路線データ
路線名 | 関西本線 |
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愛称 | 大和路線(加茂駅以西) |
路線延長 | 179.6km |
軌間 | 1067mm |
駅数 | 52駅 |
起終点 | 名古屋駅~JR難波駅 |
鉄道事業者 | JR東海/JR西日本 |
ラインカラー | エメラルドグリーン(JR東海)/紫(亀山駅-加茂駅)/緑(大和路線) |
路線記号 | CJ(JR東海)/V(亀山駅-加茂駅)/Q(大和路線) |
開業年月日 | 1889年5月14日 |
複々線区間 | 天王寺駅~今宮駅(大阪環状線と共用) |
複線区間 |
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電化区間 |
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閉塞方式 |
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保安装置 |
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最高速度 |
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列車運行管理システム | 加茂駅~JR難波駅間:大阪環状・大和路線運行管理システム (SUNTRAS) |
運転指令所 |
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概要
名古屋駅(愛知県名古屋市)から亀山駅(三重県亀山市)、奈良駅(奈良市)などを経由してJR難波駅(大阪府大阪市)までを結ぶ本線のほか、貨物支線2路線がある(貨物支線はJR貨物のみ運行)。路線延長179.6km(営業キロ)。大阪市内の天王寺駅から新今宮駅までは大阪環状線と重複する。
JR東海とJR西日本の境界駅は亀山駅(同駅は境界駅で唯一のJR東海管轄)。
もともとは民営の関西鉄道が建設した路線で、官営鉄道の東海道本線と激しい競争を繰り広げたが、1907年に国有化されてからは同線との重複が理由で優等列車も衰退し、電化や複線化もされないまま次第にローカル線化した。1973年に大阪側の奈良駅~湊町駅(現JR難波駅)間、1982年に名古屋側の名古屋駅~亀山駅間がそれぞれ直流電化され、ようやく都市近郊路線としての姿を整えてきた。
国鉄時代までに全線を直通する列車は廃止されており、名古屋駅~亀山駅、亀山駅~加茂駅、加茂駅~JR難波駅の3つの区間に運行系統は分かれている。このうち加茂駅~JR難波駅間はアーバンネットワークの一環をなしており、大和路線の愛称が付与されている。
又、柘植駅~亀山駅は草津線直通列車を増やす為に電化する計画が存在する。
実現すれば京都駅直通列車も入る事になる。
詳しくはこちらを参照
JR東海区間に関しても名古屋駅~四日市駅間が近鉄に比べて所要時間が掛かる理由として中途半端な複線である事、伊勢鉄道が電化されていない事などが上げられる。
故に名古屋駅~四日市駅間は全線複線化が検討されている他、蟹江駅と桑名駅を島式2面4線化する上下利用可能な待避線の新設が計画されている。
尚、名古屋駅~柘植駅までは概ね複線化用地が確保されている。
特に名古屋駅~河原田駅手前に関しては伊勢線分岐を想定した設計となっているされた為、その傾向が特に強く現れている。
尚、名古屋駅~柘植駅間が電化された場合、東海道本線を走行するの貨物列車をこちらにシフトする事が可能になる他、関ケ原駅周辺の積雪の際の遅延防止対策になる。
又、三重県区間には工場なども多い為、そちらにシフトする事も容易になる。
但し、貨物列車の編成の長さなどから亀山駅~柘植駅及び草津線複線化の議論も必要になる。
一方、近鉄とは全線にわたって競合しており、23年4月ごろの同社の値上げの影響で関西本線及び伊勢鉄道などの複線化と伊勢鉄道のJR編入の声も高まっている。
事実、値上げされた23年4月ごろから近鉄からJRに移籍して混雑率が急激に増加傾向にある。
その為、今後は315系を順次投入して拡大予定。
東海道線経由の比較。(名古屋駅~柘植駅、および草津線全線)
名古屋駅~草津駅を東海道経由と比較すると四日市にコンビナートがあるなどの利点が多いが、単線や非電化の影響であまり生かし切れていないのが現状である。
ゆえに桑名駅や蟹江駅で島式2面4線化計画がある一方、名古屋駅~四日市まで複線化する声があちこちに出ている。
仮に名古屋駅~柘植駅と草津線全線が複線電化された場合、四日市コンビナートの影響で貨物列車がこちらに移行したとみられる。
ちなみに岐阜経由だとコンビナートはない。
また、雪の影響を受けやすい東海道線に比べて定時性は高いのでこちらに移行する列車も多数出るとみられる。
加太越えにあたる関~柘植間は25パーミルの勾配となっており、編成両数によっては瀬野八のように補機連結が必須となる場合がある。
なお、この区間は本来の東海道を並行して走る(東海道線岐阜~草津間は中山道経由)。
路線
名古屋駅~亀山駅(JR東海)
全区間TOICAエリア。
駅名 | 区間快速 | 快速 | 快速みえ | 特急南紀 | 乗り換え路線 | 線路 | 備考 |
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名古屋 | ● | ● | ● | ● | ∥ | ||
笹島信号場 | | | | | | | | | ∨ | ||
八田 | | | | | | | | | ◇ | ||
春田 | | | | | | | | | ◇ | 特定都市制度の名古屋市内エリアはここまで | |
蟹江 | ● | | | | | | | ◇ | ||
永和 | | | | | | | | | ◇ | ||
白鳥信号場 | | | | | | | | | ◇ | ||
弥富 | ● | | | | | | | ∧ | ここまで愛知県。 | |
長島 | | | | | | | | | 近鉄名古屋線(近鉄長島駅) | ∥ | ここから三重県。 |
桑名 | ● | ● | ● | ● | ∨ | ||
朝明信号場 | | | | | | | | | ∧ | ||
朝日 | ● | | | | | | | ∥ | ||
富田 | ● | | | | | | | ∨ | ||
富田浜 | ● | | | | | | | ∧ | ||
四日市 | ● | ● | ● | ● | ∨ |
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南四日市 | ● | ● | | | | | ∧ | 伊勢鉄道と事実上の分岐。 | |
河原田 | ● | ● | | | | | 伊勢鉄道伊勢線(一部直通) | ∨ | |
河曲 | ● | ● | ◇ | ||||
加佐登 | ● | ● | ◇ | ||||
井田川 | ● | ● | ◇ | ||||
亀山 | ● | ● | ◇ | 駅はJR東海が管理。 |
亀山駅~加茂駅(JR西日本)
※普通列車のみの運行。
2021年3月13日より車載型IC改札機によるICOCAサービス開始。
JR東海とのIC連絡定期券も発売開始。
駅名 | 接続路線 | 備考 |
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亀山 | 関西本線(名古屋方面)/紀勢本線(JR東海) | |
関 | ||
加太 | ||
柘植 | 草津線 | 草津線は電化。 |
新堂 | ||
佐那具 | ||
伊賀上野 | 伊賀鉄道伊賀線 | |
島ケ原 | ここまで三重県。 | |
月ケ瀬口 | ここから京都府。 | |
大河原 | ||
笠置 | ||
加茂 | 大和路線(奈良・JR難波)方面 |
加茂駅~JR難波駅(JR西日本)
大和路線を参照。
車両
JR東海
現在の車両
211系:1日1往復のみ。神領車両区所属。2022年改正~翌年9月まで一時撤退していた。
キハ75形:名古屋車両区所属(土休日の1運用のみ美濃太田車両区所属)。関西線では快速みえ専属。急行「かすが」として奈良まで乗入れ実績あり。
313系:神領車両区所属。2012年まで専ら3000番台、以降は1300番台であったが、近年では1000・1100番台も入線する。
イセⅢ型:伊勢鉄道所属。ほぼ全ての列車が河原田~四日市のJR東海区間を直通。
315系:神領車両区所属。専用の側面カメラ・貫通幌付き4両組成2本が朝夕のみ使われる。
HC85系:名古屋車両区所属。グリーン車無しの2連又は4連を「南紀」で使用。
過去の車両
103系:神領車両区所属。組成変更以後、間合い運用を持っていた。
165系:神領車両区所属。急行型車両だが、普通運用しかなかった。
キハ58系・キハ65系:名古屋車両区所属。キハ75形導入まで快速みえ・急行「かすが」担当。
イセⅠ型・イセⅡ型:伊勢鉄道所属。バス車体のため老朽化が早かった。
213系:神領車両区所属。WC無し。飯田線119系取替のため大垣車両区へ転属。
キハ85系:名古屋車両区所属。1989年~2023年の期間、特急「南紀」で使用。
JR西日本
キハ120形 吹田総合車両所京都支所亀山派出所所属。ただし定期検査は網干総合車両所で実施される。
加茂~JR難波間で使用される車両は大和路線を参照。