概要
IHI(旧石川島播磨重工業)の子会社で、鉄道車両等の製造事業を行う会社。2002年に経営破綻した新潟鐵工所の施設・従業員などを継承して2003年2月に設立された。同年に鉄道車両製造事業から撤退した富士重工業(現・SUBARU)の同部門をも継承した。
日本国内向け気動車(ディーゼルカー)、特に第三セクター鉄道・地方中小私鉄向け気動車についてはそれまでの同分野におけるシェアを二分していた新潟鐵工所・富士重工業両社からの事業継承により圧倒的なシェアを有する。
一方で電車・客車の納入については(新潟鐵工所時代を含めて)比較的例が少ないが、新交通システム(AGT)については草初期の路線であるOsakaMetro南港ポートタウン線の技術開発に関与して以来、現在に至るまで車両のみならず軌道やシステムの製造・設計に関わり続けている。また路面電車の製造例も多く、近年ではドイツ・アドトランツ社および同社を買収したボンバルディアの「ブレーメン型」と呼ばれる超低床路面電車(例:日本初の超低床電車である熊本市電9700形)のライセンス製造を行っている。これ以外の普通鉄道に関しては、電車においては上信電鉄のオリジナル車両(250形・1000形・6000形)、北越急行HK100形電車等を新製している。また、客車においては国鉄24系・14系・50系、JR東日本E26系(一部)、JR西日本35系などがある。