなどの無機物やAI(人工知能)のような生物以外、など多くのパターンがある。中には温泉といったものに転生する作品も。
こういった生物以外の場合は「無機物転生」と呼ばれる。

また、もう一つのパターンとして、異世界で子供が前世の記憶を持って産まれる(※1)という物があり、こちらの場合は前世で具体的に死亡したと語られない事も多い。
※1:構成によっては、ある程度成長してから思い出すパターンもある。
※1:ドラゴンクエストシリーズのように「眠りから目覚める(起きた時には人間の記憶を持っている)」「外に出て太陽の日差しを浴びる(デジャヴを感じる異世界が目の前に広がる)」という表現に変えられていることもある。
※1:前世・現世の供述がなく、生まれつき異世界で生まれ育った「異世界人」として生きる設定もある。「世界は元は一枚の地図(紙)だった」「宇宙・地球はビッグバンから生まれた」「人類は紀元前は石や火を使って生活をしていた」「生き物は海から生まれた」など、主人公(人間)よりも世界・属性の起源の説明が中心にされるケースが多く、ファンタジーSFの一種で、無機物転生の要素も含んでいる。
※1:異世界人の主人公が愚かな人間達(脇役)に制裁を加える、憐れんで救う等のパターンもある。人間(読者)と異世界人(二次元キャラクター)の立場が入れ替わっているパターンで、人間の愚かさが自虐自嘲自己嫌悪的な目線で描かれる。ラスボスは人間ではないケースが多い。
※1:主人公が殺人鬼や犯罪者になり、魔王に覚醒してしまうパターンもある。彼を倒すもう一人の主人公が出ていることが多い。
※1:ハイファンタジーで始まり、最終回で突然現代に転生するパターンもある(倒置法)。

共通の要素として「元の世界での人生は一旦終わった物として扱い、その上で異世界で新しい人生を始める」という構図がある。そのため後述の異世界転移と違って元の世界に戻る展開になる事は少ないが、作品によっては生き返ったり別人になったりした上で帰還、死亡事故が軽傷だったり気絶だったり見間違いだったことが判明して帰還、と言うパターンもあるかもしれない。
また、チート能力については神様から授かったり転生前の能力を活かすという関係上「特に苦労せずに使いこなして事件を解決し、名声を手に入れていく」という特徴があり、主人公の悩みや葛藤が深く掘り下げられる事は少ない。

ただし、その反動で主人公側にあまりに都合が良すぎる内容になりやすく反感を買われやすいジャンルになっているのも事実である。
「何らかのチート能力を持ち、女からもモッテモテ」という主人公像自体は、それこそ大昔の神話英雄譚の時代から描かれ続けているごくごくありふれた類型ではあるのだが、「現代の一般人が異世界に転生する」という感情移入や自己同一視させやすいギミックを組み込んだがゆえに、却って読者と作者の価値観の違いが際立ちやすいという側面があり、きちんと読者を作品へ没入させてキャラに共感させるだけの説得力のある表現が出来ていなければ、作者自身の自己陶酔やエゴとして受け取られかねないという点は否めない。
加えて、近年はあまりに乱立しすぎたせいでマンネリ陳腐化が激しく、出だしから話の展開まで似通った内容ばかりになっている事も問題となっている(イヤボーン」/「死神ピカー展開)。
書く人は、「お約束だから」という考えのみで主人公の死や転生を描かないように注意しよう。

なお、死亡も誕生もせず、元の人間が何らかの形で直接異世界に移動する作品は、異世界転移として小説家になろうでは分けられる傾向がある。
(一度死亡していても、生前と同じ姿で世界移動する場合は異世界転移に含まれる場合が多い。ただし、作中で転生と明言されているはずが転移とひっくり返るのは……ある種のメタ発言と言えなくもない為、特に終盤で明言された作品以外では転移扱いとしない方が望ましい)
転生なのか転移なのか微妙な作品はあらすじ及びタグ(「小説家になろう」投稿作品に限る)に従うこととする。

※『小説家になろう』では異世界転生と異世界転移の作品ばかりがランキングを独占した結果として、ジャンルの再編成が行われた程である。

背景(独自研究を含む)

異世界転生もの、特に異世界チートものが流行した理由については、人々が現代社会で生きるのに疲れ果ててしまったという背景が大きい。

異世界に転生する手段としての「死」は「スクールカーストでの敗北、仕事がうまく行かないなどが原因で、周りに存在を否定されてしまった」「この世への絶望(この世に人間の醜い欲望が渦巻いている、人間の体では到底解決できない悩みがあるなど)」「別の時代(過去、未来)にトリップする伏線としての“人生の終焉”」を意味していることが多い。
また、チート能力で苦労せずに事件を解決していくのも、「努力するなんて馬鹿馬鹿しい」「楽して生きていきたい」という考え・願望が投影されていることが多い。
これには、21世紀に入っても不景気からなかなか抜け出せず、いじめブラック企業が社会問題化し、「努力しても報われない」「正直者が馬鹿を見る」状態が続く日本社会への失望が大きく影響している。

そんな状況が、思春期の子供や冴えない社会人が陥りがちな「自分は生きていてはいけない人間なんだ」「こんなにもクソな世の中から亡命したい」という深い絶望感や「天才的な才能を手に入れてみんなからちやほやされたい」という承認欲求を育み、「異世界に転生しチート能力で苦労せずに軽々と物事を解決し周囲に認められていく」という現実逃避に酔いしれる事ができる世界観に人々は魅了されていったのである。

異世界チートものの流行は、今の日本人が追い詰められている事の裏返しなのかもしれない…

作品の一例


異世界転生ものと定義されてないが、異世界転生の文法が使われている


pixivにおける異世界転生

イラストにこのタグをつける例は大百科が立てられた当初は絶無だったが、次第にオリジナルイラストでもタグが付けられるようになっている。

その一方で、小説カテゴリでは多数このタグの付いた作品が見受けられる。

キャプション検索を含めると、イラストもある程度発見出来るだろう。

関連タグ

パラレルワールド

異世界人 転生 転生パロ 死神ピカー

カフェ野ゾンビ子:異世界バーチャルYouTuberと言う肩書を持つ。

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