概要
銘菓とは、由緒があり、特別の名をもつ上等な菓子のことである。
基本的にその地方でしか生産・販売されていない。
(生産側の経営努力や分家などにより生産販売地が元と異なる地域に進出した例『ひよ子』もある)
それ故に手土産として購入される事が多く、新幹線の駅やバスターミナル、空港の売店の店頭でよく販売されている。
年末年始等で地元に帰省し、オフィスへのおみやげとしてご当地銘菓を持ち帰る人も多い。
一方で他地域の人が珍しがる単なる土産物に留まらず、買っていけば地元の人にも「解ってるね」と喜ばれる、という「もてなし用の定番お菓子」「知る人ぞ知る隠れた銘菓」というパターンも少なくない。
他の土産菓子に比べて歴史がありその知名度が高い分、安定した売り上げを誇るが、仮に品質に関わる不祥事を起こした場合、商品だけでなくその地域全体のイメージも共に失墜するため、その分ブランドとしての責任も重い。
主な銘菓
岡山県 きびだんご、大手まんぢゅう、藤戸饅頭、むらすずめ、ゆべし(備中ゆべし)
福岡県 ひよ子、千鳥饅頭、梅ヶ枝餅、二◯加煎餅(にわかせんぺい)
銘菓でない名菓
おいしくても、産地が多過ぎる場合は、「特別な名を持つ」という条件を満たせない。
(例)ういろう(京都府・愛知県・山口県など) 五平餅(愛知県、岐阜県、長野県) ずんだ餅(東北各県) みたらし団子(京都府・岐阜県など)
家庭で普通に作れる場合も、やはり銘菓には含みにくいだろう。