地理の教科書では近畿地方に分類されている一方、政治・経済・交通の面で愛知県や岐阜県との結びつきが強いため東海地方として扱われることがほとんど。場合によって中部地方に分類されることもある。伊賀地域以外は大阪府や兵庫県とは関係性が薄いため、関西広域連合には加盟しておらず一般的に関西地方として扱われていない。

近畿とは畿内の周辺を意味するため三重県も含まれることが多い（畿内には含まれない）。関西は「関所より西」を意味するため三重県は含まれないことが多い。

三重県の主要都市は多くが名古屋都市圏に属しているが、奈良県に隣接し近鉄大阪線で大阪と繋がる伊賀地域や、元々紀伊国で今でも新宮市などとの繋がりが深い東紀州地域は関西色が強い。ニュータウン全盛期には近鉄大阪線に直通する松阪市や伊勢市にも一定程度大阪通勤をしている人がいた他、伊勢志摩の開発は近鉄が主導して進められたりと、決して名古屋に近い大阪に近いで二分できるようなものでは無いというのが実情。

このため、三重県公式としては「三重県は近畿にも中部にも属する」と答えている。

このような事同じく東海地方でありながら大井川～安倍川を境に比較的首都圏と関係性が濃い静岡県にもいえる事だろう。

所属地域

論争があり、見解は一致しない。

使用される方言など、文化的には近畿地方との結びつきが強いが、経済的には中京地域との関連が強い。このため、文献や論者により近畿地方になったり東海地方になったりする。

一般に、中部地方を東海・北陸・甲信越に分ける場合は、静岡県や愛知県、岐阜県とともに東海地方に入れられ、逆にこれらを分けることなく中部地方として一括で論じる場合は近畿地方に振り分けられる傾向が見られる。

経済

中京工業地帯の一角として、全国有数の工業県である。石油化学コンビナートを中心に大工場が多数立地する四日市市とHONDAの企業城下町である鈴鹿市をはじめ、シャープの液晶で名を馳せた亀山市、トヨタの関連工場が集まるいなべ市などの工業都市を抱える。もっとも製造業は北勢地域に偏っており、林業と漁業が主要産業である南部の奥伊勢・東紀州地域は過疎化が進んでいる。

実は中間層の経済余力が全国でトップクラスだったりする。

北勢は伊勢茶で知られる茶どころでもあり、中勢は松阪牛で知られる畜産業が盛ん。観光業も地元経済の重要な柱で、名古屋や大阪といった大都市からのアクセスに優れ、豊富な水産資源を持つ伊勢・鳥羽・志摩は大きな集客力を持つ。