cv:畑耕平
舞台版キャスト:笠原紳司
公式サイトでの解説
ハンマーを巧みに使いこなす狂人兄貴。
類まれな怪力の持ち主で、人間で餅つきをするのが趣味。
天京戦争にて殉職。
概要
「小峠……着いたら起こせ。殺戮パワー溜めとくから」
「人間餅つきじゃああああ!」
「ハンマーカンマー!! 皆さんの死にたくない気持ちお察ししまーす!」
プロフィール
誕生日 | 3月1日(魚座) |
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身長 | 184cm |
通り名 | ハンマのー冨樫 |
趣味 | 人間で餅つき |
『ヒューマンバグ大学』のシリーズ作品『アラサー中堅極道・小峠華太』に登場するヤクザ。初登場は2021年10月8日の動画『【漫画】殺人極道「ハンマー冨樫」。足を蜂の巣にして…ハンマーで潰す。』である。
小峠華太が所属している武闘派のヤクザ「天羽組」の武闘派構成員で幹部候補だった人物。組では小峠の兄貴分の立場であり、彼が主役の動画内では恒例となる狂人兄貴にあたる人物でもあった。
野田一には「野田の兄貴」と接するため、野田よりは下の立場に当たり、小林幸真や香月紫苑からは兄貴と呼ばれていた。速水泰輝によると工藤清志・野田・須永陽咲也よりも年下で、当時の狂人兄貴の中では4番目の年齢。
基本的な業務は、シマ(縄張り)の見回りやカチコミ。主に外国人勢力との戦闘を担当することが多かった。
得物のスレッジハンマーで敵対者を平たくなるまで叩き潰す為、「ハンマーの冨樫」の異名で恐れられていた。
人物
容姿
ベージュ色のボサボサの髪とベージュ色の瞳の三白眼、髪と同じ色の顎髭を蓄えている。右目、左頬に刻まれた傷跡、茶色いサスペンダー付きのズボンが特徴。
巨大なハンマーを得意武器とするだけあり、筋骨隆々の大柄な体格をしている。見た目は強面で粗暴な雰囲気。
性格
性格は天羽組内の武闘派狂人兄貴の例に漏れず、荒々しい性格であり、人体がハンマーで薄く平べったく潰れる様子を見て楽しむ狂人である。そして、自身や天羽組を一度でも舐めた相手には容赦せず、ドスや銃で攻撃して敵の戦力を削ぎ、ハンマーで徹底的に始末している。
尚、カチコミの際には後述の様に理解不能な台詞を放つ様子から、組員からは内心「宇宙人」と呼ばれている。
その反面、天羽組への忠誠心は深く、組長の天羽桂司とその護衛がナイジェリア人の半グレ集団に半殺しにされた際には、小峠と共に並々ならぬ殺意を滾らせていた。一方、目下の組員達やカタギの人間には比較的フランクであり、小峠からも物怖じせずに話しかけられている他、(少なくとも上記の動画中では)冨樫も彼に対してパワハラを行うことは1度も無かった(実戦を前提とした戦闘訓練で舎弟をぶっ飛ばしたことはあったが)。
前述の通り見た目は強面で粗暴な雰囲気があるが、狂人兄貴達の中では和中蒼一郎や工藤清志と並ぶ良識派である。河内組の被害にあった天羽組管轄のクラブのママに対して詫び料と修繕費を渡し、「本来ならば被害に遭う前に来るべきだった。怖い思いをさせて申し訳ない」と詫びた。この様に責任感が強く男気溢れる一面もあるため、小峠を含む舎弟達からは深く尊敬されており、天羽組の中で彼ほど若手から慕われた兄貴はいないとまで言われた。
シマの見張りを統括しているらしく他の組からも冨樫は守りの要と警戒されている。「戦争中横槍を入れられて壊滅した組織を多く見てきた」らしい。
女好きな一面も有るのか、シマ内の風俗店のスタッフに対し「いい女いたら速報なぁ、速報。」と絡む場面も有った。
また、後輩の教育にも熱心だったらしく、飯豊朔太郎の回想では冨樫から「冨樫が考える極道の流儀」と「喧嘩の心構え」を直々にレクチャーされていた。冨樫曰く、ヤクザ界隈の生き方は「『道を極める』と書いて『極道』。なりたい自分を目指し続ける事」であるとの事。
能力
常軌を逸した怪力の持ち主で、愛用のスレッジハンマーの振り下ろしで人体をペシャンコに出来る程に圧倒的である。ハンマー以外にもドスや拳銃の腕も達人級で、精密な刺突と銃撃で相手の歩行能力を奪って無力化してから、愛用のスレッジハンマーで全身を叩き潰す。片手用のハンマーを扱う描写もあるが、それでも威力は衰えを見せない。ちなみに実際の餅つきをすると臼が壊れる。
戦闘ではハンマー、チャカ、ドスといった武器を使うが、もともと天羽組で一番の怪力の持ち主であるため素手でのパンチ力にも優れ、戦闘訓練の一環で舎弟の飯豊に手加減したパンチを打ち込んだ時には、飯豊は紙切れのようにぶっ飛んでいた(本人曰く「冨樫の手加減パーンチ!!」だそうである)。冨樫はこのパンチを打ち込む前に小林を「バケモン」と呼んでいたが、実際にパンチを食らった飯豊は「アンタもバケモンじゃねぇか!」と突っ込んでいた。
その実力は京極組の武闘派の中でも屈指の実力者の一人である相良颯誠をして「完全な化け物」「真正面から挑めば、逆立ちしようが絶対に勝てない」と心底恐怖された程。
相手を無力化してからわざわざ自身の得物でトドメを刺すという戦闘スタイルは、先輩格である野田とかなり似ている。もしかしたら彼は野田直属の舎弟なのかもしれない。
活躍
冒頭では、小峠と共にシマ内でモグリのマンション風俗を行っている半グレにカチコミを行っていた。そのカチコミでは、店員の膝をドスで刺して動きを封じたり、ハンマーで頭部を叩き潰したり、身体全体をペシャンコに叩き潰したりと、「ハンマー冨樫」の二つ名に相応しい暴れっぷりで半グレ達を再起不能へと追い込んだ。
マンション風俗へのカチコミを終えて事務所に帰還した後は、コーヒーを持って一息ついていた。しかし、電話連絡を受けた小峠により「親っさんがナイジェリア系の半グレにやられた」との報告を受けた為、「誰に手を出してんダァ!? 全員メチャクチャにコロしてやるかぁ……」と怒りを顕にした(因みにこの際、握力だけでコーヒーカップにヒビを入れている)。
先述の報告を受けた後は、小峠と共に情報屋や周囲の人間に大金を積み、親っさんに手を出した半グレ達のアジトを突き止め、銃とハンマーを携えてカチコミへと向かった。
そのカチコミにおいても、銃の連射で半グレ達の膝を撃ち抜いてからハンマーで徹底的に叩き潰す、という戦法で瞬く間に半グレグループを壊滅させた。
しかし、敵を一通り叩きのめして一息ついた所で、辛うじて生き延びていた半グレにより、銃で腹を撃ち抜かれてしまう。撃ち抜かれても直様その半グレを仕留めるものの、思う以上に傷が深く血も出過ぎた為、小峠により闇病院へと搬送される。
闇病院に搬送された後は、意識不明の重体のため、裏社会有数の名医である氷室の手当を受けることになった。しかし、小峠の話によれば、肝臓を撃ち抜かれた為に助かる見込みは薄いとされていた。
それでも、小峠は「兄貴、死なねえでくれよ」と冨樫の生還を待ち望んでいる様子であった。
余談では有るが、ナイジェリア系半グレ相手のカチコミを終えた後は、シマ内の外国人グループの間にも冨樫の恐ろしさが広まり、天羽組が通れば彼らは頭を下げる様になったという。
- 2021年10月27日の動画(状況整理)
小峠の言葉によれば、現在は集中治療室で生死の狭間を彷徨っていた(余談では有るが、この動画では弾丸で貫かれた場所が肝臓から腸に変わっている)。
野田の子分を襲った元台湾マフィアの玉奪いの陳に対し徹底的に地獄を見せる為、野田に呼び出される形で登場する。そして、陳を例の如くハンマーで餅(野田曰く『モチン』)になるまで叩き潰して殺害した。視聴者は冨樫を心待ちにしていた者が多く、死の淵より復活したことを嬉しむ声が上がっている。
主要メンバーを失ったコリアンマフィア「罵覇無鵜斗」の残党の掃討に動員される。例の如く敵の一人をハンマーで叩き潰していた(もう一人は和中によって人間イカ飯にされた)。
(残党「ナムル!!」)
親っさんから命じられ、小峠、暴走族のヘッド上がりで新人の飯豊と共に空龍街で銃の密売を働く半グレ集団「拳陽」の殲滅に動員された。飯豊が恐怖と負傷で役に立たなくなると、小峠に援護を任せ、自身はハンマーと拳銃片手に特攻。半グレ集団を滅茶苦茶に叩き潰した。その後の処理は小峠に任せた。また、和中と同じく本動画では小峠の事を下の名前である「カブト」と呼んでいる。
「半グレで餅つきしまぁぁぁす!」
「ハンマーカンマー! アナタが犯人、天罰覿めぇぇぇぇぇん!!」
武器商人ウルモフを脅す為に登場。天羽がウルモフを脅して協力を取り付けさせている後ろで、愛用のスレッジハンマーで満面の笑みを浮かべながら餅つきをしていた。
これは、「もし協力を拒否したら、お前を餅のように潰してやる」というアピールなのだろう。
「フンッ! フンッ!」
天京戦争で天羽組のパワーファイターを襲った悲劇とその最期
河内組がまた朱雀町でシマ荒らしを働いた為、被害を受けたキャバクラに小峠と共に駆けつけ、彼らを被害を受けたキャバクラのママに詫び金を渡した。そして、シマ荒らしのアジトへと報復のカチコミをかけて滅ぼして事務所へと帰ろうとしていた。
だがその時「周辺組織を抑えている冨樫と天羽組への貢献度が高い小峠華太を潰す」という京極組の六車謙信の作戦により、軍用車レベルの大型車に乗った相良と鷹橋修也による壮絶な不意討ちを受ける。
(一応フォローするが、鷹橋は全く乗り気ではなく、先輩である相良の命令で仕方なく協力しただけである。また、六車も冨樫を再起不能にするよう指示しただけで、殺せとは言っていなかった)
小峠から悪魔と揶揄される相良の「轢いた後に念押しで攻撃して殺す」という、悪辣にして確実なる作戦により、時速100km/hで轢かれても死なないタフネスを持つ男とは違って冨樫は瀕死に追い込まれる。それでも執拗に攻撃を続ける相良であったが、
「ほざけ三下がァァ! テメェ如きにこの冨樫宗司が殺れるかァ!」
冨樫は凄まじい怒声で啖呵を切り、相良の攻撃終わりの隙を見抜いて一撃を浴びせて肋骨を全て叩き折り、そのままハンマーで潰して道連れにしようとした。
「テメェも一発くらい貰っとけええええ!!」
しかし、相良は良識派になったとはいえ、本質はひたすらなまでに狡猾な男であった。
「うお……」
冨樫に突然ヘッドライトが照らされる。
相良は自分が追い詰められた際の保険として、鷹橋に「最悪の場合、もう一度冨樫を轢け」と指示をしていた。
虚を突かれ、内臓が潰れたことにより動けなかった冨樫は、その一撃を避ける事はまったく出来ず、無情にも血飛沫を上げながら吹き飛ばされた。
「ぐああああああああああああ!!」
そして上げた断末魔を最期に、冨樫宗司の命の炎はいとも容易くかき消された。
そして、立ち去る相良は冨樫の恐ろしさを実感し、鷹橋は相良の容赦の無さと冨樫の迫力、そして両者の戦いの凄まじさに震えながらその場を後にした。
相良「ハンマー冨樫……とんでもねぇ男だった」
鷹橋「兄貴……俺、震えが止まりません……」
香月と飯豊が、小峠の緊急連絡により冨樫を捜しに来たものの、彼が二度と息を吹き返す事は無かったのであった……
飯豊「冨樫の兄貴いいいい! 嘘だ! 嘘だああああああ!」
香月「うそ……だよな……」
この余りに衝撃的な冨樫の死に本気で泣いたという視聴者は極めて多く、動画のコメント欄には、頭では無理だと分かっていても冨樫の二度目の復活を願う意見も少なくなかった。また、一部の読者からは、天羽組屈指の戦闘能力の持ち主で組への貢献度も極めて高いはずの冨樫が未だ幹部ではなかったことに驚き、彼が幹部になれないまま死んでしまったことを悲しむ意見も上がっていた。
舎弟に遺したもの
後日投稿された2022年5月4日の動画においても冨樫が死亡したことが明言され、さらに2022年5月13日の動画では正式に冨樫の葬儀が行われたことにより、冨樫宗司はこの世から去った。
但し、回想シーンで時折登場するなど、物語から退場したわけではない。寧ろ、死亡してから面倒見の良さが明らかになるという手法で冨樫という人物像を掘り下げていた、とも言えるだろう。
冒頭で冨樫の葬式が行われており、天羽以外の参列者は皆泣き腫らしており、あの野田も例外ではなかった(北岡隆太の時とは違い、わざわざ野田が泣き腫らしている姿が描写されたので、冨樫が野田の直属の舎弟であったというのが事実味を帯びてきた)。回想では北岡と飯豊に焼肉を奢ったりしており、彼らからは心底慕われていた。また、特に飯豊は冨樫から極道流の喧嘩の方法をレクチャーされており、仲が深かった。そして、天羽組の武闘派による執拗な尋問によって京極組の下っ端が口を割り、冨樫を殺めたのは相良だと判明。野田・小峠・飯豊の三人が差し向けられた。最終的に相良は飯豊に発見され、交戦。最初は相良が圧倒的な実力差で飯豊を追い詰めていたものの、冨樫の教えによって精神が肉体を凌駕していた飯豊によって脇腹に乾坤一擲の拳打を叩き込まれ、前日の冨樫の攻撃によって折れていた上に未だに癒着すらしていなかった肋骨が再び折れて内臓に突き刺さるという深手を負わされた。そしてその隙を見逃さなかった飯豊によって、腹部を掻っ捌かれて絶命する事となった。冨樫は死して尚、京極組の主力の一角を仕留めるのに寄与するという貢献をしたのだった。
「飯豊、お前はあるか? 理想の自分とか、格好いい自分ってやつがよ」
(飯豊「えっと、すいません…… 具体的には無いかもしれません」)
「無ければそれを見つけて目指すんだ。『道を極める』と書いて『極道』。俺はそれがこの世界の生き方だと思ってる。渡世にいれば、辛い事や恐ろしい事は山とある。ビビった時はソイツを思い出せ」
(飯豊「なりたい自分ってやつをですか?」)
「そうだ! それがしっかり思い浮かぶなら、立ち向かっていける!」
回想シーンで登場。かつて小林にも焼肉を奢った事が明らかになっており、小林からは「一生返せねぇくらい世話になった」と慕われていた。
「焼肉行くか、小林! お前はデカイから食わねえとな!」
(小林「俺、金ないっすよー」)
「金は任せとけ! ガーハハハハ!」
再び回想シーンで登場。小峠と北岡と3人でカツ丼に舌鼓を打っていた。冨樫の3杯ものカツ丼を頬張った食欲っぷりを隣でうかがう北岡には驚愕された。小峠に今でも血で血を洗う戦争を共にした日々を想起されてしまうほど、厚い信頼を受けていたことが覗える。
北岡と共に一年ぶりに回想シーンで登場。まだ未熟な頃の飯豊をバーに誘い、自身の教えを伝えた。余談として彼の再登場を喜ぶ声がこの動画のコメント欄で散見されることから根強い人気が覗える。
1分43秒にて再登場
VS相良&鷹橋の回想シーンで登場。羽王戦争終結後にブラジルの刑務所から戻ってきた矢部光晴からは工藤と共に薫陶を受けていたことが語られた。
名(迷?)台詞
「人間餅つきじゃああああ!」
「はい! アフリカ版のモグラ叩き!」
前者はモブの敵勢力、そして後者はナイジェリア人半グレをスレッジハンマーで叩き潰した時の台詞の一つ。容赦ないカチコミの際にも平然とジョークを言える辺りに、天羽組の狂人兄貴の素質が見て取れる。
「ウーバーじゃありませーん!!」
シマ内にてモグリのマンション風俗店を行っていた半グレ達へのカチコミにおいて、突入の際に言い放った台詞。こんなウーバー来てたまるか。
(ドスで相手の膝を滅多刺しにしながら)「非国民にチクチクチクチク!!」
(ハンマーで相手の頭を殴り付け)「ハンマープライス! 頭蓋骨パッカーン系!」
上記のマンション風俗店へのカチコミにおいて放った台詞の一部。この様子から冨樫の「一度でも極道を舐めた相手は徹底的に叩き潰す」という性格が覗える。
「ダメでしょ、シマの中で違法風俗やっちゃあ。お前は勇者なの? ロトなの?」
「怒りのギ●デイーン!」
同じく、マンション風俗へのカチコミの際に放った台詞であり、常人には(小峠の言葉を借りれば)理解不能な台詞。昔ドラクエを遊んだ(若しくは情報を見た)事が有るのだろうか?
ちなみに兄貴分である野田もヤクの売人や京極組相手に似たような台詞を放ったことがあり、そちらの影響を受けた可能性もありうる。
「リアルシティーハンター! どん! どん! どーん!!」
某少年誌連載のハードボイルドコメディー内での有名なお仕置きを、冨樫が同様に行った際の台詞。こちらはギャグ補正が無い為、相手は普通に死ぬ。
「台湾製の餅米くん、餅になってくださいな」
2021年12月11日付けの動画にて復活した冨樫が野田の子分の仇・陳に止めを刺す際に放った台詞。彼のハンマーの衝撃は地球の裏側にまで届くのだろうか。
「半グレ3分クッキング! まずは足を逆に曲げまーす!」
2022年2月6日付の動画において、上は半グレの殲滅を親っさんに命じられた際の返答で、下二つは半グレを例の如く叩き潰した際のセリフ。和中同様、料理や食べ物関連の迷言が多い。仲が良いのだろうか?
「河内組のアホで餅つきするかぁ。信玄餅ならぬ人間餅」
「両脚をペッタンペッタン! 世界最薄にならんかい!」
2022年4月28日付の動画にて、河内組へのカチコミを決定した際のセリフと、河内組構成員で人間餅つきした際のセリフ。この回は冨樫宗司最期の日だが、カチコミでは相変わらずの狂人っぷりが炸裂しており、視聴者はよもや彼が死ぬとは想像もつかなかったであろう。
「『道を極める』と書いて『極道』・・・俺はそれがこの世界の生き方だと思ってる。渡世にいれば、辛い事や恐ろしい事は山とある。ビビった時はソイツを思い出せ!」
冨樫が持っている人生観を飯豊に語った時の台詞。彼が死んだ後、相良との戦闘でこの言葉を思い出した飯豊は勇気を奮い立たせ、最終的に討伐するに至った。
余談
彼は先述の通り、『天羽組の武闘派・小峠華太』ではお馴染みである狂人兄貴の枠にあたる人物であるが、武闘派狂人極道の大勢とは違い、(少なくとも動画中では)何らかの脅しとかヤキを掛けてこなかった人物である(他には米倉敏文、ツルハシの喜多川、工藤清志、南雲梗平、青山琉己、矢部光晴が該当する)。カチコミ未経験の新人相手にも注意こそすれど彼のピンチには助けに入ったあたり相当に面倒見が良い兄貴であることが覗える。
公式サイトや公式での表示は工藤→冨樫→野田の順番となってはいるが、作中では野田の方が上らしい。
彼は野田のことを兄貴と呼んでおり、得物は違えど戦闘スタイルが酷似しているため、ペーペーの頃は野田と共に行動していたことが推測される。事実、冨樫殺害の実行犯が相良と鷹橋と知るや否や、野田は即刻抹殺を目論んだ(鷹橋は相良の命令に従っただけのため見逃すことにしたが、後の京羅戦争で城ヶ崎賢志に討たれた)。
ヒューマンバグ大学の公式ツイッターにおいては、「アラサー極道 小峠華太シリーズ」天羽組の狂人兄貴達のグッズを作りたい、という旨のツイートで他の狂人兄貴と共に顔写真が出た。
天京戦争が開戦して以降、天羽組の構成員の中で(後付けでメインキャラに昇格された柏木翼を除いて)唯一殉職回を天元なま氏が作画を担当していない。
天羽組内での役割
組でもベテランに位置しトップクラスの戦闘力を持つ冨樫の兄貴だが、戦争時には周辺組織への睨みをきかせてシマの防衛を行うといった役回りを単独で任せれていたり、飯豊や矢部といった天羽組の武闘派達に戦闘技術や渡世で生きいく為に大切な事を教えてたりと組にとって必要不可欠な存在であった事がうかがえる。もし現在も生存していれば羽王戦争時も非常に頼もしい武闘派兄貴として活躍していた事は間違いないだろう。
編集者へ
冨樫の冨は「富」ではなく「冨」が正しい表記となります。
関連項目
ドラゴンクエスト - 世代的に知っていても可笑しくはないが、もしかして幼少期にファミコンで遊んでいたのだろうか?
犬飼鷹四郎 - 京極組に所属する若手極道。冨樫と同じくハンマーを得意武器としている狂人。
西園寺健吾 - 京極組に所属していた極道。冨樫と同じアラフォーでこちらも屈強な体格を有していたが、彼も舎弟たちの面倒見がよく、焼肉に連れて行くなどに可愛がり、久我虎徹らの舎弟たちから慕われていた。裏社会を震撼させる戦争で戦死したという共通点がある。