概要
山梨県の金精軒(本社:韮崎市)と桔梗屋(本社:笛吹市)で販売されている。
元々は桔梗屋が「信玄餅」として販売を開始したが、金精軒が「信玄最中」という商品をすでに出しており、商標に問題があることから桔梗屋は「桔梗信玄餅」と改名。その後金精軒は「信玄餅」の商標を取得し「桔梗信玄餅」と容姿が同じ商品を販売している。
このことから正しい解釈は「最初に信玄餅を出したのは桔梗屋であるが、商標を取得しているのは金精軒で、桔梗屋の信玄餅は「桔梗信玄餅」が正しい名前」である。但し桔梗屋のほうが日持ちがよく、本社工場のアウトレット販売がワイドショーに取り上げられるなどしたため、金精軒のほうはマイナー化している。一方で桔梗屋のほうは求肥を使用しているのに対し、金精軒は餅米を使用していることから風味は金精軒のほうが上とされている。(但し、桔梗屋も上級種で求肥と餅を混ぜた商品も販売している。)
きな粉をまぶした餅であり黒蜜をかけて食すが、くわしく解説すると包んであるビニール製の小さな風呂敷に餅を広げて黒蜜をかけ、手で餅をもんで食べるのが通のやり方とされている。ちなみに土産物店では20個入りでも1個あたり145円するが、桔梗屋のアウトレット販売では破格値で買えたりする。
また、桔梗屋は2021年12月24日に信玄餅を最中の中に入れた「桔梗信玄餅 極」を各日数量限定で販売している。
類似商品
出陣餅
上杉謙信が川中島の戦いの前に将兵に振舞われた餅の名残の銘菓として新潟県のかなざわ総本舗から販売されている。きな粉、黒蜜、独特の形をした容器と非常に信玄餅と似ている。謙信の名を冠していないせいかマイナー。最大の違いは餅が蓬餅であること。細かい違いとしては求肥ではなく米粉から作られた正真正銘の餅であるためあまり日持ちがしない(これは金精軒の信玄餅も同様)
筑紫もち
福岡県の和菓子店である如水庵の創業者が母親の家で食べたきなこ餅をヒントに製造・販売されている。地域名でもある筑紫は古事記では「つくし」と読むことから正式名称はつくしもちであるが、地元では「ちくし」と呼んでいることからちくしもちでも通用する。こちらも信玄餅とそっくりであるが、包装がビニールではなく紙である(そのため後述の大垣千明が紹介していた食べ方は紙が破れる可能性があるため、おすすめできない。)
すっちょいさ
福島県会津の和菓子店である太郎庵が販売している。名前の由来は磐梯山のはやし言葉から。こちらは賞味期限が30日と他の類似品と比べて長いのが特徴。
大風呂敷
鳥取県の和菓子製造会社である宝製菓株式会社の商品。正式名称は「山陰の味 大風呂敷」。
鳥取県産の餅米を使用したきなこ餅に、県の名物である二十世紀梨を使用した梨みつをかけて食べるのが特徴。また甘味を引き立てるため、餅に地元産の味噌が練り込まれている。
姉妹品として、似た材料を使用した大風呂敷サンドクッキーがある。
関連タグ
『ゴジラ』…ゴジラデザインの信玄餅が桔梗屋より発売されている。
『ゆるキャン△』…アニメ1期2話の『へやキャン△』で大垣千明がくだんの風呂敷に餅を出し、黒蜜をかけてもんで食べるというやり方を紹介しており、各務原なでしこがほぼ食べつくしている。ちなみにこの日の収録スタジオでは出演声優がこのやり方を再現したとの話である。桔梗屋からコラボしたものも発売したことがある。
『鬼滅の刃』…コラボした信玄餅が桔梗屋から発売。キャラクターをイメージした巾着袋とショッパーが付属している。桔梗屋の店舗の他、JR東海やJR東日本の売店、コンビニなどでも発売。
関連してほしくなかったタグ
アニメ『MUSASHI -GUN道-』の劇中に「信玄餅」(大嘘)が登場するが、青と赤色の腐った海苔巻きのような物体に描かれておりまったく関連性はない。
一時期は画像検索がこれに汚染されまくっていた。
外部リンク
ウィキペディアでは当初桔梗信玄餅のみが存在し、桔梗屋と金精軒で混在していたが、編集合戦で論争が発生したため、信玄餅の項目が別途作成され住み分けられることになった。しかし現在でも相手側の存在をなかったかのような編集がされる場合がある。