※主人公の詳細およびその能力の「スーパーマリオ」については「マリオ(スーパーマリオ)」の項目を参照。
概要
主人公''マリオ''が活躍する作品群『マリオシリーズ』のうち、主に『スーパーマリオブラザーズ』を源流とするアクションゲームシリーズ「スーパーマリオシリーズ」のこと。
また、pixivではマリオシリーズ全般を指すタグとしても使用されている。
シリーズ誕生経緯
1980年当時、ゲームセンターではナムコが発売したドットイートゲームの『パックマン』が流行していた一方で、任天堂は『シェリフ』などのアーケードゲームを展開していたが、ヒット作に恵まれていなかった。
そうした状況で宮本茂は当時社長の山内溥より「もっと売れるゲームをつくってくれ」と言われ、売れるゲームの研究を始めた。
宮本は実際に様々なゲームで遊びつつ、ゲームセンターに集う人がなぜ繰り返し遊ぼうとするのか考えた結果、ゲームオーバーになった際の悔しさが要因であるという結論に至る。宮本は繰り返し遊んでもらう要素を整理し考えた結果、ゲームのアイデアを5つ提出、その中から当時任天堂がライセンシーであった『ポパイ』を使用したゲームを打診され、ゲームのスケッチを何点か提出すると、1点だけ会社からの承認が下りた。承認後、製作途中で『ポパイ』を使用しないことになり、オリジナルのキャラクターが使用されることになった。
こうして1981年にオリジナルのキャラクターとしてドンキーコングやマリオが登場するアーケードゲーム『ドンキーコング』が稼働開始された。
ただしドンキーコング稼働当初はマリオに名前はなく、ゲームシステムとしてジャンプすることに特徴があったことから「ジャンプマン」と呼ばれた。
宮本は「ミスター・ビデオ」と呼んでいたが、その理由は自身の制作するゲーム全てに「ミスター・ビデオ」を登場させるつもりであったからである。
この発想に関して、宮本はアルフレッド・ヒッチコックが自身が制作する映画に出演することや、手塚治虫や赤塚不二夫が自身の漫画の様々な作品に同じキャラクターを登場させている(スター・システム)ことに影響を受けたのではないかと語っている。
登場する主なキャラクター
主要キャラクター(通称:マリオファミリー)は以下の通り。
キャラクター | 詳細 |
---|---|
マリオ | 本シリーズの多くの作品で主人公を務める配管工の男性。 |
ルイージ | マリオの双子の弟 |
ピーチ | キノコ王国の姫 |
クッパ | マリオの宿敵 |
キノピオ | ピーチ姫の衛兵 |
ヨッシー | マリオの親友 |
ドンキーコング | 昔から因縁のあるゴリラ及びその2代目 |
デイジー | サラサ・ランドの姫 |
ワリオ | マリオのライバル |
ワルイージ | ルイージのライバル |
キャサリン | ヨッシーの親友 |
キノピコ | キノピオ達のアイドル |
ポリーン | マリオの親友(元カノ) |
ディディーコング | ドンキーコングの相棒 |
クッパJr. | クッパの息子 |
コクッパ | クッパの子分 |
キノじい | ピーチ姫の執事 |
ロゼッタ | ほうき星の主 |
オヤ・マー博士 | オヤ・マー・サイエンス社の代表 |
その他のキャラクターについては、「マリオシリーズのキャラクター一覧」を参照。
シリーズ作品
「マリオシリーズ」を参照。
登場する地名
漫画版
沢田ユキオの「スーパーマリオくん」と本山一城の「スーパーマリオシリーズ(モトちんマリオ)」が有名。
前者は現在でもコロコロコミックで連載を続けており、2020年で連載30周年を迎えている。
後者は1988年~1998年までコミックボンボンで連載されており、連載話数全183話とボンボン史上最長の連載となっている。
アニメ化・実写化と声優
意外にも日本国内でテレビアニメ化されたことは一度もない。外国人が声優を務めるキャラクターのなかで日本人声優がはっきりとしているのは、せいぜいワリオくらいである。
1980年代にはアニメ映画『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』が公開されたり、OVAが制作されたものの、それ以降はCMやゲームの挿入ムービーとして制作されている程度である。最近ではCM内でもオリジナルアニメが作られることもなくなってきた。
これは、任天堂が『ポケットモンスター』がヒットするまで自社ゲームのアニメ化に消極的だったことが理由とされている。ただし、海外ではテレビアニメが制作・放送されていたこともあった。また、国内でも『マリオカートアドバンス』などのCMで僅かながらオリジナルアニメが作られることもあった。
1993年にはまさかの実写映画化を果たす。『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』という映画がハリウッドで制作され、日本公開時のキャッチコピーは「マリオが、ハリウッドを本気にさせちゃった!」。
しかし、原作とはあまりにも違いすぎる世界観で、日米ともに大ヒットには至らず、任天堂の黒歴史のひとつとして挙げられることが多い。その例を挙げると
など。なお、この映画の制作には任天堂は関与していない。
しかし、産みの親である宮本茂氏は黒歴史扱いなどはしておらず、意外にも好意的なコメントを残している。
「僕は『世界観を壊すな』とは言わない。作家性の持った違う解釈ができる作品は面白いです」
そして、そんな黒歴史とも言われかねない映画化から24年、マリオシリーズの映像化に急展開が起きる。
何と任天堂が正式にマリオのアニメ映画化を画策し始めたのである。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに新設された「スーパーニンテンドーワールド」の製作でコンビを組んだユニバーサルと、日本国内でもミニオンで知られる怪盗グルーシリーズで大きく知名度を伸ばした製作会社のイルミネーション・エンターテイメントとともに、実現に向け協議を進め、2023年4月28日に『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』として公開されている。
コラボレーション
セガのソニック・ザ・ヘッジホッグはマリオに対抗するキャラクターとして誕生した経緯があり、ファンの間ではこの両者のコラボレーションを非公式に実現したゲームやFlashムービー(スーパーマリオブラザーズZが有名)などといった二次創作が制作されていた。
そんな両者は2007年に初めて正式に共演を果たし、それ以降は何度も共演している。
ほかにも、ソリッド・スネークやパックマン、太鼓の達人のキャラクター、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストのキャラクター、永谷園の食品、果てにはビートたけしやとんねるず、北島三郎といった実在する有名人ともゲーム内で共演したこともある。
トリビア
- 初登場の『ドンキーコング』ではまだ名前がなく、「ジャンプマン」と呼ばれていた。
- 「ゲーム史上最も知られているゲームキャラクター」として、ギネスブック(ギネス・ワールド・レコーズ)に掲載されている。
- 「マリオブラザーズ(マリオ兄弟)」から、マリオのフルネームは、マリオ・マリオ。弟のルイージはルイージ・マリオになると思われる。この設定が実際に使われたのは実写映画版のみであり、ゲームシリーズではそのような描写はない。
- マリオが帽子をかぶっている理由は、髪よりも簡単に描けるためである。
関連イラスト
関連タグ
マリオ(Pixivではスーパーマリオ関連の作品に多く付けられている) キノコ王国
評価タグ
- スーパーマリオ100users入り
- スーパーマリオ500users入り
- スーパーマリオ1000users入り
- スーパーマリオ5000users入り
- スーパーマリオ10000users入り
- スーパーマリオ50000users入り
カップリング
名前の関係上、タグは少ない。ここではタグの総数に関わらず、実際にあるタグのみを記載。
外部リンク
一般
pixivision
- リオ閉会式に登場!!スーパーマリオブラザーズのイラスト特集(2016年9月5日)
- 本日より映画も公開!『スーパーマリオブラザーズ』のファンアート特集(2023年4月28日)