お前の内臓が破裂する音･･･ 俺の着信音にするわ
CV：ヤシロこーいち
公式サイトでの解説
特殊警棒を得物とする京極組の中堅構成員。
元々は外道の構成員であったが久我との出会いをきっかけに良識派へと転身した。
天京戦争にて、飯豊朔太郎にやられ殉職した。
概要
「まずは頭蓋骨の割れる音ォー!」
「次はァ、肝臓の破裂音ー!」
「喉仏が割れる音ォー!」
ヒューマンバグ大学に登場する極道組織「京極組」の武闘派中堅構成員。
得物の特殊警棒で敵対者を破壊し、その音を楽しむ為、「特殊警棒の相良」の異名を取る。
「紅林二郎の人生」で初登場し、「京極組の人情派・久我虎徹」ではレギュラーメンバーとなる。
強烈な武闘派らしく敵対者への拷問とシマ荒らしの粛清と言った荒事を担当している。
六車謙信よりは下の立場であり、公式サイトからは中堅と判明している。後に登場した同じ中堅の海瀬将悟からタメ口を使われているため、海瀬と同期または弟分と考えられていたが、二人の死後に海瀬さらに一条康明の同期であることが確定した。
人物
容姿
クリーム色のよく整えられた髪型の男。瞳の色はルビーめいた赤。上下共に虎模様の青みがかった紫のスーツに黄緑色の無地のワイシャツを着用している。外道構成員だった時は、狂気を剥き出しにした際は白目が黒くなる。
性格
初登場時は、日下孝次郎体制当時の京極組では大多数を占める外道構成員として、その例に漏れず外道であり、その中でもトップクラスの外道だった。年金暮らしの老人から涼しい顔して搾取するなど血も涙もない冷酷非道な悪人であり、敵対者を全身骨折させて内臓破裂させた上、その音を着メロにしていると言う残忍な異常者。
一方で武闘派故に自身の力量には誇りを持っており、尚且つどんなに痛めつけられても決して折れない精神力の持ち主。とは言え、幹部の西園寺健吾に雷を落とされた時は冷や汗をかいていた。
そんな彼も久我虎徹の組織浄化と覚悟に感銘を受けたらしく、腐ったシノギを辞めて良識派に路線変更することを宣言、今までの悪事のケジメとして久我の1発を受けた後、名実共に彼の仲間となった。
どうやら、元々は任侠を重んじる極道だったものの、日下が組長に就任してから京極組全体が金のためなら何でもするという外道集団になってしまった影響で汚いシノギに手を出し、甘い蜜を吸ってしまった結果、自分まで外道に成り下がってしまったようだ。
カタギを平気で利用し、同じ組の舎弟だろうと容赦なく打ちのめす残虐非道な男だが、 組織の清浄化の為に奔走する久我を見て良識派に戻ることを決意したり、彼を心底憎んでいたはずなのに「組の皆がお前を認めている」という旨の声をかけたり、ヤキの際に殴りすぎたことを気持ち悪く思い「1発殴ってくれ」と申し出る等、本来は気持ちのいい男である。 久我とは犬猿の仲だったが後に和解。彼からは「相良の兄貴」と呼ばれるようになった。これ以降は久我と共にカチコミをすることが多くなっている。
また、改心を機に自分がやっていたような汚いシノギをして金を集めた者に、凄まじい制裁を加えることも行っている。
……とはいえ、良識派になった後でも相手の臓器などを破裂させる残忍さと、相手をじわじわと甚振る陰湿さは残っており、2022年4月28日の動画ではこれ以上ないと思えるほど卑怯な手段を駆使して天羽組の冨樫宗司を殺害することに成功している（後述参照）。
そもそも舎弟から「性格に難あり」と評されるほどには性悪男である。実際、良識派になった今でも拷問の際にはオネエになったり5分に1回殴るを数時間繰り返すというように遊びながら対象をじわじわと甚振る。
また元々良識派になる前からプライドが高い。
また、舎弟に対しての教育はまさに「苛烈」であり、極道としての厳しさはしっかりと教えているものの、中々に苛烈教育を行っている。
総じて味方であれば心強いが敵になれば厄介なタイプと言える。
また、久我達舎弟からは「卑怯者だったかもしれないが、仲間には優しい人」と言われており、彼の葬式では、久我と野島翔の二人は棺に縋り付いて泣き喚き鷹橋修也は現実を受け入れられていなかった。
能力
攻守を高い次元で両立した警棒の達人で、京極組の武闘派の中でも指折りの実力者。
攻撃に関しては、人間の骨を容易く折損または破砕する威力の一撃を精密且つ俊敏な足捌きで繰り出す。守りに関しては、相手の攻撃の軌道を正確に読んで的確に防御する。作中では紅林の全力パンチにすら反応してみせた。
作戦立案能力も高く、(戦争状態で卑怯もクソもないとはいえ)舎弟から見ても明らかに卑劣な作戦で確実に敵対勢力の要人を撃破する、たとえ失敗しても確実な保険をかけて最後には完全にとどめを刺すという周到さも併せ持つ。
但しスピードに関してはそもそもが並外れた敏捷性と反射神経の持ち主である久我には及ばず、彼相手には攻撃を全て回避された挙句、滅多打ちにされてしまった。
しかし後に彼にパンチを喰らわせた際にはその威力を「マジでエグい」と評されている。
活躍
京極組のシノギの一つである、年金暮らしの高齢者をターゲットとしたリフォーム詐欺を監督していた。たまたまそのシノギを請け負っていた京極組のフロント企業に紅林がアルバイトをしにきており、その行為を見咎めた紅林と戦闘になる。場数を踏んでいるだけで戦闘技術に関しては素人でしかない紅林を、最初は圧倒的な力量差で圧倒しフルボッコにしていた。だが紅林は相良の猛激を耐え切り、全身全霊を乗せた全力パンチを相良にお見舞いした。しかし相良はそれを見切っており的確にガード……したものの、紅林のパンチの前では意味を成さず、結局顔面を陥没させられた。その後はフロント企業の社長と共に警察に連行された。
「高齢者ってのは、子供世代に迷惑をかけたくない一心で無理をしますから……」
「これは京極組のシノギなのよ…… 素人に邪魔されちゃあ、極道廃業なんだわ」
- 12月8日付の動画(久我虎徹)
リフォーム詐欺で稼いだ金を後輩組員に見せていた(恐らく上述の紅林シリーズの動画より前の時間軸である)。後輩である久我から「そんな汚い金を見せないで欲しい」と言われてキレ、久我と決闘になる。流石の達人である彼と雖も、久我の常軌を逸したスピードについていく事が出来ず、紅林の時とは逆に自身がフルボッコにされた。それでも心折れることは無く、「もうあんなシノギはやめてくれ」と説得した久我に「指図するな」と啖呵を切った。
「なんじゃあ久我ァ……俺とやんのか? 最近勘違いしとるなお前……」
「うるせぇ! テメェに指図はされねぇ!」
- 2022年1月24日付の動画(久我虎徹)
ジャンキーの女性を大量に風俗送りにしてぼろ儲けしたことを後輩組員に自慢していたところ、たまたまその様子を見かけた良識派の構成員である西園寺に「テメエ、あんまりカタギ泣かせんじゃねぇぞ!!」と日ごろの行い(恐らくカタギを嵌めるようなシノギのことだろう)を注意され、彼にビビっている様子を見せている(これは、西園寺が数々の敵対者をプロレス技で再起不能にしており、もし完全に怒らせたら自らもこうなってしまう事が理由と思われる)。このやり取りから西園寺より地位は下だと思われる。
また、ストーリー終盤では、西園寺の一人娘由美子を凌辱した実行犯二人をサンドバッグがわりに特殊警棒で痛めつけていた。ちなみに久我に負けた事が堪えたのか、怨嗟の様に彼の名前を叫びながら八つ当たりしていた。
尚、上記の紅林シリーズでの動画の最後で逮捕されたにもかかわらず再登場したことから、恐らくは何かしらの理由で釈放されたと考えられる。
「久我のクソがッ! 久我ァ! 久我ァ! 久我ががががァァッ!!」
- 2022年1月30日付の公式ツイート
公式Twitterで、今日の動画は相良が久我をボコボコにしたとのことで、強烈なアッパーを久我にお見舞いし、顎が砕ける音を聞いて楽しんでいそうな相変わらずの残忍さを見せているシーンがある。
「オラァ! 顎が砕ける音ォ!」
- 1月30日付の動画(久我虎徹)
自分が極道であるが故に起こる家族や周りへの悪影響を避けたいと考えた舎弟の葛木から京極組を抜けたいと報告されるが、以前にその事を久我に相談していたことに激怒し凄まじいヤキを入れた。久我の前に現れ、彼の目の前でペンチを使って指を落とそうとした所を久我に止められる。だが、後に久我本人も認めていたように久我のこの行為は極道としては間違ったことであった。
暴力団排除条例により、ただでさえ人手不足が続く極道の業界で、簡単に組を辞められるとなれば雪崩のように組を抜ける者が出てきてしまい、やがては組織は衰退の一途を辿る。それを防ぐために、今回相良がやろうとしたような「見せしめ」が必要である。
久我は自分がやってる事は「道理がない」と認めた上で、新人が入ってこない組の現状を引き合いに出しつつ「墨を背負っていない新人は許してやって欲しい」と必死に懇願した。
それに対し相良は「言うことを聞いて欲しければ20発殴らせろ」と要求、立場上受けるしかない久我が了承したため猛攻撃を仕掛けた。久我をして「マジでエグいパンチ」を20発を喰らわせ、顎や頬骨に大ダメージを与え、倒すには至らなかったものの彼をかつてない程にボロボロにした。その後は約束通り葛木が辞めることを許し、指も落とさない事を決めた。
そして久我に対し突然、「お前は凄ぇよ」「組のみんなわかってる」と語り出す。
なんと久我の強さと根性を認め、彼は久我を見て先代の教えのような任侠を重んじる極道に戻りたくなったと思い立ち、前述の今まで行ってきた汚いシノギを辞めると告げ、久我の組織立て直しの仲間になる意志を示したのだ。そして外道構成員の中で初めて改心した人物となった。
また、流石に殴り過ぎたことを悪く思ったのか久我に対し「一発殴ってくれ」と申し出る。
過去の誤ちが許される訳では無いとする久我から「イチから出直してくださいやぁあ!!」と魂のこもった全身全霊、本気の右ストレートを叩き込まれ、鼻骨を骨折したものの倒れることは無かった。
相良と久我の仲は最悪であったが、今回の出来事で完全に和解したものと思われる。
また、余談だがこの回は極道シリーズでは珍しく一切死人が出ない話であった(回想は除く)。
「お前が喋っていいのは、『はい』と『はい』だけな? 破ったらこの警棒で全身骨折な?」
「オメェ見てるとよォ……俺も先代の教えのような任侠を重んじる極道に戻りたくなったな……」
- 2022年2月13日付の動画(久我虎徹)
京極組のシノギを潰そうとしたカジノを久我と共にカチコミを仕掛け(なお、カジノとグルである闇金は国生英明に西園寺と野島が粛清に向かった)、迎撃してきた警備の黒服達を特殊警棒で血祭りにあげた。実力のある用心棒・則本克哉になんとか勝てた久我に対し、改めてそのタフさを感心した。
そして闇金とカジノの元締めである半グレ集団ゴールデンドーンを創った玉木に暴対法で厳しいことを理由に大金で自分に雇われないかと持ちかけられた。しかし、ライターで燃やした札束を玉木の眼に押し付けて、本職を舐めた成金のボンボンに文字通りヤキを入れた(極道のメンツを守るためでもあるが、カタギから金を搾取したかつての自分との訣別という意味合いだと考えられる)。
その後は玉木を廃工場に拉致、高温の油を玉木にかけて粛清をした。
「さぁ、内臓が破裂する音を聴かせてくれェ!」
「つーかお前、ほんと打たれ強いよな」
「舐めんなよガキが。金で極道のメンツは買えねぇんだよォ!!」
- 2022年2月26日付の動画(久我虎徹)
娘の為に足を洗った別府を逆恨みで殺した丹波への報復として特殊警棒で仕置をしていた(ちなみに丹波は相良の陰湿な拷問により死亡した)。
「膵臓の破裂する音ー!!」
- 2022年3月26日付の動画(久我虎徹)
冒頭部分で黒焉街で違法薬物を売買したシマ荒らしを特殊警棒で叩きのめした。
また、買おうとした女性に捨てておくように忠告していた。
「めんどくせえなァ、この害虫はどっから沸くんだ? 女ぁ、それ捨てろ」
「シマ荒らしは死んどけェ! 肝臓の破裂する音ォ!!」
- 2022年4月3日付の動画(久我虎徹)
客の女達に｢頂き女子｣という詐欺をやらせていたシマ荒らしホストの九条を捕獲するために久我と共にホストクラブの｢ロミオ｣にカチコミをかける。九条には羅威刃から送られた2人の護衛がついており、そのうち警棒二刀流で戦う護衛の吉本と戦闘。吉本も警棒の使い手でカリの達人だったためそのスピードに苦戦したものの、これを耐えきり落雷のような1発で頭を破壊して撃破。捕獲した九条には全裸土下座をさせてそれをライブ配信、最後は逆さ吊りにして5分に1回ぶん殴るという陰湿な拷問で制裁を完了させた。
「おう、俺はホストって奴が根本的に嫌いだからよ」
「カリか肩こりか知らんが、お前の棒はうまい棒並に軽いんじゃあ!!」
(吉本「コンポタ……」)
「小腸が破裂する音ォー!」
- 2022年4月17日付の動画(久我虎徹)
京極組含む黒焉街の住人に空き巣を働いていた半グレ集団を拷問。そいつらが「怒愚魔」の構成員である事を突き止めた。久我曰く、拷問の際には言葉遣いを変える遊びをするとの事で、今回はオネエだった(尚、モノホンのオネエである高砂明夫はまだ未登場)。
「空き巣の被害が多すぎるゥワッ。アナタ達だけじゃないわよねェ?」
(半グレ「いえ、僕らだけで……」)
「ウソツキ! 肝臓破裂しなさァァい!」
「次はアナタね……肝臓破裂シ・テ・み・るゥ?」
京極組の性悪vs天羽組の重戦車 狂気の作戦
鷹橋「え……? でも、この車で轢いたら、さすがに死にますよ……?」
相良「知るかそんなもん。死んだら死ぬ奴が悪いんだよ」
天羽組との戦争が激化する中、同じく幹部である六車が第三勢力による攻撃の影響や弊害で天羽組のシマで起きたトラブルを利用し、幹部の冨樫が小峠と別れて一人になった所を、新入りの舎弟である鷹橋と共に襲う。その際、相良は鷹橋に命令して、武装した車を時速100km以上のスピードで暴走させて冨樫を轢き殺すという凶行に及んだ(良識派の鷹橋はもちろんこの残酷な作戦に躊躇したが、先輩である相良の命令には結局逆らうことができなかった)。
冨樫「コラ、小僧ども……この俺を轢くたぁ……勇気があるねェ。テメエら餅にしてやる」
狙い通り冨樫を撥ね飛ばすことに成功するも、予想以上のタフネスで起き上がられて動揺してしまう。それでも殺すつもりで轢いたのもあって完全に優位に立ち冨樫の内臓をボロボロにし、トドメの一撃で頬骨を破壊するが……
冨樫「テメエも一発ぐらいもらっとけええええ!!」
相良（肋骨がほとんど折れやがった!）
冨樫の最後の抵抗によるハンマー攻撃で肋骨のほとんどを折られてしまう。
そして、悶絶する相良に対し、せめて道連れにしようとした冨樫はハンマーを振り上げる。
相良「やっぱ、バケモンだ。保険張っといてよかったよ……」
一転して追い込まれるも、相良は事前に「最悪の場合、もう一度富樫を車で轢け」と鷹橋に指示しており、作戦通り冨樫を再び車で撥ね飛ばして、今度こそ完全に息の根を止める事に成功する。
相良「ハンマー冨樫、とんでもねえ男だった」
鷹橋「兄貴……俺、震えが止まりません……」
このようにして、ボロボロになりながらも天羽組の主力の一角を落とす事に成功したが、それでも冨樫との戦いで重傷を負ったのか、翌日の動画で入院した事が語られる。
しかし、若頭の五十嵐幸光としては双方の抗争の落とし所を模索していたのもあり、今回の件を問い詰めた事に相良は
「そのまま死んだフリをしてくれれば見逃していたが潰しても潰しても立ち上がる 殺らなきゃ自分が殺られるから仕方なく殺った」
と答え、自らの漢としての敗北を吐露した。
京極組の性悪vs天羽組の元・天下無双 激闘の果て
- 2022年5月13日付の動画(小峠華太)
先述の冨樫を殺めた件によって、相良と鷹橋は天羽組か日下や一条とひっくるめて本格的に狙われる事となった。
五十嵐からも指示してもいないのにほぼ独断でやったのもあって咎められ、次はお前が狙われる事になると忠告されるも、本人はどこか余裕を持ち「逃げ切れる」と語っていたが･･･
飯豊「おい テメエが相良だなぁ?」
相良「ああん? どこのチンピラだ 誰に向かって口聞いてんの?」
シノギに勤しむ中、天羽組の一員で殺めた冨樫の世話になり、一際敵討ちに燃える飯豊朔太郎がドスを抜いて立ち塞がる。
相良「ガキが……帰ってママの乳吸ってりゃいいものを……それを抜いたら、死んでも文句は言えねえぞ」
しかし、圧倒的な実力と経験の差で終始圧倒して飯豊を痛めつけるが、それでも倒れない飯豊に更なる追い討ちをかけ、死の淵にまで追い込む。
そして、遂に飯豊の鼻骨を粉砕して勝負を決めたかに思えたが……
飯豊（グア……また鼻骨が粉砕しちまった…… だがよ、やっと隙を見つけたぜ）
「どうせなら、一発くらいもらっとけよ」
攻撃後の一瞬の隙をつかれ、敵討ちを心に誓った飯豊の渾身の一撃で脇腹にクリーンヒットを受ける(偶然にもそこは冨樫が最後に放ったカウンターと同じ位置であった)。
だが、ここで相良も飯豊も予想していない事態が起きる。
相良（まずい、肋骨が折れて内臓に刺さりやがった!）
飯豊「ああん? なんじゃあ……?」
飯豊のボディブローが異様なまでに効き、相良は吐血し行動不能になった事だった。
相良は治ったと言っていたが、実際は冨樫のハンマー攻撃でやられた肋骨が折れたままで治っておらず、ボディーブローによって肋骨が内臓に突き刺さったのだ。
飯豊「死ねぇぇぇぇぇっ! さがらぁぁぁぁぁぁぁっ!」
相良「ぐうううううううう!」
そして、その隙を見逃さなかった飯豊に懐を取られ、覚悟と信念を抱いたドスの一撃で腹を裂かれてしまい、遂に倒れ伏す。
飯豊の力だけでは決して掴めなかった勝利であった。
天羽組の小峠と野田一が到着した時、既に相良は虫の息であり、自分を倒してみせた飯豊に咥えていたタバコに火を付けて欲しいと頼む。野田は死に行く者への最後の情けとしてこれを許可した。更に相良は、鷹橋はあくまでも自分の命令で動いただけなので見逃してくれるように要望し、野田は自らの判断でこれを認めた。
相良「チンピラ……俺を殺ったのはお前の力じゃねえぞ…… 冨樫のオッサンに折られたアバラが何故か引っ付かねえんだよ…… 俺はあのオッサンと引き分けたんだ…… 勘違いすん……な……」
そして相良颯誠は最後まで極道としての信念を貫き、その生涯を終えたのだった。
この天京戦争で、京極組側に正式な死人が出たのは彼が初めてである。
公式Twitterによると、この男は決して私利私欲ではなく、組織のために悪魔になった。とのこと。実際に彼は五十嵐にあばらの調子を心配されて引っ付いたと回復した素振りをしていたが、実際は治っていない状態であり、組織のために体を削って動いていたことが明確となっている。
また、彼が死に際で流れたBGMは「金曜日の夜に」という楽曲であり、この動画も金曜日の夜に公開されたものである。ちなみに舎弟の鷹橋の死亡時にもこのBGMが流された。
果たしてこれは偶然か否かは視聴者の考え方次第（もっともこの楽曲はフリー素材のものであり、ヒューマンバグ大学のチャンネル開設当初の2019年から2021年中盤にかけて頻繁に投稿されていた単発ゲストのキャラクターを視点とした動画で流れる事も多かったが）。
相良の死後
- 2022年7月6日付の動画(久我虎徹)
数年前の久我が新人時代の頃に久我と村迫に拷問を伝達していたが、当時殺しに躊躇があったのか両者ともに震えていたため、相良は極道としての厳しさを激しい怒声で教えていた。
このシーンは相良が薄汚いシノギをする仁義外れに堕ちる前であり、極道の厳しさを教えていた。この頃から相良は組の事を第一に考えていたことが分かる。
「久我ぁ。思いっきり行け」
「は? 何言ってんだ。京極組を舐めた奴は全員殺すんだよ、もちろん。村迫ォ!! テメェも吐いてんじゃねぇぞ!? そんなんでこの世界が勤まるかボケェ!!」
- 2022年8月14日付の動画(久我虎徹)
天京戦争終結後に羅威刃との戦闘である京羅戦争で相良の舎弟であった鷹橋が城ヶ崎賢志に殺されてしまう。天京戦争では相良が野田の殺害ターゲットに入っていた鷹橋を「俺の指示で動いただけだから見逃してほしい」という願いに野田は死に際の望みを聞いたが、この戦争で鷹橋が死亡してしまったことで視聴者から悲しむ声が多々上がっていた。
ちなみに鷹橋の死に際で流れたBGMも前述の相良の時と同じ曲であった。
きっと鷹橋はあの世で相良と再会しているだろう。
京炎戦争にて、京極組が敵対している東北最大のマフィアである戒炎の幹部の一人にして二丁拳銃使いの上堂新一と交戦した海瀬がトドメを刺す際の決め台詞に、自分が口にしていた癖を用いていた。
同じく組を思って仁義に背いたシノギをしていた海瀬が下記のセリフを発した際、「相良の兄貴の決め台詞受け継いでて嬉しい」や「相良の兄貴の口癖を海瀬の兄貴が言ってるのなんかグッと来る」と言った感想が多く寄せられた。
海瀬 「もらったぞ上堂…… 外道はイソギンチャクになっとけえ！ 上半身の骨全部砕ける音ぉおお！！
しかし……そんな海瀬も戒炎の我妻京也によって、無惨に殺されてしまった。
久我たちは海瀬を失い悲しみに暮れていた中海瀬の机にあったのは、生前海瀬が好きであったカップラーメンの容器と、海瀬が相良と久我と仲良く肩を組んでいた写真があった……
- 2024年1月22日の動画(状況整理)
高砂と一条の間に名札があったことから一条や海瀬の同期であることが確定した。この回では久我や海瀬と三人揃って酔っ払って飲み歩いているシーンが登場している。また、この回での京極組の名札の位置から、仙石と守若の2人よりは序列が上であることが判明した。(相良の誕生日は不明だが、同期の一条は2月14日なので1月1日から2月13日のどこかである)
- 2024年3月8日の動画(久我虎徹)
久我と共に戒炎の増援部隊と激突した仙石薫による回想で登場。入門当時の守若冬史郎は本編の時間軸とは比べ物にならないほど協調性のカケラもなく言葉遣いなども含めて仙石とよく揉めていた。相良も守若に対し、仙石とともに「どうなっても助けねえから」と悪態を吐きつつも案じていた。
このシーンでは仙石はタメ口で会話していたが、先述の名札の位置から同期の一条や海瀬と共に仙石の兄貴分である。
- 2024年3月9日の動画(小峠華太)
天羽組の花見会で回想とは言え連日の登場となったことに視聴者から歓声が上がった。
余談
袈裟斬りの吉岡が和中蒼一郎に殺害された時とは違い相良が殺されたと思われた今回は死体処理のやり取りがなかったため奇跡的に生きていることを願う視聴者が多数いたが2022年5月16日の動画で久我達によって葬式が行われており、彼の死亡が完全に確定した。若手の構成員が彼の遺体に泣きつく中、五十嵐は遠くの方で泣きつく若手を静かに観ていた。
その後相良の代名詞でもあった特殊警棒は舎弟であった鷹橋修也が武器として使用することになったが、その鷹橋も京羅戦争で死亡してしまった。ちなみに当時はそこまで出番のなかった佐古も状況整理回で相良のことを思い浮かべては泣いていた(同時に相良に勝利した飯豊も相良によって殺害された冨樫を思い浮かべて共に泣いていたが)。
また前述の通り、最期に庇ったはずの鷹橋が京羅戦争で死亡してしまったことに多くの視聴者が悲しんだが、京羅戦争まとめを確認すれば分かる通りこの戦争が始まる大きなきっかけは相良と久我がシマ荒らしを粛清するために羅威刃がケツ持ちをしている店に乗り込んだことという皮肉なものとなっている。また相良の事をあっさりと吐いてしまった鉄刀兄弟もその死を背負って改心したり、成長したりするどころか裏切り者となり佐古に始末される等、どこか報われないところがある。
関連タグ
外道 サイコパス 京極組仁義外れの構成員：外道構成員だった頃の彼。
海瀬将悟…同組織の武闘派ヤクザ。登場当初は外道構成員だったが、久我に諭され改心し良識派に転向した点、抗争の中で命を落としてしまった点、
死後に武器や性格など生前本人が持っていた要素を他の構成員が受け継いでいる点(相良の卑怯さは仙石が、海瀬のパワーと金砕棒は犬飼が受け継いでいる)共通している。
攻撃の際「～が砕ける音」と呟いているが、海瀬が敵組織の幹部格を斃す際に放ったセリフが酷似している。更に後にこの2人(+一条)が同期であることも判明した。
仙石薫…同じく同組織の武闘派。シマ荒らしにはエゲツない方法で粛清を行う点、卑怯な戦法で敵対組織の構成員を葬ったことがある点が共通している。
守若の奔放さに相良と共に呆れている描写があった。
秋元詩郎:肋骨を折られた後、打撃がきっかけでそれが内臓に突き刺さり、最後に切り裂かれるという似たような敗北の仕方をしている。ただしあちらは早期に発見されたのと本人の生命力により生存した。
殺し屋ジェイク:上記の秋元同様に、似たような形で敗北した。ただし、こちらは最後まで強敵に抗おうとしたが策が尽きて心が折れた形となる。なお、こちらは相良同様に死亡しており、登場時の印象が悪かったが仲間側になり視聴者からの人気が高まった点、卑怯な手段や策略を好む点も共通している。
長門碧:神城組の武闘派構成員。容姿に関しては超がつくほど酷似している。ただし目の色やアクセサリーをしてるしてないの違いもある。また、天羽組の構成員を殺害した報復として飯豊にトドメを刺されて絶命した点も共通している。
小峠華太:冨樫を倒したことにより天京戦争時では強烈に敵対していた天羽組構成員。中堅・シマ荒らしには苛烈な拷問をする・舎弟からの信頼が厚いという点で共通している。天京戦争中に1度共演しており、小峠は飯豊との戦闘で致命傷になった相良の最期を野田と共に見届けた。
