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ここでは、本部及び日本支部独立前のマッド・カルテルについて記述する。

独立後の組織は裏神を参照。


注意

この記事は天京戦争編の重大なネタバレを含みます。






























概要

ヒューマンバグ大学にて登場したメキシコのマフィア。「京極の轍」と「華の天羽組」に登場している。


名前の通り、巨大な麻薬カルテルで全世界に販売網を持ち、久我虎徹地上最悪の巨大組織と評されている。日下孝次郎と共謀して黒焉街(京極組のシマ)に秘密裏で薬物売買をしていた。


更に日下は組員(敵対勢力も同様)にデマや極道の掟を悪用してこのマッド・カルテルが活動できるように誘導しており、その一環で一条康明にデマを吹き込み北岡隆太を殺害させた。これが天京戦争の引き金となる。


その後も協力者を何度か変化させながら日本支部が裏切りを断行。当該組織名は裏神となった。


構成員

ここでは、マッドカルテル本体及び旧日本支部に在籍したメンバーを紹介する。

独立時点で生存し、裏神に移籍した主要構成員は裏神の構成員の項目を参照。


中心部

  • マッド・カルテルのボスらしき男

白髪をオールバックにしている黒服の男性。現時点では本名等の詳細は不明である。


  • マッド・カルテルの構成員A

やせた体型にスキンヘッドが特徴の、グラサンをかけたスーツの男。

紹介写真に写っていた。


  • マッド・カルテルの構成員B

中肉でアシンメトリー黒髪が特徴の、グラサンをかけたスーツの男。

紹介写真に写っていた。


  • マッド・カルテルの構成員C

中肉で金髪が特徴の、グラサンをかけたスーツの男。

紹介写真に写っていた。


  • マッド・カルテルの構成員D

やせた体型に坊主頭と右目の傷跡が特徴の、グラサンをかけたスーツの男。

紹介写真に写っていた。


  • マッド・カルテルの構成員I ×

日焼けしたダンディーな格好をしたマッド・カルテル本部所属の幹部構成員。

日本支部の視察に訪れたものの、マッド・カルテルからの独立を目論んでいた香坂慎太郎の離反により護衛(構成員J)を殺され、交渉も空しく自身も香坂によるグリンを食らって絶命した。


  • マッド・カルテルの構成員J ×

構成員Iの護衛として日本支部の視察に来たヨーロッパ系の男性。香坂の裏切りに気づいて構成員Iを守ろうとするも、自身が攻撃するより先に香坂が放った投げナイフを食らったことで死亡した。


旧日本支部

日下個人〜羅威刃が協力者だった頃のマッド・カルテル日本支部。一度は城ヶ崎・東雲・高城によって殲滅させられた。


  • マッド・カルテルの構成員E (日本支部先代トップ) ×

金髪と緑色のワイシャツが特徴的なヨーロッパ系の男性。日下及び城ヶ崎と関わっていた時の日本支部のリーダーだった。

かつて城ヶ崎賢志政権下の羅威刃と手を組んだが、ビジネスが軌道に乗ったタイミングでいきなり羅威刃を切り捨てる判断を下し、その結果として羅威刃による大規模粛清を受けて日本支部を壊滅させてしまった。なお、羅威刃を切り捨てるのは本部の判断だと城ヶ崎には説明していたが、後の香坂は彼の独断だと説明しており無能呼ばわりされている(真実か嘘か不明)。


  • マッド・カルテルの構成員F・G ×

協力者である日下孝次郎の護衛をしていた大柄な外国人男性2人組。一人はアジア系、もう一人はヨーロッパ系だと思われる。

奇襲を仕掛けてきた小林幸真に2人とも反撃する間もなく瞬殺された。


  • 多数の旧日本支部構成員 ×(全員)

竜桜町で羅威刃と共に麻薬を密売していたが日本での流通ルートを確保し次第羅威刃を裏切る。

しかし城ヶ崎賢志がそのようなことを許す訳がなく城ヶ崎・東雲竜政高城蓮太郎による戦力差が大きすぎるカチコミで壊滅した。


元日本支部

まっかるとりお

戒炎が協力者だった頃のマッド・カルテル。以前の失敗に懲りたか、武闘派構成員を数名用意している。


なお、協力関係にある戒炎トップの我妻京也の提案もあり、後にマッド・カルテル本部から独立、組織名を裏神に改名した。裏神改名時に生存していた構成員については当該項目を参照。


  • マッド・カルテルの構成員H ×

下っ端の売人。

空龍街で行われているクリスマスマーケットのバックヤードで女にヤクの売買をしている所を須永に目撃されて彼が問い詰めようとした時に香坂が現れて須永と互角の激突となり、そこへ青山琉己が救援に駆け付けた為、香坂に口封じの為に始末された。


  • マッド・カルテルの構成員K

下っ端の売人。

守若にいきなり襲われて情報を吐かされた挙句、頭にヘリポートを刻まれてしまった。


  • マッド・カルテルの構成員L

下っ端の売人。

伊武に取引を見つかり両手首を粉々に砕かれる。


かつて協力関係にあった組織

京極組組長であり、天京戦争の元凶。黒焉街での薬物売買の独占を担保する代わりに金を払ってもらうという契約を締結していた。

が、自身が引き金となった天京戦争の最中、小林幸真の襲撃を受けてグリンされた。


天京戦争にて日下が死亡したことでストップしてしまった日本での麻薬ビジネスを立て直すために手を組んだ半グレ組織だが、麻薬流通ルートの開拓が完了したことで協力関係を解消した。しかし、この判断が城ヶ崎の逆鱗に触れてしまい、最終的には日本支部の壊滅を引き起こしたうえに、苦労して開拓した日本の麻薬市場も羅威刃に奪い取られてしまうという大損害を被る結果となった。京羅戦争で京極組に敗北し一時壊滅。その後3代目トップになった東雲と副将秋元の新政権は京炎戦争時に戒炎と連携し京極組と戦っていた。獅子王組(旧河内組)の跡目争いにも関与し黒澤航太郎に協力していたが後に決裂。このため新たに眉済俊之体制になった獅子王組からは目の敵にされ京極組と連携した羅威刃狩りによってまたも壊滅状態となり、さらに不和になっていた戒炎とは音信不通となり決裂した。


先述のように羅威刃と提携していた半グレ組織。羅威刃の離反後、我妻が戦力の補充とカルテルの潤沢な資金に目を付けて手を組もうと画策し麻生や反町琥治郎を連れて香坂との会合に臨む。羅威刃の時と異なり今回は裏切らないと確約したうえで、資金提供と引き換えに日本市場の開拓を手伝ってもらうことで合意した。なお、分け前について少々揉めた(というより我妻に試された)ものの、最終的には「マッド・カルテル:戒炎=80:20」で合意した。その後は事実上合流していたものの我妻が戦死し組織はバラバラになり、独立した裏神が戒炎残党を吸収する形で組織を乗っ取った。


敵対者・敵対組織

ライバルの麻薬組織。どこの国のものかは明らかになっていない。

詳細は不明だが何らかの邪魔をしたことで目をつけられ、辰己によって顧客名簿を没収されてしまう。


  • 千葉県北部の極道組織(名前不明) ×(全員)

こちらも詳細は不明だが何らかの邪魔をしたらしく、辰己の襲撃で滅ぼされた。


京極組と抗争を繰り広げた関東の極道組織。

天京戦争時に協力者だった日下を小林幸真に殺害された。また、羽王戦争時にも戦争を引き起こした張本人である大嶽徳史のケジメの自決を見届けて帰路に着く小林に対してカルテルからヤクを販路するブツを供給された丸高組と言う関東の極道組織2名が関東から関西にヤクを流すついでに弱った天王寺組の幹部数名を殺そうと話を持ち掛けるが、この時も小林の凄まじいグリンで両名が抹殺されているなど小林には二度に渡り阻まれた。


ただしこれに対して組織が報復したりすることは全くなく、全くの別件(空龍街のクリスマスイベント)で香坂と須永が衝突した。


協力者だった日下孝次郎が組長を務めていた極道組織。日下政権下では「シマ内での麻薬利権の独占」という形で(日下個人と)協力関係にあり、五十嵐幸光政権下でもマッド・カルテルに多大な損害をもたらした羅威刃を(自分たちに代わって)壊滅に追い込んでくれたことから、マッド・カルテル視点だと他の半グレ・ヤクザと比べてもかなり印象の良い組織だと思われる。しかし、京極組から見れば大義なき戦争に巻き込まれた挙げ句に相良颯誠を失うなど大損害を受けたため当然印象は悪い。京炎戦争時には戒炎とマッド・カルテルが協力関係にある事を京極組御用達である情報屋の風谷経由で知った時、組長の五十嵐幸光を始め六車謙信久我虎徹等の構成員は危機感を露わにした。そして旧日本支部と戒炎が合流してからは完全な敵対関係になった。我妻死後は本格的に対立する可能性が高い。


河内組。現在は京極組と友好関係にある極道組織。戒炎とは内部戦争の頃から因縁こそあったが直接対決はなかった。京極組の近藤に呼応して伊武隼人が売人粛清を行ったことからこちらも完全な敵対関係になった。そして我妻が戦死した2024年3月16日付のコミュニティで裏神と激突することがアナウンスされた。


戦力

現時点では世界的な巨大組織という事以外の詳細は不明。登場当初は小林や羅威刃精鋭に圧倒されるやられ役扱いで大した強さを感じられなかったが、最近では香坂・辰巳・タンタンといった狂人兄貴らと互角に戦える人物も登場している。


現実の犯罪カルテルを基準とするならば本部は最大で10万人以上の構成員を擁し、保有する大量の武器や兵器を加えるとなると最早一国の政府や軍隊とも戦争ができる程の武力を持つ可能性すらある。余談だが姉妹チャンネルのバグアカデミアに登場し鬼頭丈二元雲嵐と衝突した麻薬カルテルの「ブラッド・サタン」は装甲車を保有していた。

風谷によると独自の訓練システムを持っているとの事であり、先述した辰巳の高い戦闘能力を裏付けている。

作中の日本の裏社会組織と比較すると城ヶ崎時代の羅威刃が総勢1000人規模、京極組はそれより少なく、少数である天羽組は更に人数は少ないと考えられ、その戦力差は一目瞭然である。このため香坂でさえ最初は独立を躊躇していたほどである。


またカルテルの中には現地の警察組織やメディア果ては都市までも支配し軍や諸組織にスパイを送り込んでいる場合があり情報力、諜報力すらも桁違いである。


更に世界規模の裏社会組織ということで戦闘を担当する部隊のメンバー中には伊集院茂夫瓜生龍臣のバグ大二強に匹敵するかそれ以上の猛者が所属していても何らおかしくは無い


上記のように現実の犯罪カルテルを基準にして考えるとするならば旧CODE-ELやエルペタスですら目じゃないレベルのヒューマンバグ史上最大最強組織にすらなりうる。


実際にこの規模だった場合、傘下を含めて数千人程度の戦力で100倍近い数の敵を相手にするつもりの城ヶ崎は日本支部トップからすれば極めてイカレてるように映っただろう(東雲も「本部が出てきたら厄介」と軽く懸念している程度でやれと言われたらやるつもりに見える)。無論、日本全国の裏社会を支配して構成員を万単位にしてから本格的に相手にするつもりだったのかもしれないが、現有戦力では逆に羅威刃のほうが殲滅されていただろう。


京炎戦争が佳境に入るなか、地上最悪の巨大組織としての本性が徐々に明かされていく…(参照)


そして、2024年3月16日付のコミュニティで京炎戦争アフターストーリーにも深く関与することが判明した。


余談

黒焉街での薬物売買における最大の協力者である日下は天京戦争の元凶として小林によって殺害されたが、これによって黒焉街での薬物売買の独占はかなり難しくなり、羅威刃が日下の後を引き継ぐまで日本でのビジネスは事実上ストップしていた。


強力なビジネスパートナーを失い、そのうえ間接的に多大な損害をもたらした天羽組、更には日本支部を全滅させて利権をそっくり奪い取った羅威刃のことをこのまま放置しておくとは思えないため、今後何かしらの形で彼ら(特に小林や城ヶ崎)に報復を仕掛ける可能性が高いと思われていた。

しかし、そのうち羅威刃に関しては、ボスの城ヶ崎が京羅戦争神原拓間宮恭平設楽紀明高城蓮太郎らの武闘派幹部と共に戦死し、別の幹部の小湊圭一も伊集院に殺害されたこともあり組織自体も事実上壊滅したため、自ずとマッド・カルテルのターゲット候補から除外されたと考えるのが自然だろう。もしくは、日本支部前トップの独断による暴走が支部壊滅の原因だったために、何の落ち度もない羅威刃を狙い撃ちするのは逆に恥だと判断してあえて放置した可能性もある。

また、前述のとおり天羽組にも一応因縁があるとはいえ、「天京戦争の影響で間接的に損害を被った」という程度の理由でわざわざ報復を試みるというのは、想定されるリターンに対してリスクが大きすぎることから実行される可能性はかなり低いだろう。もっとも、「構成員2名と協力者を暗殺した犯人が小林幸真である」という事実をマッド・カルテルが把握した場合には話が変わるが。


しかし、関東の極道の中にも羽王戦争最終回で登場し大阪まで行ってカルテルから仕入れたヤクをばらまきついでに天王寺組の幹部(ネーム有りの人物で狙われていたのは組長の三國貞治か)たちの命を狙って小林の逆鱗に触れてグリンを食らった構成員が所属していた丸高会のようにカルテルと繋がりを持つ極道組織もあった。この組織がなぜ任侠組織である天羽組の人間に邪悪な計画を持ちかけたのかは不明だが、(かつての日下のように)恐らく暴対法による締め付けで資金繰り困っていた所を香坂につけ込まれたのだと思われる。 ※但し過去の獅子王組で黒澤航太郎に粛清された舎弟の青木と木村はその貧しさ故に黒澤や組に無断でヤクの売買を行っていた事実から、小林に殺された丸高組の2人も組に無断でヤクを仕入れていた可能性ものある。


考察

香坂と我妻の関係

我妻が存命の頃、我妻は香坂が本体を裏切り独立しようとしている野望を擽り唆して日本支部は本体からの独立を果たした。


独立後も一時期で香坂と我妻は上手く共闘していたが、我妻の死後に行われた裏神創設時のミーティングにおいて、香坂は我妻の死を残念がってはいたものの「その程度の器だったのでしょう」と切り捨てており、あくまでも仕事上の関係と割り切っていたことが判明した。それこそ我妻と城ヶ崎のように「両雄並び立たず」だったかもしれない。


関連タグ

麻薬カルテル マフィア

天京戦争  京炎戦争

華の天羽組 京極の轍


裏神 - 元日本支部独立後の組織。


ナックル・アイ - 同じく悪魔の所業が原因で天羽組の和中蒼一郎をキレさせて大損害を受けた海外マフィア。

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