概要
ヒューマンバグ大学で2024年7月から開始。本作に登場する半グレ組織「羅威刃」の副将秋元詩郎の語りで進められる半グレサイドのストーリー。
羅威刃は元々「華の天羽組」に登場した組織である。創設者であるスコップの稲村がリーダーだった時代は当時天羽組と対立または緊張関係にあった京極組・河内組・愛天雄と共に天羽組からマークされていた。また東北から関東に侵攻してきた麻生成凪をNo.2の城ヶ崎賢志が撃退した。
のち抗争相手が天羽組から京極組になり、国生英明・久我虎徹チームの襲撃で稲村が暗殺された後に組織を掌握した城ヶ崎は京羅戦争を起こすが本人が一条康明に討たれ敗北、一時的に機能不全に陥った。辛うじて生き延びた秋元は新トップの東雲竜政と共に獅子王組の内部戦争や京炎戦争に加勢して組織再建を目指す。
しかし、内戦で遺恨を持たれた獅子王組(特に旧眉済派)の襲撃を受けて両者は長期離脱となり、黒焉街と花宝町からの撤退を余儀なくさせられる。目の上の瘤だった戒炎が没落すると今度はマッド・カルテル日本支部を母体とする裏神が登場したことで、彼らに対抗すべく戦力獲得が急務となる。
最終目標を京極組の完全壊滅および全国裏社会制覇と定めた東雲や秋元らはまず復活を告げる第一段階として、東京以外の武闘派組織に身を置く強者のスカウトに邁進する。
登場人物(詳細は羅威刃を参照)
主人公
CV:遠山春
「真のモンスター」と謳われる現羅威刃の副将。元は高城蓮太郎が率いていた破亜裂火の副将だったが高城諸共城ヶ崎にスカウトされ羅威刃入りした。
高城や城ヶ崎からは高い潜在能力を評価されており、覚醒後は高城を超えたと言われるほどであり、その高城からも「泥臭く努力すれば俺なんかあっと言う間に抜ける」と心底認められている。京極組の幹部格である国生英明をあっさり打ち取り、獅子王組の龍本雅幸を無傷で圧倒し、天王寺組の馬渕春斗と互角に戦った。伊集院茂夫・瓜生龍臣・伊武隼人には敗北したがそのポテンシャルを認めさせている。また友人の鶴城史之舞もまた高く評価しており、現在の半グレ界隈では東雲や真田遼亮・反町琥治郎・鳳崎桔平・香坂慎太郎らと共に最強クラスのキャラクターの一人である。
又、東雲と同様に京極組を激しく恨んでおり、京羅戦争にて、相方の高城を殺した守若冬史郎と戦争終盤、自分に致命傷を負わせた久我虎徹の2名は『俺が殺す』と宣言している。ちなみに久我と守若では守若の方が恨みが強い模様。(葬式襲撃時に久我にトドメを刺しに行かず守若を優先的に狙った事からその様子がうかがえる)
秋元を演じる遠山氏がヒューマンバグ大学や姉妹チャンネルのバグアカデミアでシリーズ主役を担うのは、バグアカの『命の価値は? 九十九総司の葬送世界』に次いで二度目だが本家ではこのシリーズが初めてである。
仲間
CV:畑耕平
「斧の東雲」と謳われる羅威刃の現トップ。稲村時代からの唯一の生え抜き。
大恩人だった城ヶ崎の死後、京極組に底知れぬ恨みを持ちありとあらゆる力で組織の再拡大に着手している。将来的な目標は京極組の壊滅と全国裏社会の制圧を掲げている。
CV:伊藤タカユキ
京炎戦争の最中に羅威刃に入団した新幹部。かつては剣術を志していたが家元である師匠と揉めて断念し、裏社会に飛び込んだ。
出身は北関東地方であり、地元では若い頃から彼を傷つける者がいない無敵の男だった。
CV:小倉ミツハル
情報面担当の兵站型幹部で、戦闘も兼任すると言及されている。かつては戒炎の構成員で、幹部の反町琥治郎が離反した後はトップの我妻京也の側近まで務めたが当該組織解体後に羅威刃入団を選んだ。
出身は東北地方であり、関東圏内の情報は裏社会は言うに及ばず表社会であってもくまなく調べ上げる力を持つ。
CV:小柴大始
東雲が城ヶ崎のスタイルを継承し、大金で組織ごと雇用した新幹部。元は大阪府を本拠地とする半グレ集団「真燐破」のトップで天王寺組と対立していた。主要武器としてヌンチャクと一体化した改造ナイフを使い、駆け引きもうまい。上京後は発言の度に絢辻からツッコまれるのが定番になりつつある。
出身は関西地方(大阪府堺市)であり、羅威刃入団前は地方ナンバーワンの半グレとされる実力者だった。
CV:ちんやく
東雲政権下における新幹部。
かつては世界規模の暗殺組織CODE-ELの女性アサシンの教育を行っていたが、解散前に脱退しており、その後はフリーで活動していた。
その中で秋元とコンタクトが取れ、決起旅行に付いて行った中で「青春してるから入ってあげる」と言う理由で加入を決めた。
過去の仲間
- 城ヶ崎賢志 ×
CV:ヤシロこーいち
「悪魔王子」と謳われる羅威刃の2代目トップ。東雲にとっての直属上司だった。
東雲は城ヶ崎の羅威刃入団からずっと彼の下について活動を続け、強いプレッシャーを乗り越えて片腕的存在にまでのし上がったことで彼からも一定の信頼を置かれるようになった。自らの大恩人である彼を殺した張本人である一条を東雲は強く憎み殺害を狙っている。
- 高城蓮太郎 ×
CV:伊藤タカユキ
「不沈艦」と謳われる先代の幹部の一人。秋元にとっての直属上司だった。
秋元は羅威刃入団前の傭兵時代からずっと彼と同じチームで活動を続けて彼からも多くの教えを受け、二人には互いの背中を任せる絶対的な信頼関係があった。自らの大恩人である彼を殺した張本人である守若を秋元は強く憎み殺害を狙っている。
敵対組織
前者は黒焉街、後者は花宝町を拠点とする武闘派極道組織。京極組とは城ヶ崎政権時代に京羅戦争で激突し、大将である城ヶ崎を殺され壊滅寸前まで追い込まれた。東雲と秋元は京極組を特に憎悪しているが、京極組もまた羅威刃を憎悪しており、中でも久我は尊敬する兄貴分の国生や学生時代からの弟分である鷹橋修也の仇として憎悪している。獅子王組も内部戦争中で東雲により龍本が下半身付随にされた件で(特に井上月麦から)遺恨を持たれ、京炎戦争中には羅威刃狩りを受け一時は活動停止に追い込まれた。
現在京極組と獅子王組は裏神やマッド・カルテル本隊と麻薬戦争で三つ巴の戦争中であり、羅威刃はこの隙に戦力増強を狙っている。又、久我や六車等、京極組面々は第二次京羅戦争の勃発に警戒している。
スカウト活動中に関わった組織
大阪の鳳来町を拠点とする武闘派極道組織。以前、天羽組と羽王戦争を繰り広げ天羽組を度々窮地に追いやった。現在は京都の五条組と非常に不穏な関係にある。妹尾をスカウトするために出向いた大阪で、東雲と秋元は妹尾粛清のためにカチコミを掛けてきた渋谷大智や馬渕春斗と戦った。小競り合いになったものの、妹尾が羅威刃加入を決めた事に伴って大阪から出て行く事を悟った渋谷が矛を収めた事で、それ以上のトラブルは起きなかった。
先述の真田が率いる神奈川県藤沢市を拠点とする半グレ組織。規模は現時点の羅威刃よりも上。現在天羽組&家入組と天城戦争を繰り広げている横浜最強の武闘派極道組織である神城組とも一年以上に渡ってやり合っている。特に真田は神城組最高戦力の市合麟太郎とも互角にやり合うほどの強者である。東雲は真田ごと傘下に入れようとしたが失敗しているものの、勧誘を諦めてはいない模様。
鈴宮の教え子である香鈴やさゆりが所属するサービス業兼外道専用の殺し屋組織。メンバーの一人である日本刀のバースは羅威刃入りする前の小湊圭一と因縁があった。
元CODE-EL毛利グループのトップだった毛利公平がEL戦争後に立ち上げCEOを務める。発足メンバーは瓜生龍臣など旧毛利グループを中心に銀田栄角の側近だった鵺(智也)がいる。秋月秀一討伐後は雷一族の生き残りも加入した。エルペタス戦争の頃、皆堂の進言を受けて東雲と秋元はモーリーの協力者である鶴城史之舞をスカウトしようとしたが断念し友人となった秋元が彼から話を聞いてうりゅうのメロンパンに赴き瓜生や香鈴と対面した。ところが羅威刃の悪名を知る瓜生や香鈴からは鶴城を悪の道に戻そうとしているとみなされ、秋元も引かず瓜生とやり合うがボコボコにされた。皆堂は瓜生もスカウトしようと考えていたが秋元は無理だと判断した。しかし鈴宮が羅威刃に加入したことでモーリーと何らかの波風は立つ可能性があるが、モーリー・エルペタス・伊集院と違って対御前戦に関わる可能性は薄い。
その他の組織
京獅子連合以外にも2024年8月2日の動画において秋元は裏神、マッド・カルテル、天羽組、神城組の共倒れを望む発言をしておりこれらを敵視していることがうかがえる。
その他関係者
CV:伊藤タカユキ
裏社会でヤクザや半グレからも恐れられている拷問ソムリエ。あちらのシリーズで過去に東雲と秋元が伊集院とやり合っているがいずれも手も足も出ずにボコボコにやられてしまっている。
24年8月31日の伊集院シリーズの回で、羅威刃の下っ端構成員が東雲に黙って勝手に外道に雇われて悪事に加担したため、伊集院が羅威刃のアジトにカチコミをして東雲と秋元を驚かせているが、事情を知った東雲が情報の提供と責任として下っ端の始末を請け負った。なお、この際に妹尾か伊集院に喧嘩を売り、掠ってはいるが傷を付けたがやはり伊集院には敵わなかった。24年9月11日の動画にて皆堂は伊集院のスカウトを進言したが前述の件もあってか、秋元は「地獄の閻魔を口説くのと同じ」と断念させている。
余談
ヒューバグのシリーズにおいて、半グレチームの目線でストーリーが作られるのは城ヶ崎伝説に続く2回目である。
秋元がメインの語り手である事から、秋元と高城や東雲と城ヶ崎の過去をもっと知りたいと願うファンも多く存在している。
忘れられた元幹部
本シリーズが始まった後の2024年7月3日及び2024年11月4日の動画にて城ヶ崎政権時代の幹部全員が集合した絵が出てくるが、その中に最初期の幹部だった菊川の姿はなく、東雲と秋元から存在を忘れられている。尤も菊川は京羅戦争が起きる前に紅林二郎に敗北し、警察に逮捕されて収監。戦争後は羅威刃を退団し(または解雇され)悪徳病院の用心棒になっていたが、森川の件で取り立てに来た三門一郎太に暗殺された。
ちなみに稲村時代からの生え抜きである東雲はともかく、秋元は菊川が警察に逮捕された後に羅威刃に加入したため、面識は全くなかった。もっとも面識がなかった事が功を奏したのか、京羅戦争後に発生した東雲と秋元による離反者狩りから難を逃れている。
又、2024年11月27日の動画でも、東雲が京羅戦争で散った仲間全員に言及するシーンがあるが、菊川は初代トップの稲村と同様に名前を呼んでもらえなかった。
関連記事
城ヶ崎伝説 - 城ヶ崎の存命中に展開されていたシリーズ
現在進行中のヒューマンバグ大学のシリーズ一覧
- 拷問ソムリエ_伊集院茂夫
- 紅鬼伝説_元ヤン紅林二郎
- 華の天羽組 - 極道シリーズその1
- 京極の轍 - 極道シリーズその2
- 元殺し屋のメロンパン屋_瓜生龍臣
- 天王寺組です - 極道シリーズその4
移動・完結・休止中のシリーズ一覧
- 佐竹博文の数奇な人生→バグアカデミアへ移動
- ドリームハンター・鬼頭丈二→同上
- 獅子王組阿蒜の地獄日記→極道シリーズその3。完結後、京極組シリーズへ事実上統合
- 殺し屋一族の闇金…三門一郎太→シリーズ終了のアナウンスこそされていないが、事実上、瓜生シリーズへ統合