概要
Nintendo Switchにて発売されたマリオパーティシリーズの一作。
据え置き機での発売は2015年に発売された『マリオパーティ10』以来から3年振り11作目であり、通算17作目の作品でもある。携帯モードは非対応。
同じ派生シリーズのマリオカートシリーズは1作目で『"スーパー"マリオカート』とお馴染みの『スーパー』が付けられていたのに対し、マリオパーティシリーズは本作で初めてタイトルに『スーパー』が付けられた。
ゲームシステムやNo.1を目指して競争するストーリー、キノピオが進行役を務めるなど初代『マリオパーティ』の原点回帰がなされている。
前々作からクッパの他にクッパ軍団の一部キャラクターもプレイアブルキャラクターとなった。
キャサリンは広場に登場するのみで本作ではプレイヤーキャラとして使用はできない。
キャラクターごとに出目が異なる専用のサイコロを持っており、使うサイコロを切り替えることができる。
また、仲間マスに止まったり特定のアイテムを使用するか2on2ではキャラクターがいるマスを通過すると1プレイヤーにつき最大4人まで仲間を増やすことができる。
仲間も1か2が出るサイコロをそれぞれ振るため多ければ多いほど先へ進みやすくなり、一部のミニゲームにも参加して有利になりやすくなる。
1vs3や2vs2など一部のミニゲームでは勝利後に特定の操作をするとキャラクター達がハイタッチをして微量のコインが貰えるなど少し得をする。
マリオパーティシリーズとしては初めてオンラインプレイに対応している。2021年のアップデートでフレンド限定だが3つのモードで遊べるようになった。
ストーリー
またも誰がスーパースターを決めるのか争っていたマリオ達。今度こそ真のスーパースターを本気で決めようとマリオが提案してみんなは納得した。キノピオとキノピコはスタッフとして真のスーパースターを決める為にマリオパーティが始まる……と思いきや、
「待て待て待てーーーーッ!!ワガハイ達もスーパースターになる権利がある筈だ!」
そこへいつもマリオ達のジャマをしていたクッパが、息子のクッパJr.を含めた軍団を引き連れてきた。どうやら今回はスーパースターになるライバルとして参加するようで、部下のカメックをスタッフとして新たに加え、真のスーパースターを決める為に11度目のマリオパーティの幕が上がるのであった。
モード
- マリオパーティ
双六のマップで遊ぶモードで進行はDS時代に戻り、1人ずつサイコロを振るようになった。
遊べるボードマップは隠しを含めて4つと歴代シリーズと比較しても非常に少ない。
また、下記のモードも含め最大ターン数は20までとなっている(隠しマップのみ最大は30ターン)。
- 2on2
2対2のチーム戦で通常のマリオパーティモードのように進む方向が決められておらず2人でサイコロを振り、出目を合計した分の範囲を自由に移動できるがスターマスにぴったり止まらないとスターを獲得できない。
こちらもボードマップは隠しを含めて4つでそれぞれ上記のモードに登場する舞台がベースになっている。
- ミニゲームモード
収録されたミニゲームを遊んだり、ハイスコアなどの記録が見られるモード。
自由に選べるフリーモード、5つのミニゲームを遊んで総合得点を競うミニゲームアスロン、勝つとマスを一つ埋められるリバーシ風対戦ゲームが遊べる陣取りバトルの計3種類のモードがある。
- チャレンジロード
ミニゲームを指定された条件内でクリアしていく1人用モードで全てのミニゲームが解放されるとアンロックされる。
全てのミニゲームをクリアすると指定されるクリア条件がより厳しくなったマスターチャレンジが解禁される。
- オンラインアスロン
10種類のミニゲームから5つを選択して連続でスコアを競うモード。
世界中のプレイヤーと競う「ワールドマッチ」、フレンドと競う「フレンドマッチ」の2種類のモードがある。
- リバーサバイバル
4人協力プレイでオールを漕ぎながら川を下って行きゴールを目指す。
道中にあるバルーンに接触するとミニゲームが始まり、クリアタイムによって制限時間が延長される。
ゴール箇所は5つで、全てのゴールを見つけるとハードモードが解禁される他、条件を満たすと漕ぐ力が増す金のオールを使用できるようになる。
- なりきりビート
Joy-Con操作で遊ぶモード。
タイミングを合わせて振ったり、画面の表示に合わせてポーズを決めるリズムゲーム。
- トイパーティ
Switch2台を使い、様々なゲームをするモード。
キャラクター
ドンキーコング、ディディーコング、カロン、プンプンの4人は条件を満たすとパーティプラザに現れるので、話しかけると使えるようになる。
プレイヤーキャラ
本作ではプレイヤーキャラ達もセリフを話す。ただしマリオとルイージはキノピオが代弁し、ヨッシーは括弧内の通訳で会話を行う。
リバーサバイバルで3箇所ゴールすると使える。
チャレンジロードの「マロンフォレスト」をクリアすると使える。
なりきりビートの全モードをクリア、マリオパーティ・マリオパーティ2on2で合計3つのボードマップをクリアすると使える。
本作初参戦
『4』や『10』の一部モードで使用可能だったが本作で遂に正式なプレイアブル化を果たした。
彼とクッパJr.はボードマップでクッパ軍団のキャラと対峙するとセリフが変わる。
『なりきりビート』のピコピコモグラたたきで使用キャラに選ぶと彼のみ慌てふためいて焦っている専用モーションがある。
チャレンジロードの「シザーズオーシャン」をクリアすると使える。
スタッフ
主な進行役。広場で話しかけるとキノパッドのアップデートをしてくれる。
キノピオと一緒に進行役を務め、主にスターを渡す役目を担う。
進行役を務めつつ、クッパに代わってドッキリマスでのお邪魔キャラ担当。
『9』ではプレイアブルキャラだった。
真のスーパースターになりたかったようだが、スタッフ側に回されてしまったらしい。従来のテレサのように選んだキャラからコインやスターを奪う役目をする。
その他
パーティプラザの広場にいる。
広場の赤い土管に入れるようになると時たまクイズを出してくるようになり、正解するとシールがもらえる。
成虫の姿がボードマップ上のショップ店員を務める他にいつもの姿もミニゲームなどに登場。
コインを支払うとライバルがいるマスに移動させてくれる。
ドミノ遺跡に登場。
これまでのシリーズ同様に2か所で通路を塞いでおり、コインを支払うと通してくれたりハプニングマスに止まると移動する。
鉱山マップに登場。
彼の周りにあるハプニングマスを踏む毎にカウントの数が減っていき、カウントが0になって大爆発に巻き込まれるとコインを半分減らされてしまう。
ゴージャスタワーでショートカットできるルートに待ち構えている。これまでのシリーズ同様に前のプレイヤーが払ったコインよりも多く支払わないと通してくれない。
ゴージャスタワーで檻に閉じ込められている。
ハプニングマスを踏むと檻が解除されて踏んだプレイヤーに衝突してコインを減らしてしまう。
ゴージャスタワーでショップ店員を務める。
チャレンジロードで同じミニゲームを何度も失敗していると一旦先に進めるようにもしてくれる。
パーティプラザの土管に居座っているがゲームを進めると姿を消す。ボードゲームやミニゲームにも登場している。
ボードマップ
外観はほぼ同じだが、マリオパーティモードと2on2モードで多少ギミックが異なる。
本作のボードマップの広さは歴代シリーズと比較すると控えめになっている。
マリオパーティ
- バッタンのドミノ遺跡
所々をバッタンがルートを塞ぐ古代遺跡マップ。
奥にはドミノワナが仕掛けられており、ハプニングマスを踏んでしまうと大岩が転がってきてルート手前まで戻されてしまう。
- ボムキングのキケンな鉱山
鉱山の主であるボムキングがマップの中央に陣取っている。
上のルートはハプニングマスを踏むと分岐が変わるが、ボムへいに会うと3ターンの間ついてきてたまにプレイヤーのサイコロの出目を1減らしてしまう。
- 発見!巨大フルーツの島
4つの巨大なフルーツの島がある南国風のマップ。
土管に入ったり橋を渡ってそれぞれの島を行き来するが、砂の橋は一度崩れると渡れなくなったり奥の橋のハプニングマスに止まると巨大なゲッソーにスタート地点まで吹っ飛ばされる。
- カメックのゴージャスタワー
3つのマップをクリアすると出現する黄金に輝くマップでスター手前には大きなカメック型のガチャマシーンが存在する。
始めからスターを一度に2個ゲットできたり、コインが多くもらえる仕様になっている。
誰かがスターを獲得したり、ハプニングマスに止まるとガチャが回り、スター獲得に必要なコイン数が変動する。
2on2
- ドミノ遺跡の宝箱
マップ中央少し上に宝箱が置いてあり、鍵を拾うと開けることができる。
ドミノワナが作動するハプニングマスは無くなったが、奥のルートは止まる毎にルーレットが発動してランダムで手前に戻されてしまう。
- 鉱山のゴールドラッシュ
マップの左右に鉱山を掘り出すためのツルハシが落ちている。
中央にはやはりボムキングが陣取っているが、カウントは5から10に増えている。
マスは隠されていて何もないマスを踏むとルーレットが出現することがあり、叩いて出た数字分のカウントが減る。
- 巨大スイカのタワー
パイナップルの島にある銀のピックを拾ってスイカの島のハプニングマスに止まると手前が階段状になり、高台にのぼれるようになる。
巨大ゲッソーがいる奥の橋はドミノ遺跡の宝箱と同じく止まる毎にルーレットが発動してランダムでスタート地点に戻されてしまう。
- ゴージャスタワーのガチャマシーン
2on2モードの3つのボードマップをクリアすると出現する。
カメックのゴージャスタワーとは異なり、スターの位置は固定ではなくなった。
コカメックの店でチケットを買わないと奥のガチャマシーンは回せない。
アイテム
マリオパーティと2on2でそれぞれ出現するアイテムが変わる。
- ダッシュキノコ
これまでのシリーズと異なりサイコロの出目に+3される効果になっている。
- パワフルダッシュキノコ
ダッシュキノコの上位互換でこちらはサイコロの出目に+5される。
『マリオパーティスーパースターズ』『スーパーマリオパーティジャンボリー』では名前が「キノコ」に変更されてデザインは上記のもので効果はこちらの仕様に統合された。
- どくキノコ
サイコロの出目に-2されるというこれまでのシリーズで登場した「のろいキノコ」に似ている。
- うばいたつまき
竜巻を発生させて選んだ相手のコインを奪う事ができる。
カメックのゴージャスタワーではCPUが頻繁に買う事が多い。
- サポートフォン
ランダムで仲間が増える強力なアイテム。
- プロペラヘイホーチケット
プロペラヘイホーが現れて選んだ相手のアイテムをどれか1つを奪う。これまでのシリーズに登場していた「よこどりボックス」と効果はほぼ同じ。
- 隠しブロックカード
これまでのシリーズにも登場していたマスに停まると稀に出現する隠しブロックと同じ効果でコインと低確率でスターを獲得する事もある。
『マリオパーティスーパースターズ』『スーパーマリオパーティジャンボリー』にも登場しており、前者は一部のマップではショップでも買う事が可能。
- ぴったりサイコロ
サイコロの出目で1~6から好きな数字を選べるアイテムで2on2では出現しない。
『6』から『8』までに「ぴったり○○」のアイテムが登場していたが本作では目押しの必要がなくなっている。
『マリオパーティスーパースターズ』『スーパーマリオパーティジャンボリー』にも登場しており、サイコロの出目はこれまでのシリーズと同じく1~10になっている。
- 金の土管
使用するとスターの手前まで移動できるこれまでのシリーズに登場した「まほうのランプ」と効果はほぼ同じ。
2on2専用
- けっとうてぶくろ
本作ではコインではなく選んだ相手が連れている仲間を賭けて戦う事ができる。
これまでのシリーズでは白い手袋のデザインだったが本作では生地が青くなり拳を交える赤いマークが付いたデザインに変更されている。
『マリオパーティスーパースターズ』『スーパーマリオパーティジャンボリー』にも登場しており、こちらは従来のようにコインを賭けてデュエルミニゲームで戦う。
- ワープボックス
『スーパーマリオ3Dワールド』に登場していた移動手段で使用すると味方がいる場所に移動する。
『スーパーマリオパーティジャンボリー』にも登場しており、こちらも効果は同じだが相手を選ぶ事はできない。
- ゴールドドリンク
飲むと体が金色になってサイコロの出目の数だけコインが増える。
- テレンベル
選んだ相手にテレンが憑り付いてサイコロの出目の数だけコインを失ってしまう。
テレンが憑り付いている時はゴールドドリンクが使用できない。
- 2倍カード
持った状態でスターに辿り着くと獲得するスターが2倍になる。
『マリオパーティスーパースターズ』にも登場している。
- 宝箱のカギ
- ツルハシ
- 銀のピック
- 扉のカギ
- ガチャチケット
上記5つはそれぞれ特定のボードマップでのみ出現して持った状態で一部のハプニングマスに停まるとお得なイベントが発生する。