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目次 [非表示]
  • 1 曖昧さ回避
  • 2 概要
  • 3 容姿
  • 4 特徴
  • 5 体格
  • 6 人物
  • 6.1 性格面
  • 6.2 クッパ軍団の指導者として
  • 6.3 血脈
  • 6.4 憎めない一面
  • 7 能力
  • 8 派生キャラ
  • 8.1 メカクッパ
  • 8.2 ベビィクッパ(ベビークッパ)
  • 8.3 クッパアオ(青クッパ)
  • 8.4 ほねクッパ
  • 8.5 ネコクッパ
  • 8.6 フューリークッパ
  • 8.7 城クッパ
  • 8.8 ミニクッパ
  • 8.9 へんしんごクッパ
  • 8.10 クッパ???
  • 8.11 カゲクッパ
  • 8.12 クロクッパ
  • 8.13 ゲラクッパ
  • 8.14 ゲドクッパ
  • 8.15 ダーククッパ
  • 8.16 ドリームクッパ
  • 8.17 アーマークッパ
  • 8.18 メガドラゴンクッパ
  • 8.19 スタークッパ
  • 9 名前の由来
  • 10 海外におけるクッパ
  • 10.1 え?ワガハイが社長!?
  • 11 外部出演
  • 11.1 スーパーファミコン版シムシティ
  • 11.2 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
  • 11.3 ベヨネッタシリーズ
  • 12 他媒体
  • 12.1 映像作品
  • 12.1.1 スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!
  • 12.1.2 スーパーマリオ 魔界帝国の女神
  • 12.1.3 シュガー・ラッシュ
  • 12.1.4 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
  • 12.2 漫画作品
  • 12.2.1 スーパーマリオくん(沢田ユキオ)
  • 12.2.2 スーパーマリオブラザーズ2(沢田ユキオ)
  • 12.2.3 スーパーマリオ(本山一城)
  • 12.2.4 スーパーマリオくん(崇瀬ひろし)
  • 12.2.5 GOGO!マリオワールド(兼本あつこ)
  • 12.2.6 ドクターマリオくん(あおきけい、みかまる)
  • 12.2.7 SUPER MARIO ADVENTURES マリオの大冒険(チャーリー野沢、原作:竹熊健太郎、作画:桜玉吉)
  • 13 声優
  • 14 余談
  • 15 関連イラスト
  • 16 関連タグ
  • 16.1 クッパ軍団構成員・兵器
  • 16.2 クッパ7人衆
  • 16.3 他亀の空似
  • 16.4 落下親父仲間
  • 17 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーでの活躍
  • 18 アスキーアート
  • 曖昧さ回避

    1. 韓国料理の一種。スープとご飯を組み合わせた料理。→クッパ(料理)
    2. スーパーマリオシリーズ』のキャラクター。本項で解説する。『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでのクッパはクッパ(ファイター)を参照。
    3. 砂漠の海賊!キャプテンクッパ』の主人公。

    概要

    クッパ軍団(初期はカメ帝国)を率いる大魔王。通称は「大魔王クッパ」「クッパ大王」等、いずれも主人公の前に立ち塞がるボスキャラである事を表す名称となっている。『スーパーマリオオデッセイ』では「空覇」という漢字表記も登場。


    容姿

    頭には二本の角が生え、黄色と緑の皮膚と赤い髪をもち、10本のトゲがついた甲羅を持っている巨大なカメで、ドラゴン怪獣を思わせる厳つい容姿をしている。


    外見は1960年に東映動画が制作したアニメーション映画『西遊記』に登場する牛魔王がモデルになっている。現に宮本茂が描いた『スーパーマリオブラザーズ』の箱絵では、劇中と異なり角が無く肌も灰色で、ますます牛魔王を彷彿とさせるデザインだった。現行のデザインは宮本からクッパのモデルとカメ帝国の設定を聞いたデザイナーの小田部羊一が、凶暴なイメージの強いスッポンをモチーフとした再デザインを行い誕生したものである。


    また、とくに火炎を吐く点と高速回転する点はガメラが与えた影響も少なからずあると思われる。実際にいくつかの漫画作品では明確にガメラへの言及が何度かされており、それらの中には回転ジェットと全く同じ方法でクッパが飛行したり(この際にもワリオたちから「ガメラ」と呼ばれていた)、「ガメラアタック」という技を披露している場面もある。


    海外アニメ等では亀要素をより強く意識させる為か全身緑色で描かれる事も多く、さながらキングクルールプルガサリのような姿をしている場合がある。


    特徴

    ヨッシーアイランド』シリーズにて、赤ん坊の姿で同じく赤ん坊のマリオ達と対峙している点から、年齢は他のマリオファミリーと同じ26歳前後と推測される。その際、彼はマリオブラザーズと違って言葉が成り立っている事から(種族間による成長速度などの違いを考えない場合は)マリオよりやや年上の可能性もある。


    マリオルイージとは共に炎使いで、通常の炎だけでなく追尾式の炎や、ハンマー投げなどの怪力技、魔法、特殊な武器なども使う。また、乗り物としてピエロを彷彿とさせた小型の飛行船『クッパクラウン』等にも乗っている。

    何度も骨にされているが骨のままでも活動でき、骨になると青い炎を吐く事も。更に手順を踏めば骨状態から元の姿に戻る事も出来る。

    「大魔王」と呼ばれているのは伊達ではない…。


    体格

    マリオvsクッパ

    基本的にマリオ達よりも大柄なのは変わらないが、登場する作品によって体格の比率が頻繁に変わっている。

    初期のゲームや『スーパーマリオRPG』及び『マリオ&ルイージRPGシリーズ』、スポーツ系やパーティー系のゲームではマリオよりも少しガタイが良い程度で、ワリオドンキーコングとさほど変わらない体躯なのに対し、『スーパーマリオ64』や『スーパーマリオサンシャイン』、『スーパーマリオギャラクシー』、『スーパーマリオオデッセイ』等では明らかにマリオ達よりも数倍以上は巨大な体つきとなっている。


    なお『オデッセイ』では、物語冒頭からラストバトルの間まではピーチ姫を片手で握り締められるほど大きな体格であったのに対し、エンディングではマリオより少し大きめ程度の身長になっている為、マリオに向けられた敵意や闘志、ラスボス補正の影響でプレイヤーにのみ大きく見えているだけ、もしくは何らかのパワーで自分の身体を本当に大きくしているのでは、などと推測するファンもいる。


    また、マリオに負けず劣らず変身やコスプレ(?)、(パワーアップという名の)イメージチェンジを頻繁に行う機会が多い為か、明言こそされてはいないものの、ノコノコ等の他の亀一族とおなじく甲羅が脱げるのではと考えられている。実際、甲羅の中に手足や首を引っ込めるのはもちろん、明らかに甲羅の下に服を着こんでいたり、甲羅自体を装備品や武器として扱う事もあるほか、時には甲羅を着替えたりもする。ただし、ノコノコと違って甲羅の中身を明確に視認できる描写は今のところ存在していない。



    スーパーマリオコレクション』のCMではマフィアのボスを彷彿とさせる姿を見せ、サングラスを掛けている。

    スーパーペーパーマリオ』や『スーパーマリオオデッセイ』では、ピーチ姫と結婚式を挙げる為、白いタキシード(『オデッセイ』ではシルクハット付き)を着こなしてている。


    マリオファミリーにおける代表的なキャラの一人である為か、アクションゲームはもちろん、カートレースやパーティ、テニス、果てはゴルフやパズルゲーム等にも幅広く登場。キャラの特徴やイメージを生かした、パワフルで時にイジワルなプレイスタイルを遺憾無く発揮している。

    マリオパーティシリーズ』ではプレイヤーからコインやスターを奪うなど、主に妨害キャラとして登場しているが、『マリオパーティ10』の「クッパパーティ」では遂にプレイアブルキャラクターに。


    人物

    性格面

    小さい頃から甘やかされて育った為か、基本的には自分勝手かつ傲慢。自らの野望や欲望に対して極めて忠実で、目的のためなら手段を選ばない形で騒動を起こす事も多い。そのため、キノコ王国を始めとするキノコワールドの人々からは恐れられていたり、迷惑な存在と見なされているのだが、クッパ自身の実力や部下達の真面目な働きぶりを素直に認めている住人もいるなど、何処か憎めない面も持つ。


    一人称は多くの作品で「ワガハイ」(一部のゲームや漫画では「おれさま」や「ワシ」、「クッパ様」となっている場合もある)。単純な性格故か、何かと騙されやすい一面も。


    マリオに対しては、初期の作品でこそ自らの野望の邪魔をするにっくき敵としか見なしていなかったが、シリーズの長期化に伴う数々の対決や共闘を経た現在は、戦い合いこそすれ、心の底ではお互いに実力を認め合う「永遠のライバル」といった関係となっている。同じくマリオのライバル(敵や悪役)として登場したドンキーコングワリオが単独で主役を務める機会が増えたのに対して、クッパは一部作品を除いて常にマリオの宿敵・好敵手としての立ち位置を保ち続けている(『大乱闘スマッシュブラザーズX』での解説ではワリオが「マリオの自称ライバル」、クッパが「マリオの永遠のライバル」と紹介されている)。


    そして、ピーチ姫を幾度となく誘拐している事も最大の特徴。


    『スーパーマリオブラザーズ』における設定では、自身のキノコ王国の民に掛けた土管やブロックに変身する魔法を解く力を彼女が持っているせいで誘拐していたが、


    その後は主に求愛の為に誘拐する事が殆どであるが、宿敵であるマリオと自分の居城にて雌雄を決する為に人質として誘拐した事もあった(『スーパーマリオブラザーズ3』、『スーパーマリオRPG』等)。


    因みに、リメイク版スーパーマリオRPGで、

    町の住人を捕らえて人質にしたヤリドヴィッヒに対して、『こんな汚い倉庫に閉じ込めるなど、我がクッパ軍団はこんな卑怯な真似はせんぞ!』と普段の自身の行為、と言うか冒頭で普通にピーチ姫をさらっている自分を棚に上げた発言をしており、ピーチ姫からも『つい最近、どこかの誰かさんに拐われたのだけれど?』と皮肉めいたジョークを言われ、思わず言葉に詰まってしまっている。


    さらに本人的には「ピーチ姫を浚う事が自分の役目」という信念のような物まで出来上がっているらしく、ピーチ姫が他の悪人にさらわれたり、部下達や世界そのものが危機に瀕した場合には直々に出撃したり(『自身の子分に認めてやる』と発言するなど素直にはなれないながらも)、自ら進んで共闘するなど、マリオ達と心底から憎み合う描写は薄くなってきている。

    形式上「マリオの仲間」ではなく他の部下達同様に「子分」にしたと言っているあたり、マリオの実力は素直に認め評価していると捉えても良いかもしれない。


    『スーパーマリオRPG』のメリーマリー村のイベントでは、ピーチ姫がマリオにキスしようとした時は嫉妬に駆られて割り込み、キスをして「ピーチ、ついにワガハイと……」と喜ぶも誤爆してマリオのほっぺにキスをしたと気づき「ゲッ!!!!!」と驚いている(展開はミニゲームの評価次第で変わる)。『スーパーマリオサンシャイン』では母親を欲しがるクッパJr.を気遣い、「ピーチ姫に母親代わりになってもらう」という理由で誘拐した(Jr.にもピーチが母親だと嘘をついていたものの、息子は勘づいていた様子)。また『スーパーマリオオデッセイ』では、本格的にピーチ姫と結婚式を挙げるべく彼女を誘拐し、結婚式の準備をすすめるべくウェディングプランナーであるブルーダルズを雇い入れたりもしている熱の入れ様。

    初期設定もどこへやら、今ではピーチ姫の単なる追っかけとなっており(尚且つマリオとのイタチごっこ)、『ペーパーマリオRPG』では、部下にピーチ姫の写真を見てボーっと幸せそうな顔をしている姿を目撃されている。


    但し、大魔王として譲れない意地やプライドもある為か『スーパープリンセスピーチ』や『スーパーマリオ3Dワールド』、『マリオパーティ』シリーズ等でピーチまでもが自分の野望に立ちはだかった場合は敵とみなして容赦なく迎え撃つ為、手加減してくれると思わないよう注意。

    クッパ軍団の指導者として

    その我侭さや横暴ぶりから、部下達からも影で愚痴られたり呆れられる事も少なくないクッパではあるが、多くの部下達を従える指導者としての器とカリスマ性は十分に持ち合わせており、時に厳しく叱咤しつつも基本的には寛大で味方思いである為、配下のクッパ軍団のメンバーからは何だかんだで慕われている。


    この辺のキャラの方向性が決まったのは『スーパーマリオRPG』や『ペーパーマリオ』シリーズからであると思われ、エンディングでは、部下と共に働きながら城を修理している様子も見られる(ついでに遊んでいる部下を叱っていた)。ちなみに一人称で「ワガハイ」を使用したのはこの作品群が初(ちなみに『スーパーマリオブラザーズ3』の頃は「おれさま」だった)。


    戦いに怖気ついて逃げてしまった部下のクリジェンヌに出くわしても、『お前はお前の幸せを考えるのだ!』とあっさり容認。また、クッパを裏切ったクリッキー・パタボン・ヘイファーに対しても、『ボサッとしてる暇があったらさっさと働け!』と怒りつつも暗に帰順を促している。もちろん部下が捕まってしまった場合には自ら助けに行ったりもする

    マリオに負けてしまった手下に対しても、一瞬は叱りかけるもすぐに思いとどまり『いや……、お前たちはよくやったな……』と頑張りを評価し、労いの言葉をかける。さらには手下がマリオに倒されたという報告を聞き『ヘナチョコな奴らだったが、可愛い手下たちを苛められて何もしないわけにはいかん!』という言葉とともに、打倒マリオのための一手を考えようとする。

    そんな調子であるため、クッパ軍団の面々も彼をとても慕っている様子である。ファンクラブも作られていたり。


    ただし慕われている反面、ひどい陰口も叩かれてたりする。特に『マリオ&ルイージRPG3!!!』では「ケチンボ大魔王」「ワガママ」「口が悪い」「ブクブクに太っている方がお似合い」だの散々な言われよう(ゲラコビッツに操られていた部下もいるとはいえ)。


    とはいえ、良くも悪くも部下達にとっては頼れる指導者であるのは確かで、『マリオ&ルイージRPG3 DX』の「クッパJr.RPG」では、部下達の事をあまりに軽んじる振る舞いをしていたクッパJr.を見兼ねたカメックが、「クッパ軍団が強いのはクッパ様に固い忠誠を誓っているからで、クッパ様の為なら喜んで火の中、水の底へ飛び込むでしょう。そんなクッパ軍団や7人衆を引き連れているからこそ、クッパ様は強いのです。強い軍団を引き連れるには、仲間を大切にする心と仲間を引き付ける強い力が無くてはならないのです」と、クッパの指導者としての器とカリスマ性について語っている。


    また、上述の「クッパJr.RPG」では、とある条件を満たすとクッパを仲間にすることができる(「とつげきタイプ」で大魔王らしく強さも最高クラス)が、部下のカメックや7人衆とは違い「サブリーダー」にすることはできないため、息子や部下たちに指示されるシュールな戦闘シーンを見ることができる。


    血脈

    お父さんのおなか

    そんなクッパであるが、今では立派な父。『スーパーマリオサンシャイン』では、クッパJr.に対し立派にお父さんしている様子が見られる。

    ちなみに、クッパJr.を産んだ母親が誰であるのかは不明である。ただ、『スーパーペーパーマリオ』や『スーパーマリオ オデッセイ』ではピーチ姫と結婚式を上げようとしていた為、恐らくクッパの妻は死別か離別などでおらず、現在の彼は独身だと思われる。



    スーパーマリオブラザーズ3亀大魔王に安息の日は無い

    スマホのNintendoSwitch管理アプリ「みまもりSwitch」のPVでもJr.と共演。外部からの強制終了に躊躇ったり、ゲームでの活躍を誉めてあげたりと微笑ましい様子が見られる。

    ちなみに息子がプレイするゲームのCEROレーティングには結構気を配っているらしく手で目隠しするイメージグラフィックがあったりする。大魔王だが、情操教育には熱心なのだ。


    ちなみに、かつてコクッパ7兄弟はいずれもクッパの実子であり、あたかも大家族であるような設定もあったが、クッパJr.の登場以降しばらく登場していなかったコクッパは後に「クッパの手下」「部下の中でも幹部級のポジション」と公式設定が変更され、総称も「クッパ7人衆」に変更されている。

    ただ、7人衆もクッパと同様背中の甲羅がトゲ付きになっている点等からも、少なくとも何らかの血縁関係にあると思わせるのは確かで、クッパやクッパJr.が「本家」出身であるのに対し、7人衆は「分家」の出身という可能性もあり、『Newスーパーマリオブラザーズ』シリーズなどで、クッパJr.が7人衆を従えている点からも推察出来る。

    なお、ピーチ姫を攫う理由は「コクッパ7兄弟の母親代わりになってもらうため」という都市伝説もあったがこれは恐らく『スーパーマリオブラザーズ3』の設定と『スーパーマリオサンシャイン』の攫う理由が混同されている可能性が高い。


    クッパ自身の父母は不明。クッパが幼いころから既にクッパ軍団が機能していたところを見るとクッパの先代である父、もしくは母がいると思われる。


    憎めない一面

    基本的にアクションゲームの『スーパーマリオブラザーズ』シリーズでは敵としての存在感が強いが、マリオパーティシリーズのような敵味方入り乱れるパーティゲームやスポーツゲームなどでは(基本はお邪魔キャラ寄りではありつつも)マリオ達ともフレンドリーに接していることが多い。


    マリオパーティ3』ではストーリーモードのムービーに乱入することがあるが、直前の対戦相手の平手打ちで吹っ飛んでしまう。


    マリオパーティ4』のストーリーモードでは、マリオ(及び他のプレイヤーキャラ)の誕生日を祝いたかったが性格上素直に言えず、そのため全てのマップで優勝し、全ガイドキャラからプレゼントを貰った後にプレイヤーキャラに「お前のプレゼントは全ていただいた。返して欲しければクッパパーティに参加しろ」と言う。その後クッパパーティで優勝したプレイヤーキャラと最後の戦いをして、負けた際にプレゼントの箱を落として去っていく。しかしこれは意図的であり、ミニクッパが先述の事情をプレイヤーキャラに話し、実際にプレイヤーキャラのプレゼントは盗まれていないことを明かしている。


    「ハッピーバースディ。こころのなかで、いわってるぞ…」


    マリオパーティ5』では、夢の世界に現れ、夢を壊して自分の夢にしようとミニクッパと共謀する。クッパは最後まで戦わずミニクッパRGBに任せっきりだったが、自分の夢の世界・クッパドリームでもミニクッパが敗れたことにより、自らプレイヤーキャラと戦う。しかし負けてもクッパは嬉しそうにしていた。クッパの夢は「自分より強い奴と戦う」だったため、負けても結果的に自分の夢は叶ったのである。


    マリオパーティ6』では本作のガイドキャラであるソルルとルナナがケンカを始めたことがストーリーの発端なのもあり、ストーリー上クッパが関わる場面が無く、悪事をはたらく描写も一切無いという珍しい扱いとなっている。その上マイクモードでは後半はルルナに代わって進行役を乗っ取ったりとエンターテイナーとしての色合いが特に際立っている。


    マリオパーティ7』では「クッパの怒り」がテーマのため高いこれまで以上に執拗に妨害をするなど高い存在感を出しているが、その怒りの原因がマリオ達だけバカンスに行っていることが許せないという実に子供っぽい理由である。本作での妨害は非常に力が入っている分余計構ってほしいように見えるため、必死に妨害する彼に同情するプレイヤーも少なくない。


    苦節20余年

    マリオ&ルイージRPG3!!!』ではストーリー事実上の主役となった。やたらと器のでかい所を見せつけたり、ラストバトル前にはある種の我侭さを残しながら異常に格好よいセリフを吐いたりと世のクッパファンを狂喜させた。


    一方で次回作である『マリオ&ルイージRPG4ドリームアドベンチャー』では、マリオ&ルイージRPGシリーズでは初めてマリオ達の完全な敵としてストーリーに深く関わり、事件の黒幕であるアックームと一時的に協力関係になるも、最終的に利用価値が無くなった後は裏切ってドリームストーンを独占するなど、前作での精神的な成長が見て取れる。


    能力

    持ち前の重量級の肉体を使った攻撃や角や爪を使った肉弾戦の他、特殊な技を扱う。


    • 火炎(ファイアーブレス)

    おなじみの技。口または手から火を出す。火球を出すこともあればバーナーのように炎を出すこともある。


    • ヒップドロップ

    スーパーマリオブラザーズ3』、『スーパーマリオギャラクシー』などで使われた技。大ジャンプして急降下し、相手を潰す。


    • 魔法

    設定上や一部ゲームでは実際に使用している場合もある。ただ、本人が極めて肉体派なためゲーム内ではあまり使用されないことが多い。

    基本的に魔法を教えたのはカメックであり、ベビィクッパ時代から(まだ未熟ながらも)魔法は使用できる。


    スーパーマリオブラザーズ』におけるクッパは強力な魔法が使えるとされており、キノコ王国を侵略したクッパが、その魔法で住人達を岩やレンガ、つくしなどに変えてしまったという設定になっていた。ただし説明書には「レンガに変えられたり、消されたりしたキノコを見つけて助けると、彼等からパワーをもらって、次々に変身します」という記述もあるため、全てのブロックの正体が住民とは限らず、「パワーアップアイテムを出すブロックのみが元住人で、他はただのブロック」という解釈もある。

    スーパーマリオワールド』でもヨースター島のヨッシー達をタマゴにするといった魔法を使用している。


    スーパーマリオ64』ではワープしたり、『スーパーマリオギャラクシー』のプロローグでも手から電撃を走らせたりと、あまり目立たなくも魔法を見せるシーンは増えつつある。


    その他『マリオパーティ4』においては「クッパパーティ」にてプレイヤーをチビ状態にしてしまう際に、明確に「魔法」であることが記述されている。


    • 巨大化

    作品によっては、普段の巨体を超える数倍の大きさに変身し、さらにパワフルな攻撃を仕掛けることがある。大きさは作品ごとに異なり、通常の数周り大きくなるだけの作品もあれば、クッパ城を凌ぐほど巨大化する場合もある。

    各作品によって巨大化のプロセスは異なり、『ヨッシーアイランド』シリーズや『NewスーパーマリオブラザーズWii』ではカメックの魔法で、『マリオストーリー』ではカメックババが用意した装置の力で、『Newスーパーマリオブラザーズ2』ではクッパ7人衆の乗ったクッパクラウンから発せられる魔法で、『スーパープリンセスピーチ』では「キド・アイラックの杖」で、『スーパーマリオギャラクシー2』では「グランドスター」の力で、『マリオパーティ5』では所持していた薬を飲んで巨大化するなど、基本的に外部からの魔法やアイテムにより巨大化するが、『マリオ&ルイージRPG3!!!』ではクッパは潜在的に巨大化能力を持っており、生命に危機が及ぶと復活の反動で巨大化するとされている。


    その他ハンマーブロスを超える勢いでハンマーを投げたり、全力ダッシュのタックルを仕掛けるなど肉体派な技が多い。

    ラスボスを務める回数が多いだけあってそれ相応に多数の攻撃手段を持っている。


    派生キャラ

    メカクッパ

    ゼンマイ式のクッパのロボット。

    ほぼ玩具のような扱いで、クッパjr.からも「ボコスカバトルを面白く出来る」程度にしか見られていなかった。

    一応踏んでも倒せず、ファイアボールも効かない為なかなかの強敵なのだが……。

    『ワールド』における最終決戦ではクッパが投げてくる物を踏んで止め、投げ返すことでダメージを与えられる。

    同名の別キャラクターも数体存在する。


    ベビィクッパ(ベビークッパ)

    よっしーあいらんどぅー

    クッパの赤ちゃん時代の姿。主に『ヨッシーアイランド』をはじめとした「ヨッシーシリーズ」に登場。

    外見は後のクッパJr.とよく似ており、『ヨッシーアイランドDS』以降では逆にこちらのデザインがJr.と合わせられている。声もJr.と同じ。

    ベビィマリオとほぼ同じく誕生したと思われるが、作中ではマリオはまだ単語や泣き声での意思表示程度なのに対し、クッパの発言はちゃんとした文が成り立っているため、上記の通りマリオよりも年上である可能性がある。


    クッパアオ(青クッパ)

    スーパーマリオブラザーズ2』に登場する青いクッパ。

    本物のクッパの前座として立ちはだかる。体の色が違うだけで、基本的な性質はクッパと同じだが、炎は吐かない。また、色が青いのはFC版のみで、SFCの『スーパーマリオコレクション』に収録されている方はクッパと同じ緑色である。

    元々は初代『スーパーマリオブラザーズ』で画面スクロールによりクッパの色が変化するバグが由来で、それを公式に取り入れたもの。

    この青いクッパは当時攻略本等でクッパとの兄弟説が出ていたが非公式であり、任天堂側は否定している。ゲームブックでは独自の設定で「兄のビビンバ」となっていたりした。


    ほねクッパ

    Newスーパーマリオブラザーズ』に登場。

    当初はクッパが骨だけの状態で復活した姿という設定だったが、内容が残酷だった為か後にクッパとは別個体の存在として扱われるようになった。


    ネコクッパ

    スーパーマリオ3Dワールド』に登場。クッパがネコマリオのようにスーパーベルを使って変身した姿。巨大なトラネコのような姿になっている。

    ちなみに英語版での名前は「Bowser」とネコの鳴き声「Meow」を組み合わせた「Meowser(ミャウザー)」になっている。


    フューリークッパ

    スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド』に登場。

    全身が真っ黒なインクらしき泥に包まれ、かつてない程に凶暴化及び巨大化したクッパ。見境なく暴れ回る怪物と化した父を止めるため、クッパJr.はマリオに助力を要請する。


    城クッパ

    スーパーマリオブラザーズワンダー』に登場。ワンダーフラワーの力によってフラワー王国の城とクッパクラウンと合体、浮遊する城そのものと化したクッパ。ワンダーフラワーの力で様々なものを自在に変化させる力を持つ。


    ミニクッパ

    マリオパーティシリーズに登場する、クッパが創り出した小型の分身。子供のような姿をしており、何人もいる。クッパJr.クッパ7人衆とは別物。


    へんしんごクッパ

    マリオパーティDS』に登場。スーパー変身ベルトで金色のブロックの姿に変身したクッパで、他の黒いブロックやクッパブロックと合体し様々な形に変形して襲いかかってくる。


    クッパ???

    マリオストーリー』に登場。

    ノコブロスがクッパの姿を模して作り上げた巨大なハリボテ。

    体力も低く攻撃もただ殴るだけで大して強くはない。

    ちなみに壊れた時に判明するが、甲羅部分のパーツの裏側にピーチ姫の絵が付いている。


    カゲクッパ

    『スーパーペーパーマリオ』に登場。

    ウラ100部屋ダンジョンに登場するクッパのコピー。ファイアーブレスの他にもバーリやーのバリアを張って攻撃を妨害してきたりもする。


    クロクッパ

    ペーパーマリオカラースプラッシュ』に登場。

    上記のフューリークッパのように黒いペンキに乗っ取られた形態であり非常に凶暴。手下としてクロバブルを使ってくる。


    ゲラクッパ

    マリオ&ルイージRPG』に登場。

    マリオ達に敗れ肉体を失ったゲラゲモーナがクッパの身体を乗っ取った姿。クッパの意識は存在せず、身体を乗っ取った後は上空に浮かぶクッパ城からマメーリア王国を襲撃した。


    ゲドクッパ

    マリオ&ルイージRPG2』に登場。

    マリオ達に敗北してキノコの姿になったゲドンコ姫(姉)がクッパの身体に入り込み憑依した姿。

    半ば操られている状態だがクッパとしての自我はしっかり存在し、当のクッパ本人は謎のパワーアップを遂げたと思い込んでいる。


    ダーククッパ

    マリオ&ルイージRPG3!!!』に登場。

    ダークスターがクッパの身体をコピーした姿。戦闘能力もクッパと同等のものになっている。


    ドリームクッパ

    マリオ&ルイージRPG4ドリームアドベンチャー』に登場。

    ドリームストーンの欠片を吸収してパワーアップした姿で、若干巨大化している。


    アーマークッパ

    マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX』に登場。

    ペーパークッパ・ペーパークッパ軍団と合体し、紙の鎧をまとった姿。


    メガドラゴンクッパ

    マリオ+ラビッツ キングダムバトル』に登場。

    バグの集合体であるメガバグに体を乗っ取られ、バグをまとったドラゴンの翼を生やした姿。ゲラクッパ同様にクッパの意識が存在せず、クッパ城に乗り込んだマリオとラビッツ達に襲い掛かる。


    スタークッパ

    スーパーマリオくん』のマリオパーティ編に登場したクッパのパワーアップ形態。

    沢山のスターを吸収した結果、星形の角が生え甲羅にも星形の模様が出来ている(なお、形態が変化する前の時点でマリオとルイージからハンマーとヒップドロップ、更にはキノピオも混じってのボールによる突撃というこの漫画では珍しいレベルの怒涛の攻撃を受けていたが平然と耐え抜いていた)。凄まじいパワーを誇るうえ、口から吐く火炎はビーム化している。

    しかし、勇気を振り絞ったズターの説得でスター達が解放され、元のクッパに戻ったためパワーダウン。スターによってパワーアップしたマリオの「スーパースターアタック」に倒された。実質1話しか登場しないものの、実力はもちろん大量のアイテムの力でないと勝てないほどの強敵だったため、読者からは「シリーズ最強のラスボス」として語られている。


    名前の由来

    名前の由来は韓国料理のクッパから。名前を決めかねていたスタッフの一人が「早く焼肉屋でクッパを食べたい」と言ったことから付いたとか。

    しかし、この発言を聞いた宮本茂氏がクッパを焼き肉の事だとうっかり勘違いし、「焼き肉だから強そう」と思ってボスキャラの名前にしたらしい。多分肉好き設定もここから。ちなみにどちらも焼肉屋で食べられるものの、実際のクッパは焼き肉ではなく、おかゆのような雑炊のことである。


    また、「最初ビビンバにしようかと。クッパとかユッケとかビビンバとか言ってて。」

    という宮本氏の発言もあり、クッパの名前候補はどう転んでも韓国料理シリーズだった模様。

    クッパが実はお粥だと判明した後もそのまま押し通し、ゲッソーなども食べ物から命名したらしい。


    海外におけるクッパ

    欧米では「Bowser(バウザー)」や「King Bowser Koopa」という名前で呼ばれている。

    「Bowser」とは(主に飛行機等の)大型の給油・給水機や、米俗語で「番犬」などの意味もある。

    前者は「Bowser」という同名企業が由来、後者はディズニー映画が由来で、元々は英語圏で使われる人名である。

    但し現在の英語でBowserといえば大抵クッパを指す事が多く、Google翻訳やDeepL翻訳でも「Bowser」が「クッパ」と翻訳される。

    「バウザー」という名前は日本版でも『マリオカートWii』のバイク「スーパーバウザー」や『マリオカート8』のバギー「バウザートライク」で使用されている。


    海外版では「Koopa(クッパ)」は彼が率いる「カメ族の総称」を指す言葉となっており、例えばノコノコは「Koopa Troopa」、カメック族は「Magikoopa」という。

    このため、英語で単に「Koopa」と書くとクッパではなくノコノコの事を指すことが多い

    それらKoopa一族の王という意味で「King Koopa」と呼ばれることもある。

    ちなみにクッパ7人衆の英名は「Koopalings」で、「Koopa」と「sibling」(「兄弟」の意)という言葉を重ねたもの。

    上記に挙げたクッパのフルネームや、7人衆とクッパJr.のフルネームにも「Koopa」の名前が入っており、一種のファミリーネームのようにも扱われている。


    実写映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』(後述)では海外でも日本でも「クッパ」で統一されていたため、海外ではノコノコがラスボスの映画と勘違いする人もいたらしい。


    なお、名前の元ネタになった韓国でも「クッパ」と呼ばれているのだが、本家料理の方とは発音・綴りが若干異なり区別されている。


    米アニメ版クッパ

    アメリカで放送されていたアニメでは、全身が緑色で外見も若干異なる。


    キングクルール

    どちらかというと、クッパというより、キングクルールに似ている。


    え?ワガハイが社長!?

    新社長

    なんと2019年に就任したニンテンドー・オブ・アメリカ(NOA)の新社長が「ダグ・バウザー(Doug Bowser)氏」であり、言うならば「クッパ社長」となる為(あっちの言葉だとさしずめプレジデント・バウザーか?)、まさかまさかのマリオに次ぐ実在の人物名の人物がニンテンドウに現れた事になる。当然ながら海外では就任発表直後からファンの間でネタにされ、「バウザーが社長の座に就いたのでもうマリオの新作は出ないだろう」「従業員が社長室のドアを開けるためにスターが必要になる」などの大喜利が発生。

    しかも「E3 2019」のNintendo Directではネクタイを締めたクッパも登場。

    …したのだが、直後にバウザー氏本人が登場し呼ばれたのは君じゃないんだと言われて退場。しかし去り際には「次はお願いするかも」とフォローされていた。


    外部出演

    スーパーファミコンシムシティ

    歩くだけで街を破壊する大怪獣として登場。

    多分この怪獣王的なものなんだが、カメの怪獣といえば…?

    それにクッパが現れるシナリオモードの東京1961年だが(東宝怪獣映画の公開年と合わせると)、この時東京を襲撃したのはモスラの方である。


    大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ

    第2作『大乱闘スマッシュブラザーズDX』から参戦。


    全ファイター中トップクラスの巨体を持ち、現在に至るまで体重が最も重い。

    パワーの高さはもちろん、他の重量級に比べて切り返し等の防御面が強力。

    X』まではいかにも怪獣といった感じの風貌だったが、『for』以降では直立した姿勢になり、見た目に反して機動力も高くなっている。


    【お題⑤】アンケート絵【完成】

    また、スマブラオリジナルの変身形態として「ギガクッパ」が登場している。


    詳しい解説はクッパ(ファイター)を参照。


    ベヨネッタシリーズ

    アンブラの魔女が「キノコ王国のロイヤルドレス」か「サラサランドのロイヤルドレス」を着用すると、召喚される「魔獣」の手足がクッパのもになる。

    仮にも大魔王とあろう者が魔女にこき使われる時代が来るとは…。


    他媒体

    映像作品

    スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!

    「で、でもぉ……わたしは、あなたを誰よりも……その……あ、愛しておるのですよ! ピーチちゃん」


    1986年7月20日公開。『スーパーマリオブラザーズ2』の発売に伴いタイアップされたアニメーション映画。


    一人称が「わし」「わたし(ピーチに対してだけ)」で、ピーチ姫を「ピーチちゃん」と呼び敬語を使う、ピーチ姫に甘くワガママに振り回されるなど後述の『スーパーマリオくん(『スーパーマリオブラザーズ2』も含む)』の前身とも言えるキャラクターである。また原作通り魔法を使えるという設定を持ち変身も可能(ただし芸としての側面が強く戦闘では一切使わない)。ピーチ姫を掌に乗せられるほどの体躯を誇る。

    誘拐した主な動機が「ピーチ姫との結婚」など後世のマリオ漫画に大きな影響を与えた。


    冒頭にてゲームの世界(テレビの中)から現実世界に逃げたピーチ姫を追いかけて来たという設定でマリオの前に現れ、立ち向かって来たマリオを指一本で床に埋めて一蹴。そのままピーチ姫を連れてゲームの中へと戻っていった。ピーチ姫を城に閉じ込めるも機嫌を取るためにワガママにフリマされた挙句、ピーチ姫の頼みで小さなクマのぬいぐるみに変身した途端、小箱の中に閉じ込められてしまうなど憎めない悪役でもある(ただし直後に脱出してピーチ姫を押さえつけ「わしから逃げようなんて考えないことです」と脅しつけている)。

    終盤ではお城の中でピーチ姫との結婚式を挙げるべく、彼女から誓いの言葉を引き出そうとお願いする。ピーチ姫から「うれしい」という言葉を聞きメロメロになるクッパだが、それは「マリオたちが助けに来てくれたから」という意味のものだった。マリオたちの相手はクリボーたちに任せ、式を進めてピーチ姫に指輪を送る(クッパのサイズに合わせて作られたため腕輪になっていた。このネタは『スーパーマリオくん』でも何度も使われ、『スーパーマリオオデッセイ』にて本家にも逆輸入された)。しかし財宝を掘り当てようとルイージがあちこち掘ったため地下水が溢れ出し、お城は倒壊してしまう。


    そのまま瓦礫の上でマリオと対峙し、ついに対決となる。マリオも寄せ付けないほどの強さで一方的に追いつめるが、マリオは三つのパワール(キノコ、フラワー、スター)を食べることでパワーアップしようとする。そこで最後のスターを食べようとしたところでご飯とマリオふりかけを呼び出し、マリオの食欲をそそることで妨害。そのままトドメを刺そうとする。ピーチ姫から「なんでも言うことを聞くからマリオを助けて」と懇願されても「パワールを二つも食べた以上、生かしておくと都合の悪いことになる」と邪悪な笑みで払い除けた。

    そこへ地面に埋まっていたルイージがスターを手に現れ、マリオに食べさせてしまう。慌てて二人を踏み潰すクッパだが一歩遅く、パワーアップしたマリオに押し返される。そのままマリオに打ちのめされた挙句、ジャイアントスイングで夜空へと投げ飛ばされ花火となって散り、白旗を上げて降参した。


    エンディングでは改心したのか手下たちと共にマリオの店で働いていた。

    なお、ピーチ姫は他国の王子と結婚してしまうためマリオとは恋仲にならない。マリオはそれでピーチ姫が幸せになれるならと潔く身を引き、この辺りは「誰よりもピーチを愛している」と言いながら無理やり結婚しようとしたクッパと対照的とも言える。

    主人公がヒロインとくっつかず、ラスボスと同居(?)するというのはすごいオチである。


    スーパーマリオ 魔界帝国の女神

    「この世界と向こうの世界を一つにし人間どもを滅ぼしてやる!」


    1993年に作られたアメリカの実写映画。俳優はデニス・ホッパー。吹き替え版の声は穂積隆信(ソフト版)と有川博(日本テレビ版)が担当。

    ゲームとは異なり亀ではなく、異次元の世界にて生き延びたティラノサウルスから進化した恐竜族(外見は人間の中年)となっている。下劣な性格だが「(外見的な)清潔さ」にこだわっている。

    地上とは別の次元に存在する地下世界の帝国ダイノハッタンの大統領だが、実際は国王をキノコに変えて追い落とした独裁者。逆らう者や役に立たない者は退化光線でグンバという生物に変身させ、知能を低下させて言いなりにしてしまう。悪の政治家らしく悪女の愛人レナがいるが、ヒロインのデイジーにも「若くて清潔だ」ということで好意を抱く。

    目的はわかりやすく世界征服。クッパが支配しているのは小さな都市と周辺の砂漠のみであり、それだけでは飽き足らず地上世界も頂こうと画策している。


    地下世界の正体は、6500万年前に落下した特殊な隕石によって次元が引き裂かれたことで生まれた別次元。隕石が欠けてしまったため本来の力が眠りについてしまい、クッパは欠片を嵌め込み修復することでこの影響を取り除こうと画策する。

    何より清潔さを欲するクッパにとって「暗い穴倉でキノコと細菌に囲まれて生活する」ことは耐えがたかっため、豊富な資源と澄んだ空気を享受する人間たちにも嫉妬の炎を燃やす。

    地上と地下の世界を融合させた暁には人間を滅ぼすことを口にしている。


    しかし20年前、先王の妻(王妃)が欠片を持って逃げ出してしまう(この時に教会に預けられたデイジーが欠片を持っていた)。クッパは王妃を捕まえるも直後に落盤が起こり、王妃は死亡。地上世界への入り口もふさがってしまった。


    それから20年が経ち、開発工事によって再び地上世界への入り口が開かれる。そしてデイジーの存在を知ったクッパは欠片を持っているに違いないと見てイギーとスパイク(ガボン)を差し向け、地下世界まで連れて来ようとしたが、手違いでマリオの恋人ダニエラ(ポリーン)を拉致してしまう(この他にも多数の女性が手当たり次第に拉致監禁されていた)。


    ダニエラを取り戻すべく追って来たマリオ、ルイージを邪魔者と判断して手下をけしかける。終盤ではマリオと対決し、最終的にルイージも合流。兄弟(実際は義理の親子)で放った退化銃によってティラノサウルスに戻され、更に光線を撃たれたことでアメーバのようなゲル状の姿になってしまい、地面に落下して飛び散り死亡した。皮肉にも独裁のために使った手段で自分が倒されるという末路を辿った。


    シュガー・ラッシュ

    「悪役お悩み相談会」のメンバーとしてカメオ出演。『パックマン』のグズタや『ストリートファイターⅡ』のベガといった、名だたる悪役達と共演した。セリフは無し。

    作中で言及されるのみだが、当初はマリオも登場する予定だった模様。


    余談だが、クッパがアニメキャラとして登場したのは、1991年のてれびっこ『マリオとヨッシーの冒険ランド』と海外アニメ『Super Mario World』以来、21年ぶりだったりする。


    続編『シュガー・ラッシュ:オンライン』には登場しない(同じく『シュガー・ラッシュ』に出演したスーパーキノコは続投している)。


    ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

    「知ってるとは思うが─ワガハイは世界を支配する。だがジャマ者がいる。キサマと同じヒゲを生やした人間だ。」


    CV:ジャック・ブラック/三宅健太


    2023年4月28日に公開された3Dアニメーション映画。


    近年の出演作品における設定がほぼ忠実に再現されており、一人称は『ワガハイ』。また、ピアノの演奏が得意という意外過ぎる面を披露している。音楽に関しては幅広いジャンルを好む様で、ロックシンガーのノコノコ達のコンサートをダークランドで開かせたりもしていた。

    本作では、映画のPV等の内容から「ピーチ姫に惚れる前」という設定かと視聴者に思わせたが…


    なお、ラスボスながら楽器演奏も達者な者として、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のガノンドロフ(こちらもオルガンらしき鍵盤楽器を演奏、かつ大乱闘スマッシュブラザーズシリーズスマブラヴィランズでは同時期参戦の最古参という共通点も)や『ルパン三世 ルパンVS複製人間』のマモー(こちらはハープだが強大な武力で自身の野望を遂行しようとする、ヒロインへの執着心、それに伴う主人公への憎悪と似てる部分もある。また、映画公開の2023年4月28日の金曜ロードショーにて本作が放送された)もいる。


    漫画作品

    これらの派生作品に登場するクッパは、それぞれクッパをモデルにした一人のキャラクターとして独立しているため、混同を避けることをお勧めする。


    スーパーマリオくん(沢田ユキオ)

    ゲームとは違い一人称は「わし」「おれ」。『スーパーマリオ オデッセイ』編でようやくゲームに準じた一人称になった。

    もっぱらマリオ達とは敵対するが、ピーチ姫を救うためにマリオと協力したり、時には一緒にすごろくやゴルフで遊ぶこともある。クッパ軍団の長であることは作品を通して共通で手下たちの面倒見は良い様子。敵対時は圧倒的なパワーや悪知恵などでマリオを苦しめ、協力時はマリオとともに勇敢に敵に立ち向かう。しかし自分で自爆スイッチを押してしまったり、壮絶なバトル中にもかかわらず謎のボケをかますなど良くも悪くもマリオと並んでコミカル。ツンデレにして愛すべき馬鹿全開で、ファンも多い。

    ピーチ姫のことは「ピーチちゃん」と呼び、タメ口か敬語で話す。彼女を誘拐する動機は結婚式を挙げて妻にするためであり、ストーリーのクライマックスでは結婚式を挙げる時にマリオたちが乱入して来るという展開が多い。


    成金のような格好で「金持ちのクッちゃんです」と羽振りのいい態度を見せることもあるが、タタンガから部下を借りた時は高いと言って値切るなどケチな面もある。部下たちにお年玉をあげると言った時も「マリオを倒した奴に渡す」と言っている(誰がマリオを倒すか仲間割れが起こり、カメックがまとめなければ危うく同士討ちが起こるところだった)。「ヨッシーアイランド編」によれば、部下たちが金(コイン)を集めて来ているらしい。


    普段はワガママで部下をコキ使ってばかりおり、番外編では腹が立ったクリボーの一人がマリオたちの仲間になろうとしたことがある。しかし「マリオ&ルイージRPG3編」では囚われの身となったクリボーたちを「大切な部下」と言い、救出するべく奮闘した(救出後は早速パシリにして甘ったれていた)。

    裏切りに関しては絶対に許さないというスタンスを取っており、レミーがマリオと仲良くなった挙句応援までしていた時は、鬼のような形相で「裏切者」と罵倒している。またボムキングが裏切って以降はボム兵達への扱いも厳しくなっている。

    なお、クッパ自身もマリオの仲間になった時は基本的に裏切ることはないので、この辺りは彼の信条が関係しているのだろう(一応解釈としては「軍団が多数種族の混成であり、譲渡による他種族への不満を避ける為」等が挙げられている)。

    ただし例外として「マリオカート64編」では、財宝の取り分を増やすためにマリオとヨッシー以外を蹴落としている(マリオもクッパを非難しながらもルイージを蹴落としていたりするのでお互い様)。


    ちなみにマリオとクッパが初めて手を組んだのは6巻の「スペシャルゾーン編」。拉致したピーチ姫が毒イモを食べてしまったことでイモの姿になってしまったので、元に戻すためプリティーキノコを取りに行くことに。しかしプリティーキノコはクッパが撒いた肥料(悪のもと)によって凶暴化しており手が付けられなくなっていた。そこで事情を知ったマリオたちと手を組むが、お互いに協力する気はまったくなく仲間とは言い難かった。結局、クッパが仕掛けた罠(ボム兵の地雷)をマリオが用いたことでプリティーキノコを爆破して元に戻し、ピーチ姫も元の姿を取り戻した。クッパは先の爆発で気絶してしまったので、その間にとっ捕まり、クッパ城もピーチ姫に乗っ取られてピーチ城に改名されてしまった。後日談ではクッパはノコノコと共にお笑いタレントになっていた。


    マリオとワリオ編では独自要素として転んだ際にワンダを押しつぶしてしまい合体してしまう(身体はワンダで顔だけクッパ)。ワリオにバケツをかぶされたピーチ姫を救うべくマリオとヨッシーの仲間になり、バケツ解除のカギを持つルイージを探しに向かう。クッパ城前でのワリオとの最終決戦で地元の空気のおかげで元に戻ることができマリオに加勢する。


    なお、スーパーマリオUSA編やワリオの森編で「マリオはワシの獲物だ!」や「マリオはワシが倒すんだもんね~」と何処ぞの憎めない悪役が言ったようなライバル発言をしている(ワリオ自身も「お前をクッパに倒されたくないだけだ!」と発言しているが、後期になると出番はかなり減った)。そんな二人だが「マリオカート64編」ではマリオをやっつけるために手を組んだことがある。だがクッパがボケを続けてズタボロになったため見限られた(置いてきぼりにされた)。


    5巻ではスターロードを支配した「スーパーマリオブラザーズ3のクッパ」が登場。「マリオワールドのクッパ」より自分の方が優れていると述べている。だが目的はスターロードのアイテム製造工場を支配し、アイテムを独り占めして世界中の子供たちに高く売りつけるという、なんともセコいものであった。圧倒的な力でマリオたちを苦しめたが、最期はアイテムの力でパワーアップしたマリオに恐れをなして逃げ出すも「超アイテムアタッック」で消滅した。後にも先にも「クッパの死」が描かれたのはこの時のみである。


    当初は「悪」としての側面が強い性格で、マリオたちに負けたアッパレに対して壁ぺっちゃんの刑などで見せしめに痛めつけたり、ブンブンたちが逃げ帰って来ると鉄球を持って追い回し降格処分にするなど恐怖政治を執っていた(後者に関しては一軍への昇格を約束しておりアメとムチであり怒った理由に関しても「逃げ帰って来た」ことを挙げている)。

    一方で「不良品」としてゴミ捨て場に捨てた部下たちが手柄を立てれば素直に褒めたり、更にはマリオを倒せば復帰を許すと約束するなど徹底した実力主義でもある。

    この回でマリオと戦ったガマグチクンカメック指揮の砲台サンボ軍団同様にマリオを追い込んだもののクッパすら想定していなかった方法で倒された為それを考慮して復帰させておりマリオとクッパの決戦の際にクッパの命令で現れている。


    ピーチ姫に対しては甘々のデレデレであり、この辺りはギャップを狙ったものと思われる。さらわれてばかりいるピーチ姫にマリオが呆れた時は、助けに来ないとピーチ姫の命はないと脅したこともある。

    当然ながら部下たちには恨まれており、クッパがピーチ姫の前で強いところを見せようとして部下たちの攻撃に耐える(手加減するように耳打ちした)という提案をした時は、「日頃の恨みを晴らすチャンスだ!」として容赦のない総攻撃に見舞われた(先ほどのアッパレにも「さっきはよくも~!」と攻撃されている)

    64編ではマリオに2度も負けたという理由でクビにしたバッタンキングにマリオ側に付かれてしまいスーパースコープを持って来られたりイワンテドッスン達を倒される羽目になってしまった(通常のバッタンはバッタンキングをクビにした後でも普通に配下にいる)。


    連載が進むに連れて手下を痛めつけるようなことはしなくなり、「マリオストーリー編」では失態を働いたノコブロスたちに対して「役に立たん奴らだ」と吐き捨てる程度のものになった。協力者に据えたゲーハーに対しても「マリオを倒したら望み通り髪を生やすが、失敗したらおまえの毛ぜ~んぶ抜いちゃう」というライトな感じになっている。ちなみにこの物語では「悪いことをするといっぱいご褒美を与える」ことが語られている(このためクッパの手下は率先して悪事を働いている)。


    「マリオパーティ編」では自分がスターをたくさん集めてスーパースターになり、ピーチ姫との結婚を目論む。その過程で利用し用済みとなった黒ボムたちを大型爆弾に縛り付け、マリオたち諸共処分しようとした(前述の通りボムキングが裏切った為と思われる)。10巻収録の「スーパーメイズコレクション」では何故かワリオ、マムーと結託してピーチ姫を浚うという悪事を働いている。ワリオやマムーに対してライバル発言をしていたのに何で結託したのかは不明。しかもピーチ姫を囮にして一緒にマリオたちを爆殺しようとするなどかなりの外道を働いている。後に味方を犠牲にするようなことをしてしまった時は、忘れていた、うっかりしていたなど理由付けがされた。

    「マリオパーティ3編」ではミレニアムスターを手にしようとするマリオたちの行く先々に現れ、ミニゲームを仕掛けるなどお邪魔キャラとして登場した。この関係上、ピーチ姫もミニゲームに巻き込んでいる。ただしアリジゴクに落とすといった危険なミニゲームの時は、ピーチ姫だけ別行動をとらせて登場させないなど作者なりの配慮がうかがえた。


    なお、結婚式ネタになると必ずウェディングドレスを着る。これは連載初期からずっと変わっていない。他にも「わしとの勝負に勝ったらピーチ姫を返す」と言いながら実際にはピーチ姫に変装したクッパが出て来るというオチになる。


    マリオからは「おまえは強くないといけないんだよ!(マリオ&ルイージRPG3編)」「おまえは本当はいいやつなんだよ!(カラースプラッシュ編)」と言われるなど、本心ではよきライバルと見られているようだ。

    57巻のオリガミキング編ではマリオに助けられたと思って友情を感じるシーンもあった。


    スーパーマリオブラザーズ2(沢田ユキオ)

    腹心だろうと「当てになんかしていない」と切り捨てたり、役立たずと判断した部下を躊躇無く粛正するなど、冷酷かつ残忍な性格が強調されている(秘書のノコノコとのやり取りではツッコミ役)。

    また、ピーチ姫をさらった理由は「幼い頃の想い人のメロンにそっくりだったから」というもので、魔法も彼女から教わって使えるようになったという()本人曰く「メロンとは1000年以上(!?)過ごした」とのことで、本人も1000年から2000年ほど生きているんだとか…)。そのメロンもピーチ姫によく似た美人である。メロンの設定は「スーパーマリオくん」には引き継がれていない。


    メロンと子供時代のクッパ

    ちなみに当時のクッパは泣き虫なチビであり、メロンにはクッパちゃんと呼ばれて可愛がられていた。

    「ピーチ姫と似た容姿で長い時間を生きた美女に見守られている赤ちゃん」という点はチコと似ていなくもない。

    最後の戦いでは巨大化してマリオと対峙。マリオもまたピーチ姫の愛によって勇者として覚醒し、激しい激突を繰り広げる。最期はマリオが持つ勇者の剣によって胸を貫かれ、悪の心を滅ぼされて改心した。


    続編スーパーマリオブラザーズ3でも再び悪の大王として登場するが、わずか2話で終わってしまったため決着はついていない。しかしスーパーマリオくん5巻にて「マリオ3のクッパ」が登場しており、果たせなかった決着を付けている(ただし設定は引き継いでいないので別人である)。


    スーパーマリオ(本山一城)

    クッパ帝国の大王。一人称は「わし」「オレorオレ様」。

    とんでもなく自己中な性格。どのくらい自己中かと言うと「地球が滅びてもオレ様とピーチさえ生き残ればそれでいい」と真顔で言うほど(ヨッシーのたまご編より)。


    マリオくんのクッパと比べると自分で戦うことは少なく、罠を張ったり洗脳したり、怪獣やロボットをけしかけたりなど策を弄するタイプである。マリオの近くにラリーがいるにも拘らずマリオを爆殺しようとダイナマイトを投げつけたこともある(ドンキーコング編より)。


    ピーチ姫に惚れているものの、召使としてこき使ったり(妻は夫に尽くすものと考えているようで、そうさせることが愛情表現らしい)、変装好きでテトリス大王、ゴルフ大王、クイックス大王、トリノ大王、ガハハ大王、キノコの精、桃姫大サーカスの地主と様々な姿で登場する。クッパが登場しないゲームを題材にしたストーリーにまで出て来るため、登場人物紹介で突っ込まれる有様である。


    初登場時からは清純な悪役キャラとして登場しており、絵柄も劇画調で悪らしい悪を描いたタッチだった。後にコミカルな作風にあったデザインに直されたが、クイックス大王を名乗っていた時はマリオに負けた部下に対して粛正を行うという残忍さを見せている。

    命乞いして逃げ回る部下に対して笑いながら攻撃し、最後は仕掛けておいた導火線に火をつけて爆殺した(この所業を目の当たりにしたピーチ姫には「ヒドイやつ」と言われた)。しかし「ヨッシーのロードハンティング編」では久々に悪役を張ったということから、ドクター・マリオ・ナカマツに対して「孫娘(キノッペ)をくすぐってやるぞ(スカートをめくってやるぞ)」としょうもない脅し文句を使っていた(ウェンディからは「殺してやるくらい言いなさいよ!」と怒られていた)。連載末期となるスーパーマリオ64編に差し掛かった頃には、徐々に悪役キャラとしての影が薄れてきた。


    ボコボコにされるシーンが多いので悪者扱いだけかと思いきや、スーパーマリオブラザーズ3編終盤でルイージのピーチ姫の短所が綴られたメモを見て幻滅して落ち込んだり「マリオ刑事」編ではクッパの母親に変装したヨッシー(女装)に騙されて「ママ!」と泣くマザコン描写や、全編を通してコクッパ(特に娘のウェンディ)を可愛がる子煩悩な父親ぶりが描かれるなど、憎めない悪役としての活躍もある。


    最終話では正体を隠し、アラブの大富豪「ビビンバ」に変装してピーチ姫と婚約する(ピーチ城の財政のための政略結婚)。しかし正体に気づいたマリオによって結婚式を挙げるところで阻止された。直後に「こうでもしないとお前が踏ん切りつかないと思ったのさ! 負け惜しみじゃないぞ!」と泣きながら走り去っていった。まさかの捨て台詞にマリオたち「クッパってもしかしていいやつ?」と呆けていた。


    なお、この話のマリオはピーチ姫に送るダイヤを探しに旅立つも事故によって数年間、記憶喪失になっていたという設定だった。だが変装したクッパの姿をテレビ越しに見て「あいつはクッパじゃないか! どうしてピーチ姫は気づかないんだ!」と驚いたことで記憶を取り戻した。


    スーパーマリオくん(崇瀬ひろし)

    敵役と言うよりは悪友ポジションで、タタンガ征伐の時は共闘した。同氏のゲームブックでは「わたしがおちゃめなクッパでぇす」とギャルメイクしてピーチにドン引きされるがナンパするなど愛嬌たっぷりである。

    当初は一本角でたてがみのないのような風貌だったが、徐々に公式に近づいていった。


    GOGO!マリオワールド(兼本あつこ)

    お花が大好きな少女趣味とどこぞの悪のボスよろしく家庭的でお人好しな性格という設定を引っ提げて登場。

    さらったはずのピーチ姫とは仲が良く、ケーキを一緒に食べたりピクニックに行ったりして楽しんでいるなど、同作横暴な極悪人として描かれてしまっているマリオとは正反対であり、その点をカメックやワリオからつっこまれる事もしばしば。また、子供にクッパ七人衆と弟にクッパ・アオがいるという結構な大所帯となっている。


    花への思い入れは相当強く、どれくらい強いのかというと、悪の世界を作ると高らかに豪語するワリオに「花は植えんのか!?」と聞いたり、花畑へピクニックに行こうと提案するピーチ姫に対し「研究で忙しいから行かないぞ」と断りながらも実はめっちゃ楽しみにしていたほど。


    最終話ではピーチ姫の取り成し(曰く「3対1は不公平」)でマリオと(何故か)しりとり対決を展開するが、最後はマリオに大事な花を盾にされて敗北、最後は同作随一の人格者であるルイージの説得に応じて改心したようなものだが、心根は元から善良であり、悪の大魔王になった理由も「悪人のマリオがヒーローになるぐらいなら、悪の大魔王になった方がマシ」と考えたから、というかなりあんまりな理由だった


    ドクターマリオくん(あおきけいみかまる)

    ウイルスたちを部下に加え、彼らの作ったウイルスを用いてキノコ王国征服を企むが、毎回ドクターマリオによってウイルスを倒されて失敗に終わることが多い。クッパJr.が登場してからは子煩悩な面や情けない面が増えている。

    一方で宇宙から飛来した隕石型ウイルスや異次元ウイルスの反乱の際は協力する事もある。

    また、意外と騙されやすいところもあり、クッパJr.の名前を騙ったワルイージに騙されてウイルス(ついでに自分の甲羅)を奪われるという醜態を見せたことも(ピーチ曰く「親子ね~」)。


    SUPER MARIO ADVENTURES マリオの大冒険(チャーリー野沢、原作:竹熊健太郎、作画:桜玉吉)

    いきなりキノコ王国の上空に現れ、人々を石化光線で石化させて高笑いしながら飛び去って行った。このことからピーチ姫の怒りを買い、彼女の冒険が始まる。しかし物語終盤でピーチを捕らえ、カメックの催眠術で自我を奪い結婚式を挙げようとする。

    クッパ自身が戦う描写はまったくなく、実力に関してはかなり怪しい。

    終盤ではピーチ姫と結婚式を挙げようと巨大なケーキを作るが、乱入してきたマリオたちに追い詰められケーキの中へと逃げ込む。最後はマリオから「いい加減、観念しろよ」と告げられるがピーチ姫と結婚する夢を捨てられず泣き叫びながら飛び掛かる。だがその想いは虚しくマリオに避けられ、しかも衝撃によってケーキが崩れてしまった。こうしてクッパはケーキの下敷きとなったのだった。

    この漫画は海外版と日本語版があり、日本語版でも擬音はすべて英語で統一されている。


    声優

    アニメ映画「スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!」では和田アキ子が声を当てていたことが特筆される。ちなみに同氏は映画『ザ・シンプソンズ MOVIE』でマージ・シンプソンの吹き替えを担当したことがある。OVA等では渡部猛マリオとヨッシー登冒険ランド)や佐藤正治が演じた。

    64時代の時はサウンドエフェクトが声として使われていたが、『スーパーマリオサンシャイン』以降のゲーム作品では声優が担当するようになった。

    GC世代ではスコット・バーンズが、Wii世代以降ではケニー・ジェームズが演じていることが多い。

    例外としてスマブラでは最新作に至るまでサウンドエフェクトが使われ続けている。


    また、『ヨッシーのパネポン』ではVSモードではサウンドエフェクトだが、ステージクリアモードではサナトスのボイスを流用している。


    2023年に上映されたアニメ映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』では原語版声優をジャック・ブラック、特別日本語版声優を三宅健太が担当する。


    余談

    • 「ゲーム史上、最も偉大なゲームの悪役」として、2013年にギネス世界記録に認定されている。
    • 外見が「亀+ドラゴン」ということで、タラスクガルグイユ玄武などとの繋がりを考察する人もいる。
    • ファンの間では「9月8日はクッパの日」としているとか(ついでに言うと、翌日ルイージの日だったりする)。
    • 任天堂公式のゲーム情報配信番組「ニャニャニャ! ネコマリオタイム」ではようこそクッパ軍団へという自らのコーナーを設け、マリオをやっつける方法やクッパ軍団のメンバーを紹介しつつ、視聴者をクッパ軍団へ勧誘しようとするもいずれもマリオが攻略するという形で終わっている。その際、誤魔化そうとして何事もなかったかのようにお茶目な台詞を言ってコーナーを締める。ここでもクッパの可愛らしい台詞が多いのでファンの人は必見。
    • デザインのイメージベースになっているのは宮本茂が好きだった東映動画西遊記牛魔王である。ズングリした巨体で、カメなのに頭に角が生えているなど影響は分かりやすい。当初はドット絵とパッケージイラストぐらいしか絵がなかったが、後に東映出身の小田部羊一によってデサインがリファインされ、その際に怖そうなカメということでスッポンに近づけたらしい。『スーパーマリオブラザーズ3』の頃には小田部版を元にした絵で統一されている(なお小田部は西遊記の制作には参加していないため、あくまで東映系つながりというだけである)。

    関連イラスト

    センシティブな作品マリオさん逃げてクッパパ


    関連タグ

    任天堂 スーパーマリオ

    怪獣 世界一かっこいい亀

    憎めない悪役 悪のカリスマ


    クッパ姫


    クッパ軍団構成員・兵器

    クッパJr. メカクッパ クッパクラウン

    クリボー ノコノコ パタパタ ゲッソー

    ハンマーブロス カメック パックンフラワー

    ジュゲム トゲゾー メット テレサ

    カロン ドッスン バッタン ワンワン

    プクプク ボム兵 キラー


    クッパ7人衆

    ラリー モートン ウェンディ イギー

    ロイ レミー ルドウィッグ


    他亀の空似

    ガメラ カメックス


    落下親父仲間

    ドンキーコング(初代):鉄骨上・塔

    ギース・ハワード:ギースタワー

    三島平八:マグマの谷底



    ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーでの活躍







    以下、ネタバレ注意






































    トレーラーではピーチ姫に惚れる前かと思わせたが、そんなことは全くなく、物語の中盤より「キノコ王国を征服し、ピーチ姫と結婚するのだ!」とクッパ軍団の前で堂々とのたまい、それを聞いた部下達は仰天し一部を呆れさせていた。そのご執心ぶりはピアノ演奏をしながらピーチ姫への愛を捧げる歌を披露している程の重症ぶりで、カメックにピーチ姫の格好をさせてまでプロポーズの練習を行うその様は、帝王としての威厳も形無しぶりである…。

    一方、本作ではあまり「部下想い」の面を見せる事は無く、ピーチ姫へのプロポーズ宣言をした際に部下のノコノコ兵の一人から「もし、断られたら…」と聞かれた際には火炎放射を浴びせて骨にしたり、ピアノの連弾に付き合わせたカメックにピーチ姫の近くにいる男であるマリオについて聞いた際は不機嫌になって腹癒せにカメックの両手をピアノの鍵盤蓋で思いっきり挟む等、横暴さを随所に見せている。また、結婚式の際にルイージやクランキーらを生け贄として虐殺しようとするなど良くも悪くもゲーム版と比べてより悪のボスらしくなっているが、ゲーム版のようにピーチ姫を誘拐せず反旗を翻された際には正々堂々勝負したり、連行したキノピオをその時のピーチ姫の要望通り投獄しないなど妙に律儀で紳士的な一面もある。


    自らの領地である浮島ダークランド及びそこに建設されたクッパ城を拠点に世界各国を侵略している。


    • 活躍

    物語の冒頭、クッパ軍団を引き連れてペンギン達の王国を襲撃。ペンギン達の雪玉による迎撃を物ともせず、自らの火炎放射で城を破壊し、王国の秘宝となっているスーパースターを手中に収めた。


    その後、スーパースターを手土産にピーチ姫への結婚を申し込もうとするも、カメックからの報告でピーチ姫がいるキノコ王国に人間の男がいる事を聞かされ、ダークランドに迷い込んでヘイホーやムーチョ達に捕らわれた特徴の似ているルイージを尋問し、ピーチ姫の元にいるのが彼の兄であるマリオだと知るに至った。

    その後、ジャングル王国でドンキーコング達からの協力を得たマリオやピーチ姫達を奇襲して殆どの戦力をクッパ軍団に捕えさせる事に成功。そのままキノコ王国への進撃を開始し、マリオが最初に出会ったキノピオを人質にピーチ姫に結婚を承諾させる(この時キノピオを連行しているがキノピオを解放するという約束通り投獄はしなかった)。


    結婚式の準備が整い式を始め、捕らえた捕虜達を生贄として溶岩の中に落とそうとするが、これがピーチ姫と相容れない事を決定的にしてしまい、激怒した上に元々策を講じていたピーチ姫がキノピオに渡されたブーケの中に隠し持っていたアイスフラワーで反撃。氷漬けにされてしまった隙に、マリオとドンキーコングの二人が駆け付けてルイージを始めとする捕虜達は奪還されてしまう。

    その後氷漬けの中でなんとか意識を取り戻し、その時に見た気兼ねなく会話するピーチ姫とマリオの姿にジェラシーを爆発させ、マグナムキラーを撃たせてキノコ王国を破壊しようと目論むも、ワープ土管を利用される形でマグナムキラーによる王国の破壊は失敗し、更にマグナムキラーの爆発の影響を受ける形で、マリオやルイージ、ピーチ姫、クッパ軍団諸共、マリオ達の暮らしていたブルックリンへと飛ばされてしまう。


    ブルックリンを舞台にした最終決戦にて、火炎放射に加え自動車や自分の体ほどもある瓦礫を軽々と投げ飛ばす怪力を駆使して、打たれ強いマリオでさえも挫折させるほどの圧倒的なパワーで彼らを追い詰めるも、勇気を出して奮起したマリオと彼のサポートに回ったルイージの二人がスーパースターを手にした事で形勢は逆転。クッパ軍団は次々と無敵状態となったマリオブラザーズに蹴散らされ、自身の火炎放射も凌がれてしまう形でのダブルキックを受け、敗北した。

    最後はこれまでの悪事の罰として、ピーチ姫が用意していたマメキノコを食わされて小さくなってしまった所を、キノピオによってビン詰めにされる形で捕縛された。


    エピローグでは、キノコ王国で投獄されている姿が描かれている。

    未だにピーチ姫に強い未練を残しており、王国側に用意してもらったのか、ミニチュアのピアノを弾きながら相変わらずピーチ姫への愛を称える歌を歌っていたが、消灯時間になってもやっている事から、衛兵のキノピオから注意されてしまっている。


    • その他

    本作のクッパが虐殺に躊躇いが無いほど残忍な事について、宮本茂氏はインタビューにて「1時間半の映画を初めてのお客さんが満足するように作るには、悪役はとことん極悪にする必要があった為」と発言しており、一方で違う役割で出てきても良いようにコミカルさも盛り込んでいったとも語っている。だが制作チームがコミカルにし過ぎて制止する事態になった事もあったとか。


    声は公式発表の声優の声だけでなく、ケニー・ジェームズ氏の声も使われているが、エンドクレジットには記載されていない。


    アスキーアート


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