曖昧さ回避
- 球技の一種。本項で説明。
- 英語でコオロギの意味。
- 前田製菓が製造するビスケット。
- ゲーム『メイドインワリオ』シリーズのキャラクター。→ヤングクリケット
- 漫画『ONEPIECE』の登場人物。→モンブラン・クリケット
🏏概要
競技人口はサッカーに次ぐともいわれる人気スポーツ、日本では野球と似て非なる競技と紹介されることが多いが、実際にはルーツを共にする兄弟競技である(クリケットの方がより原型に近い形で生き残っている)。
イギリスの旧植民地を中心に人気が高く、その代表例が旧英領インドたるインド・パキスタン・スリランカ・バングラデシュである。バットとボールが必要ではあるが、特に整備されたグラウンドでなくてもプレーできることから広まった。
2028年に行われるロサンゼルスオリンピックで、128年ぶりに正式競技として行われる事が決定した。
大まかなルール
- 1チーム11人で試合が行われ、1番から11番まで打順を決める。
- 試合は楕円形のフィールドで行われる。フィールドの中央の2箇所にウィケットがある。
- 投手にあたるボウラー、捕手あたるウィケットキーパー、打者はバッツマン、野手に当たる守備の選手はフィールダーと呼ばれる。
- 攻撃側のチームはフィールドに二人のパッツマン(打者)が出る。打席ではボウラーと対峙するストライカーと反対側にいる走者のノンストライカーがいる。
- ボウラー(投手)は、肘を曲げて投げてはいけない。肘を曲げると反則になる。
- ボウラーは6球(1オーバーと呼ばれる)投げたら他の人と変わらなければならない。(ワイドボール(野球で言うボール)やノーボール(危険球・反則球)は球数にカウントされない)また、1オーバーごとに投げるウィケットのサイドも変わる。オーバー連続でなければ試合中何度投げても良い。
- バッツマンがボールを打ったあとに、ストライカー・ノンストライカー共に反対側のウィケットに向かってバットを持ったまま走る。反対側のクリース(野球でいう塁にあたるライン)に体もしくはバットの一部が到達すれば1点。往復すると2点。
- 野球と違いファウルの概念は無く、360度どの方向に打っても良い。
- フィールドの外側の境界線・バウンダリーを打球がノーバウンドで超えると6点・バウンドして、もしくはゴロで到達すると4点。
- クリケットでは得点のことをランと呼ぶ。
- 前述のワイドボール・ノーボールがあったら1点が入る。
- ウィケットと呼ばれる柱があり投球でこれを倒されるとアウトになる。
- バッツマンは何度空振りしてもいいが、体に投球が当たった場合『体に当たらなければウィケットに当たっていた』と判定されればアウトになる。
- 打球がノーバウンドでフィールダー(野手)に取られた場合はアウトになる。(ウィケットキーパー以外の選手は素手で取る。)
- ボールを打った後バッツマンは走るのだが、バッツマンがクリースに体もしくはバットの一部分が入る前にその箇所にあるウィケットを倒されたらアウトになる。(野球で言うフォースアウト)不利だと思ったら走らなくてもいい。
- アウトになったらバッツマンは交代する。その試合中はもう打つことはできない。
- 10アウト、もしくは規定の投球数(国際試合の場合は50オーバー・計300球)を投げ終わったら攻守交代。野球で言う1イニング制。(交流試合の場合は2イニング行うこともある)
- 後攻のチームが先攻のチームの得点を超えたら後攻の勝ちで試合終了。先攻のチームの得点に到達せずに10アウトもしくは規定の投球数を投げ終わったら先攻の勝ち。同点の場合は引き分けもしくは延長戦に入る。
その他
・日本ではマイナーな競技ゆえに、国際規格のクリケットの競技場が国内に1箇所しかない。(栃木県佐野市)
・2019年7月には、日本のU19代表チームが2020年に行われるU19クリケットワールドカップの本戦出場を決めた。日本代表チームがクリケットの世界大会に出場するのは全年代を通じて初の快挙である。
2019年クリケットワールドカップ決勝戦・ダイジェスト映像(YouTube)
関連項目
木村昇吾:元プロ野球選手でNPBの3球団に在籍。2017年からクリケット選手に転向。
山本武白志:元プロ野球選手(育成)で横浜DeNAベイスターズに在籍。2019年に転向。
スーラジ_ザ・ライジングスター:インド版巨人の星