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概要編集

JR西日本1991年から運用している一般形気動車

JR西日本の非電化地方交通線における標準形気動車である。


新潟鐵工所(現在の新潟トランシス)が地方路線向けに開発した「NDC」の第一世代モデルによる16m級軽快気動車で、車体長は約16.3mと従来の国鉄形気動車より小型である。

赤字路線が大半なので徹底的にコストカットがされており、JR世代では珍しい自動空気ブレーキを使っている。


車体は最初に登場した1次車(200番台)が製車体で、その後に登場した0番台(2次車)・300番台(3次車)はステンレス車体。

JR西日本ではコスト削減の一環として国鉄型鋼製車の塗装を単色に変更しているが、国鉄型車両ではないはずのキハ120形も鋼製車の200番台が国鉄型気動車と同じ朱色5号(いわゆる首都圏色。タラコ色とも呼ばれる)に塗り替えられてしまった。


同時期に登場した車両(松浦鉄道MR100形、由利高原鉄道YR-1000形等)は大半が老朽化により退役・置換が進んでいるが、当形式は事故廃車となったキハ120-358を除けば全車現役であり、今のところ置換の計画はない模様。


諸元編集

最高速度95km/h
定員105名(200番台)、112名(0・300番台)
自重26.7t(200番台)、27.7t(0・300番台)
全長16300mm
全幅2700mm(200番台)、2800mm(0・300番台)
全高4045mm
台車軸ばね式インダイレクトマウント空気ばね台車
動力台車WDT53(200番台)、WDT54(0・300番台)
付随台車WTR237(200番台)、WTR238(0・300番台)
動力伝達方式液体式
機関コマツSA6D125-H1
出力250PS/2000rpm(200番台)、330PS/2000rpm(0・300番台)
変速段変速1段・直結2段(自動切替)
制動装置自動空気ブレーキ(機関ブレーキ併用)
保安装置ATS-SW、EB装置

車内設備編集

シート配置は0番台がロングシート、200・300番台がセミクロスシートJR東日本並の水準。それでも西日本のプライドが許さなかったのか蛍光灯カバーはついている。


トイレ編集

登場時はトイレが設置されていなかった。乗り通すと長時間の乗車となる上に運行本数が少ない路線が多く、乗客からの苦情が絶えなかったことや、1995年女子高生益田駅失禁してしまった事件が発端となり、2007年3月末までに全車がトイレ取り付け工事を実施された。

詳細


リニューアル編集

2017年より安全性・快適性の向上を目的として体質改善(リニューアル)工事が施行されている。

主な内容は

  • シートの袖仕切り大型化
  • 手すり・つり革の改良
  • 前照灯LED化・LED式フォグランプ追加
  • 車内照明の間接照明化及びLED化
  • 運転席ガラス強化
  • ドアチャイム設置

最終的に全車に実施される計画で、当面の間は現役を保つものと思われる。

吹田総合車両所亀山派出所所属の車両にはリニューアルと同時にICOCA車内改札機が設置された。


余談だが2020年3月に事故廃車となったキハ120-358は前年10月にリニューアルを終えたばかりであった。


多様な地域色編集

JR西日本の多くのローカル線で走っているため、地域色の数が多い。

津山色(津山線姫新線他)編集

キハ120形 岡山支社 岡山気動車区 (岡オカ)


関西線色編集

キハ120形 近畿統括本部 亀山鉄道部 (近カメ)


島根エリア編集

キハ120形 米子支社 木次鉄道部 (米キス)


山陰本線山口エリア編集

キハ120形 米子支社 浜田鉄道部 (米ハタ)


越美北線編集

正面画 JR西日本キハ120形200番台 新越美北線色


関連イラスト編集

柘植(つげ)駅の風景西日本ローカル。


関連タグ編集

JR西日本 ディーゼルカー 気動車 ローカル線

キハ126系 キハ125 キハ100系

関西本線 山陰本線 高山本線 美祢線 芸備線 三江線 福塩線 木次線 姫新線 津山線 因美線 越美北線 大糸線


DD51EF65:亀山鉄道部所属車の重要部検査と全般検査の際、亀山~網干間での牽引を行う機関車。DD51は亀山~宮原、EF65は宮原~網干を担当。

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