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概要編集

公用語英語
首都ロンドン
国家元首(職)国王
面積24万4376平方km
人口69,138,191人(2024年11月
名目GDP3兆4,952億6,100万ドル(2024年11月)
1人当たりGDP5万1,075ドル(2024年11月)
通貨スターリング・ポンド
政体議院内閣制 立憲君主国

正式名称はグレートブリテン及び北アイルランド連合王国(グレートブリテンおよびきたアイルランドれんごうおうこく、英語:United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland、略称:UK、United Kingdom、通称:イギリス)。ヨーロッパ大陸北西岸に位置し、グレートブリテン島・アイルランド島北東部とその他多くの島々で構成される立憲君主国。日本語での通称の1つに英国(えいこく)があり、かつては世界史上最大の植民地帝国を築き、世界の超大国として君臨していた。


国名編集

正式名称にある連合王国とは、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの4かの国が同じ国王を推戴することで成立した国であることを意味している。日本での通称であるイギリスの語源は戦国時代に伝来したポルトガル語イングレスイングレッシュで、江戸時代にはオランダ語由来のエゲレスも広く使用された。さらにその末期から大正期に漢字を当てはめて英吉利えいぎりす)と表記されるようになり、頭文字を取って英国とも呼ぶ様になった。英国の語源はイングランドに由来するので、スコットランド・ウェールズ・北アイルランド出身者も含めてイギリス人と呼ぶのは、相手方のアイデンティティ意識に触れるリスクを伴う。


英語ではUnited Kingdom of Great Britain and Northern Ireland、略称はUKあるいはUnited Kingdomとして、4ヶ国の構成国に対する配慮がされる。フランス語ではRoyaume-Uniであり、ドイツ語でもVereinigtes Königreichと、それぞれ連合王国を意味する語句が用いられる。




概説編集

地位編集

英国は国連安保理常任理事国にしてG7G20に参加する先進国で、経済協力開発機構・北大西洋条約機構・欧州評議会・世界貿易機関加盟国である。1973年1月にエドワード・ヒース政権でEUに加盟、2020年1月に離脱して47年の歴史に幕を下ろした。


国力編集

核拡散防止条約によって核兵器の保有を承認された公式核保有国の1国であり、1952年10月に核実験を成功させて世界で3番目の核保有国となった。1815年6月にウィーン体制が成立して以来世界で最も影響力のある国を指す列強の1国に数えられ、世界的な経済力を有する国にしてヨーロッパの4大国であるビッグ4の1国であり、人間開発指数が高い先進国と看做されている。


文化的な影響力編集

民主主義・立憲君主制・議院内閣制など近代国の基本的な諸制度の発祥国でもあり、ピューリタン革命・名誉革命・産業革命など様々な歴史的転換点の舞台にもなった。シェイクスピア、ダーウィン、ニュートン、クック、ファラデー、フレミングと言った科学者・芸術家の故国で、現代に於いてもロックバンドであるザ・ビートルズ、クイーン、ディープ・パープルなどを輩出し、ビジネスと政治に於いて国際公用語となっている英語はイングランドの発祥である。


歴史編集

イギリス史」を参照。



政治編集

政体は君主を国家元首とする議院内閣制立憲君主国であり、貴族院(上院)と庶民院(下院)の両院制による議会民主制政治を取っている。世襲貴族と功績による1代貴族からなる貴族院はほぼ形式的な存在であり、議会の実権は普通選挙で選出される庶民院に集中する。議会は多党制を取っており、主に保守党と労働党の2大政党が交互に政権を取合っている。


政党編集

英国の政党一覧」を参照。


君主・議会編集

英国民主主義は君主と議会の闘争から誕生しており、1642年1月にチャールズ1世が5人の庶民院議員を逮捕してからは君主は庶民院を訪問していない。ちなみに、君主は毎年貴族院を訪問するが、庶民院は独立の意思を示すため、君主の目の前で議場の扉を閉める。


憲法編集

日本や米国の様な他よりも優越して改正が制限された硬性憲法は保持せず、司法が違憲審査権で議会の立法を制限することもない。必要となった場合は議会はあらゆる法律を改正し、英国制度を一気に変化させるほどの強大な権限を有する議会主権がある。ただし、歴史的に維持されている法律としてマグナ・カルタ権利の章典などがあり、これに実質法律と看做される様々な慣習(慣習法)を加えて英国では憲法と呼ぶ。


統治編集

国王は形式的には行政権を首相(連合王国首相)と内閣の代行を通じて行使しているが、慣習法の一部として実質的な政治の権力を行使しない慣例になっている。実質的な行政権の最高責任者である首相は議会の多数党の党首を国王が任命し、常に議会の信任を受ける責任を負うと共に内閣を組織するだけでなく、国王大権行使について君主に助言する。


王室編集

イギリス王室は王朝が何度も交替していることから確実な建国起源は定まっておらず、建国記念日は定めていない。ギネス記録によれば君主国としての歴史は日本・デンマークに次いで古く、その歴史は世界第3位の約980年であり、現在の王室はウィンザー朝である。2022年9月に女王・エリザベス2世が崩御後、同月にチャールズ皇太子がチャールズ3世として即位、家名としてはマウントバッテン=ウィンザー家となった。



国際関係編集

1945年10月から国連安保理常任理事国であり続けている一方で、2020年2月に1973年1月以来長らく加盟していたEUから正式離脱。イギリス帝国時代と比べて世界に対する影響力は低下したものの、今もなおイギリス連邦盟主として強力な外交力を有する。一方で同じ英語圏諸国である米国カナダオーストラリアニュージーランドと共に、ファイブ・アイズのシステムを形成して機密情報を交換している。


  • 米国

英米または米英を参照。


  • 日本

1854年10月に日英約定が締結されて外交関係を樹立し、1907年7月に綿糸企業のコーツが日本に進出するなど良好な経済関係を有し、1902年1月に迫りくるロシアの脅威に対抗するべく日本と同盟関係になった。第二次世界大戦では敵対したが大戦終結後は早くに国交回復、同じ議院内閣制の立憲君主国として今日まで強固な友好関係を保持している。


ブルボン王朝時代から対立しており、1815年6月にワーテルローの戦いが勃発した。1940年6月にシャルル・ド・ゴール率いる自由フランス政府がロンドンに亡命、フランス国民にレジスタンスを呼掛けた。フランスではイギリスに対する敵対感情が強く、ドイツに与して英国に味方する勢力もあった。この様に国家規模が近く、どちらも強烈な文化的アイデンティティを有するということもあり、歴史的にライバル意識が強いが嫌い合っている訳ではない




軍事編集

1707年5月にイングランド軍・スコットランド軍合併によってイギリス軍英軍)が創設され、組織としては国王の軍隊という立場なので王立軍となっている。1952年10月以来公式核保有国であるが、核ミサイル潜水艦に搭載しているものだけで、スコットランドにあるクライド海軍基地を母港とする。イギリス海兵隊最強伝説は有名であり、軍事に関しては伝統にこだわる・風変わりな兵器を開発した歴史が余りにも多いことから「英国面」などと呼ばれることも多い。現在でも世界屈指の軍備を有し、国連軍を組織する際は米国に伍して中心的な役割を果たすことが多い。



地理編集

グレートブリテン島とその周辺の島々から構成され、北部スコットランドは南部・ローランドと北部のハイランドに大別される。ローランドにはスコットランド首都であるエディンバラ、工業都市であるグラスゴーといった大都市が存在し、農業も比較的盛んな一方、ハイランドは荒野や荒れ地が多く、18世紀に至るまで王権ですら統率し切れない部族・領主が跋扈しており、ネッシーで有名なネス湖があるのもこの地である。


イングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランドの4地域で構成された英国であるが、内実は政治的・経済的にも首都であるロンドンに対する1極集中が甚だしい(地理・地域・地名の詳細はイングランドスコットランドウェールズ北アイルランドの各記事を参照)。


イングランド編集

ウェールズ・スコットランドに比べると起伏が少なく低地が多い。国内を南北に分ける場合はハンバー川・トレント川(北海が切れ込んでいる様な場所)を境とすることが多い(例:ヨーク大主教管区とカンタベリー大主教管区)。北部で良く知られている地域名として、羊毛・毛織物・石炭の大産地であるヨークシャーと綿糸工業中心地であったランカシャーという産業革命を牽引した2地域が挙げられる。工業都市であるリバプールやマンチェスターはランカシャーに位置、またピーターラビットで有名な湖水地方はスコットランドとの境界に程近い。


中部編集

古くはマーシア辺境と呼ばれた様に、森が多い人口が少ない地域であった。ウェールズとの国境に程近い工業都市バーミンガムなど比較的近代となって発展した町も多いが、古くからランカシャーに向かう街道沿いなどは開けていた。


南部編集

首都・ロンドンを擁する大都市地域である。古くはオランダに行く方が速いともいわれたノーフォーク(イースト・アングリア)や、島で最高位の主教座たるカンタベリーを擁するケントなど、大陸との窓口となって来た地域であった。一方でエセックスを経てコーンウォールに向かうに連れて景色は長閑となり、アーサー王伝説にゆかりが深い土地も増えて行く。


西部編集

ウェールズ(カムリ)は山がちなケルト系の文化を擁する地域で、イングランドとの繋がりも深い首府・カーディフがある南部とやや辺鄙な北部に大別される。


北アイルランド編集

ベルファストの街を中心としたアイルランド島北部地域で、アイルランドの地域区分では「アルスター」と呼ばれる地域の過半を占め、海峡を挟んでスコットランドとの繋がりも深い地域である。



国旗編集

イングランドスコットランド北アイルランドウェールズという4つの国が、歴史的経緯に基づく同君連合による単一の独立主権国を形成し、構成国であるイングランド・スコットランド・北アイルランドの旗を合わせた「ユニオンジャック」といわれる国旗を有している。ウェールズの旗については国旗が作成された時点で既にイングランドの一部という扱いであったので含まれていない。

ちなみに、イングランド・スコットランド・ウェールズは2024年11月現在でも独自の旗を保有しているが、北アイルランドだけは1973年7月に憲法改正を実施、1924年8月以来保有している事実上の旗であったアルスター・バナーを政府と共に廃止した。



経済編集

ヨーロッパではドイツに次いでフランスとほぼ同規模の経済力を有し、現在1人当たりGDPは日本・フランスと同水準である。世界トップクラスとは言い難いが、十分に富裕国で、2024年11月時点での名目GDPは3兆4.952億6,100万ドル・1人当たりGDPは5万1,075ドルである。


実情編集

19世紀まで「世界の工場」として比類なき繁栄を享受したが、度重なる戦争による経済的疲弊・人件費の上昇に伴う製造業国外流出で、1960 - 1970年代からは大不況に見舞われて英国病・欧州の病人とまで蔑まれた。しかし、EUに加盟してから外資系企業積極的誘致・金融業の発達・外国人労働者受入・北海油田開発などの努力によって経済が立ち直り、再度強大な経済力を有する国となった。英国経済はロンドンの金融・商業に依存している部分が強く、ロンドンと地

方経済格差が大きな問題となっている。



国民編集

人口編集

2024年11月時点での人口は6,759万6,281人。首都・ロンドンには約886万人が居住している。


EUからの離脱編集

1973年1月にEU加盟国となったが、通貨はユーロではなくスターリング・ポンドを使用し、往来の自由を保障するシェンゲン協定を締結しないなど域内で独自路線を歩んだ。また、2008年9月にリーマンショックが発生した影響で不況が波及し、EUでの負担・規制・移民・失業者・労働者などの問題に不満が高まった。しかし、中東難民急増とテロ脅威からブレグジット論が高まり、2016年6月に投票が実施されて賛成多数で離脱が決定。


しかし、スコットランドでは独立論が再燃。さらに、北アイルランドも離脱してアイルランド共和国への統合論・ウェールズやロンドンでも独立論が起こった。イギリス国内では離脱支持派の方針と計画性が不透明な点から、官民双方で混乱が広がって投票をやり直す声も高まっていた。しかし新型コロナ感染症が世界的に流行したことでこうした動きは下火となり、北アイルランドの国境問題といった課題を残しながらも正式にEUからの離脱を完了。


アイルランド紛争編集

1968年10月以来北アイルランド独立運動で度々内戦・テロが発生していたが、1998年4月にアイルランドと和平合意(ベルファスト合意)を締結した。2005年7月にIRA(アイルランド共和軍)側が武装解除を宣言したため、現在に至るまで大規模な紛争は発生していないが、EUを離脱したことで問題が再燃するのではという懸念がある。



文化編集

文化的には多くの文学の名作・近年はポピュラーミュージックやロックバンドで世界的人気のアーティストを多々輩出している。食文化では菓子・茶の評判が高い反面、イギリス料理のマズさは昔からジョークとされる程有名。世界中から観光客・留学生・労働者・移民を受入れているため、人種的に多様な国へと変容している。ただし、これは主にロンドンの様な大都市の話であり、田舎の方は保守性が維持されている。



治安編集

治安が良好な国というイメージであるが、2023年の犯罪報告総数は約549万件で、日本での同年の刑法犯総数の7.8倍である。また、英国政府によるとテロ脅威レベルは、「SUBSTANTIAL(テロ攻撃が発生する可能性が高い)」とのことである。



渡航編集

6ヶ月以内の滞在なら査証は必要ないが、滞在する目的を説明出来る資料を用意しておく必要がある。日本の外務省からは危険情報は発令されていないが、スリ・置引き・路上強盗・ひったくり・偽警官・オンライン詐欺に注意して欲しいとのことである。



英国出身の著名人編集

王族編集

イギリス王室」も参照。

  • リチャード1世(イングランド王):日本では獅子心王の名で知られ、生涯の大部分を戦闘の中で過ごし、その勇猛さからその様に呼ばれた。
  • メアリー・ステュアート:スコットランド王国女王。
  • エリザベス2世:ウィンザー朝4代英国女王で、1952年2月 - 2022年9月までの在位期間は歴代最長である。
  • ダイアナ妃:1997年8月に悲劇的な最期を遂げた。

政治家編集

イギリス首相」も参照。


軍人編集


文化人編集


学者編集


スポーツ選手編集



英国発祥作品編集

音楽編集


文学編集


映画編集


テレビ番組編集


関連キャラ編集

アーサー・カークランドアナ・コッポラアリサ・バニングス
AxisPowersヘタリア苺ましまろ魔法少女リリカルなのは
【APH】゚・:*:・。☆―o(言◒言ლ)アナちゃんアリサ
アレン・ウォーカーアンジェリーナ・菜夏・シーウェルL
D.Gray-manましろ色シンフォニーDEATHNOTE
アレンアンジェL
キャミィクロウ・リードケイト
ストリートファイターCLAMPシリーズアイドルマスターシンデレラガールズ
センシティブな作品Clow Reed「美味しいデスヨ?」
ジェントル・チャップマンバンコランシンク・イズミ
機動武闘伝Gガンダムパタリロ!DOGDAYS
英雄チャップマン今度はマライヒも描こう勇者特急
ゼロ少佐007(グレート・ブリテン)セシリア・オルコット
MGSシリーズサイボーグ009インフィニット・ストラトス
ゼロ少佐と恐るべき子供達計画無貌のグレート蔵出し
読子・リードマンネギ・スプリングフィールドパーカー・ルチアーニ
R.O.D魔法先生ネギま!バイオハザード・リベレーションズ
読子さん(25)カトキ立ちネギバイオハザードリベレーションズ
ピップ・ピリップビリー・カーンロビンマスク
サウスパーク餓狼伝説キン肉マン
センシティブな作品折角だから俺はこの赤縞バンダナ(をしている人)を選ぶぜ!【リクエスト】ロビンマスク。
アイヴィーフリーマンリズリット・L・チェルシー
ソウルキャリバー餓狼MOWおまもりひまり
センシティブな作品今すぐ召されろリズ
エージェント金剛アリスカレン
pop'n music艦隊これくしょんきんいろモザイク
4.28スーデうごんこきんモザ落描き
エミリー・スチュアートジェームズ・ボンドB.ジェニー
アイドルマスターミリオンライブ!007餓狼MOW
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らくがきクラウディア221 キン肉マン ネプチューンマン
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ユニオンジャック 英国人 英国紳士 英国面

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  • BBC…英国放送ネット。

文化編集


イギリス史編集

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イギリス王室 英国王室 イギリス首相

アーサー王 ロビンフッド 切り裂きジャック


地理編集


イギリス軍編集

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百年戦争 ファイブ・アイズ


イギリス料理編集

ローストビーフ ミートパイ フィッシュ・アンド・チップス スコーン マフィン サンドイッチ アフタヌーンティー チェダーチーズ


ブリティッシュロック編集

セックス・ピストルズ ビートルズ ローリング・ストーンズ


スポーツ編集

サッカー ラグビー クリケット ゴルフ ボクシング 競馬



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