CV:ヤシロこーいち
概要
ヒューマンバグ大学に登場するメキシコの麻薬カルテル「マッド・カルテル(MC)」のトップを務めている壮年〜初老の男性。
連絡手段においての名は「El capo」(英訳すれば「THE boss」、capoはスペイン語でボスの意)となっている。これはダヴィッツが設定したものか本人たちが元から設定していたものかは不明。
恐らくモデルはエル・チャポことメキシコに本部を置く国際的麻薬組織・シナロア・カルテルのボスだったホアキン・グスマンであると思われる。
シナロア・カルテルは1989年からメキシコ当局と戦争状態にあり、2025年現在でも、米墨間の摩擦を生んでいる懸案の一つだと言える。
2022年5月の天京戦争終盤で存在が明かされた後、約2年の時を経て麻薬戦争にて声付きで本格登場した。
香坂慎太郎達日本支部の裏切りに激怒しており、ダヴィッツらを粛清に送り込んだ。
人物
容姿
白髪をオールバックにしている黒服の男性。正確な年齢は不明だが恐らく5、60代であると思われる。
眉間にしわが寄っており、常に緊張感のある表情をしている。
性格
登場回数が少ないため詳しくはわからないが、話し方から厳格な人物であり、また、世界最悪とも称される麻薬カルテルであるマッドカルテルを率いるに相応しく日本の政界フィクサーである「御前」こと御堂鋼作に通じる敵への冷酷さを持つ。
敵対や裏切りを決して許さない点も、相手を根絶やしにする御堂と共通する姿勢と言える。
かなり冷静、慎重な面もあり、用心深く作戦を動かす様子が多く見られる。
一方で、ダヴィッツのジョークに硬い口調のままではあるが付き合っており律儀な一面もある。
そして彼の特徴は「損得勘定を挟むものの、味方や敵の被害者には筋を通す人物」ということである。
作中では、ジェフに対して、麻薬農園を放射能で汚染したフランス軍の壊滅を手伝った報酬であるが、末期の病に苦しむ妻の為に麻薬を渡したり、死ぬ直前のストリートチルドレンであったダヴィッツ達をマッド・カルテルに引き入れて訓練を施しつつも衣食住を提供したりしている。
組織の存続が優先である以上、戦闘員や訓練生を捨て駒として扱うといったことも少なくはないが、少なくとも彼らにとっては「自分に救いの手を差し伸べてくれた恩人」である。
また、マフィアの戦争において、遺体が綺麗に残る事が稀だという事もあるが、組織の為に貢献・努力した者の亡骸を家族や仲間の傍に葬る事によって弔っている。
御堂と並ぶ作中の巨悪であるが、彼と違い人間味のある描写や一本筋を通す姿勢があることから絶対悪ともまた少し違う人物と言えるだろう。
能力
日本の裏社会事情や文化をはじめ、各国の情勢や組織についての教養があることから、少なくとも頭脳面ではマッドカルテルのトップに相応しい能力を持ち合わせていることが窺える。
その他、ダヴィッツ以外の武闘派も極道組織も警戒し念のために送り込むなど、用心深く計画を練る能力にも長けていることが窺える。
また、巨大組織のトップということで組織の統率力や経営能力も極めて高いと推察される。
さらに記憶力が異常なまでに高く、幹部やトップ戦闘員から訓練生、さらには殉職者に至るまで組織に所属しているほぼ全てのメンバーの経歴について記憶している。
戦闘面においては、描写こそ少ないものの銃の扱いには長けている様子が見られ、実際に複数人を相手に傷一つ負わず一瞬で制圧している。更に、側近と協力しフランス軍相手に戦う様子も描かれた(流石に多数の戦闘員も送り込まれていたと思われるが)。
このことから、戦闘能力に関しても一定以上の実力を持っているものと思われる。
登場回
初登場回。これといったセリフは無いが、マッド・カルテルの一枚絵の中央にいた。
これ以降、作中でマッド・カルテルについて言及される度に一枚絵の中で登場するようになる。
初の声付きで本格的に登場。
香坂らがマッド・カルテルを離反しマフィア「裏神」を設立したことを受け、ダヴィッツに「裏神の壊滅」と「日本の麻薬販路奪還」を命じた。
「ダヴィッツ、裏神を壊滅させてこい。裏切り者には死。道理だ」
- 2024年5月29日の動画(久我虎徹)
ファビアンJr.とパク・ソジュン(および付き添い3名)を追加で日本に派遣することを決めたことについて電話越しでダヴィッツに伝えた。
「お前の信用は絶対だ。だが日本には極道もいる。念のためだ」
- 2024年10月16日の動画(久我虎徹)
香坂の策略によりアジアを中心に各支部の人間に謀反を起こされ、部下から今回は韓国で傘下の組織が離反したことを報告され、怒りを露にした。
「舐めるなよ…逆らった者は全てこの世から消す」
- 2024年11月29日の動画(久我虎徹→ジェフ)
- 2024年12月6日の動画(久我虎徹→ダヴィッツ)
回想にて登場。
当時シマにしていたスラム街の一角で、「自警団」を自称し、ストリートチルドレンに私刑を加えていたグループに襲われていたダヴィッツと出会う。
グループを一瞬で殲滅した後、生き残ったダヴィッツとパウロらを引き取り、マッドカルテルへと連れて帰る。
「ああ 子供は食って寝るのが仕事だ」
余談
本名について
2022年5月から登場していたものの、この時は名前が不明で、『マッド・カルテルのボス』という仮称で呼ばれていた為、2024年11月29日の動画で本名が明らかになるまで、実に2年6か月掛かった。
ただし、台詞ありの登場から起算した場合は6か月であり、これは御前こと御堂鋼作より短い。
なお、彼のフルネームは現状不明。
考察
極道シリーズの最終ボスは誰?
彼は現時点で東雲竜政、香坂慎太郎と並んで極道シリーズの最終ボスになる可能性が極めて高い人物に挙げられている。視聴者間でもこの3名の誰が実際にそうなるのかは議論になっており、彼を支持する層は主に「地球最悪の犯罪組織のボスであるから」という説を根拠としている。
関連イラスト
関連タグ
ヒューマンバグ大学 マッド・カルテル ラスボス 悪のカリスマ
アデン:タイの巨大人身売買組織「ナックル・アイ」のトップ。世界レベルの大規模組織を率いており、日本への進出を目論んでいる点が共通。