ボンバルディア
ぼんばるでぃあ
1936年にジョゼフ=アルマンド・ボンバルディア(ジョゼフ=アルマン・ボンバルディエ、Joseph-Armand Bombardier 1907-1964)がスノーモービルを製造・販売を始めたのが最初。
後にスノーモービルの技術を生かし多目的車両を開発・販売する。
彼の死後、1967年に会社は Bombardier Limited に改名。
1970年に、オーストリアのスノーモービルエンジン・路面電車メーカーであるローナー・ロータックスを買収し鉄道車両製造業に進出。
1986年に航空機会社・カナディアを買収、航空機産業に進出。
どちらも買収で事業拡大していく。
1986年に航空機会社・カナディア(1944年創立)が国有企業時にカナダ史上最大の損失を計上したことにより1986年に買収、『ボンバルディア・エアロスペース』を設立。
1989年にはショート・ブラザーズ、1990年にリアジェット、1992年にはボーイングからデ・ハビランド・カナダを買収している。
2017年10月にボンバルディアはエアバスとCシリーズに関して提携。
2019年6月には三菱重工により開発中のMRJと競合するボンバルディアCRJシリーズの小型旅客機事業買収交渉が公表、同月に590億円で同事業を買収することが発表された。
2019年にはQシリーズの製造権も2代目デ・ハビランド・カナダに移り、旅客機からは完全に撤退、ビジネス機に集中する事になった。
主な航空機
- チャレンジャーシリーズ
元はカナディアが開発していたビジネスジェット。その設計は後のCRJやグローバルシリーズの礎となった。
カナディアが開発中だった「カナディア・リージョナル・ジェット」は、CRJシリーズとして1991年に初飛行。
- グローバルシリーズ(旧グローバルエクスプレス)
長距離ビジネスジェットにして、現在のボンバルディア機のフラッグシップモデル。かつては三菱重工業が一部コンポーネント製造に関わっていた。
1983年に初飛行したターボプロップ機「デ・ハビランド・カナダ DHC-8」を原型に、改良型「Dash 8」、1996年から「Q (Quiet) シリーズ」と改名している。
- Cシリーズ
2008年7月、110~135人乗りの双発小型ジェット機Cシリーズの量産化事業を発表。
2016年6月に運用開始。
ローナー・ロータックスを買収後、1974年に『ボンバルディア・トランスポーテーション』設立。
1975年にはモントリオール・ロコモティブ・ワークスを買収。
1988年にベルギーのBN Constructions Ferroviaires et Métalliquesを買収したことにはじまり、1989年にフランスのANF-Industries、1990年にイギリスのProcor Engineering、1995年にドイツのタルボット、1997年にドイツ(旧東ドイツ)の Deutsche Waggonbau AG (DWA) 、2001年にはドイツのダイムラー・クライスラー系鉄道車両メーカーアドトランツ(ADtranz)を買収。世界第2位の鉄道車両メーカーになった。
しかし2020年、アルストムがボンバルディアの鉄道事業を買収することを発表、2021年1月に完了した。
日本では新潟トランシスが日本向け車両をライセンス生産。元々は「新潟鐵工所」が「アドトランツ」と提携、ライセンス生産していたが、上記の通りアドトランツは買収され、翌年新潟が経営破綻し、新潟トランシスが引き継いだが契約もそのまま引き継いでいる。
主な鉄道車両
高速鉄道
- TGV の一部
- ICE の一部
- アセラ・エクスプレス の大半
- 中国:CRH1形電車