概要
漫画・小説やSF作品等において、ある世界Aからみて別世界Bに済む人類(もしくは知的生命体)のことである。作品によっては、異界人、異人、○○(作品に登場する場所)人と呼んだりも。
大抵の場合は地球(我々の世界、もしくはそれとほぼ同様の世界。以下「こちら側」)から見て別な世界の住人を指すが、後述のパターンも多い。
類似の言葉に「異次元人」がある。
パターン
1.こちら側の世界に「異世界人」がやってくるケース
突発的な事故だったり、何らかの目的があってこちら側にやってくるパターン。
前者の場合は止む無くこちら側で暮らす羽目になったり、こちら側の住人や文明との異文化交流でのギャップがクローズアップされる事が多い。
後者の場合、自分たちの重要アイテムがこちら側に飛び散ってしまったりにこちら側にしか存在しない資源等を求めてくる。最悪の場合は地球侵略が目的だったりするので、来られる方からみるとかなり迷惑なケースが多かったりする。
また人間の世界の法律に疎かったり、場合によっては着の身着のままこちらの世界に着てしまった場合、無銭飲食や銃刀法違反、無免許運転などの法を犯してしまうケースも…。
該当作品
- 魔法少女リリカルなのは
- はたらく魔王さま!
- デート・ア・ライブ
- プリキュアシリーズ(異世界キュア)
- ウルトラシリーズ(主にヤプール。マルチバースも参照)
- 怪物くん
- 魔法使いサリー
- 灼眼のシャナ
- 仮面ライダーシリーズ(仮面ライダーガヴなど)
- スーパー戦隊シリーズ(ジェットマンやメガレンジャー、ジュウオウジャーなど)
- ガンダムビルドファイターズ
- 正解するカド
- Re:CREATORS(※被造物と呼ばれている)
2.こちら側の人間が異世界へ行くケース
異世界側の事情でこちら側から異世界に召喚したり、事故等でこちら側の人間が異世界に吸い込まれてしまう・現実世界から転生するパターン。
前者の場合は、こちら側の人間を勇者・戦士として召喚して魔王等と戦わせる等のケースが多いが、場合によっては奴隷や使い捨ての兵士として召喚される事もある。基本的に呼び出すときに対象への配慮はなく問答無用なことが殆ど。
後者の場合は、異世界で最初に出会った人間によって扱いが変わる。
該当作品
- サモンナイト
- ゼロの使い魔
- 魔法騎士レイアース
- DOGDAYS
- 魔神英雄伝ワタル
- 魔装機神
- 聖戦士ダンバイン
- ドリフターズ
- 大貝獣物語
- ぼくのゆうしゃ
- Another Century's Episode:R
- 永遠神剣シリーズ
- ふしぎ遊戯
- 十二国記
- モンスターファーム(アニメ版)
- Re:ゼロから始める異世界生活
- ログ・ホライズン
- 天空のエスカフローネ
- 異世界迷宮の最深部を目指そう
- ナルニア国物語
3.上記両方が混在しているケース
作中でこちら側の人間と異世界人が頻繁に互いの世界を行き来しているパターンと、対象となる異世界が別次元のもう一つの地球であるパターンなど。
どちらも上記2つに該当するので別に挙げる。
該当作品
- ドラえもん(劇場版など)
- クレヨンしんちゃんアクション仮面VSハイグレ魔王
- 仮面ライダー龍騎
- 仮面ライダー鎧武
- Another Century's Episode 3 THE FINAL
- スーパーロボット大戦
- ゲート自衛隊彼の地で斯く戦えり
- アラタカンガタリ(入れ替わり)
- デジモンシリーズ
- アウトブレイク・カンパニー
- 遊戯王ARC-V
- 魔法つかいプリキュア!
4.異世界人しかいないが、こちら側の人間がモデルであるケース
国名や文化がオリジナルであり、こちら側と異世界の境界線がぼやけている。
現実と無縁のハイファンタジー…と思わせて、現代の服と民族衣装とコスプレ衣装が混ざったような服を着ていたり、登場人物が通常の人間と髪・目・肌の色、耳の形状、寿命が違うだけだったり、名称がこちら側の世界のもののパロディーだったり、地図がこちら側の地図をいじっただけだったり、出るものがこちら側の何かがモデルであることが多い。メタ発言もしょっちゅう。
地球の存在は明示されることが多く、ナレーターが「ここは地球によく似た別の星」と説明するケースもある。人間に近い異世界人、亜人、獣人などが共存しているケースもある。
該当作品
- ドラゴンボール
- ワンピース
- ワンパンマン
- NARUTO
- HUNTER×HUNTER
- ドラゴンクエスト
- ファイナルファンタジー
- ポケモンシリーズ
- スーパーマリオ
- MOTHERシリーズ(特に2)
- テイルズオブシリーズ
- ふしぎ星の☆ふたご姫
- 宇宙戦隊キュウレンジャー
5.人間しかいないが、絵中絵、劇中劇、作中作などが出てくるケース
異世界・異世界人・魔法が一切登場しないが、異世界人が目に見える人間同士の交流が描かれている。
フィクションの登場人物のあだ名を付けられているキャラクターがいたり、フィクションのものに例えられる現実の物体や事象が出てきたりする(新宿駅をRPGのダンジョンに例える、ホテルを童話のお城に例えるなど)。
「写真家と被写体」「絵描きとモデル」「作家と編集者」などの人間関係を描いていることも多い。
余談で、ハイファンタジーにもこれに相当する描き方がある(ドロステ効果になるのだろう)。
該当作品
異世界人の特徴
作品によって特徴は違うが、多くは
に分かれていて、各人種の境界線が曖昧。
体の中身は亜空間で、夢が詰まっていると揶揄されるが、人間と同じように食事を取る者も多い。
理想で構成されている場合が多く、人間味を持つ場合は一部のみが人間に当て嵌まっている。⇒性的嗜好
人畜無害とそれ以外は一つの作品内では共存しておらず、作品別に棲み分けていることが多い(日常漫画とバトル漫画、全年齢向けとR指定など)。
中の人繋がり、外の人繋がりのキャラが現われると、ファンに「版権キャラが別の版権キャラに転生した」などと(半ば冗談で)言われることがある。
関連タグ
異世界転移/異世界転生 剣と魔法の世界 エブリディ・マジック ハイファンタジー
地球なめんなファンタジー:技術力や文明レベルが低い異世界が現代地球に遭遇してしまった場合。
地球終了のお知らせ/人類終了のお知らせ/ファンタジー世界舐めんな地球:上記の逆パターンで、敵の超科学・魔法などに人類がなすすべもなく虐殺されていく。
SFファンタジー:科学と魔法が同等に混在していると該当する。
※日本です:設定上は現代だが、ある種の異世界だと捉えられることが多いとかなんとか。